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ポメラニアンってどんな犬?原産国や特徴・性格などを紹介

ポメラニアンの生態

小さな体からは想像もつかないほどパワフルで愛くるしいポメラニアンですが、知っている様で知らない事もあるでしょう。そんなポメラニアンの生態、体の大きさや毛並みの特徴、寿命についてみていきましょう。

ポメラニアンの生態1:大きさや体重

ポメラニアンの平均的な大きさは18~22cm、体重は1.8~2.3kgの超小型犬です。スピッツの特徴である尖った耳を持ち、狐の様な頭部を称するフォクシーヘッドが特徴的です。

元々は中型犬であったため、小型犬としてはややサイズが大きくなるポメラニアンも中にはいるそうです。

平均よりも多少大きすぎるくらいでは体に影響はありませんが、あまりにも小さすぎたり大きすぎたりすると病気の元になりかねませんので、主治医に相談しながら適度な体系を維持しましょう。

ポメラニアンの生態2:毛の特徴

ポメラニアンの毛並みは、顔と四肢の下方を除いて非常に豊かです。地肌に近い下毛はやわらかい綿毛のようで、上毛はまっすぐで粗目なダッフルコートです。顔の周りや胸には特に長い飾り毛があり、尻尾の飾り毛は扇状になっています。

フワフワの毛玉の様な風貌から「ぬいぐるみのよう」と言われており、被毛のケアは欠かせません。特にダッフルコート特有の換毛期はしっかりとしたケアが必要です。

寒さから身を守るための冬毛は冬から夏にかけての春ごろに、夏の暑さを防ぐためにに夏毛は夏から冬にかけての秋ごろに大量に生え変わります。毛のもつれや毛玉を防ぐためにも、毎日のブラッシングを欠かでません。

ポメラニアンの生態3:寿命

ポメラニアンの平均的な寿命は12~16歳と言われています。長生きすると20歳まで生きるポメラニアンもいるそうです。小型犬の平均寿命が10~13年なので長生きできる犬種ではあります。

ポメラニアンの個体差によって寿命はさまざまですが、適度な運動と食事に気を付けてあげてください。体に合わない体格は栄養バランスが崩れやすくと病気になりがちですので、しっかりと定期健診を行い、病気を早期発見、早期治療を心掛けましょう。

ポメラニアンの毛色

ポメラニアンは毛色の種類がとても多い犬種です。JKC、ジャパンケネルクラブで定められている毛色だけでも13種類あります。それ以外にもさまざまな毛色のポメラニアンもいるそうで、違う毛色同士で交配させることによって多種多様の毛色が生まれてきます。

JKCで定められている毛色はブルー、パーティ・カラー、ブラック・タン、チョコレート、オレンジ、オレンジ・セーブル、ウルフ・セーブル、ビーバーの毛色で、一番代表的なのがオレンジ、クリーム、レッド、ホワイト、ブラックです。
ポメラニアンの毛色
  • オレンジ
  • レッド
  • クリーム
  • ホワイト
  • ブラック
  • オレンジセーブル

1:オレンジ

オレンジ系のポメラニアンは日本においては最もポピュラーな毛色で、雑誌やテレビなどでよく見かける定番色です。

この色はポメラニアンの毛質を最も綺麗に見せてくれる色とされています。なので、ドッグショーなどではオレンジ系のポメラニアンが多く活躍しています。

2:レッド

オレンジよりも赤みの強い鮮やかな茶色の毛色です。チョコレートと並ぶほどなかなかお目にかかれない珍しい毛色です。

中には黒色が混じったレッド・セーブルという毛色のポメラニアンもいます。実は愛犬家であるヴィクトリア女王の一番のお気に入りのポメラニアンもこのレッドの毛色をしたポメラニアンだと言われています。

3:クリーム

クリーム系は日本でポメラニアンが流行った時に、があった色でそれは今でも健在の毛色です。フワフワの毛質と組み合わされて優しい色とされています。

ホワイト系の毛色のポメラニアンがクリーム系の毛色に変わる事も多く、成長と共に毛色が変わることは遺伝子が原因であると言われています。色の変化もポメラニアンの魅力の1つとも言われています。

