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ハウンド犬って猟犬?ハウンド犬に分類される犬種の価格・特徴・性格

ハウンド犬とは?

ハウンド犬は英語で「hound dog」、つまり狩猟犬のことです。

もっともポピュラーな狩りの方法は、ハウンド犬が獲物を追跡して追いつめ、あとから馬に乗った人間が追いついて銃で獲物をしとめる方法です。

獲物が猛獣である場合、人間が追いつくまでの間に弱らせておく役割もあり、たいていは一頭だけで獲物を追い詰めるのではなく、集団で獲物を追走して取り囲み、人間の到着を待ちます。

サイトハウンドとセントハウンドの違い

ハウンド犬は、サイトハウンド(sighthound)とセントハウンド(scenthound)の2種に分かれます。

サイトハウンドが視覚に優れたハウンド犬であるのに対し、セントハウンドは嗅覚に優れています。

サイトハウンドにはボルゾイやサルーキがあり、セントハウンドにはダルメシアンやハリアなどがいます。

セントハウンド犬の種類1:ビーグル

ビーグルは、ローマ時代からウサギ狩り用の狩猟犬として活躍してきた犬種です。

小型で温和な性格のため実験動物として飼育されたり、嗅覚を生かし検疫探知犬として活躍する個体もいます。
値段特徴性格寿命
12~25万円鳴き声が大きい・セントハウンド最小サイズ好奇心旺盛・明るく活動的12~15年

ビーグルの値段

ビーグルの値段は12~25万円程度とされています。定番カラーであるトイカラーより、レモン&ホワイトカラーの方が、があり高価となります。

ショードッグとしてもがある犬種なので、親犬がチャンピオン犬など血統が良い場合には、さらに値段が上がることもあります。

ビーグルの特徴

ビーグルは体高33~40cmが理想とされ、セントハウンド種の中で最小サイズの犬種です。

ビーグルは「森のトランペッター」と呼ばれるほど、大きな鳴き声をしています。獲物の居場所を人間に知らせるため、大きな声で鳴き続けるように改良されたからです。

また、他の狩猟犬ほど足が速くありませんが、持久力があるので、長時間でもひたすらに獲物を追いかける性質があります。

家庭でペットとして飼育されているビーグルでも、上記のような猟犬としての性質から、興奮するとひたすら鳴き続けることがあります。
ビーグルの特徴
  • セントハウンド最小サイズ
  • 鳴き声が大きい

ビーグルの性格

ビーグルは、明るく活動的な性格をしています。また、好奇心旺盛でイタズラ好きなため、留守番時や飼い主の不在時、部屋の中を引っかき回したり、戸棚をあさる個体もいます。

集団で狩りをしていた歴史から、他の犬に対しては友好的で、多頭飼いの家庭でも問題なく過ごせます。

運動好きの犬種でもあるため、スポーツ好き・散歩好きの飼い主と相性がいいです。

ビーグルの寿命

ビーグルの平均寿命は12~15年とされています。元来丈夫な犬種なので、長生きする個体も多くいます。20歳まで生きる個体も珍しくありません。

食欲旺盛な個体が多いので、食事の量をしっかりとチェックする必要があります。

セントハウンド犬の種類2:ブラッドハウンド

ブラッドハウンドは、ベルギー原産の犬種です。

司教セント・ヒューバードが飼育していた猟犬の流れを汲み、イングランドへ渡ったものと区別し「純血のハウンド」を意味するブラッドハウンドと名付けられました。
値段特徴性格寿命
25万円セントハウンド最大サイズ・トップクラスの嗅覚穏やか・愛情深い10~12年

ブラッドハウンドの値段

ブラッドハウンドの値段は、25万円前後とされています。

日本国内にブリーダーはいますが、数が少ないので、海外輸入が主な入手方法となります。海外のブリーダーからの購入だと、最低でも40~50万円程度はかかります。

また、輸入元の国によっては生後1年を経過した個体しか輸入できません。

手続きや検査などに時間がかかる点も、購入を検討する際にあわせて理解しておきましょう。

ブラッドハウンドの特徴

ブラッドハウンドはセントハウンドの中でも最大の犬種です。また、ジャーマンシェパードを超えるとされる嗅覚の持ち主でもあります。

体高は、オスで58~66cm、メスで58~66cmです。体重はオスで46~56kg、メスで40~48kgとされています。

イノシシやシカ用の猟犬で、どっしりとした体格をしています。また、獲物からの攻撃を受けたえもダメージを受けないよう、あご下の皮膚はたるんでいます。

血の匂いを追うことにより、ケガをした獲物の足跡を追う足跡追求犬や、ケガ人を探索する探索犬の役割も可能です。
ブラッドハウンドの特徴
  • セントハウンド最大サイズ
  • クラスの嗅覚の持ち主

