利き手とは?
「利き手」とは、左右の手のどちらか優先的に使っている手、または反射的に出ることが多い手の方を指します。
たとえば、人間の利き手の判断基準は、食事の際に箸を持つ方や字を書くときにペンを持つ方、ボールを投げやすい方の3つです。
これらの3つの動作を右手で行っている人は右利き、どれか1つでも左手で行うのであれば左利き、または両利き(クロスドミナンス)です。
特に日本では、幼少期に左利きであることがわかっても、親が利き手を矯正することも多く、左利きでも右手も使える人は多く見られます。
たとえば、人間の利き手の判断基準は、食事の際に箸を持つ方や字を書くときにペンを持つ方、ボールを投げやすい方の3つです。
これらの3つの動作を右手で行っている人は右利き、どれか1つでも左手で行うのであれば左利き、または両利き(クロスドミナンス)です。
特に日本では、幼少期に左利きであることがわかっても、親が利き手を矯正することも多く、左利きでも右手も使える人は多く見られます。
犬にも利き手があるって本当?
人間に利き手があるように、犬にも利き手があることがオーストラリアのシドニー大学やイギリスのマンチェスター大学などの研究結果で明らかになっています。
では、哺乳類の犬や猫だけでなく、魚類や鳥類、両生類などの他の動物にも利き手はあるのでしょうか。
家で飼っているペットの利き手は知らなくても問題ありませんが、興味がある人は調べてみても面白いでしょう。
ここでは、哺乳類以外の利き手の有無と調べ方を紹介します。
では、哺乳類の犬や猫だけでなく、魚類や鳥類、両生類などの他の動物にも利き手はあるのでしょうか。
家で飼っているペットの利き手は知らなくても問題ありませんが、興味がある人は調べてみても面白いでしょう。
ここでは、哺乳類以外の利き手の有無と調べ方を紹介します。
人間以外の動物も利き手がある
人間の右利き左利きと同様に、他の動物にも利き手、利き足、利き目などが存在します。このことについては、日本だけではなく海外の研究者の研究結果が多く発表されています。
飼っているペットの餌を持つ手や、寝ている様子を少し意識して観察するだけで。左右性が垣間見えてきます。
ここでは、犬猫以外の動物の利き手について解説していきましょう。
飼っているペットの餌を持つ手や、寝ている様子を少し意識して観察するだけで。左右性が垣間見えてきます。
ここでは、犬猫以外の動物の利き手について解説していきましょう。
魚類
そもそも魚類に手はありませんが、人間と同じように魚類の行動にも左右性が見られるという研究結果が多く発表されています。
日本では名古屋大学名誉教授小田洋一氏と富山大学大学院医学薬学研究部助教授の竹内勇一氏らによる研究結果があります。
魚類は、幼魚の頃は左右性はありませんが、成魚になるにつれて、獲物を捕食する際に右後方と左後方のどちらから狙うのが得意かが分かれます。
日本では名古屋大学名誉教授小田洋一氏と富山大学大学院医学薬学研究部助教授の竹内勇一氏らによる研究結果があります。
魚類は、幼魚の頃は左右性はありませんが、成魚になるにつれて、獲物を捕食する際に右後方と左後方のどちらから狙うのが得意かが分かれます。
鳥類
オーストラリアのマッコーリー大学上級講師のカラム・ブラウン氏率いるチームの研究結果で、鳥類にも右利き左利きがあることが分かっています。
鳥類は利き手ではなく、利き足や利き目と呼ぶのが一般的です。利き足が右足の鳥は、右目で物を見たり物を掴んだりし、左利きの場合はそれらを左で行います。
鳥の中には、右利きでも左利きでもない両利きも存在しますので、自宅で飼っているオウムやインコの利き足、利き目を意識して観察してみてください。
鳥類は利き手ではなく、利き足や利き目と呼ぶのが一般的です。利き足が右足の鳥は、右目で物を見たり物を掴んだりし、左利きの場合はそれらを左で行います。
鳥の中には、右利きでも左利きでもない両利きも存在しますので、自宅で飼っているオウムやインコの利き足、利き目を意識して観察してみてください。
両生類
両生類の中にも、利き手がある動物がいます。
アカガエルやミドリガエルなどの跳ねるカエルは利き手はありませんが、ヒキガエルなど四肢を置き換えながら動く種類のカエルは、行動するにあたり異なる足を使います。
優先して出す足や動く方法を観察していると、得意な方向があるようですが、他にもイモリやサンショウウオの研究結果はあがっていません。
アカガエルやミドリガエルなどの跳ねるカエルは利き手はありませんが、ヒキガエルなど四肢を置き換えながら動く種類のカエルは、行動するにあたり異なる足を使います。
優先して出す足や動く方法を観察していると、得意な方向があるようですが、他にもイモリやサンショウウオの研究結果はあがっていません。
犬の利き手の調べ方とは?
