アイリッシュウルフハウンドとは?
アイリッシュウルフハウンドは犬種の中で体格が最も大きく、後ろ足で経てば女性よりとても大きいです。中にはポニー程の大きさに成長する個体もおり、狼と同じくらいの戦闘能力を持ち合わせています。
戦闘用だけでなく、鹿を狩れる程の力があるアイリッシュウルフハウンドですが、戦闘に向いているように見えないほど心優しいのが特徴的です。ただし飼育は大変なので、飼育することになった時のために知識を付けておきましょう。
戦闘用だけでなく、鹿を狩れる程の力があるアイリッシュウルフハウンドですが、戦闘に向いているように見えないほど心優しいのが特徴的です。ただし飼育は大変なので、飼育することになった時のために知識を付けておきましょう。
アイリッシュウルフハウンドの習性・生態
アイリッシュウルフハウンドはアイルランドの象徴で、警備隊やラグビー協会のマスコットとして支持されています。体格は筋肉質ながら、とても優雅で鋭敏さと力を持ち合わせた犬種です。
「ジェントル・ジャイアント」という別名があり、他の犬にはもちろん、人にも優しく接してくれます。昔は貴族からがあり、強そうな外見から気高さや優美さを感じられるでしょう。飼い主にとても忠実で、しっかり言いつけを守るのが特徴的です。
「ジェントル・ジャイアント」という別名があり、他の犬にはもちろん、人にも優しく接してくれます。昔は貴族からがあり、強そうな外見から気高さや優美さを感じられるでしょう。飼い主にとても忠実で、しっかり言いつけを守るのが特徴的です。
アイリッシュウルフハウンドの価格
アイリッシュウルフハウンドの価格帯は、約25万円~35万円と言われています。日本では飼育可能な数が決まっているほど、とても珍しい犬種です。購入先はペットショップではなく、主にブリーダーから購入することになるでしょう。
ブリーダーから購入する際は、必ずブリーダーから許可を得るようにしましょう。日本は規制が緩く、悪質なブリーダーもいるため、 愛情を込めて飼育してきたブリーダーを見極めることが大切です。
ブリーダーから購入する際は、必ずブリーダーから許可を得るようにしましょう。日本は規制が緩く、悪質なブリーダーもいるため、 愛情を込めて飼育してきたブリーダーを見極めることが大切です。
アイリッシュウルフハウンドの寿命
国内外を問わず、アイリッシュウルフハウンドは超大型犬に分類されていますが、寿命は6~10歳ととても短いです。
アイリッシュウルフハウンドは長くても8年程度しか生きられず、犬は体格が大きい程寿命が短い傾向にあります。体格に対して臓器が小さく、心臓に最も負担がかかっているでしょう。
アイリッシュウルフハウンドは長くても8年程度しか生きられず、犬は体格が大きい程寿命が短い傾向にあります。体格に対して臓器が小さく、心臓に最も負担がかかっているでしょう。
アイリッシュウルフハウンドってどれだけ大きいの?
