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犬が飛びつく行動をする7つの理由と飛びついてきた時のしつけ方法

犬が飛びついてくるのはどんな時?

愛犬が飛びついてくるのにお悩みの方も多いのではないでしょうか。小型犬ならば飛びつく行動を取っても、飛びつかれた側はさほど物理的なダメージはないでしょう。

ですが、ゴールデンレトリバーのような大型犬が飛びつくと、飛びつかれた側は体のバランスを崩してしまいかねません。

犬は、主に嬉しい時や興奮している時などに人に飛びつくことがあります。

たとえば愛する飼い主さんが帰宅した時や、おもちゃで遊んでいてエキサイティングした時などによく飛びつくでしょう。

犬が飛びついてくる7つの理由

愛犬が飛びつくことを嬉しいと感じる飼い主さんも少なくありませんが、飼い主さんのコントロールできない形でしきりにいろんな人に飛びつくようになるのは考え物です。

犬の飛びつく行動をコントロールするためには、そもそもどのような気持ちから犬が飛びつくのかを理解する必要があるでしょう。

ここではまず、犬が飛びつく行動をする理由やその時の心理についてご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
犬が飛びついてくるのはなぜ?
  • 嬉しい
  • 興奮している
  • 何らかの要求がある
  • 食べ物の匂いがする
  • 自分が上の立場にいることをアピールしたい
  • 威嚇や警告をしている
  • 狩猟本能

犬が飛びついてくる理由1:うれしいから

犬が飛びつく理由としてまず挙げられるのが、嬉しいからということです。

たとえば長時間の留守番をしている時に飼い主さんが帰宅すると、犬は「やっと帰ってきてくれた」という嬉しさのあまり、飼い主さんに飛びつくことでその喜びを全身で表現します。

人間視点で考えると、犬が飛びつくという行動はある意味ハグをしているような感覚だと言えるでしょう。

このようなケースにおいては、犬は飛びつく時に口角を上げて目をらんらんと輝かせ、とても嬉しそうな表情をしているのですぐに喜んでいることがわかります。

犬が飛びついてくる理由2:興奮している

興奮しているというのも、犬が飛びつく理由のひとつとして挙げられるでしょう。

犬は大好きなおやつをもらえるとわかった時やおもちゃで遊んで楽しすぎる時に、興奮のあまり後ろ足で立ち上がって飼い主さんなどに飛びつくことがあります。

特に飼い主さんと遊んでいる最中には、興奮しつつもじゃれる意味合いで飼い主さんの肩や胴体に前足を乗せるようにして飛びつくでしょう。

犬が飛びついてくる理由3:何かをしてほしい

犬が飛びつく理由のひとつとして、何かを飼い主さんに要求しているということも考えられるでしょう。

犬は何らかのリクエストがある時に、まずは「クゥーン」と鳴いたり前足を飼い主さんの体に乗せて自分に関心を向けようとしますが、それでも自分の望みがかなわない時には「自分を見て」とアピールすべく、飼い主さんに飛びつくことがあります。

たとえばいつものお散歩の時間をとうに過ぎているのにお散歩に一向に連れて行ってもらえない時などには、飛びつくこともあるでしょう。

犬が飛びついてくる理由4:食べ物の匂いがする

食べ物の匂いがするからというのも、犬が飛びつく理由のひとつとして考えられるでしょう。

飼い主さんの口回りから美味しそうな食べ物の匂いがすると、犬は本能的に飛びつき、口や顔をぺろぺろと舐めようとします。

残念ながら、このような理由で人に飛びつく犬はあまりきちんとしつけができていない状態だと言えます。

あるいは、普通の犬よりも食に対する執着心が強いと考えられるでしょう。

犬が飛びついてくる理由5:優位性を主張したい

相手に対して優位性を主張したいというのも、犬が飛びついてくる理由のひとつに数えられるでしょう。

犬は「自分のほうが偉いんだぞ」ということをアピールすべく自分の体を相手よりも大きく見せようとして、あるいは相手の体を自分よりも下に押さえつけようとして相手に飛びつくことがあります。

