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犬に鳥の骨はNG?愛犬に与えるときの注意点とメリットを知ろう

犬に鳥の骨を与えるのは危険?

犬に鳥の骨を与えるのは危険だとよく言われますが、本当でしょうか?答えはYESでありNOでもあります。

犬の消化能力は非常に高く、柔らかい鳥の骨は問題なく消化すると言われています。一方で鳥の骨が危険とされる理由として、大きく2つ考えられます。

ひとつは、手羽先や手羽元など、犬が丸呑みしやすいサイズであること。もうひとつは、鳥の骨は縦に鋭く裂けやすく、口内や内臓を傷つけてしまうリスクがあることが挙げられます。

鶏肉の与え方

犬は生態上、鶏の生肉を与えても特に問題はないと言われています。しかし、通常鶏肉は加熱処理を前提に売られていますので、あらゆるリスクを回避するためにも加熱したものを与えた方が安心です。

鶏肉は豚肉や牛肉に比べ、低脂肪、低カロリーでとってもヘルシー。愛犬の健康を考える上で、欠かせない食材です。部位によって食感や栄養素が異なるので、犬種や犬の年齢、体調に合わせて選ぶとよいでしょう。

いくらヘルシーだからといって、与えすぎには注意が必要です。特にダイエット中のワンちゃんには、鶏皮や脂身は避けてあげましょう。

鳥の骨の栄養価

鳥の骨は犬の健康な骨をつくり、歯を丈夫にするうえ、骨をかじることで歯磨き代わりにもなります。

しかし鳥の骨は縦に鋭く避けやすく、口内や内臓を傷つける恐れがあるため、危険を伴わない、鳥の骨以外の骨で補う方がいいでしょう。

また、骨付き肉を煮た時にできる煮こごりからもわかるように、骨の軟骨の部分にはコラーゲンを多く含みます。コリコリとした食感も楽しめる部分です。

鳥の骨を与えてはダメと言われる理由

鳥は飛ぶために体を軽くするように進化したと言われています。骨を空洞化するなどして軽量化には成功しましたが、一方で鳥の骨は脆く折れやすい形状に変化しました。

ニワトリも例外ではありません。ニワトリも骨は空洞化していて、親鳥になるほど顕著です。つまり、縦に裂けやすい骨の形状をしているということです。

鳥の骨そのものは、犬に与えても特に問題ありませんが、裂け方の形状によっては犬の口内や内臓を傷つけてしまうリスクを伴います。

そのため、鳥の骨、特に空洞化が進んだニワトリの親鳥の骨は避けた方が無難であると言われています。

もし犬に鳥の骨を与えたい場合の注意点

手羽先や手羽元は、丸呑みしやすいサイズなので注意が必要です。

もともと犬は本能的にほとんど噛まずに丸呑みする傾向がありますが、いくら犬が鳥の骨を消化することができると言っても、丸呑みの場合、吐き戻す確率が高まります。

また、加熱した鳥の骨は縦に鋭く裂けやすくなるため、口内や内臓を傷つけてしまうリスクがあります。
鳥の骨の注意点
  1. 加熱すると骨が縦に割れる
  2. 親鳥の骨は空洞化が進んでいる

鳥の骨の注意点1:加熱すると骨が縦に割れる

鳥の骨は加熱すると縦に割れやすくなるという特徴があります。

そこで提案したいのがケンタッキー・フライド・チキンの製法。加圧後に加熱処理しているため、鳥の骨が柔らかくなります。

これをヒントに、ご家庭で圧力鍋を使って調理すれば骨まで柔らかくすることも可能。丈夫な骨をつくることはもちろん、歯磨き代わりに犬に骨を与えたいという飼い主さんは挑戦してみてはいかがでしょうか。

犬の噛む力であれば噛み砕くことは容易ですが、やはり鳥の骨には違いないので注意は怠らないことをします。

鳥の骨の注意点2:親鳥の骨は空洞化が進んでいる

食肉として扱われる鳥肉は生まれて数カ月以内のひな鳥であることがほとんど。親鳥に比べてひな鳥の骨は、裂ける傾向は少ないと言われています。

親鳥の骨は空洞化が進み、縦に裂けやすい形状となっているため、ひな鳥よりリスクが高まります。

もし鳥の骨を与える場合は、リスクが伴うことを理解したうえで、キッチンバサミなどを使って食べやすい形状にするなどして与えるとよいでしょう。

ただし、高齢な犬や胃腸が弱い犬は骨が消化できない場合があります。鳥の骨を与えることは、すべての犬に有効ではありませんので、ご注意ください。

犬が鳥の骨を食べてしまった時の対処法

犬に与えるエサは飼い主さんが日々気を付けてあげれば基本的には大丈夫。

しかし、鳥の骨を与えたくないと考えている飼い主さんの愛犬が、たとえばゴミ箱に捨てられていた鳥の骨を見つけて引きずり出して食べてしまったら?

そんなトラブルが起こらないとは限りません。もし犬が鳥の骨を食べてしまったらどう対応すればいいでしょう。

まずは落ち着くこと、焦らず様子を見ることが大事です。

犬が鳥の骨を食べてしまった時の対処法1:様子を伺う

犬が鳥の骨を口にしてしまった場合は、無理に吐かせたりせず、しばらく様子を見ましょう。

鳥の骨に限らず、動物の骨は犬にとってごちそうのひとつ。普段、与えていなければ、好奇心も加わってより興味を示す可能性もあります。

骨を食べちゃった!と慌てたり焦ったりせず、注意深く様子を観察することが大切です。

犬が鳥の骨を食べてしまった時の対処法2:病院に連れて行く

鳥の骨を犬が食べてしまった後、考えられる事態がいくつかあります。鳥の骨の大きさによっては吐き戻したり、腸に詰まる場合もあるとのことなので、注意深く様子を見ましょう。

下痢、あるいは血便が出たりする場合は、迷わず獣医さんに診てもらいましょう。

鳥肉を犬に上げる時のやり方

犬種や犬の年齢によって鳥肉の与え方も変わります。

たとえばまだ幼い子犬には、ミンチにした胸肉やもも肉など柔らかく食べやすい形状のもの。成犬には胸肉を食べやすく割いたものや、手羽先、手羽元などコラーゲンも豊富な部位を。

老犬には脂身や皮の部分を取り除いた上で食べやすい大きさに割いたものなど。

普段食べているドッグフードに混ぜて与える場合、1日に与える量の1/3~1/2を目安に与えましょう。鳥肉は低カロリーな食材ですが、それでも与え過ぎは禁物です。

骨付き肉や鳥の骨を与えることにはリスクがあることを理解した上で、必要に応じて与えるようにしてください。

鳥の骨が犬にもたらす栄養価と与えるリスクを理解しよう

骨付きのもも肉や手羽先などはコラーゲンも多く、犬にとっても非常に魅力的。

ささみやもも肉、レバーなど、いくつか組み合わせて与えるのもいいでしょう。ただし、高カロリーな鶏皮や脂肪の部分はダイエット中のワンちゃんは避けた方がいいでしょう。

また、鳥の骨を食べることは犬にとってリスクがあるということを十分に理解した上で、与えるかどうかの判断をしてください。今回の記事で紹介した鳥の骨の与え方や注意点をぜひ参考にしてみてくださいね。

そして飼い主とワンちゃんが共にワンダフルライフを送れますように!
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