ブラッドハウンドの性格

ブラッドハウンドは、穏やかで愛情深い性格だとされています。他の動物に対して友好的なので、多頭飼いも問題ありません。

ブラッドハウンドは飼い主に対して従順ですが、少々頑固な面があり、しつけに苦労する可能性があります。

服従訓練が必要な犬種なので、スクールに通わせるなど、プロに協力してもらうのがです。

ブラッドハウンドの寿命

ブラッドハウンドの平均寿命は、10~12年とされています。

大型犬なので、中型犬や小型犬と比べて体への負担が大きくなります。運動は必要ですが、ジャンプなど激しい運動は不要です。

定期健診で関節や臓器の負担をチェックする必要があります。また、肥満傾向のある犬種なので、食事量の調節はしっかりしましょう。

セントハウンド犬の種類3:バセットハウンド

バセットハウンドは、フランス原産の中型犬です。

セント・ヒューバートの突然変異で生まれた胴長短足の個体の子孫に、ブラッドハウンドを交配した結果、長く垂れた耳とたるんだあごを持った現在の姿となりました。
値段特徴性格寿命
20万円胴長短足・垂れ耳・骨太温厚・耐久性がある・独立心がある10〜12年

バセットハウンドの値段

バセットハウンドの値段は20万円前後です。トイカラーの個体は安く、レモンカラーの個体は高くなります。レモンカラーなら30万円を超えることも、珍しくありません。

ペットショップではあまり見かけない犬種なので、ブリーダーからの直接購入が主な手段となるでしょう。国内にブリーダーもいますので、見学させてもらえるブリーダーから購入するのが一番オッススメです。

バセットハウンドの特徴

バセットハウンドは長い胴体と短い足、大きく垂れた耳が特徴です。

体高は33~38kg、体重は18~27kg前後が理想とされています。中型犬に分類されますが、骨太でしっかりした体型なので、体重は重たくなっています。

ブラッドハウンドに次ぐ嗅覚を持っていて、匂いには非常に敏感です。アナグマや野ウサギ用の狩猟犬として現代でも活躍しています。

被毛はシングルコートで、一般的なトイカラーと希少なレモンカラーがあります。

海外ドラマ「刑事コロンボ」やアニメ「イノセンス」にも登場する、の犬種です。
バセットハウンドの特徴
  • 胴長短足
  • 垂れ耳
  • 骨太でがっしりした体つき

バセットハウンドの性格

バセットハウンドは温厚な性格とされています。人懐っこいため、子供のいる家庭でも飼いやすい犬種といえます。

飼い主に従順ですが、猟犬らしく独立心があり、自分で判断して動こうとします。飼い主が明確な指示を出すことが大切です。必要なら、しつけ教室や訓練学校を利用しましょう。

獲物を追尾していた歴史から、耐久性があり、粘り強い性格をしています。のんびりした個体が多く、鼻が何かを察知しない限りは、ゆっくり過ごすことがほとんどです。

バセットハウンドの寿命

バセットハウンドの平均寿命は10〜12年とされています。

特定の遺伝子疾患は報告されていませんが、胴長で短足の犬種がかかる疾患については、バセットハウンドも注意が必要といえます。事前に知識を身につけておきましょう。

垂れ耳なので、耳の健康にも留意しましょう。耳掃除など、飼い主のケアが必要です。

セントハウンド犬の種類4:フォックスハウンド

フォックスハウンドには、アメリカンフォックスハウンドとイングリッシュフォックスハウンドの2種類がいます。

「フォックスハウンド」といえば、一般的にイングリッシュフォックスハウンドを表します。
値段特徴性格寿命
50万円(海外輸入)大型・判断力が高い・持久力がある穏やか・独立心がある10~13年