人間に対してこのような理由で飛びつくこともあれば、他の犬に対するマウンティングとして飛びつくこともあるでしょう。

犬が飛びついてくる理由6:威嚇や警戒

威嚇や警戒をしているというのも、犬が飛びついてくる理由のひとつとして挙げられるでしょう。

犬は敵愾心を抱く人や動物が近づいてきた時に、「これ以上変なことをしたら攻撃するぞ」と威嚇や警戒の意味を込めて相手に飛びつきます。

この時の犬の顔はとても険しく、鼻先にしわを寄せてうなることもあるでしょう。もしも飼い主さん相手にこのような仕草・表情で飛びつきを行っている場合、完全に主従が逆転してしまっていると言えます。

犬が飛びついてくる理由7:狩猟本能

犬が飛びついてくる理由のひとつとして忘れてはならないのが、狩猟本能を刺激されたからということです。

犬には多かれ少なかれ狩猟本能があり、とりわけ興味を抱いている対象物が自分から逃げようとするのを見ると「飛びついて押さえなければ」と本能的に考え、思わず飛びついてしまいます。

しつけが十分になされていない犬や、もともと狩猟犬として活躍してきたバックグラウンドを持つ犬はこのような理由で人や犬に飛びつきやすいです。

飼い犬が飛びついてきたときのしつけ方法

節度を守って飛びついてくるならば特に問題はありませんが、所かまわず、また誰彼かまわず飛びつき癖を発揮してしまうのはよくありません。

場合によっては、飛びついた人を怪我させてしまうこともありえるからです。ここからは飼い犬が飛びついてきた時に実践したいしつけ方法をご紹介していきます。

普段から飛びつき癖のある犬を飼っているならば、ぜひ以下のようなしつけ方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。
飼い犬が飛びついてきたときのしつけ方
  • 無視をして落ち着くまで待つ
  • 低い声で目を見てゆっくり叱る
  • お座りや待てをさせてできたら褒める
  • アイコンタクトをとる
  • 飛びつく前に待機させる癖をつける

飼い犬が飛びついてきたときのしつけ方法1:無視をして落ち着くまで待つ

飼い犬が飛びついてきた時のしつけ方法としてまずご紹介したいのが、無視をして落ち着くまで待つということです。

犬は興奮や喜びを抑えきれないあまり人に飛びついてしまうことがよくあるので、その場合は撫でたり声を出して反応せず、そっけない態度を見せて犬側のクールダウンを待ちましょう。

飛びついてきた時に犬を撫でてしまったり「キャー」と声を発してしまうと、犬は自分が飛びついたことを受け入れてくれている、喜んでくれていると勘違いして余計に飛びついてくるようになります。

飼い犬が飛びついてきたときのしつけ方法2:低い声で目を見てゆっくり叱る

低い声を出しながら目をしっかり見てゆっくりとしかるというのも、犬が飛びついてきた時に実践したいしつけ方法のひとつです。

高い声や柔らかい声色で怒っても犬は自分がダメなことをしているという自覚を持てないため、「飛びついたから怒られた」ということをわかってもらうためにも、怒る時専用の声のトーンや口調を意識することが必要になります。

感情的に怒ったり怒鳴ったりせず、ゆっくりと落ち着いた状態で犬を叱りましょう。

飼い犬が飛びついてきたときのしつけ方法3:お座りや待てができたら褒めてあげる

飼い犬が飛びついてきたときのしつけ方法のひとつとして、お座りや待ての指示を出し、できたら褒めてあげるということもです。

とりわけ子犬の場合には自分の感情をうまくコントロールできずに人に飛びついてしまうことが多いので、飛びついてきたらすぐに「お座り」などと指示を出し、いったん落ち着かせましょう。

