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代表的な短毛犬の犬種8選|お手入れや飼い方の注意点も詳しく学ぼう!

短毛犬とは

短毛犬は文字どおり毛の短い種類の犬のことで、毛が短いので体のラインが出てシャープな印象を与えます。

犬の毛は短毛と長毛に分けられ、上毛だけのシングルコートと上毛と下毛のダブルコートに分けることができます。

一般的にロシアなど寒い地域が原産の犬種はダブルコートで長毛の保温効果の高い被毛を持ち、逆にエジプトなど暑さの厳しい地域が原産の犬種は短毛でシングルコートの被毛でないと暑さをしのぐことができません。

短毛犬の種類

現在さまざまな地域で、犬はペットとしてだけではなく使役犬などとして人間と一緒に暮らしています。

JKC(ジャパンケネルクラブ)公認の犬種だけでも194種類おり、世界には在来種や絶滅してしまった犬種まで合わせると、1,000を超える数がいるともいわれています。

その中には短毛犬も多くいて、超小型から大型犬までさまざまな犬種がいます。ここからは、短毛犬の中でも代表的な犬種を紹介していきます。

短毛犬の種類1:パグ

しわくちゃな顔が印象的なパグの原産国は中国で、チベットでチベタン・スパニエルやペキニーズを交配させて小型化された犬種です。

小型犬ですが、6~9kgに成長するため、がっちしとした筋肉質な体型をしています。性格は非常に陽気ではありますが、素直で落ち着きがあり、無駄吠えも少ないので飼いやすいです。

短毛犬ではありますが、ダブルコートの被毛を持つため換毛期があり、抜け毛があるのでブラッシングは必須です。

短毛犬の種類2:ラブラドールレトリバー

ラブラドールレトリバーは、短毛犬の中でもの高い犬種で、穏やかで知性があり自分で考える能力があるため、盲導犬や介助犬などとして能力を発揮します。

もとは狩猟犬として、カナダのニューファンドランド半島から祖先のセント・ジョンズレトリバーがイギリスに持ち込まれて選択交配が行われ、犬種として確立しました。

短毛犬ではありますが、ラブラドールもダブルコートなため、週に数回のブラッシングは欠かせません。

短毛犬の種類3:チワワ

メキシコのチワワ州原産のチワワは、とてものある犬種です。

最近のチワワはロングコートがを集めていますが、ロングコートは交配の過程で誕生したもので、もとはスムースコートだけだったので、チワワも代表的な短毛犬です。

明るく陽気な性格です。とても小さな体ですが、保守的であるため侵入者に対して敏感に反応し。番犬として活躍します。

ただし、敏感に反応し怖がりな面があるため、無駄吠えすることもしばしばです。

短毛犬の種類4:ドーベルマン

ドイツ原産のドーベルマンは、護衛犬として誕生した短毛犬です。

護衛犬として誕生したため、警戒心が強く攻撃性を持ちますが、飼い主に対しては忠誠心と愛情を持ち、厳しい訓練にも耐える忍耐力を持っています。

ドーベルマンと言えばピンと立った耳と短い尾というイメージですが、これは断耳と断尾をしているためで、元々は垂れ耳で細く長い尾をしており、優しい印象を与えます。

硬質な短毛犬なので手入れをしやすいです。

短毛犬の種類5:フレンチブルドック

フレンチブルッドクは、落ち着いた性格で無駄吠えが少なく、短毛犬であるため手入れがしやすいので、年々が高まっている犬種です。

フレンチブルッドクはフレンチとつくことからわかるようにフランス原産で、闘犬のブルドックに家庭犬に向いた気質を持つパグやテリアを交配し誕生しました。

短毛犬ですので頻繁にブラッシングする必要はありませんが、顔のしわに汚れがたまりやすく、臭いが出やすいので手入れが必要です。

短毛犬の種類6:ミニチュアダックススムース

ドイツ原産で短足胴長の身体が印象的なミニチュアダックスフントもの種類です。

ミニチュアダックスフントには、スムースコート・ロングコート、ワイヤコートがいるのですが短毛犬です。好奇心旺盛で陽気でやや頑固なところがありますが、賢く順応性があります。

また、ミニチュアダックスフントとは犬種だと誤解されてしまいますが、ダックスフントという犬種の中のサイズがミニチュアに分類されるということです。

短毛犬の種類7:ビーグル

スヌーピーで有名なビーグルは、イングランド原産で、うさぎ狩りに利用されてきたハウンドドッグです。

ビーグルは元々集団で狩りをするため、フレンドリーさを持ち争いを好まず、1匹にすると寂しがることもあります。

また、ハウンドドッグであるため、においに執着し夢中になって匂いをかいでしまうことがありますので、やめることができるようにしつけることが大切です。

短毛犬で手入れは簡単で週1回のブラッシングでいいです。

短毛犬の種類8:ミニチュアピンシャー

ミニチュアピンシャーはドイツ原産の小型の短毛犬です。その外観から、ドーベルマンを小型化した犬種だと勘違いされがちですが、ドーベルマンと祖先は同じでもドーベルマンよりも歴史が古いです。

