可愛いとの「コモンドール」とは?
コモンドールという犬をご存知でしょうか。コモンドールはモップ犬として知名度が高まっている犬種ですが、被毛のケアが難しく、また、性格もペット初心者には不向きな犬種と言われています。
コモンドールを飼うためには被毛のケアの仕方を学び、飼育環境もしっかりと整えるなど、事前にしっかりと勉強する必要があります。
この記事ではコモンドールに興味のある人向けに、コモンドールを飼う上で飼い主、犬ともにストレスのない生活を送れるように必要なことなどをご紹介します。
コモンドールを飼うためには被毛のケアの仕方を学び、飼育環境もしっかりと整えるなど、事前にしっかりと勉強する必要があります。
この記事ではコモンドールに興味のある人向けに、コモンドールを飼う上で飼い主、犬ともにストレスのない生活を送れるように必要なことなどをご紹介します。
コモンドールの歴史
12世紀ごろにクマン人という遊牧民族がハンガリーに持ち込んだ犬がコモンドールの起源と言われています。
コモンドールはその土地にいた牧羊犬と交配を繰り返しながら、500年以上牧羊犬としてクモン人と暮らしていましたが、ラッカ羊とよばれる羊に似るように繁殖されて15世紀頃には現在の外見に近い姿となりました。
コモンドールはその土地にいた牧羊犬と交配を繰り返しながら、500年以上牧羊犬としてクモン人と暮らしていましたが、ラッカ羊とよばれる羊に似るように繁殖されて15世紀頃には現在の外見に近い姿となりました。
コモンドールならではの特徴4つ
モップ犬と呼ばれる由来になったドレッドヘアのような被毛を持つ犬という以外、知られていないことの多いコモンドールですが、どのような特徴があるのでしょうか。
体高はオスで70センチと大型犬に分類され、体型もがっちりしています。また、その被毛が原因で水遊びが苦手などの特徴もあります。
ここでは、これらの特徴について詳しく見ていきましょう。
体高はオスで70センチと大型犬に分類され、体型もがっちりしています。また、その被毛が原因で水遊びが苦手などの特徴もあります。
ここでは、これらの特徴について詳しく見ていきましょう。
コモンドールの特徴1:モップのような披毛
コモンドールのもっとも大きな特徴は、モップ犬と名前のついた由来であるドレッドヘアのような被毛です。
羊の群れに紛れ込んで外敵から身を守るために、また、過酷な気候に耐えるためなどの理由から、今の外貌へと進化したと言われています。
コモンドールの被毛は二重構造になっていて、体表に近い場所にある柔らかい毛と外側の粗い毛が縄状のようにもつれて、コードとよばれる毛束になっています。カラーはアイボリーで、モップのような毛束がホコリなどを集めて汚れやすいので要注意です。
羊の群れに紛れ込んで外敵から身を守るために、また、過酷な気候に耐えるためなどの理由から、今の外貌へと進化したと言われています。
コモンドールの被毛は二重構造になっていて、体表に近い場所にある柔らかい毛と外側の粗い毛が縄状のようにもつれて、コードとよばれる毛束になっています。カラーはアイボリーで、モップのような毛束がホコリなどを集めて汚れやすいので要注意です。
コモンドールの特徴2:水遊びは苦手
また、コモンドールはそのモップのような被毛ゆえに水に濡れると乾くまでに非常に時間がかかるという特徴があります。そのため、海やプールなどでの水遊びに不向きです。
濡れてしまった場合ですが、気軽にシャンプーしただけでも完全に乾くまでに12時間以上かかり、被毛が多い場合には丸2日かかることもあります。
濡れてしまった場合ですが、気軽にシャンプーしただけでも完全に乾くまでに12時間以上かかり、被毛が多い場合には丸2日かかることもあります。
コモンドールの特徴3:大きさ約70cm
コモンドールの体高はオスで70cm以上あり、メスでも65cm以上と大型犬に分類されます。尻尾が長くがっちりとした体格をしています。 また、首周りも大きな頭を支えるために太めです。
被毛に隠れて見えませんが、鼻は低く目はアーモンド型をしていて、耳は細長い三角形をしています。
被毛に隠れて見えませんが、鼻は低く目はアーモンド型をしていて、耳は細長い三角形をしています。
コモンドールの特徴4:ハンガリーの国宝
コモンドールは12世紀頃にハンガリーに持ち込まれたことが起源の犬です。2004年にはハンガリーで国宝として指定されるなど、ヨーロッパで多くの人に愛されています。
他の多くの犬種と同じように第一次・第二次世界大戦を経て数が激減しましたが、ハンガリーを中心としたヨーロッパの愛好家たちや牧畜民たちによって復活し、少しずつその数を増やしていきました。
牧畜犬の中でも特に警護を担う役割から、コモンドールは都市や郊外で番犬としても活躍しています。
他の多くの犬種と同じように第一次・第二次世界大戦を経て数が激減しましたが、ハンガリーを中心としたヨーロッパの愛好家たちや牧畜民たちによって復活し、少しずつその数を増やしていきました。
牧畜犬の中でも特に警護を担う役割から、コモンドールは都市や郊外で番犬としても活躍しています。
コモンドールは飼育しやすい?