アイリッシュウルフハウンドは雌雄を問わず、体高71~90cm、体重40~69kg程と言われています。世界的に見ても犬種の中で最も大きいと言われており、体格が大きい理由は、ボルゾイ、グレートデン、マスティフなどと交配させて生まれたためです。
首が長く、大型動物を狩猟できる程に強い顎と丈夫な脚が最も特徴的な部分です。通常の大型犬よりも体格が大きいので、昔は富と強さの象徴として王族のプレゼントとされることもありました。
首が長く、大型動物を狩猟できる程に強い顎と丈夫な脚が最も特徴的な部分です。通常の大型犬よりも体格が大きいので、昔は富と強さの象徴として王族のプレゼントとされることもありました。
アイリッシュウルフハウンドはどんな犬か
- 世界最大級の大きさの犬
- 狼から家畜を守るため大型化した
- 人の肩まで体長がある
世界最大級の大きさ
アイリッシュウルフハウンドは全ての犬種の中で最も大きく、頭や手足、尻尾と色々な部位が長いです。胸部は狼を追うための肺や心臓が入っているためとても大きく、生後半年で体重が40kg程になる個体もいます。大きな体でとても速いところが、最大の魅力です。
大きい個体だと体長が1mを超える場合があり、体格がしっかりしているため狼のような大型の動物と互角に張り合える程の戦闘能力を備えています。
大きい個体だと体長が1mを超える場合があり、体格がしっかりしているため狼のような大型の動物と互角に張り合える程の戦闘能力を備えています。
狼から家畜を守るため大型化
現在は有名なアイリッシュウルフハウンドですが、一時期は絶滅の危険性があり、狼から家畜を守れなくなってしまうと農家の人はとても困ったことがありました。
そこで1800年代半ばに入ってから、昔の有名な愛犬家が残りのアイリッシュウルフハウンドを繁殖させたり、性質が似ているボルゾイ、スコティッシュ・ディアハウンドグレートデンなどの犬種と交配させたことで、数を徐々に回復させたり、大型化の実現に成功しています。
そこで1800年代半ばに入ってから、昔の有名な愛犬家が残りのアイリッシュウルフハウンドを繁殖させたり、性質が似ているボルゾイ、スコティッシュ・ディアハウンドグレートデンなどの犬種と交配させたことで、数を徐々に回復させたり、大型化の実現に成功しています。
人の肩までの体高がある
アイリッシュウルフハウンドは人の肩に乗りかかるほどの大きさがあり、犬には見えないほど堂々として大きい体格は昔ではとても珍しいと言われています。アイリッシュウルフハウンドが狩る獲物は狼だけでなく、ヘラジカさえも倒せるくらい強いです。
大きな個体では体重が800kg以上になる場合もあるため、戦争で馬に乗った人間を引きずり下ろすこともできることからとても恐れられていました。
大きな個体では体重が800kg以上になる場合もあるため、戦争で馬に乗った人間を引きずり下ろすこともできることからとても恐れられていました。
アイリッシュウルフハウンドは凶暴なの?
アイリッシュウルフハウンドには狼を狩れる程の戦闘能力がありますが、一方でとても優しく穏やかな性格です。実際は他の動物や子供に対してとてもフレンドリーで、紳士的な一面があります。自分より小さい体格の動物と仲良く遊ばせても、全く問題ないでしょう。
大きな体を支える体力を付けるために、運動させなければいけませんが、その他の時間はほとんどの場合が大人しいので、室内で飼育することができます。警戒心は元々強くなく、お客さんに対してフレンドリーに接するため、番犬としての資質は備わっていません。
大きな体を支える体力を付けるために、運動させなければいけませんが、その他の時間はほとんどの場合が大人しいので、室内で飼育することができます。警戒心は元々強くなく、お客さんに対してフレンドリーに接するため、番犬としての資質は備わっていません。
アイリッシュウルフハウンドの性格
- 穏やか
- 愛情深い
- フレンドリー
穏やか
アイリッシュウルフハウンドは鹿や狼のような大型動物と戦える一方で、穏やかな性格で飼い主に対して愛情を示す傾向にあります。温和で大人しいため、家族との仲をとても大切にするでしょう。
家族と常に一緒にいなければ気が済まないため、寂しがり屋な部分が目立っています。そのため長時間留守番させたり、退屈した場合に感情をごまかすために暴れたりいたずらをする可能性があるでしょう。