フォックスハウンドの値段

フォックスハウンドは、日本国内での飼育頭数が非常に少なく、稀な犬種です。

ペットショップはおろか、国内のブリーダーもほとんどいないので、海外からの輸入が主な手段となります。最低でも50万円程度は見積もっておきましょう。

また、イングリッシュフォックスハウンドは猟犬の性質を色濃く残した犬種なので、ペットとしての飼育は推奨されていません。

ペットとして日本で飼育するのなら、アメリカンフォックスハウンドの、ショータイプが無難といえます。実猟をするならどちらでも問題ありません。

フォックスハウンドの特徴

フォックスハウンドは、キツネ狩り用のセントハウンドです。

原産国イギリスではアカギツネという知能の高いキツネの被害が多く、そのキツネに対抗すべく、自己判断能力や持久力に優れたフォックスハウンドが作出されました。

フォックスハウンドの体高はオスで56~63.5cm、メスで53~61cmです。体重はオスで25~34kg、メスで25~34kgです。大型犬に分類されます。
フォックスハウンドの特徴
  1. 大型犬
  2. 判断力がある
  3. 持久力がある

フォックスハウンドの性格

フォックスハウンドは、穏やか性格の犬種とされています。

他の犬たちと集団で狩りをしていた歴史から、多頭飼いの家庭にも適応できる犬種です。身内と他人をしっかり分ける犬種なので、よその犬や他人には警戒心を抱きます。

フォックスハウンドは、猟犬らしく、独立心がある犬種でもあります。しつけが少々難しいので、服従訓練に自信がない場合は、訓練学校やしつけ教室に通うのがです。

フォックスハウンドの寿命

フォックスハウンドの平均寿命は10~13年とされています。大型犬全体の平均寿命と比べると、少々長めです。

フォックスハウンドは体の丈夫な犬種です。犬種特定の疾患はありませんが、大型犬なので、体に負担がかかるのをさけましょう。早い段階から筋肉をつけておくことが大事です。

また、猟犬なので運動量を必要とします。毎日2~3時間の運動が必要だといわれています。

セントハウンド犬の種類5:プロットハウンド

プロットハンドは、イノシシ狩り用のセントハウンドです。

木の上に逃げた獲物を見張りながら人間を呼び続ける、ツリーイングハウンドでもあります。原産国アメリカでは猟犬としてのある犬種です。
値段特徴性格寿命
50万円(海外輸入)筋肉質で引き締まった体つき好奇心旺盛・勇猛12~14年

プロットハウンドの値段

プロットハウンドは、日本では珍しい犬種です。

ペットショップで見かけることはまずありませんし、国内のブリーダーもほとんどいません。海外のブリーダーから直接購入することになります。

プロットハウンドの値段は、猟犬として優秀かどうかで決まります。親が猟犬として優秀ならその子供は高値がつきますし、優秀な成犬に300万円の値段がついたこともあります。

反面、猟犬として優秀でない個体は非常に安く取引されます。どちらにせよ、海外から輸入するとなると50万円程度はみておきましょう。

プロットハウンドの特徴

プロットハウンドは、筋肉質でひきしまった体つきをしています。体高はオスで50~71cm、メスで50~58cmとなり、中型犬または大型犬に分類されます。

被毛には光沢があり、毛の長さは短毛またはミディアムです。カラーはブラック・ブリンドルのみです。抜け毛が少なく、手入れの手間がかからないのもの理由です。

垂れ耳と垂れ尾を持っていて、首と足が長いです。
プロットハウンドの特徴
  1. 筋肉質でひきしまった体つき

プロットハウンドの性格

プロットハウンドの性格は、好奇心旺盛で勇猛果敢です。グリズリーやオオカミを追い詰めることもあり、自分より体が大きな相手にも怯みません。

しかし、攻撃的な性格ではなく、飼い主には愛情深く忠実です。

プロットハウンドは、集団で狩りをしていた歴史から、他の犬とも仲良くできます。多頭飼いの家庭でも問題ありません。

他の動物を獲物をみなす可能性があるので、猫や小動物と一緒にしない方がいいでしょう。

プロットハウンドの寿命

プロットハウンドの平均寿命は12~14年とされています。

犬種特有の遺伝性疾患は報告されていませんが、体が大きいので、負担がかかります。負担に耐えられるよう、筋肉をつけ、関節に注意しておく必要があります。

プロットハウンドは運動が好きで、獲物を追いかけることを幸せとする犬種です。室内だけでなく、広いスペースで自由に運動させてあげることで、筋肉がつきます。

ハウンド犬は日本でなかなか見かけない

日本国内でのハウンド犬種の飼育頭数はごく僅かです。実猟文化が広まっておらず、土地の狭い日本では、ペットタイプやショータイプの犬種にが集中しているからです。

ハウンド犬種は、ペットとしての飼育が推奨されない犬種がほとんどです。

日本では実猟をしている人は少なく、猟犬と共に実猟をする人でも、海外原産の猟犬より日本原種の猟犬を選ぶ人が多いです。ハウンド犬種の飼育頭数は極端に低いといえます。
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