愛好家からのの高いコモンドールですが、実際に飼育するとなるとどうでしょうか。
コモンドールは被毛の扱いが難しいだけでなく、その性格からしつけをしっかり行うなど、最初に書いたとおり初心者が飼うには不向きな犬で、また経験者も事前に勉強して準備する必要があります。
ここでは、コモンドールの性格など飼育する上で知っておくべき点をいくつかご紹介します。
コモンドールは被毛の扱いが難しいだけでなく、その性格からしつけをしっかり行うなど、最初に書いたとおり初心者が飼うには不向きな犬で、また経験者も事前に勉強して準備する必要があります。
ここでは、コモンドールの性格など飼育する上で知っておくべき点をいくつかご紹介します。
コモンドールの飼育の特徴
- ハンガリーの犬なので暑さは苦手
- 頭が良いけど頑固な一面もあるので、しつけをしっかりと
- ペットフードは人工添加物や穀物も使用していないものを用意する
物静かで温厚な性格
まずコモンドールの性格ですが、普段は物静かでおとなしくて、飼い主に忠実です。また、知能が高く、もともと家畜や使役犬を統率する犬であることもあり、リーダーの資質も色濃く受け継がれています。
大型犬に多い特徴でもありますが、他の小動物や子供など、自分より下の立場の仲間を守ろうとする防衛本能もあります。
基本的には優しくて勇敢であり、家族に忠実で防衛本能も持っています。しつけをきちんとすれば頼もしい番犬になってくれます。
大型犬に多い特徴でもありますが、他の小動物や子供など、自分より下の立場の仲間を守ろうとする防衛本能もあります。
基本的には優しくて勇敢であり、家族に忠実で防衛本能も持っています。しつけをきちんとすれば頼もしい番犬になってくれます。
警戒心が強く、プライドが高い
一方で、コモンドールは独立心が強く、プライドの高い犬でもあります。また、頑固な一面も持っています。
もともと家畜を管理して警備する番犬として繁殖された犬種であるため、自分の意のままに周囲を支配しようとする傾向があり、たとえ飼い主であってもリーダーとは認めないこともあります。
また、知らない人などに対しては警戒心を出し、相手の出方によっては攻撃的になることもあります。
そうならないためには社会化訓練が重要です。しつけをしっかり行い、飼い主がリーダーであることを理解させましょう。
もともと家畜を管理して警備する番犬として繁殖された犬種であるため、自分の意のままに周囲を支配しようとする傾向があり、たとえ飼い主であってもリーダーとは認めないこともあります。
また、知らない人などに対しては警戒心を出し、相手の出方によっては攻撃的になることもあります。
そうならないためには社会化訓練が重要です。しつけをしっかり行い、飼い主がリーダーであることを理解させましょう。
運動量は多めに
もともとが活発な牧羊犬であるコモンドールは運動量も多く、体の筋肉量の多いです。そのため、しっかりと運動をさせてあげる必要があります。
散歩や運動は、少なくとも朝晩1時間ずつは行ってあげましょう。運動不足になるとストレスがたまり、反抗的になったり飼い主に挑んだりすることもあります。
室内にも十分に歩き回れる飼育スペースを確保することが必要です。訓練やしつけの一環として、ドッグスポーツなどに挑戦するのもです。
散歩や運動は、少なくとも朝晩1時間ずつは行ってあげましょう。運動不足になるとストレスがたまり、反抗的になったり飼い主に挑んだりすることもあります。
室内にも十分に歩き回れる飼育スペースを確保することが必要です。訓練やしつけの一環として、ドッグスポーツなどに挑戦するのもです。
指で無駄毛をこまめに取り除く
コモンドールのモップのような被毛は二重構造になっていて、害獣の牙を通さず、風雨への耐性もあるくらいの頑丈さです。そのため、毛の手入れは大変な手間がかかります。
コードになっている毛にコームやブラシはとおりません。日頃から丁寧に指で毛のあいだをすいて、抜けた無駄毛を取り除いてあげましょう。
シャンプーする際もコードの毛を全部ほどいて洗うことはほぼ不可能なので、そのまま洗ってできる限り乾かすことになります。シャンプー後も衛生を保ち、体を冷やしたり皮膚が蒸れたりしないよう気を配ってあげましょう。
