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四国犬とオオカミの関係は?関係を探る3つの観点と四国犬の特徴をご紹介!

四国犬とは

日本犬の中でも一番オオカミに近いといわれているのが四国犬です。四国犬の風貌はオオカミのようにとても精悍です。

四国犬は四国の山中でおもに猟師とともに鹿などを追って猟犬として活躍していた土着犬です。以前は高知の土着犬として土佐犬と呼ばれていました。

ただ高知には土佐闘犬として有名な大型犬もいるので、間違われないように四国犬と呼び名が改められました。ここでは四国犬について解説します。

日本オオカミの末裔

四国犬は日本オオカミの末裔といわれています。四国犬の風貌や体格はとてもニホンオオカミに似ているといえるでしょう。

実際2000年には絶滅したはずの日本オオカミの目撃情報が多数寄せられ、大騒ぎになったことがあります。このとき日本オオカミに間違えられたのが四国犬といわれています。

この点から考えても四国犬に日本オオカミの血が流れているといえるでしょう。一説には頭蓋骨の形が最も日本オオカミに似ているといわれています。

四国犬とニホンオオカミの関係3つ

四国犬にはニホンオオカミとの関係を示す3つの歴史があります。この3つの歴史を知ることで四国犬とオオカミの関係を知ることができます。

ここでは四国犬とオオカミの関係を知るうえで大切な四国犬の歴史を踏まえたうえでその関係性について詳しく解説します。

四国犬とニホンオオカミの関係1:四国犬はヤマイヌという野犬が祖先犬

四国犬はヤマイヌという野犬が祖先犬といわれています。ヤマイヌはもともと高知県の山岳地帯で生活していた土着犬です。

ヤマイヌは山岳地帯で生活していたため足腰がとても強く、運動能力が高いことで知られています。その血を引くと考えられる四国犬は、ヤマイヌと同じような性質を持っています。

四国犬とニホンオオカミの関係2:ヤマイヌはニホンオオカミの末裔

四国犬の祖先犬であると推定されるヤマイヌは日本オオカミの末裔といわれています。四国犬の精悍な顔立ちはオオカミとの関係性を示しているともいえます。

ヤマイヌとニホンオオカミの遺伝子はよく似ているため山の中で暮らしている間に犬とニホンオオカミが交配し、ヤマイヌになったと考えられます。

ヤマイヌはオオカミとのハイブリッドということになります。その性質は犬よりもよりオオカミに近いといえます。

四国犬とニホンオオカミの関係3:ヤマイヌを猟師が飼い慣らし猟犬として育てたことが四国犬の始まり

四国犬はこのヤマイヌを猟師が飼いならし猟犬として育てたことが始まりといわれています。ヤマイヌの持久力と優れた脚力をいかした猟犬として育種されていました。

四国犬は、ヤマイヌの子犬が基礎犬となり、シカやイノシシ狩りに適した犬として育種されてきました。そのため日本犬の中でも最も素朴なオオカミに近い犬とされています。

四国犬は猟師とともに実際に猟をしていました。そのため地域によって違う個性を持つようになり、いくつかの系統が見られるようになりました。

その中でも最も山のなかの「本川」で飼育されている四国犬が素朴で本来の四国犬の性質を受け継いでいるといわれています。

四国犬の主な特徴4つ

精悍な顔つきと筋肉質の体形が印象的な四国犬には主な特徴が4つあります。より素朴な犬といわれる四国犬の特徴は次の4つです。

四国犬の特徴は「引き締まった筋肉質な体型」「ピンとたった耳」「海外ではウルフドッグと呼ばれる」ことが挙げられます。ここでは体格を加えて、4つの特徴についてくわしく解説します。

四国犬の主な特徴1:引き締まった筋肉質な体型

四国犬は引き締まった筋肉質な体型をしています。それは猟をするために猟師とともに山の中を走り回っていたことに由来します。

四国犬を飼育する際にはこの筋肉をしっかり維持するために毎日最低1回、1時間以上の散歩が必要になります。できれば毎日10㎞くらい歩くようにしましょう。

また四国犬は粗食な犬といわれています。子犬のころからあまりし好品を与えないようにし、肥満にならないよう健康管理に注意することで筋肉質な体型を維持できます。

四国犬の主な特徴2:ピンと立った耳

四国犬の特徴の一つがピント立った耳があります。その耳はオオカミのようにしっかりと立っています。

犬にとって耳は、臭覚などと同じように周囲の状況を判断するうえでとても大切です。とくに猟犬である四国犬にとってはピンとたった耳が重要になってきます。

四国犬の主な特徴3:海外ではウルフドッグと呼ばれる

四国犬はその風貌と体型から海外ではウルフドッグとも呼ばれています。実際にオオカミに間違われるくらいよく似ているといえるでしょう。

似ているのは風貌や体型だけではなくその性質もオオカミによく似ているといわれています。現在でも現役の猟犬として活躍する個体がいる四国犬はオオカミのような激しさがあります。

