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子犬が嫌がらないブラッシングのコツ4つ|ポイントや注意点も把握しよう!

子犬時期にブラッシングが必要な理由

ブラッシングは、犬にとって大切なお手入れのひとつです。毎日ブラッシングする習慣は子犬の頃からしつけておきましょう。

ブラッシングは子犬の時期からスタートしてOKです。ブラッシングに慣れさせることはもちろんですが、コミュニケーションの一環として大切なひとときとなります。

毎日ブラッシングを行えば、血行を良くしたり皮膚の異常にも気づきやすくなったりします。子犬にとっても健康面で良い影響を与えるはずです。

子犬のブラッシングに必要な道具

子犬の毛の長さや質感によって、必要となる道具は変わってきます。基本的に必要なのは、スリッカーブラシ・コーム・ピンブラシ・獣毛ブラシの4つです。

用途や使用方法はそれぞれ異なるので、あらかじめチェックしておきましょう。間違った使い方は、子犬の皮膚を傷つけたりブラッシング嫌いのきっかけを作ってしまったりします。

ブラッシングで使用する道具の特徴は、以下のとおりです。

子犬のブラッシングに必要な道具1:スリッカーブラシ

散歩をした後にゴミや草がついてしまった時や、毛玉をほぐしたい時に使用するのがスリッカーブラシです。細かく密集したピンの先が、球状になっているブラシのことを指します。

ブラシにも大きな材質があり、大体1,000~2,000円ほどで購入可能です。ブラシの先端を手に当ててみて、痛さを感じないものが良いでしょう。

ステンレス製を選ぶと錆びにくく、長持ちします。

子犬のブラッシングに必要な道具2:コーム

ブラッシングの最後の仕上げに使用するのが、人間が使う櫛のような形をしたコームです。ゴミや犬の毛玉を取る際には不向きで、あくまでも毛並みを整えるために使用します。

パピヨンやポメラニアンなどの、長毛種のブラッシングにはかかせない道具のひとつです。毛玉ができていないか確認する際にも便利なので、子犬のブラッシングを始める時には用意しておきましょう。

コームは1,000円以下~1万円近くのものまであります。

子犬のブラッシングに必要な道具3:ピンブラシ

人間が髪をとかす時に使うブラシと同じような形をしているのが、ピンブラシです。優しくブラッシングをして、フケやホコリなどの細かい汚れを取る時に使用します。

順序としてはスリッカーブラシで大きいゴミを取り除いたり毛玉をほぐしたりした後に、ピンブラシでブラッシングしてコームで毛並みを整えます。

スリッカーブラシでは毛が傷んでしまう犬種にも適している道具です。大体2,000~3,000円で販売されています。

子犬のブラッシングに必要な道具4:獣毛ブラシ

毛並みに艶を出すために使用するのが、獣毛ブラシです。静電気が起きづらいのも特徴のひとつなので、冬場のブラッシングにも重宝します。

豚・猪・馬などの動物の毛を使って作られているこのブラシは、マッサージ効果もあり血行促進にも最適です。

硬質タイプと軟質タイプがあるので、子犬の毛の長さに合わせて選びましょう。硬質タイプは毛が硬いワイヤーコートや短毛種向き、軟質タイプは長毛種向きと言われています。

子犬にブラッシングするときのコツ4つ

初めて子犬を家族に迎え入れた人なら余計に、自然にブラッシングできるようになるまでは至難の技です。何をされるか分からない緊張感から、拒否する子犬も多いでしょう。

ブラッシングは毎日行うことが理想とされています。その習慣を子犬にとっても、飼い主にとってもストレス無く実践できるように少しずつ慣らしていくのが大切です。

子犬にブラッシングを慣れさせるためのコツを紹介します。

子犬にブラッシングするときのコツ1:体を触ることに慣れさせる

子犬の毛並みを整えようと、いきなりブラッシングに取り掛かるのはNGです。飼い主が得体のしれない物を持って必死に追いかけてくる姿は、子犬にとって恐怖でしかありません。

中には本能的に人に触れられるのを苦手とする犬もいます。まずは飼い主と子犬のスキンシップの時間を取ることから始めましょう。側で優しく声を掛けながら、子犬の体に触れていきます。

子犬が慣れてきたら、手やブラシの背中で軽く撫でてみます。

子犬にブラッシングするときのコツ2:おやつやおもちゃを与えながら行う

人に触れられることに慣れてきたら、いよいよブラッシングです。苦手意識を与えないためにも、子犬がリラックスした状態の時に行います。

子犬にとってリラックスした状態を作るための強い味方となるのが、おやつや子犬にとってお気に入りのおもちゃです。その子がおもちゃや、おやつに夢中になっている間に焦らず優しくブラッシングしてあげましょう。

徐々にブラッシングの感覚に慣れて「気持ち良い!」と思えたら、作戦成功です。

子犬にブラッシングするときのコツ3:時間をかけすぎない

ブラッシング中に子犬が大人しくしていても、長い時間かけてしまうのはNGです。じっとしている時間が長いことでストレスを感じたり、長時間のブラッシングで皮膚を痛めたりする場合があります。

目安としては子犬が寝転んでいる状態なら20分、立っている状態なら10分までにしておきましょう。あくまでも目安なので、子犬が少しでも嫌がるサインを出したら、ブラッシングを中止してください。

