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【種類別】犬の予防接種の料金・値段|時期/義務/フィラリア

予防接種の大切さ

可愛がっている愛犬が病気にかかってしまうことは、とても悲しいことです。それを予防接種で防げるのであれば、打っておけば後悔することもありません。病気に感染している犬に噛まれた人が病気になることもあります。愛犬だけでなく、飼い主さんや周りの人のことを考えるのであれば、予防接種は必ず行いましょう。

種類別犬の予防接種の料金・値段

犬の予防接種のワクチンには、種類があります。種類によって、予防できる病気が違います。

混合ワクチン

複数のワクチンを混合して作られた混合ワクチンというものがあります。こちらは、病気予防のために任意で飼い主さんがよく考えて、愛犬のために接種した方が良いものを決めて接種します。致死率の高い病気もあるので、予防接種することをします。

2種混合ワクチン

ジステンパーウイルス感染症、パルボウイルス感染症が予防できます。ジステンパーウイルス感染症は、咳などの呼吸器症状、下痢などの消化器症状、神経症状を起こす致死率が高い病気です。パルボウイルス感染症は、子犬に多く、激しい下痢や嘔吐、突然死を引き起こす致死率が高い病気です。2種混合ワクチンの料金は、3,500円~6,000円ほどです。

3種混合ワクチン

ジステンパーウイルス感染症、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス感染症が予防できます。犬伝染松肝炎は、 急性の肝炎を起こし、黄疸や嘔吐などがみられる病気です。犬アデノウイルス感染症は、咳やくしゃみ、扁桃腺炎などの呼吸器症状を起こします。複合感染などにより、肺炎を悪化させると死亡することもあります。3種混合ワクチンの料金は、5,000円前後ほどです。

4種混合ワクチン

3種+犬パラインフルエンザ感染症が予防できます。犬パラインフルエンザ感染症は、犬かぜと呼ばれるもので、咳や鼻水、発熱、食欲低下などの風邪症状が出ます。このウイルスだけでは症状が軽いですが、複合感染することによって重症化することもあります。4種混合ワクチンの料金は、5,000円前後ほどです。

5種混合ワクチン

4種+パルボウイルス感染症が予防できます。4種混合ワクチンの料金は、5,000円~7,000円ほどです。

6種混合ワクチン

5種+コロナウイルス感染症を予防できます。コロナウイルス感染症は、腹風邪のウイルスで、下痢や嘔吐などの症状が見られます。このウイルスだけでは重症化しないものの、パルボウイルスなどと一緒になると重症化することがあります。6種混合ワクチンの料金は、6,000~8,000円ほどです。

7種混合ワクチン

5種+レプトスピラ感染症2種の予防ができます。レプトスピラ感染症は、2~3種類のタイプがあり、腎炎や黄疸などを起こします。人にも感染する病気で、暖かい地域でよく見られます。7種混合ワクチンの料金は、8,000円前後ほどです。

8種混合ワクチン

7種+コロナウイルス感染症が予防できます。8種混合ワクチンの料金は、8,000円~10,000円ほどです。

9・10・11種混合ワクチン

8種+対応するレプトスピラ感染症の種類が増えます。9種、10種、11種混合ワクチンの料金は、8,000円~10,000円ほどです。

受ける義務・必要のある犬の予防接種の種類

犬の予防接種には、必ず受けなければいけないものがあります。

狂犬病ワクチン

狂犬病はとても怖く、犬だけでなく人間を含む全ての哺乳類に感染する病気です。狂犬病に感染した犬に噛まれれば、人間も狂犬病を発症する恐れがあります。治療法もないので、発症すれば致死率は100%です。海外では、毎年数多くの人が狂犬病により命を落としています。

日本には「狂犬病予防法」という法律があり、3か月齢以上の犬は年に1回、狂犬病ワクチンの接種が義務付けられています。もし接種をしなければ、20万円以下の罰金が科せられます。必ず受けましょう。

狂犬病ワクチンの料金は、2,500円~3,000円で、注射済票手数料が550円です。手数料が無料のところもあります。なので、予防接種の料金は3,000円前後になります。狂犬病ワクチンは、どこも料金の差はあまりありません。

犬の予防接種の時期

・1回目のワクチン 8~9週齢
・2回目のワクチン 1回目の3~4週後
・3回目のワクチン 14~16週齢
・4回目のワクチン 3回目のワクチンから1年後

これが、基本的なワクチンの接種時期です。これが一番効果的だと言われていますが、獣医師さんと相談しながらワクチン接種をしていきましょう。

犬の予防接種の副作用

予防接種をするということは、病原体を体の中に入れるということです。そのため、全ての犬に起こるわけではありませんが、まれに副作用が起きてしまうことがあります。これによって、犬の健康状態が悪くなり、最悪の場合死んでしまうこともあるので要注意です。

