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ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグとは?飼い方と注意点5つ

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグはどんな犬?

飼い主にとても忠実なポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ(英名:Portuguese Water Dog)は、昔からポルトガル海岸で漁師のために魚を獲ったりする使役犬として活躍してきました。

この記事では、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの歴史や性格、飼い方の注意点についてご紹介します。

オバマ元大統領の愛犬として有名

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、オバマ元大統領の「ファーストドッグ」として有名になった犬種です。

オバマ元大統領は、2匹のポーチュギーズ・ウォーター・ドッグを飼っており、名前を「ボー(Bo)」と「サニー(Sunny)」と名づけています。

飼い主に忠実なため介助犬としてが高い犬種です。

しかし、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは国内にほとんどいない希少種なので、繁殖を行っている日本国内の数少ないブリーダーさんから引き取るか、輸入という形になるため日本で購入するのが難しいです。

個人輸入には大体子犬1頭2000ドル(25万円程度)で取引されていますが、手数料などを含めると最低でも50万円は見積もっておきましょう。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの歴史

オバマ元大統領にも飼われているポーチュギーズ・ウォーター・ドッグですから、並々ならぬ遍歴がありそうです。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグには、どんな歴史があるのでしょうか?ここでは、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの歴史について触れていきます。

「ポルトガルの水中犬」として知られ漁師のサポート役として活躍した

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ(ポルトガルウォータードッグ)は、「ポルトガルの水忠犬」を意味しています。相性は「ポーティス」です。

名前にポルトガルの水忠犬とつけられているように、とても泳ぎが上手な犬種です。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、ときに船から船へ衝突を防ぐための伝達犬として、魚の群れの発見を知らせてくれる犬や、魚を網に誘い込む手伝いをするなど漁師のサポート役として活躍してきました。

漁師のサポート役として重宝されていた背景もあり、水遊びが大好きな犬種なので、飼い主と一緒にマリンスポーツなどを楽しむこともできます。

疲れ知らずでとてもエネルギッシュな犬種なのでたくさん遊んであげましょう。

1930年代絶滅の危機から脱する

漁の方法が近代化していくなかで、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの役割が少なくなり、一時は絶滅の危機になりました。

しかし、1930年代から事業家のヴァスコ・ベンスアーデがポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの保護活動をしたことで、絶滅の危機から脱することができました。

その後、ショードッグとしてやペットとしての需要が高まり始めました。

1960年代後半にアメリカで繁殖した

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、1960年代後半に入り、その見た目のかわいらしさや賢く忠実な性格からが出て、アメリカで繁殖されるようになりました。

1984年には、アメリカの愛犬家団体であるAKC(アメリカンケネルクラブ)で、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは全純粋犬種として公認もされています。

そして、2009年オバマ元大統領のファーストドッグに選ばれたこともあり、さらにが出て、日本でも珍しさからひそかにが出ています。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの性格

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは外見がスタンダードプードルに似ているので、祖先はプードルではないかと一説では言われていますが、真相は不明です。

性格もスタンダードプードルのように賢くフレンドリーで似ているのでしょうか?

ここでは、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの性格についてご紹介します。

明るくて活発的

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、疲れ知らずのエネルギッシュな犬種です。

性格は、明るく元気いっぱいで働きもののまさにアウトドアな犬種といえます。フレンドリーで人懐っこいので初心者の人でも飼いやすい性格をしています。

しかし、一方で寂しがりやな一面もあるので、常にかまってあげる必要があるでしょう。ひとりぼっちには慣れていないので、常に自宅に誰かいるような環境が必要です。

主人に忠実

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、アメリカでは警備犬や救助犬などを指す「ワーキング・グループ」にも属している犬ですから、気を許した主人には忠実で人間の役に立つことをしたがる犬種です。

飼い主には絶対的信頼を寄せています。そして、もともと、漁の使役犬ということもあり、とても器用で物覚えもよくしつけもしやすいです。

飼い主には甘えん坊なので、喜びをあらわにしながらいきおいよく飛びつくあまり、メガネなどが壊れてしまうこともあります。

小さな赤ちゃんと一緒のときも押し倒されてしまわないように気をつけましょう。とても遊ぶことも大好きですから、たくさんコミュニケーションをとってあげましょう。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの特徴

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの原産国はポルトガルで、体高は43~57cm。体重は16~25kgで、サイズは中型犬に分類されます。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグのカラーは、ブラックやブラウン、シルバーディップ、ブラック&ホワイト、ブラウン&ホワイトになります。他にも身体の一部に斑点がはいる「パーティーカラー」もいます。

ここでは、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの特徴について触れていきます。

身体の被毛は「巻き毛タイプ」と「波状毛タイプ」がある

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの被毛は、身体に分厚く密生していて水をよくはじきます。

そして、身体の被毛は短毛でクセがつよい「巻き毛タイプ(Curly)」と長毛でウェーブのかかった「波状毛タイプ(Wavy)」の2種類があります。

また、トリミングのさいの被毛のカットの方法は、下半身を短く刈り込む「ライオンカット」と全身を均一に刈り込む「レトリバーカット」があります。

抜け毛が少ない

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの被毛は、シングルコートなので毛は伸びやすいですが抜けにくいです。