家族と常に一緒にいなければ気が済まないため、寂しがり屋な部分が目立っています。そのため長時間留守番させたり、退屈した場合に感情をごまかすために暴れたりいたずらをする可能性があるでしょう。
愛情深い
アイリッシュウルフハウンドは戦闘能力が高い一方で、愛情深さが取りえとなっています。とてもおっとりしていて穏やかなので、成犬でも子犬のように飼い主に甘えるほど可愛さがある犬種です。
あまり吠えず無闇に攻撃的にならないため、本来はフレンドリーすぎて番犬には向きません。また忍耐強くて寛容なので、他の犬種や子供が一緒にいるために飼育することができるため、同じ犬だけでなく犬以外の動物とも仲良くすることができます。
あまり吠えず無闇に攻撃的にならないため、本来はフレンドリーすぎて番犬には向きません。また忍耐強くて寛容なので、他の犬種や子供が一緒にいるために飼育することができるため、同じ犬だけでなく犬以外の動物とも仲良くすることができます。
フレンドリーな性格
アイリッシュウルフハウンドはフレンドリーな性格なので、他の動物や子供と一緒にいさせても問題ありません。しかし世界で最も大きい犬種と言われているため、他の動物や子供を押し倒したりなどで怪我を負わせてしまう場合があります。
小さい子供より12歳以上の子供がいる家庭に適しており、子供には犬の尻尾や耳を引っ張ったり、睡眠や食事を邪魔しないようにと注意しておきましょう。そして犬には、子供に乗りかかったり飛び掛からないように躾けておくことが大切です。
小さい子供より12歳以上の子供がいる家庭に適しており、子供には犬の尻尾や耳を引っ張ったり、睡眠や食事を邪魔しないようにと注意しておきましょう。そして犬には、子供に乗りかかったり飛び掛からないように躾けておくことが大切です。
アイリッシュウルフハウンドは運動欲求が高い
アイリッシュウルフハウンドには激しい運動をさせる必要はありませんが、1日1時間程度の散歩を2回程度行わなければいけません。庭がある場合は15~20分間程度走らせたり、ボール遊びができると最適です。
特に子犬の時は関節を傷めないために、固いアスファルトの上ではなく柔らかい地面の庭を歩かせるようにしましょう。また運動後の水分補給は大切ですが、一気飲みは危険なので、たくさん与える場合は何回かに分けて飲ませることが大切です。
特に子犬の時は関節を傷めないために、固いアスファルトの上ではなく柔らかい地面の庭を歩かせるようにしましょう。また運動後の水分補給は大切ですが、一気飲みは危険なので、たくさん与える場合は何回かに分けて飲ませることが大切です。
アイリッシュウルフハウンドの運動量
- 元々狩猟犬だったので運動量が大きい
- 本能的に走ってしまう
狩猟犬だから運動量は大きい
元々狩りが得意なアイリッシュウルフハウンドは、最低でも1日に2時間は運動させなければいけません。大人しく穏やかな性格が現代のアイリッシュウルフハウンドの特徴ですが、戦闘能力を完全に失ったわけではありません。
大きな体を支えるには負荷がかかるため、居場所には柔らかいクッションを敷いてあげると体を痛めません。
大きな体を支えるには負荷がかかるため、居場所には柔らかいクッションを敷いてあげると体を痛めません。
本能で走ってしまう
アイリッシュウルフハウンドは本能的に、一度走り始めるとずっと走りっぱなしの状態なので散歩の際にはリードが必須です。また戦闘用の犬としての要求を満たすためには、犬用のスポーツジムやプールなど、頭を使うスポーツをさせてストレスを溜めないようにしましょう。
家の中で入ってはいけない場所がある場合は、頑丈な仕切りなどを設置して入れないようにすることが大事です。また犬が大人しくなれるように、自分だけの場所として大きめのベッドを用意しておきましょう。
家の中で入ってはいけない場所がある場合は、頑丈な仕切りなどを設置して入れないようにすることが大事です。また犬が大人しくなれるように、自分だけの場所として大きめのベッドを用意しておきましょう。
アイリッシュウルフハウンドはブリーダー経由で飼える
アイリッシュウルフハウンドはブリーダーを経由して飼うことができますが、悪質な人が紛れ込んでいるので、良い人を見分けられるようにしましょう。チェックするポイントは、犬小屋から悪臭がせず清潔に保たれているか、飼っている犬は清潔かどうかです。