子犬にブラッシングするときのコツ4:焦らず毎日少しづつ行う

毎日のブラッシングを10~20分できるのが理想ですが、始めのうちはそう上手くはいきません。子犬の気持ちを最優先して、徐々に慣れさせていきます。

躾をする時と同じように、ブラッシングを習慣として取り入れるためには根気が必要です。

スムーズにブラッシングを終わらせた方が、飼い主にとってはストレスが無いので焦ってしまう気持ちもわかりますが、強引にすすめてしまうとトラウマになりかねません。「急がば廻れ」です。

子犬にブラッシングするときのポイント

ブラッシングをするためのコツを知ったあとは、子犬の気持ちに寄り添いながら実行できるポイントを見ていきましょう。このポイントを抑えられれば、上手にブラッシングを習慣づけられるだけではなく、子犬へのストレスも軽減できます。

一度ストレスや痛みを感じてしまうと、ブラッシングへのトラウマも出てきてしまいます。なるべく子犬へ負担を感じさせることなく、ブラッシングすることが大切です。

子犬にブラッシングするときのポイント1:嫌がってたらやめるではなく様子をみる

ブラッシングに限らず、初めての体験は子犬にとって不安が大きく嫌がることがほとんどです。しかし子犬の気持ちを優先させすぎて、嫌がるたびにブラッシングを中止してしまったら次のステップへ進めません。

徐々にステップを進めるのと同じように、子犬の様子を見ながら体に触れたりブラッシングをしたりしていきましょう。痛がっているわけでなければ、ブラシの感覚に慣れさせることも飼い主にとって大切な仕事のひとつです。

子犬にブラッシングするときのポイント2:ブラッシングは楽しいと教えてあげる

毎日行うブラッシングを、子犬にとって苦痛の時間にしてはいけません。子犬にとって、楽しい時間であると感じてもらいましょう。

そのためには、ブラッシング中はとにかく褒めてあげてください。同じ体勢がキープできていること、ブラシを当てても嫌がらないことなど、少しのアクションでも思いっきり褒めてあげることが大切です。

ブラッシングができた時にはご褒美としておやつをあげるのも、楽しいと思えるきっかけになります。

子犬にブラッシングするときのポイント3:力を入れすぎず優しく撫でるイメージ

ブラッシングを実際に行えるようになってきたら、気をつけたいのがこのポイントです。ブラシを当てる時には、力を入れずに手で撫でる時と同じ感覚で優しく毛並みを溶かします。

特に毛玉を取る時に使用するスリッカーブラシは、何度も皮膚に当たると「スリッカー負け」という擦り傷のようになってしまいます。

子犬にとっても「痛い」という印象が大きくなってしまうので、気をつけましょう。

子犬をブラッシングするときの注意点

最後に子犬をブラッシングする時の注意点を、いくつか紹介します。子犬にとってストレスを感じさせないポイントの他に、飼い主や周りに負担をかけないようにするためのポイントもピックアップしてみました。

ブラッシングを行う場所や、ブラッシング後の毛の処理に悩んでいる人は要チェックです。初めてペットのブラッシングを行う前にも、ぜひ確認してみてください。

子犬をブラッシングするときの注意点1:ブラッシングはどこで行うべき?

ブラッシングは必ず室内で行ってください。室内でブラッシングをした時に、毛の飛び散りや処理に苦労をした人は特に「次はベランダや庭でやろう」と考えてしまうこともあるでしょう。

しかし外でブラッシングをするのは、モラル的にもNGです。散らばった毛は近隣に住んでいる人たちに、良くない影響を与えます。

室内ということを絶対条件とした上で、床の上でリラックスした状態で行います。

子犬をブラッシングするときの注意点2:抜け毛が飛び散らないように工夫する

人間もヘアセットの際や先発の際に抜け毛があるように、子犬にも抜け毛があります。ダブルコートの子犬になると、時期によっては大量の毛が抜けるのでブラッシング後の処理も大変でしょう。

室内でブラッシングを行う時には、ちょっとした工夫が必要です。エアコンや扇風機など風邪の当たる場所でのブラッシングは、毛が散ってしまうので避けてください。

毛を集める時には、テープやウェットティッシュなどがあると便利です。

子犬をブラッシングするときの注意点3:子犬がリラックスできる体勢で行う

寝ていても立っていても、子犬にとってリラックスできる状態でブラッシングを行うことが最も重要なポイントです。

人間もエステやマッサージに行った時に、どんない極上の施術を受けていても体勢が不自然だと違和感しか残りません。子犬のブラッシングも同じです。

あくびをすることがリラックスのサインと言われていますが、ストレスをごまかすためにあくびをしていることもあります。表情や仕草を観察しながら、行いましょう。

子犬の頃からブラッシングに慣れさせよう

今回紹介したように、子犬のブラッシングには色々なポイントやコツが必要です。ブラッシングは、飼い主と子犬の距離感を縮められる大切なスキンシップの時間になります。

スキンシップとしてだけではなく、子犬のちょっとした体調の変化に気づきやすい大切な時間にもなるはずです。

子犬の頃からブラッシングに慣れさせて、お互いリラックスできる極上の時間にしていきましょう。
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