小さい体に似合わず活発で運動量が豊富で勇敢な性格をしているので、番犬としても活躍します。

短毛犬のシングルコートで手入れはしやすいですが、筋肉質で皮下脂肪が少ないため寒さに弱いので、寒さ対策が必要です。

短毛犬のお手入れ方法

犬は日頃からブラッシングなどのお手入れが必要です。トリミングに定期的に連れていっている場合も、必ずお手入れはするようにしましょう。

犬は被毛の種類によってお手入れの方法を変えなくてはいけません。被毛に関係なく同じお手入れ方法でお手入れをしてしまうと、かえって悪い影響を与えてしまうこともあります。

ですから、短毛犬に合わせたお手入れをしてあげましょう。ここからは、短毛犬に合ったお手入れ方法を紹介します。

短毛犬のお手入れ方法1:ブラッシングは必須

短毛犬は長毛犬のように毛が絡まったり毛玉ができたりすることがないので、ブラッシングは必要ないように考えられがちですが必要です。

ラバーブラシを週に2~3回用意し、背中など触られても嫌がらない部分から行うようにしましょう。

短毛犬の場合、抜け毛の量を減らすだけでなく、皮膚の健康状態を見るために必要です。毛が短く地面と皮膚が接することが多いので、汚れやマダニなどがついていないかをチェックしましょう。

短毛犬のお手入れ方法2:定期的なシャンプー

短毛犬は毛が短いため、皮膚に汚れが付きやすく、長い毛に覆われている長毛犬よりも皮膚の健康状態が悪くなりやすいので、定期的なシャンプーが必要です。

いろいろな犬用シャンプーが販売されており、自宅でも簡単にシャンプーできます。シャンプーの手順は、ブラッシング・シャンプー(2回)・コンディショナー・ブロー&ブラッシングです。

汚れが落ちやすいように毛をよく濡らしてからシャンプーをしてあげるようにしましょう。

短毛犬のお手入れ方法3:体温調整・寒暖対策

最初にも少し触れましたが、短毛犬は暑い国で過ごすために毛を短くして暑さをしのいでいます。そのため、寒さに弱く寒さに対する対策をしてあげる必要があります。

寒さ対策としては室内では室温を一定に保ち、外出するときには洋服を着せて暖かくしてあげましょう。

また、短毛は暑さに強いというイメージを持たれがちですが、毛が短く体温が簡単に上がってしまいます。皮膚が地面と直接接してしまうので火傷にも気を付けましょう。

短毛犬が見せる環境不満の合図6選

短毛犬にどういったお手入れをしたらいいのか理解できたところで、ここからは短毛犬が見せる環境不満の合図についてみていきます。

犬は何か不満に思うことがあっても、しゃべることができないので伝えることができません。

飼い主が愛犬の不調を行動から感じ取っててあげる必要があります。早期に変化を感じ取ることで対処もしやすくなります。

ここからは、短毛犬が見せる環境不満の合図を6つ紹介します。

短毛犬が見せる環境不満の合図1:冷たい床に寝そべって動かない

冷たい床に寝そべって動かないのは、暑いと訴えている可能性があります。

犬は体温が高くなっていることを脳に送られた暖められた血液で感知し、放熱しようとします。体温よりも冷たいものに体を当て熱を移動させようとするため、暑くなると冷たい床から動かなくなります。

犬の場合、人間のように汗をかいて放熱させるシステムがないので、被毛の薄いお腹を冷たいものに押し当てて冷やそうとするため、動かなくなってしまいます。

短毛犬が見せる環境不満の合図2:ハアハアと舌を出し息が荒い

ハアハアと息遣いが荒くなっているときも環境不満を訴えているサインです。犬が口をあけてハアハアと激しい呼吸をすることをパンティングといいます。

パンティングは犬が体温調整するために重要なことです。犬は短毛犬に限らず、暑くなると舌や鼻に温まった血液を集め、パンティングすることで外へ熱を放出し体温を下げようとします。