他にも犬の毛や爪が手入れされているか、犬が健康的に過ごせているかをチェックしましょう。また人間とコミュニケーションを取らせているか、生後8週間以内の子犬を販売していないかもチェックするポイントです。
他にも犬の毛や爪が手入れされているか、犬が健康的に過ごせているかをチェックしましょう。また人間とコミュニケーションを取らせているか、生後8週間以内の子犬を販売していないかもチェックするポイントです。
アイリッシュウルフハウンドのしつけ方
アイリッシュウルフハウンドなどのハウンドドッグと呼ばれる犬種は、指示されなければ動けないレトリバーなどとは違い、自分の頭で考えて行動することができます。そのため子犬の頃から、積極的に躾けておきましょう。
アイリッシュウルフハウンドの仔犬は精神的に成長するまで18ヶ月以上はかかるのが一般的ですが、体格は早いうちに大きくなります。育てるコツは、仔犬の頃から飼い主がボスであることを教え、時間をかけて辛抱強く基本的なことが躾けていきましょう。
アイリッシュウルフハウンドの仔犬は精神的に成長するまで18ヶ月以上はかかるのが一般的ですが、体格は早いうちに大きくなります。育てるコツは、仔犬の頃から飼い主がボスであることを教え、時間をかけて辛抱強く基本的なことが躾けていきましょう。
アイリッシュウルフハウンドのしつけ方1:褒めてしつけよう
アイリッシュウルフハウンドはとても賢く、人間との連帯意識をとても大切にします。過去の狩り用の時とは違い現代はとても穏やかですが、猟犬の資質が完全に消えたわけではないので躾はしっかりと行わなければいけません。
躾の際には体罰や叱責は全く必要なく、人間の反応に敏感なので大いに褒めたりおやつを与えてあげましょう。最終的にはおやつなしでも飼い主の言いつけを守ってもらえるように誘導しますが、最初のうちはおやつを与えることで言いつけを聞きやすくなります。
躾の際には体罰や叱責は全く必要なく、人間の反応に敏感なので大いに褒めたりおやつを与えてあげましょう。最終的にはおやつなしでも飼い主の言いつけを守ってもらえるように誘導しますが、最初のうちはおやつを与えることで言いつけを聞きやすくなります。
アイリッシュウルフハウンドのしつけ方2:優しく接しよう
アイリッシュウルフハウンドの性格形成は、個体ごとの性質や受けてきた訓練、遺伝ごとで異なりますが、最も影響を受けるのが幼少時をどう過ごしたかです。愛情を注がれたかどうかで性格が決まるため、まずは十分に遊び、家族全員で愛してあげることが重要です。
飼い主が易しく接しているか、たくさん遊んだり可愛がってあげられたかどうかが、アイリッシュウルフハウンドの性格を形成する主な要素になります。
飼い主が易しく接しているか、たくさん遊んだり可愛がってあげられたかどうかが、アイリッシュウルフハウンドの性格を形成する主な要素になります。
アイリッシュウルフハウンドのしつけ方3:しつけ教室に参加しよう
アイリッシュウルフハウンドを躾けるには、しつけ教室に参加するのも一つの方法です。他の犬と接することでコミュニケーションを覚え、飼い主側も躾の仕方を覚えていけるので、教室があれば積極的に参加しましょう。
しつけ教室がない場合は、公共の場に連れて行っても効果が得られます。人間社会では、犬にとっては予想外のことが起こったり驚いてしまう光景があるため、幼い頃から経験を積ませることが大切です。
しつけ教室がない場合は、公共の場に連れて行っても効果が得られます。人間社会では、犬にとっては予想外のことが起こったり驚いてしまう光景があるため、幼い頃から経験を積ませることが大切です。
世界で有数の大きさと優しさを兼ね備えたアイリッシュウルフハウンド
アイリッシュウルフハウンドは一般的な犬よりも寿命が短いため、普通の犬がシニアを迎える頃には晩年を迎えてしまいます。そのため一緒に生活する期間はとても短いため、常に家にいる人は飼育に向いているでしょう。
当初は狩りや戦闘に使われていた犬種ですが、現代はとても穏やかで人懐っこいので、割と飼いやすいと言われています。またアイリッシュウルフハウンドに関心を持った場合は、まずは住んでいる場所が飼育に適しているかをよく考えましょう。
当初は狩りや戦闘に使われていた犬種ですが、現代はとても穏やかで人懐っこいので、割と飼いやすいと言われています。またアイリッシュウルフハウンドに関心を持った場合は、まずは住んでいる場所が飼育に適しているかをよく考えましょう。