四国犬の主な特徴4:平均体重や大きさ

四国犬の平均体重は15㎏から20㎏、大きさはオスの体高が52㎝メスの体高が49㎝とされています。四国犬は平均体重と大きさから中型犬といえます。

四国犬の体長は体高よりも少し長いことが特徴です。またこの傾向はメスの方が強く表れるといえます。

四国犬の性格2つ

四国犬の性格にはふたつの特徴があります。ひとつは勇敢で賢い、ふたつめは飼い主には従順だが警戒心が強いということです。

四国犬を飼うときには、四国犬の性格を正確に把握することが大切です。ここでは四国犬の性格の特徴についてくわしく解説します。

四国犬の性格1:勇敢で賢い

四国犬はとても勇敢で賢いといわれています。四国犬はときにはクマに襲いかかるほど勇敢な犬です。

またとても賢いので自分で考えて物事を判断することができます。冷静に物事を判断することができるため、むやみに吠えることはありません。

この冷静さゆえに、みさかいなく興奮することはなくまたとても頑固な一面があるため「まるで武士のような性格の犬」といわれています。

四国犬の性格2:飼い主には忠実だが警戒心が強い

四国犬は飼い主には忠実だが警戒心の強い犬といわれています。日本犬独特の性格をしているといえるでしょう。

四国犬は信頼した飼い主にはとても従順で、とても警戒心が強く飼い主を守ろうとる意識が高い犬です。四国犬は、飼い主に危険が迫っていると判断すると攻撃的になることもあります。

番犬には向いている性格ですが、飼い主以外には心を開かない傾向にあります。そのため知らない人や子どもに接するときは注意が必要です。

しつけのしやすさ

四国犬にはしっかりとしたしつけが必要ですが、その野性味あふれる性格からしつけはとてもしにくい犬種といえます。とくに犬を飼うことが初めての方は避けた方がよい犬種です。

ここからはそのしつけの難しさなどについてくわしく解説します。

初心者がしつけるのは易しくない

四国犬は、初心者がしつけるのは易しくない犬種です。四国犬は、飼い主にとても従順な犬ですが犬との信頼関係がとても大切な犬種です。

四国犬は人間の行動をよく観察することで相手を格付けしています。自分よりも上と判断するととても従順になりますが、その反対の場合はいうことを聞かないことがあります。

四国犬をしつける上で飼い主に必要なのは、毅然とした態度と犬や家族に対する適切なリーダーシップです。四国犬は強いリーダーとの信頼関係を求めている犬種といえます。

四国犬はチワワなどのような愛玩犬ではありません。そのため飼い主と強い絆で結ばれることに大きな喜びと愛情を感じます。

きちんとしつけができていない場合は危険が高く注意が必要

四国犬はきちんとしつけができていない場合は、咬傷事故などの危険が高く注意が必要な犬種です。ケージなどに入れ、子どもなどとの接触は控えましょう。

四国犬はとても冷静に飼い主を見ています。自分よりも飼い主が弱いと判断すると、飼い主の指示を無視することもあります。

元来攻撃性が強い傾向にある犬種なので飼い主がコントロールできない場合は、子どもや知らない人がむやみに近づかないような飼育環境を整えましょう。

むやみに吠えることはない

四国犬は冷静に状況を判断することができる犬なのでむやみに吠えることはありません。そのため四国犬は興奮しやすい犬ではないといえます。

ただほかの犬に散歩中に合ったときは興奮し、相手に対して吠える可能性があります。四国犬との散歩中はほかの犬に注意をする必要があります。

四国犬とオオカミの関係を詳しく知ろう!

四国犬とオオカミの関係をくわしく知ることで四国犬の魅力を再認識することができます。四国犬との暮らしではオオカミに近い素朴な性質を知ることが大切です。

四国犬は日本犬の中でも秋田犬や紀州犬と比べ知名度が低く、個体数は減少傾向にあります。これから四国犬の魅力を多くの人に伝えることができるようになることが大切です。
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