日本で、飼育している家庭が特に多い犬についても、やはり利き手が存在します。犬の場合は、手はないので、「利き足」ということになります。
犬の利き手の調べ方はとても簡単です。
お手をさせるときに手を出す割合や、おもちゃで遊ぶ様子を観察するなど、普段の生活の中で少しだけ意識して愛犬の利き手診断をしてみましょう。
犬の利き手の調べ方はとても簡単です。
お手をさせるときに手を出す割合や、おもちゃで遊ぶ様子を観察するなど、普段の生活の中で少しだけ意識して愛犬の利き手診断をしてみましょう。
犬の利き手の調べ方
- 犬の利き手の調べ方1:おもちゃで検証する
- 犬の利き手の調べ方2:お手で検証する
- 犬の利き手の調べ方3:鼻にテープを貼って検証する
- 犬の利き手の調べ方4:障害物で検証する
- 犬の利き手の調べ方5:ドアやケージで検証する
- 犬の利き手の調べ方6:おやつで検証する
犬の利き手の調べ方1:おもちゃで検証する
まず1つ目の方法は、中におやつを入れられる知育おもちゃを使用する方法です。愛犬のお気に入りのおやつやペットフードを中に入れて、目の前に置いてあげましょう。
餌のにおいや音で気づいて、何とかして中のおやつやフードを取り出そうとします。その時に最初に出した前足は、左右どちらだったでしょうか。また、差し出す回数が多い前足はどちらだったでしょうか。
より器用に使っている前足がその犬の利き足ということになります。
餌のにおいや音で気づいて、何とかして中のおやつやフードを取り出そうとします。その時に最初に出した前足は、左右どちらだったでしょうか。また、差し出す回数が多い前足はどちらだったでしょうか。
より器用に使っている前足がその犬の利き足ということになります。
犬の利き手の調べ方2:お手で検証する
2つ目は「お手」で検証する方法です。この方法を試すのであれば、事前に「お手」を教えておく必要があります。
「お手」の合図を出したときに、犬が先に出したのはどちらの足だったでしょうか。
「お手」をした際に先に出す方の前足や、頻繁に出してくる前足が利き足です。
「お手」の合図を出したときに、犬が先に出したのはどちらの足だったでしょうか。
「お手」をした際に先に出す方の前足や、頻繁に出してくる前足が利き足です。
犬の利き手の調べ方3:鼻にテープを貼って検証する
3つ目の方法が、愛犬の鼻に剥がしやすいテープを貼って、それを取るためにどちらの足を使うかで判断する方法です。
粘着力が強すぎると、毛が抜けてしまったり傷つけたりしてしまうので、マスキングテープなどの粘着力の弱いテープがです。
粘着力が強すぎると、毛が抜けてしまったり傷つけたりしてしまうので、マスキングテープなどの粘着力の弱いテープがです。
犬の利き手の調べ方4:障害物で検証する
4つ目の方法が、障害物に隠されたおやつやフードを食べるためにどちらの足を使うかで判断する方法です。
その際、障害物が重いと動かせず諦めてしまいます。動きそうで動かないくらいの、犬が片手で動かせる障害物を用意しましょう。
その際、障害物が重いと動かせず諦めてしまいます。動きそうで動かないくらいの、犬が片手で動かせる障害物を用意しましょう。
犬の利き手の調べ方5:ドアやケージで検証する
5つ目の方法が、ドアをノックしたりケージに入れたりしたときに、出して欲しくて開けようとする足はどちらを使っているかで判断する方法です。
ただし、慣れないところに無理に閉じ込めることは愛犬のストレスに繋がりますので、普段の生活の中でケージに入れたりする機会がないのであれば、他の方法を試しましょう。
ただし、慣れないところに無理に閉じ込めることは愛犬のストレスに繋がりますので、普段の生活の中でケージに入れたりする機会がないのであれば、他の方法を試しましょう。
犬の利き手の調べ方6:おやつで検証する
6つ目の方法は、鼻と口が届かない位置におやつを置いたときに、どちらの前足を使っておやつを取ろうとするか見る方法です。
狭い隙間に入れたり、少し高さのあるところに置いてみると前足を使おうとしますが、ケガをする可能性があるような場所は避けましょう。
狭い隙間に入れたり、少し高さのあるところに置いてみると前足を使おうとしますが、ケガをする可能性があるような場所は避けましょう。
利き手以外にもある!犬の「利き」とは?
