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雌犬もマーキングするって本当?雌犬がマーキングする理由とは?

犬がマーキングをする代表的な理由

犬が電柱などにおしっこをかけて回る行動をマーキングといいます。

英語で目印をつけるという意味のマーキング。犬はどうしておしっこを使って目印をつけるのでしょうか?

マーキングには犬からのいろいろなメッセージが隠されているのです。
犬がマーキングをする代表的な理由
  • 縄張りを主張するため
  • 他の犬への挨拶のため
  • 自分が一番のボスと知らせるため
  • ストレスがあるため

代表的な理由1:縄張りを主張するため

犬がマーキングする理由で一番有名なのは、においをつけることで縄張りを主張することでしょう。

犬はおしっこを柱や地面につけてここが自分の縄張りだと他の犬にアピールしているのです。特に土の上にマーキングした後は、土をまき散らして広い範囲に自分の匂いを付けようとしたりします。

犬がおしっこをする時に高い位置に足を上げるのは自分を大きく見せようとしたり、後からきた犬に匂いを消されにくくするためです。

代表的な理由2:他の犬への挨拶のため

縄張りを主張する以外にも、犬のマーキングには他の犬への挨拶の意味が込められています。

犬のおしっこにはそれぞれ自分の匂いがあって、他の犬の匂いも嗅いだだけでその犬の性別や年齢、その時のコンディションなど個体の情報がわかります。

マーキングをすることで他の犬に対して「ぼくはこういう犬で行動範囲はここまでです」などと教えることができるのです。

代表的な理由3:自分が一番のボスと知らせるため

自分が一番のボスと知らしめるためにマーキングする犬がいて、これは飼い主との主従関係がしっくりいってない犬や、飼い主に対して反抗的な雄犬に多いです。

人間に対してもここは自分の縄張りだと主張するために家中でマーキングをしてしまうのです。

家の中では新しい家具やお客さんが来たとき、外出先では他人の家やペット病院でもマーキングしてしまうのでこういう時はしつけの見直しが必要です。

代表的な理由4:ストレスがあるため

犬に不安やストレスが加わると、気持ちの高ぶりや精神を安定させる行動としてマーキングが増えます。

飼い犬においては留守番が多かったり、新しい犬を迎えるなど生活環境の変化がストレスの要因になったりします。

飼い犬がストレスが原因でマーキングをしているなら、一緒に遊んだりスキンシップを取る時間を増やして不安を取り除いてあげてください。

雌犬がマーキングをする主な理由とは?

マーキングは雄犬だけがするものと思うでしょうが、実は雌犬もマーキングをしています。

雌犬のマーキングには、雄犬と違った他の犬に対する自己アピールが隠されていました。ここでは3つの雌犬がおこなうマーキングの意味を見ていきましょう。
雌犬がマーキングをする主な理由とは?
  • 発情期を他の雄犬に知らせるため
  • 好きな犬に自分の匂いに気づいて欲しいから
  • 他の犬とのコミュニケーションの一部だから

理由1:発情期を他の雄犬に知らせるため

雌犬は半年に一度発情期を迎えると、フェロモンを含んだおしっこをマーキングして、発情期を他の雄犬に教えて繁殖相手を探すのです。

それを嗅いだ雄犬は発情して自分が繁殖相手として立候補するためにさらにマーキングしたり、匂いをつけた雌犬を探し回ったり、雌犬をめぐって雄犬同士がケンカに発展することもあります。

たまにオスのように足を上げてマーキングするメスがいますが、支配欲が強い犬に多いです。

理由2:好きな犬に自分の匂いに気づいて欲しいから

発情期でなくてもマーキングする雌犬はいます。気の強い雌犬にその傾向が強いですが、雌犬は好きな犬に自分の匂いに気づいてほしいからマーキングするという理由があります。

犬はそれぞれ違う匂いを持っていて、マーキングをすることによりここに来たことを知らせています。

雌犬もマーキングすることで好きな犬に「自分もここを通っている」とアピールして気を引いているのです。

理由3:他の犬とのコミュニケーションの一部だから

犬の性別や年齢、コンディションや感情までわかるマーキングは雌犬にとっても他の犬とのコミュニケーションを取る大事な情報源です。

雌犬にだってテリトリー争いはありますし、発情期には他の雌犬のマーキングの上からおしっこをして匂いを上書きしたりします。

雌雄関係なく犬にとってマーキングは大事な情報開示の場なのです。

起こりうるマーキングトラブルの対処法

マーキングは犬にとってコミュニケーションの一部でもあり、自己主張の大事な行動ですが、飼い主としては見境なくマーキングをされてはたまりません。

室内と屋外、それぞれの状況のトラブルにあわせた対処法を見ていきましょう。
起こりうるマーキングトラブルの対処法
  • 室内でマーキング
  • 屋外でマーキング

対処法1:室内でマーキング

室内のマーキングは主従関係の変化やストレスが原因と紹介しました。

飼い犬が部屋のあちこちでマーキングするのは感情の異常を伝えるサインのようなもの、反射的にダメと叱ってもかえってストレスになるので、原因をつきとめて改善していきましょう。

引っ越しなど環境の変化によるストレスが原因の場合には、犬にとって慣れた匂いのものを与えて安心感を与えてあげるのも一手です。

室内でマーキングしてしまったら?

室内のマーキングはストレスが主な原因なので、ストレスを和らげる環境づくりが重要ですが、ストレスが原因ではないのなら主従関係が崩れている場合があります。

主従関係を明確にしたりするしつけの見直しが必要です。ひとりで抱えきれない場合はトレーナーなどに相談してみてください。

対処法2:屋外でマーキング

現代においては屋外だからといって、どこでもマーキングをさせていいわけではありません。

塀や花壇へのマーキングはされた家の側にとってはしみが残るし、匂いもきつくてトラブルの元です。標識やポールでもおしっこが原因で腐食し折れてしまった事例があります。

他人の家にマーキングしそうな犬には散歩コースをずらしたり、匂いを嗅ぐために近づこうとしていたらリードを素早く引いてその場所を離れるなど近づかせない工夫が必要です。

公共の場でマーキングしてしまったら?

公共の場でマーキングをしてしまうと人によっては不快に感じたりします。公園などは子供も遊ぶので、マーキングされた土を知らずにさわってしまい雑菌がつくこともあるのです。

散歩の際には水筒やペットボトルを持参しましょう。やむを得ず公共の場でマーキングしてしまったらその箇所に水をかけて流すのが最低限のマナーです。

雌犬マーキングする理由と対処法を理解しよう!

マーキングは犬のプロフィールと自己ピーアールを示すもの。雄犬だけではなく、雌犬もマーキングをするというのは知らない人も多かったのではないでしょうか。

内外問わず頻繁にマーキングされるのも困りものですが、理由を知ることでマーキングという行動にある程度の理解を示し、理由と対処法を考えることで、トラブルにも対処がしやすくなったことでしょう。
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