コードになっている毛にコームやブラシはとおりません。日頃から丁寧に指で毛のあいだをすいて、抜けた無駄毛を取り除いてあげましょう。
シャンプーする際もコードの毛を全部ほどいて洗うことはほぼ不可能なので、そのまま洗ってできる限り乾かすことになります。シャンプー後も衛生を保ち、体を冷やしたり皮膚が蒸れたりしないよう気を配ってあげましょう。
コモンドールを飼育するときの注意点
では、コモンドールを実際に飼育するとなると、どのような点に注意しておくとよいでしょうか。飼うためには、コモンドールの平均寿命や購入する際の費用などをしっかり押さえておく必要があります。
ここでは、コモンドールの平均寿命や初期費用、生体販売価格、注意すべき病気、過ごすための環境作りなどについてご紹介します。
ここでは、コモンドールの平均寿命や初期費用、生体販売価格、注意すべき病気、過ごすための環境作りなどについてご紹介します。
平均寿命は約11年
コモンドールの平均寿命は10歳から12歳くらいです。大型犬の中でも平均的な寿命であることがわかります。
大型犬は子犬の時期の食生活がその後の一生を左右すると言っても過言ではありません。ドッグフードは人工添加物などの入っていないものにしましょう。
また、コモンドールの特徴や年齢ごとに配慮したドッグフードを選んで、健康管理に気を配るようにしましょう。
大切に育てられた犬は、平均寿命よりも長く生きることのできる可能性が高くなります。
大型犬は子犬の時期の食生活がその後の一生を左右すると言っても過言ではありません。ドッグフードは人工添加物などの入っていないものにしましょう。
また、コモンドールの特徴や年齢ごとに配慮したドッグフードを選んで、健康管理に気を配るようにしましょう。
大切に育てられた犬は、平均寿命よりも長く生きることのできる可能性が高くなります。
初期費用は約10万
コモンドールを飼うためには、犬を購入する費用と別に、初期費用として約10万円必要です。
まず、コモンドールが寿命を全うする間、健康に過ごせるようにするためにも、予防接種などをきちんとしてあげる必要があります。
狂犬病予防や混合ワクチン、フィラリア予防などがあります。任意のものもありますが、何をしてあげるのがよいか、きちんと考えてあげましょう。
また、犬を飼う際には必ず畜犬登録が必要です。東京都の場合で3,000円です。他にも必要に応じてケージやフードボールなども購入すると10~15万円必要となります。
まず、コモンドールが寿命を全うする間、健康に過ごせるようにするためにも、予防接種などをきちんとしてあげる必要があります。
狂犬病予防や混合ワクチン、フィラリア予防などがあります。任意のものもありますが、何をしてあげるのがよいか、きちんと考えてあげましょう。
また、犬を飼う際には必ず畜犬登録が必要です。東京都の場合で3,000円です。他にも必要に応じてケージやフードボールなども購入すると10~15万円必要となります。
生体販売価格は約50万
コモンドールの生体販売価格は約50万円前後です。高級犬では第10位に入る価格です。なお、1位はスベタンマスティフで、こちらは購入に1億円かかると言われています。
コモンドールは日本で飼育している数やブリーダーの数も少ないので、子犬の購入を考えている場合は海外からの輸入することが多いです。販売価格だけでなく輸送費や手数料といった費用もかかるため、他の犬に比べて高額です。
また、毛質が特徴的なのもあり、管理に手間がかかるのも高額な理由の1つです。
コモンドールは日本で飼育している数やブリーダーの数も少ないので、子犬の購入を考えている場合は海外からの輸入することが多いです。販売価格だけでなく輸送費や手数料といった費用もかかるため、他の犬に比べて高額です。
また、毛質が特徴的なのもあり、管理に手間がかかるのも高額な理由の1つです。
室温は22度以下に保つ
コモンドールを飼う際は、室温を22度以下に保つことが大事です。当然ながら室内での飼育となります。
