しっぽの位置でチワワの感情がわかる？5つのボディーランゲージもご紹介！

犬は、自分自身や相手を落ち着かせるため「カーミングシグナル」と呼ばれる行動をすることがあります。

「行動」で「気持ちを伝える」ボディランゲージとは違い、カーミングシグナルは自分や他人を落ち着かせるために取る「行動」を意味します。

カーミングシグナルや、ボディランゲージを知れば、愛犬の気持ちをより詳しく知ることができます。

今回は主にそのボディランゲージについて解説していきます。

犬の気持ちを知ることができるボディランゲージの中でわかりやすいものがしっぽの位置です。つまり、しっぽの位置はその犬の気持ちを表していると言えます。

ここでは、よく見かけることのある犬の尻尾の位置と犬の気持ちについて解説していきます。

結論から言うと、犬がしっぽを上げているとき、その犬は「興奮している」ことをあらわしています。

しかし、興奮にもたくさんの意味があり、「威嚇」や「攻撃的」な興奮なのか、「嬉しい」や「楽しい」興奮なのかはしっぽだけではわかりません。

なので、しっぽが高い位置にあるときはその犬が、どんな環境で、どのようなことがあってしっぽを高い位置にしたのかを考えてあげることが犬の気持ちを知るために大切だと言えます。

犬がしっぽを低い位置にしているとき、その犬は「ストレスを感じている」ことをあらわしています。

病気や怪我などの痛みや苦しみや、精神的な不安感や不快感があるときに犬はしっぽを低い位置にします。

しっぽの長い犬や、短い犬などたくさんの犬種がいますが、これはどの犬にも当てはまることです。

愛犬のしっぽが低い位置にある状態がつづいているのなら一度病院に診てもらう事も考えてあげましょう。

犬がしっぽを足の間に挟んでいるとき、その犬は不安や恐怖を感じていることをあらわしています。

犬がしっぽを足の間に挟むのは、犬同士の喧嘩で負けた犬や、雷などの大きな音にびっくりしたとき、病院に連れて行くときなどによく見かけます。

愛犬がしっぽを足の間に挟んでしまったら、優しく接して犬の恐怖感をほぐしてあげましょう。

犬のしっぽが水平の位置にあるとき、その犬は好奇心をあらわしているか、相手を牽制している状態にあります。

他の犬が遠くに見えたときや、何かが近づいてきたときには、好奇心をあらわすためにしっぽを水平の位置にします。

また、他の犬とおもちゃの取り合いをしているときなどに攻撃するつもりはないけど警戒心があるときにもしっぽを水平の位置にします。

もし、愛犬がしっぽを水平の位置にしたら、どっちの意味をあらわしているのか見極めてあげることが大切です。

犬がしっぽを体の右側で振るとき、その犬はリラックスして安心していることをあらわしています。

犬は大好きな飼い主と遊んでいるときや、美味しいご飯を食べたときなど、ポジティブな感情をあらわすときにしっぽを体の右側で振ります。

もし愛犬がしっぽを体の右側で振っていたら、ポジティブな感情をあらわしているので、心配する必要はありません。

犬がしっぽを体の左側でふるとき、その犬はネガティブな感情にあることをあらわしています。

はじめて会う犬の前や、自分よりも大きな犬の前などでよく犬は体の左側でしっぽを振ります。

もし愛犬が体の左側でしっぽを振っていたら、不安で落ち着かない状態にあることをあらわしているので、優しく接して落ち着かせてあげることが大切です。

犬はしっぽの振り方でいろいろな感情をあらわします。しっぽを振っている犬が必ず「嬉しい」と言う感情をあらわしているとは限りません

犬の気持ち次第で尻尾は上がることもあれば下がることもあります。

尻尾を高く上げて小刻みに振っているのは、「うれしいとき」です。また、同じように尻尾を高く上げてゆっくり振っているときは相手の様子をうかがっているときです。

普段よりも少し低い位置でしっぽを振っているときは「うれしいけど、少し不安」な気持ちをあらわしています。さらに低いときは、相手を警戒していることをあらわしています。

まずは、しっぽをこまかく振っているときは「喜び」、ゆっくり振っているときは「警戒や不安」をあらわすと覚えておくと犬の気持ちをつかみやすくなります。

仔犬のチワワは、一人遊びをしているときや、退屈しているときに自分のしっぽを追いかけます。

仔犬のチワワが自分のしっぽを追いかけているのを見かけたら、できるだけ一緒に遊んであげましょう。

また、大人のチワワが自分のしっぽを追いかけるということを繰り返すときは、ストレスや運動不足が原因であると言われています。

もし見かけたらしっかりと散歩や運動などをしてストレスを発散させてあげましょう。

チワワはしっぽを振るという方法だけでなく、他の方法でも自分の気持ちをあらわします。

どのようなときに、どのようなボディランゲージをするのかを知ることは、チワワがいまどんな気持ちなのかを知ることができるため大切であるといえます。

ここでは、よく見かけるチワワのボディランゲージについて解説していきます。

チワワは飼い主にかまってもらいたいとき、前足を足元に乗せてきます。

もともとは、このしぐさは母親に乳をおねだりするときにするしぐさですが、今では飼い主にかまってほしいときによく見られるしぐさとなっています。

もしチワワが前足を自分に乗せてきたら、遊んで欲しいというアピールなので、たっぷりと遊んであげましょう。

チワワは服従のサインとして、お腹を上にして、顔を背けて尻尾を股の間に入れるようなしぐさをします。

服従には2種類の、「ごめんなさい」と謝る意味と「あなたに従います」という降参の意味があります。

また、飼い主にお腹を撫でてもらいたいときにもこのようなしぐさをするので、チワワの気持ちをしっかりと見極めてあげることが大切です。

チワワは威嚇をするとき、瞳孔を開き鼻にしわを寄せて、歯を見せながら毛を逆立てて低い声で唸ります。

攻撃的なときは、耳としっぽがピンと立ち前のめりになります。また、防衛的なときは耳は後ろに倒れしっぽは股の間に隠れて低い姿勢になります。

これらを知っておくことで、よりチワワの気持ちを知ることができるます。

チワワは他の犬に挨拶をするとき、お互いのお尻の匂いを嗅ぎます。

公園や散歩中などに他の犬に会ったときなどによく見られる行動で、犬は嗅覚が優れているため、お尻の匂いを嗅ぐだけで相手の性別や食べたもの、体調などを知ることができます。

チワワは甘えたいとき、飼い主の顔をペロペロと舐めてきます。

顔をペロペロと舐めるのは仔犬が母犬に甘えるときのしぐさで、飼い主に甘えたいことをアピールしたり、親愛をあらわしたりしています。

ですが、犬の口の中は細菌だらけで、感染症などの病気を引き起こしてしまうこともあるためできるだけやめさせましょう。

チワワが尻尾を振るのは、自分の気持ちを伝えるためです。

「どのようなしっぽが、どのような気持ちをあらわしているのか」だけでなく、いろいろなボディランゲージを知ることが、チワワの気持ちを知るために大切です。

あなたも愛犬がどのような気持ちなのか、自分の愛犬の尻尾の振り方やボディランゲージを見て考えてみてはいかがでしょうか？