利き手・利き足の他にも、犬には左右で利きに差が出る部分があります。これは、人間でも利き手以外に利き足、利き目があるのと同じです。
ここからは、犬の足以外の「利き○○」をご紹介します。大きな差はないですが、飼っている愛犬の特徴を少しでも知っておくと、病気したときなどに病院で役に立つ情報でもあります。
愛犬が健康なときに、普段の生活の中で色々調べておきましょう。
ここからは、犬の足以外の「利き○○」をご紹介します。大きな差はないですが、飼っている愛犬の特徴を少しでも知っておくと、病気したときなどに病院で役に立つ情報でもあります。
愛犬が健康なときに、普段の生活の中で色々調べておきましょう。
利き鼻
足のように、「器用な方」というわけではありませんが、犬の本能には「利き鼻」に近い性質があります。
イタリアのパリ大学の研究チームの発表によると、犬はシチュエーションによって右鼻と左鼻を使い分けることができるという結果が出ています。
鼻から入った臭いは嗅神経を通って脳に伝わり、右脳と左脳どちらに運ぶかで、どちらかの鼻腔で嗅ぐか瞬時に選びます。
右の鼻腔から臭いを嗅いでいる時は不安や恐怖を感じている時ですので、最初に警戒しながら臭いを嗅ぐときは右から嗅ぎます。
慣れてくると左の鼻腔も使うようになります。
イタリアのパリ大学の研究チームの発表によると、犬はシチュエーションによって右鼻と左鼻を使い分けることができるという結果が出ています。
鼻から入った臭いは嗅神経を通って脳に伝わり、右脳と左脳どちらに運ぶかで、どちらかの鼻腔で嗅ぐか瞬時に選びます。
右の鼻腔から臭いを嗅いでいる時は不安や恐怖を感じている時ですので、最初に警戒しながら臭いを嗅ぐときは右から嗅ぎます。
慣れてくると左の鼻腔も使うようになります。
利き脳
犬には「利き脳」というものは存在しませんが、入って来る情報を右脳で処理するか左脳で処理するかには、差があります。
恐怖や不安を感じたときには右脳、それ以外の情報は左脳で処理されることが多いです。
恐怖や不安を感じたときには右脳、それ以外の情報は左脳で処理されることが多いです。
利き目
犬には利き目もありません。
しかし、右目から入って来る情報と左目から入ってくる情報で反応に差が出ることがわかっています。犬は左目で見たものに対してより敏感に反応を示すことが多いです。
しかし、右目から入って来る情報と左目から入ってくる情報で反応に差が出ることがわかっています。犬は左目で見たものに対してより敏感に反応を示すことが多いです。
愛犬の利き手はどちらか検証してみよう!
犬の利き手について参考になったでしょうか。
ここまで、犬の利き手の調べ方を6つご紹介してきましたが、ほかにも日々の生活の中で判断基準になるものがあります。
利き手を知っておけば、いつも使う方の手の動きが鈍い時など、ケガや病気に気づくことができるでしょう。
今の段階では検証結果が出ていなくても、犬の生態については多くの研究者が研究を続けています。これから先も新しい研究結果を楽しみにしましょう。
現在犬を飼っている人、これから飼おうと思っている人や友人の家にいる犬など、利き手診断を是非してみてください。
ここまで、犬の利き手の調べ方を6つご紹介してきましたが、ほかにも日々の生活の中で判断基準になるものがあります。
利き手を知っておけば、いつも使う方の手の動きが鈍い時など、ケガや病気に気づくことができるでしょう。
今の段階では検証結果が出ていなくても、犬の生態については多くの研究者が研究を続けています。これから先も新しい研究結果を楽しみにしましょう。
現在犬を飼っている人、これから飼おうと思っている人や友人の家にいる犬など、利き手診断を是非してみてください。