コモンドールはもともとハンガリーの山間で生活していた犬種ですので、非常に寒い環境に耐えれる毛質をしています。 逆に、日本の高温多湿の気候はコモンドールにとっては非常に不向きな環境です。
モップのような被毛には熱がこもりやすく、夏の暑さにとても弱いです。 飼育を検討する場合は、しっかり暑さ対策を取る必要があります。
コモンドールはもともとハンガリーの山間で生活していた犬種ですので、非常に寒い環境に耐えれる毛質をしています。 逆に、日本の高温多湿の気候はコモンドールにとっては非常に不向きな環境です。
モップのような被毛には熱がこもりやすく、夏の暑さにとても弱いです。 飼育を検討する場合は、しっかり暑さ対策を取る必要があります。
コモンドールの手入れするときの注意点
コモンドールを飼っていく上で、もっとも手間をかける必要があるのが被毛の手入れです。コモンドールの被毛の手入れはどのように行うとよいでしょうか。
ここではコモンドールを手入れする際の注意点をご紹介しますので、手入れの仕方をしっかり把握しましょう。
ここではコモンドールを手入れする際の注意点をご紹介しますので、手入れの仕方をしっかり把握しましょう。
コームやブラシは使わない
コモンドールの被毛のケアは、一般的な犬と違ってコームやブラシでは行えません。モップのようになった被毛にはコームもブラシも通らないためです。
日常的なのケアとしては、指でブラッシングするように無駄毛などを取り除きます。コードがもつれている場合には直したり、汚れた毛などはカットして清潔な被毛を保つようにします。
また、2~3ヵ月に一度トリミングを受けることと良いでしょう。自分で自宅でバリカンやハサミを使っても問題はありませんが、特徴的な外見を失う可能性があるので要注意です。
日常的なのケアとしては、指でブラッシングするように無駄毛などを取り除きます。コードがもつれている場合には直したり、汚れた毛などはカットして清潔な被毛を保つようにします。
また、2~3ヵ月に一度トリミングを受けることと良いでしょう。自分で自宅でバリカンやハサミを使っても問題はありませんが、特徴的な外見を失う可能性があるので要注意です。
乾燥するまでに約2日かかる
コモンドールをシャンプーすると、そのあと乾燥までに丸2日かかるといわれています。犬への負担を考えると、臭いや汚れがひどくない限り数ヶ月に1回~1年に1回程度で十分です。
シャンプーの際は、コード1本1本を揉み洗いしてから乾かす必要があります。なお、絡まったまま洗って乾かすことを繰り返すと、被毛が次第にフェルト化してしまうので、ますますほどけなくなります。
また、自宅でシャンプーする場合は。体の冷えや皮膚の蒸れなどにも気を付けて体調の管理をしましょう。
シャンプーの際は、コード1本1本を揉み洗いしてから乾かす必要があります。なお、絡まったまま洗って乾かすことを繰り返すと、被毛が次第にフェルト化してしまうので、ますますほどけなくなります。
また、自宅でシャンプーする場合は。体の冷えや皮膚の蒸れなどにも気を付けて体調の管理をしましょう。
コモンドールは丁寧な手入れが必要
コモンドールの外見の特徴や性格などをご紹介してきましたがご理解いただけましたでしょうか。
被毛のケアをしっかり行ったり室温を調整したり、運動をしっかりさせるなど、事前に飼育について知っておく必要があり、初心者がいきなり飼うには不向きな犬です。
ですが、ユニークな見た目がとても可愛らしく、飼ってみたいという方は多いでしょう。日本では非常に希少でペットショップで扱っていないことも多く、どうしてもという場合には輸入となります。
ぜひ飼ってみたいという方は、頑張って丁寧に手入れしてあげましょう。
被毛のケアをしっかり行ったり室温を調整したり、運動をしっかりさせるなど、事前に飼育について知っておく必要があり、初心者がいきなり飼うには不向きな犬です。
ですが、ユニークな見た目がとても可愛らしく、飼ってみたいという方は多いでしょう。日本では非常に希少でペットショップで扱っていないことも多く、どうしてもという場合には輸入となります。
ぜひ飼ってみたいという方は、頑張って丁寧に手入れしてあげましょう。