ですから、自宅の掃除がしやすいというメリットがあります。

しかし、抜け毛が少ないのが魅力のひとつですが、毛が自然に生え変わらないので何もしないでいると永遠と伸び続けてしまいますし、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの毛質は絡みやすいので定期的なブラッシングやトリミングは必須です。

耳は水が入りにくいように垂れ耳になっている

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、水中が得意な犬種らしく、耳には水が入りにくいように進化した大きな垂れ耳が特徴的です。

垂れ耳なので耳の通気性が悪く、耳掃除をしないとトラブルを起こしやすいので、飼い主やプロによる定期的な耳掃除を行ったほうがよいでしょう。

指の間に水かきがついている

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの足の指には、膜のような皮膚が発達しており水かきがついています。

ですから、泳いだり水中に潜ることはとても得意です。運動不足は大敵ですから、海が近ければ海岸でボール遊びをするのもよいでしょう。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの飼い方と注意点

これまでポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの歴史や特徴について触れてきました。ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの魅力を知り、さらに飼いたくなったでしょうか?

しかし、飼うためにはさまざまな準備をしなければなりません。

例えば、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、毛が多くそのケアに時間とお金がかかります。

ここからは、実際にポーチュギーズ・ウォーター・ドッグを飼うためにはどうしたらよいか?飼い方と注意点について触れていきます。

甘やかしすぎない

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、飼い主に忠実な犬なのでしつけはしやすいです。

しかし、その明るく従順な性格に飼い主のほうが、かわいがり甘やかしがちになってしまいます。そうすると、注意散漫な犬になってしまいます。

幼少期の頃からの主従関係が大切ですから、甘やかしすぎないように注意して飼いましょう。

しつけと遊びとのケジメは大切です。しっかり教えてあげることで、飼い主にとっても犬にとってもよい関係を築くことができるでしょう。

散歩は1日2回が目安

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、泳ぎが得意で持久力もありエネルギッシュな犬ですから、散歩は1日2回は行きましょう。

1回につき最低でも「60分程度」を目安としましょう。ドッグランを一緒に走ったり、広い公園でフリスビーをするのも犬のストレス発散に繋がります。

飼い主が大好きな性格なので、コミュニケーションをたくさんとってあげると喜びます。

甘えん坊な性格なので長時間ひとりぼっちにしたり、遊んであげないとストレスが溜まり、イタズラなどの問題行動を起こしてしまうので注意が必要です。

月一回のトリミングは欠かさずに

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、抜け毛が少ないので、「トリミングをする必要がないのでは?」と思われがちですが、抜け毛が少ないので逆に汚れやすく、汚れの除去や毛玉予防のために、トリミングは月に1度は欠かせません。

キレイに保ちたいならば、プロに定期的にお願いするのがよいです。

中型犬であるポーチュギーズ・ウォーター・ドッグをのトリミングは、一般的に9000円程度、時間は3~4時間程度かかることを念頭にいれておきましょう。

また、トリミングに慣れていない犬は、作業が慎重になるためさらに時間がかかることも考えられるのでゆとりを持って行動することが大切です。

体が毛玉だらけになるのでブラッシングは怠らない

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、からみやすい毛質をしているので、そのまま何もしないでいると毛玉だらけになってしまいます。

また、毛玉だけではなく「臭くなる」「汚れがつきやすくなる」などの問題がでてきて、結果的にシャンプーの回数が増えてしまうことになります。

ですから、抜け毛は少なくてもポーチュギーズ・ウォーター・ドッグのかわいらしさと健康の維持のためにもブラッシングは怠らないようにしましょう。

毎日ブラッシングするメンテナンスを面倒に感じない飼い主でなければ飼えません。普段からしっかりブラッシングしておくことでトリミングもスムーズに行うことができます。

警戒心が強いので初対面の人には注意が必要

明るく忠実な犬種のポーチュギーズ・ウォーター・ドッグですが、決して八方美人なわけではなく「飼い主至上主義」です。

飼い主の家族や他の動物とも仲良くできます。

しかし、誰にでも愛想がよいわけではなく、初対面の人には吠えたりと警戒心の強さが垣間見えます。ですから、家に初対面の人を招き対面させるときには注意が必要です。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグについて深く知ろう

いかがでしたか?

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、子どもたちや他のペットとも仲良くできるので、家庭犬としても優れています。また、警戒心の高さも強いので番犬にも最適です。

飼い方のは「室内飼い」です。ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは寂しがり屋ですから、飼い主が見える場所にいたほうがよいでしょう。抜け毛やにおいも少ない犬種なので室内でも飼うことができます。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの平均寿命は12~14年です。よきパートナーとなって活躍くれるでしょう。
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