軽度な副作用の症状

元気がない、発熱、食欲低下などが見られます。注射後1~2日くらいで治療をしなくても治る場合がほとんどです。予防接種後にこれらの症状が見られたら、ゆっくりと休ませてあげることが大切です。

中度な副作用の症状

じんましんが出ます。唇、目の周り、首の周りなどに赤い腫れが見られます。痛がったり、かゆがったりするので、予防接種後にこれらの症状が見られたら病院へ連れて行きましょう。

重度な副作用の症状

一番怖いのは、アナフィラキシーショックです。接種直後から20分以内ほどで発症します。命を落とすことがあるとても怖い副作用です。けいれんや呼吸困難に陥ります。アナフィラキシーショックになったら、適切な処置をすることが重要です。

予防接種後、待合室で20~30分待機するので愛犬の様子をしっかり見て、少しでも様子がおかしかったらすぐ獣医師さんに相談しましょう。

犬の予防接種をしない時の注意点

狂犬病ワクチンは、法律で義務付けられているので、必ず受けなければなりませんが、その他のワクチンは任意で受けます。愛犬のことを想うのであれば、予防接種をするべきですが、理由があって予防接種をしない時は注意が必要です。

予防接種をしていなく病気に感染した場合には、ペットホテル、ドッグラン、散歩などで他の犬に病気が感染してしまう可能性があります。また、その逆もあり愛犬が他の犬から病気が感染することもあります。予防接種をしないということは、周りにも影響をあたえてしまう危険性があるということです。

そのため、犬や動物が集まる所にあまり連れて行かないようにしましょう。犬の病気が人に感染することもあります。予防接種をしない場合は、犬との過剰なスキンシップは避け、犬の糞尿の処理などにも充分に気を使わなければなりません。

犬の予防接種は毎年すべきなのか

狂犬病予防のワクチンは法律でも定められているので、毎年接種しましょう。その他のワクチンは、家庭によって接種する周期が違うこともあります。

どのくらいの間隔で接種するのか

混合ワクチンは、毎年打つこともあれば3年に1度打つということもあります。病院によって、毎年だったり3年に1度だったりすることもあるので、予防接種の間隔はいきつけの病院で相談してみてもいいでしょう。確実に予防したいと心配になる方は毎年でもいいでしょう。

犬が予防接種した前後のシャンプーは大丈夫なのか

予防接種の前後のシャンプーは避けた方が良いです。予防接種の1日前、予防接種後3日~1週間ほどのシャンプーやトリミングは、犬が風邪をひいてしまったりすることがあるのでやめましょう。トリミングの予約などを事前に入れる場合は、予防接種と間隔が空くように考えましょう。

犬が予防接種した前後の散歩は大丈夫なのか

予防接種前の散歩はいつもどおりで大丈夫です。予防接種後、当日は散歩は控えた方が良いです。接種後2~3日の散歩は軽めにして、その後は様子を見ながらいつもどおりに戻していきましょう。予防接種の際に獣医師さんに、散歩や他の犬とのふれあいのことを聞いておくと安心です。

犬のフィラリア予防接種の種類と費用

フィラリア症は、犬の心臓や肺動脈に寄生する寄生虫が起こす病気で、成虫になると30cm にもなる糸状の寄生虫です。犬フィラリアが寄生することで、障害が出て放置してしまうんでしまうこともあります。

フィラリア予防の種類

フィラリア予防には、錠剤、エサ型、スポット、注射など種類があります。注射以外の予防薬をする際には、病院によっては毎月の通院が必要となります。予防接種は、年に1度受けるものと年に2度受けるものの2種類があります。その他の予防薬より割高で、副作用など犬への負担になる場合もあります。

どの予防薬にもメリットとデメリットがあるので、愛犬の性格や家庭の状況などを考慮して合っているものを選びましょう。

フィラリアの予防接種の費用

フィラリア予防薬の料金は、どれも犬の体重によって決められます。なので、犬の種類や体型によって料金が変わります。予防接種の料金は大体4,500~9,000円ほどです。

必ず予防接種をしましょう

愛犬に長生きしてもらいたいと考えるのは当然のことです。また、愛犬が他の犬から病気をもらったり感染させるトラブルを防ぐために、予防接種はとても大切です。大切な家族のために、予防できることはきちんと予防しましょう。

愛犬の病気を予防することは、一つの命を預かる飼い主さんの立派な義務です。予防接種をして少しでも長く愛犬との生活を楽しみましょう。
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