4:ホワイト

ホワイト系は祖先であるサモエドの毛色を受け継いでいる色で、数多くある色の中で一番歴史の長い色です。最ものある毛色で純白の毛色はとても珍しいと言われています。

ただ、子供の頃は真っ白でも、成長していくにつれて体の一部分だけ色が現れたり、クリーム色に近い色になったりと成犬まで真っ白のポメラニアンは珍しいとされています。15世紀頃の原産国ドイツではこのホワイトの毛色がほとんどだったそうです。

5:ブラック

子熊のような真っ黒な毛色は、毛色の種類が多いポメラニアンの中で珍しい毛色とされています。1890年のイギリスではブラックがのある毛色でした。ブラック系はエレガントなイメージを持っているので日本だけでなく世界的にもです。

ブラック系には鼻や目、足などに褐色の毛色が入る「ブラック・タン」という種類があります。チワワや黒柴では多く見られる毛色で、黒一色のポメラニアンと同じく貴重な毛色であります。

6:オレンジセーブル

オレンジに褐色が混じった毛色であったり、毛先にかけて黒色が入るのが特徴的です。オレンジセーブルのような上毛と下毛の色が違う2色の毛色はとても珍しく、一目見てポメラニアンだとは気付きにくい毛色の子もいます。

セーブルとは紋章学における黒色を表すテンクチャー(紋章の色)の事です。色の名前は動物のクロテンの黒い毛皮からきています。セーブルという言葉の起源ははっきりしていませんが、ポメラニアンの原産国ドイツではsabelと付けられと言われています。

ポメラニアンの歴史

ポメラニアンの歴史は古く奥深いです。原産国や名前の由来など当時の記録があまり残っておらず、明確なものが無いとされています。

けれども、その中でも有力な諸説が語り継がれており、今のポメラニアンの歴史となっています。そんなポメラニアンの原産国や祖先などの歴史を紹介します。

ポメラニアンの歴史1:原産国はドイツ

ポメラニアンはジャーマン・スピッツの一種で、その中で一番小さいタイプの犬種の事を言います。ジャーマン・スピッツの原産国はドイツで、元は番犬や放牧犬として愛されていました。なので、ポメラニアンの原産国はドイツとされています。

原産国ドイツのジャーマン・スピッツのサイズは全部で6タイプあり、スタンダードサイズであるウルフスピッツと最も小さいサイズであるツヴェルグ・スピッツ(現在のポメラニアン)以外のタイプは原産国ドイツ内でも希少であまり数がいないそうです。

当時の原産国ではポメラニアンという名前でなくツヴェルグ・スピッツという名前で愛されていました。

ポメラニアンの歴史2:イギリス王族に愛された犬

ポメラニアンがイギリス王族に愛された由来は、1767年にイギリス国王であるジョージ三世の王妃シャーロットが2匹のポメラニアンを原産国ドイツからイングランドに持ち帰ったのが初めです。当時のポメラニアンは大型で14~23㎏程度の大きさがあったそうです。

その後、王妃シャーロットの孫にあたる愛犬家で知られるヴィクトリア女王がポメラニアンを愛好し、繁殖に力を入れたそうです。原産国ドイツでも小型化を図っていましたが、さらなる小型化を実現させたのはヴィクトリア女王で、ドッグショーに出場したりとお披露目されたことで、ヨーロッパ各地で愛好家たちに愛される存在になりました。

ヴィクトリア女王以外にも、フランス皇帝ナポレオンの王妃ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネや、イギリス王ジョージ4世もポメラニアンを愛好していたそうです。

ポメラニアンの歴史3:名前の由来

ポメラニアンの名前の由来は原産国ドイツの北東部からポーランド北西部にかけて広がるポメラニア地方にちなんでいると言われています。

実はポメラニア地方はポメラニアンの直接の原産国ではないのですが、この地方ではさまざまなタイプのスピッツ系の犬種を飼育していました。

地方の一部分が原産国であるドイツに含まれているため、スピッツ系の犬種を多く育てているポメラニア地方が、ポメラニアンの名前の由来とされています。

ポメラニアンの歴史4:祖先

ポメラニアンの祖先犬はスピッツ系の犬種と同じくサモエドです。サモエドの原産国はロシアのシベリアで、典型的なスピッツ系の体型をしており、シベリアン・スピッツとも言われています。