ですから、パンティングが始まったら犬が暑いと感じているサインです。

短毛犬が見せる環境不満の合図3:いつもより水を飲む

いつもより水を飲む場合も、環境不満を訴えている合図になります。

犬に1日に必要な水の量は、体重1㎏あたり40~60mlとされ、10kgの犬であれば400~600mlとされます。

季節により1日に飲む量は変わってきますが、体重1㎏あたり100ml以上の水を飲んでいれば、脱水になっていたり何らかの異常が考えられます。

1日に愛犬がどれぐらいの水を飲んでいるか把握し、体調を確認するようにしましょう。

短毛犬が見せる環境不満の合図4:震えて丸くなっている

犬が震えて丸くなっているときには寒さを感じている場合があります。

短毛犬は毛が短いので熱を放熱しやすく、保温性能が長毛犬よりどうしても劣ってしまいます。そこでなんとか体から熱が逃げないないように丸まって小さくなろうとします。

短毛犬は20℃~25℃が適温とされているので、室内でも真冬なら適温以下になってしまいます。エアコンを使って適温にしたり、ペット用ヒーターで温めてあげるようにしましょう。

短毛犬が見せる環境不満の合図5:あまり水を飲まない

人間も寒くなると水分の摂取量が減ってしまいますが、犬も同じように水分摂取量は減ります。ですが、犬が全く水を飲まなくなったり極端に減っている場合には寒さを訴えている場合があります。

部屋を暖かくして適切な量の水分を摂取させてあげないと、真冬でも脱水症状を引き起こしてしまう可能性があります。

1日に必要な量をきちんと飲んでいるかを確認して、寒さを訴えていないかをみてあげましょう。

短毛犬が見せる環境不満の合図6:いつもと様子が違う

いつもと違う様子が見られる場合には何らかの環境不満を訴えている場合があります。

いつもより食欲がなくぐったりしていたり、小屋から出てこなかったりと元気がないなと感じる場合には、何らかの身体の不調の可能性があります。

逆に、普段吠えない犬が異常に吠える場合にも寒さなどを訴えていることがあります。少しでも異常を感じる場合には早急に対処してあげましょう。

短毛犬の飼い方注意点4つ

犬を飼う時には、種類に合わせて飼育するようにしなくてはいけません。また、犬種が同じだからといって、被毛の長さを無視して飼育するのもよくありません。

短毛犬は短毛犬に合った飼い方をするほうがよく、長毛犬の飼育にはない注意点があります。ここでは、短毛犬を飼う時に注意したいことを4つ紹介します。

短毛犬の飼い方注意点1:長時間外出するとき

犬を飼っていると、いつでもどこでも一緒に居たいと感じる人が多いでしょうが、実際にはそういうわけにはいきません。

仕事などで留守番をさせなくてはならない場合もあり、家庭犬は平均9~10時間の留守番をしています。

長時間お留守番をさせる場合には、寒さや暑さを感じたり不安にならないように対策をしましょう。

適温で過ごせるようにエアコンをつけておいたり、不安にならないようにテレビをつけておくのも効果的です。

短毛犬の飼い方注意点2:お散歩へ行く時間帯

短毛犬は長毛犬よりもお腹の毛が少なく、アスファルトからの熱を感じて火傷を負ってしまうこともあります。ですから、短毛犬がお散歩に行く時間には注意が必要です。

特に、暑い時期には朝や日が沈む時間などの涼しい時間帯を選んで散歩に行ってあげるようにしましょう。

また、アスファルトの場所でなく、芝生や土の場所を選んで散歩させてあげるのもいいでしょう。

短毛犬の飼い方注意点3:寝るときは別の場合

寝るときは愛犬と一緒の部屋で寝ている場合もあれば、別々の部屋で寝ている場合もあります。

一緒の部屋で寝ている場合には、寒さ対策や暑さ対策を怠ることはないでしょうが、別々の部屋で寝る場合には、ついついエアコンを消してしまい、適温にすることを忘れがちです。

別々の部屋で寝る場合には、愛犬が寝ている部屋が適温であるように調整するようにしましょう。

短毛犬の飼い方注意点4:シャンプー時のお湯の温度

短毛犬は皮膚についた汚れを落とすために、月に1~2回はシャンプーをするようにした方が良いです。シャンプーをするときには、37~38℃のぬるま湯を使うようにしましょう。

犬は人間のように体温調節をすぐにできるわけではありません。熱いお湯を使ってしまうと、体温が高くなりすぎますし、水を使うと冷えすぎてしまいます。

適温でシャンプーをしてあげるようにしましょう。

短毛犬でも定期的なお手入れやケアが必要

短毛犬は毛が短いのでブラッシングなどのケアが必要ないように感じられますが、皮膚に汚れがたまりやすく、定期的なケアは必要です。

また、体温が変化しやすいので、低温のぬるま湯でシャンプーをしてあげたり室温を適温に保つことも大切です。

短毛犬でも定期的なお手入れやケアをして、体調管理をしてあげましょう。
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