指示をきちんと守れたならば大げさなくらいに褒めてあげることで、「飛びつくのを辞めれば褒めてもらえる」と犬に学習させることができます。

飼い犬が飛びついてきたときのしつけ方法4:アイコンタクトをとるようにする

アイコンタクトをとるようにするというのも、飼い犬が飛びついてきたときのしつけ方法のひとつに数えられるでしょう。

アイコンタクトをしっかりと交わすことで、犬の気持ちを落ち着かせると同時に、犬に「自分のほうが偉い」という勘違いをさせるのを防ぐことができます。

犬が飛びついてきた時に体や目を背けてしまうと、犬は「自分のほうが強い」と勘違いして余計にマウンティングをしてしまう可能性があるので要注意です。

飼い犬が飛びついてきたときのしつけ方法5:飛びつく前に待機させる癖をつける

飼い犬が飛びついてきた時のしつけ方法のひとつとしてご紹介したいのが、飛びつく前に待機させる癖をつけるということです。

公園や自宅の庭などで、犬にリードをつけて遊ばせ、こちらに飛びついてきそうになったらリードを軽く引いて飛びつくのを辞めさせるトレーニングを重ねてみてください。

リードを軽く引かれることで、犬は「飛びつくのはだめなこと」であると学び、飛びつくのを徐々にやめるようになります。

飛びつく犬を散歩させるときに気をつける4つのこと

好奇心が旺盛な子犬やしつけがまだ十分にできていない犬、あるいは他の犬に対する敵愾心が強い犬は、散歩中にすれ違った犬に飛びついてしまいがちです。

最悪の場合、通行人に飛びついて怪我をさせてしまうこともあり得るでしょう。このようなトラブルや事故を起こさないためには、散歩中にどのようなことに気を付ければよいのでしょうか?

ここからは飛びつき癖のある犬を散歩させる際に気を付けるポイントについてご紹介していきますので、ぜひご参考ください。

散歩で気をつけること1:必ず犬より前を歩く

飛びつき癖のある犬を散歩させる際に気を付けることとしてまず挙げられるのが、必ず飼い主さんが犬よりも前を歩くようにするということです。

犬を前に歩かせて犬の行きたい方向に従ってしまうと、犬は「自分のほうが飼い主さんよりも偉い」と勘違いをして支配的・威圧的な態度を取り、他の犬や通行人に対してもマウンティングをしてしまうことになります。

飼い主さんがリーダーシップをきちんと示すことが必要だと言えるでしょう。

散歩で気をつけること2:行き先は飼い主が決めて従わせる

行先は飼い主さんが決めてそれを犬に従わせるというのも、散歩で気を付けたいポイントのひとつとして挙げられるでしょう。

つい犬の行きたい方向に従う形で散歩をしてしまってはいないでしょうか?行先を犬に決めさせると犬と飼い主さんとの主従が逆転し、飼い主さんに対する支配的な行動の一環として飛びつきを頻繁に行うようになってしまいます。

行先は飼い主さんが決めることで、リーダーシップは飼い主さんにあること、犬よりも飼い主さんのほうが上の立場にあることを学ばせましょう。

散歩で気をつけること3:お座りや待てを徹底させる

散歩で気を付けたいポイントのひとつが、お座り待てを徹底させるということです。

飼い主さんの指示に従わせるようにすることで、万が一散歩中に他の犬や人に飛びつきそうになったとしても、制止をすればきちんと飼い主さんの言うことを聞いてくれるようになります。

逆に言えば、お座りや待てを徹底させていないと犬は自分のしたいように振る舞い、飛びつきを防ぐことができなくなってしまいます。

散歩で気をつけること4:人や犬があまりいない時間帯や経路を選ぶ

人や他の犬があまりいない時間帯やルートを選ぶというのも、飛びつき癖のある犬を散歩させる時に気を付けたいポイントです。

飛びつき防止のしつけが完了するまでは、万が一他の犬や人に飛びついて怪我をさせてしまうリスクを想定し、早朝に散歩をしたり人通りの少ない道を選んで散歩しましょう。

しつけが順調に進めば、徐々に人通りの多い場所などに連れて行き、環境に慣れさせていくことが大切です。

飛びつきはいけないことだと根気強く教えよう!

今回は犬が飛びつく理由や心理に加えて、犬の飛びつきを防ぐためのしつけ方法などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

犬は悪気がなく喜びや興奮を抑えきれずに思わず人に飛びついてしまうことがありますが、相手の人をびっくりさせたり怪我をさせてしまうこともあるので、「飛びついてはダメ」ということをきちんと教える必要があります。

正しいしつけ方法を知り、焦らず根気強くしつけをすることで、犬の飛びつきを防止しましょう。
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