原産国ロシアでの厳しい環境に適した体格と毛並みは今のポメラニアンにその面影が現れています。

原産国ロシアの地でサモエドは300年以上にわたって飼育された原始犬に近い犬種で、番犬や狩り、そり引きなどに活躍していました。

原産国がロシアなだけあり、極寒に耐えうる豊富な毛並みは、よく立った上毛と柔らかく密生した下毛のダブルコートで優れた耐寒性を持ち、純白やクリーム、ビスケット、白といった毛色があります。

ポメラニアンの歴史5:日本でのブーム

ポメラニアンが日本へとやってきたのはいろいろと諸説はありますが、一番よく目にするのが明治初期頃だと言われています。その後、高度成長期に入ると豊かさの象徴として狭い家でも買える小型犬がブームとなりました。通称「座敷犬ブーム」と言われています。

ポメラニアンはマルチーズ、ヨークシャテリアに並ぶ愛玩犬御三家とも呼ばれていました。原産国ドイツから始まり、イギリス、アメリカ、そして日本へとやってきたポメラニアンはその愛くるしい容姿に世界で愛されていると言えるでしょう。

ポメラニアンの性格

ポメラニアンは祖先であるサモエドの血を受け継ぎ、勇猛果敢で一番賢いとされています。

どんな困難にも屈しないポジティブな考えを持ち、フレンドリーで積極的なコミュニケーションの性格をもつポメラニアンの性格を見てみましょう。

ポメラニアンの性格1:甘えん坊

ポメラニアンの性格はとにかく甘えん坊です。頭や体を撫でられたり、抱っこをされたりするのが大好きで嫌がるポメラニアンはいません。

飼い主さんやご家族の方に対しても、たくさんの愛情表現を見せてくれます。くるくる変わる表情も魅力的で、いつも明るいので家のムードメーカーとしても大活躍してくれるアイドル的な存在です。ですが、いくら甘えん坊だからと言っても甘やかしすぎには注意が必要です。

ポメラニアンの性格2:気が強い

ポメラニアンの基となったジャーマン・スピッツという犬種は、放牧犬や番犬として活躍していましたので、ポメラニアンも人間の指示を理解する賢さと忠実さ、そして協調性が備わっています。

それに加え、愛らしさの塊にも関わらず気が強く、警戒心も人一倍です。怪しいと感じた相手が人間だろうと大型犬だろうと勇敢に立ち向かっていきます。その裏では、自分が相手よりも小さいとおもっていないからだと言われています。

ポメラニアンの性格3:警戒心が強い

原産国ロシアのサモエドの血を引き番犬として活躍していたことから、ポメラニアンは警戒心が強いです。

小さな物音や見知らぬ人に対して吠えて警戒を呼び掛けてくれたりしてくれます。その反面、警戒心の強さからちょっとしたことでも敏感に反応してしまうので、無駄吠えしてしまうことがあり手を焼いてしまいます。

けれど、元々賢いポメラニアンですので、無駄吠えは成犬になる前にしっかりとしつけておくとスムーズに覚えさせる事ができ、すぐにでも覚えてくれるでしょう。ですが、それでも吠えることもあるので無駄吠え対策をきちんとしておいた方がいいでしょう。

王族にも愛されたポメラニアンと優雅な毎日を過ごそう

ポメラニアンについて知れば知るほど奥が深く、古くから王族に愛されてきました。今では原産国ドイツから広く広がり、世界各地で愛されています。

そのぬいぐるみのような風貌で、コロコロ歩き動く姿は最高の癒しと元気を与えてくれます。フレンドリーな性格はファミリー向けや一人暮らしの家庭にも向いています。

とても賢いため比較的に飼いやすく、初めてペットを飼うと言う人にです。

愛情を注いだ分だけ愛くるしい容姿でコミュニケーションをとってくるポメラニアンは、すぐに一家のアイドルとなるでしょう。勇敢で協調性のある頼れるポメラニアンと優雅な毎日を過ごしてはいかがでしょう。
JKC、ジャパンケネルクラブ
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