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パグってどんな犬?その種類や特徴・性格や飼い方について紹介

パグの歴史

パグの歴史はとても古く2000年以上前から中国で飼育されていました。おもにチベットの寺院で飼育されていたといわれています。

当時はマスティフと同じように大型犬でしたが、その後チベタン・スパニエルやペキニーズなどと交配させることで小型化してきました。

パグをヨーロッパに紹介したのがオランダです。オランダでは王室に愛され、貴族たちの間でとてもの犬となりました。

パグという名前はその頭の形が握りこぶしに似ているということからラテン語の「パグナス(握りこぶし)」が由来ともいわれています。

19世に入るとパグは海を渡りアメリカでもの犬種となっています。日本にやってきたのは20世紀に入ってからで、1900年代に愛玩犬として日本でもになりました。

パグの特徴

パグには顔立ち、体型や体重、寿命という3つの特徴があります。とくにパグの顔立ちは鼻ぺちゃでブサカワいいとがあります。

またその体型や体重、寿命についても顔立ち同じように特徴があります。ここではこの3つの特徴についてくわしく解説します。

パグの特徴1:顔立ち

パグの顔立ちの特徴は握りこぶしのような顔と垂れ耳、そしてマズルとマスク、耳などが黒いことです。頬の上のえくぼや額のダイヤモンドもより黒い方がよいといわれています。

またパグは真っ黒な瞳が特徴的です。パグはこの大きな目で気持ちを伝えることができます。多くの飼い主は目を見るだけでパグとの意思疎通ができるといいます。

パグの特徴2:体型や体重

パグの体型は基本的にスクエアで、体重は約7㎏から約8㎏です。パグの体は筋肉質でコンパクトな体躯が特徴です。

パグの足は短くても長すぎてもスタンダードではありません。体長よりも体高のほうが短いことが大切です。

パグの平均体重は約7㎏から約8㎏ですが10㎏以上になる個体もあります。パグの体重管理において大切なのは数字ではなく全体のバランスです。

パグの特徴3:寿命

パグの平均寿命は12年から15年です。小型犬なので比較的長生きなので長く一緒に暮らすことができます。

パグは遺伝的疾患は少ないのですが一般的にパグ脳炎といわれる壊死性髄膜脳炎(えしせいずいまくのうえん)という病気の発症率が多いので注意が必要です。

また皮膚が弱い個体が多く皮膚病にも注意が必要です。とくに顔の周りはいつも清潔に保つ必要があります。

パグの種類

パグには毛色によって6つの種類があります。パグの種類にはフォーン、シルバー、ブラック、アプリコット、ホワイト、ブリンドルの6つがあります。

ここではこの6つの種類についてくわしく解説します。またパグはトイ・プードルのように毛色によって性格の違いはありません。
パグの種類
  • フォーン
  • シルバー
  • ブラック
  • アプリコット
  • ホワイト
  • ブリンドル

パグの種類1:フォーン

フォーンは日本で最も多く飼育されている種類で、薄茶色の毛色が特徴です。またマズルとマスク・耳は黒く、額にはダイヤモンドといわれる模様があります。ダイヤモンドは個体によって違います。

また背中にはトレースといわれる黒いラインの部分があります。トレースはできるだけ黒くはっきりした方がよいとされています。

パグの種類2:シルバー

シルバーは日本では飼育されていない種類です。フォーンよりも白っぽい感じでグレーと白の中間のような毛色です。光に当たるとキラキラ光りシルバーのように見えます。

アメリカでもとても珍しい種類のパグとなります。現在その個体数がとても減少しているといわれています。

パグの種類3:ブラック

ブラックは19世紀後半から20世紀にかけて日本の狆などと交配することで作出された種類です。そのため真っ黒のパグは大変少なく、多くの個体は胸に白い差し毛があります。

日本でもとてものある種類ですが、繁殖するブリーダーが少なくなっているため購入することが難しくなっています。

パグの種類4:アプリコット

アプリコットは、フォーンより赤みがかったオレンジのような種類です。トイ・プードルのアプリコットと同じような毛色と考えていいでしょう。

以前は日本でもアプリコットのパグがいましたが現在は繁殖されていません。アメリカでも個体数は減少しているといわれています。

パグの種類5:ホワイト

ホワイトは全身真っ白ですが鼻と目は黒色です。鼻がピンクまたは目が赤い場合は、ホワイトではなくアルビノ種という突然変異になります。

ただJKCではホワイトは種類(毛色)として公認していません。現在、ホワイトはJKCの血統書ではフォーンに分類されています。アメリカなど諸外国ではホワイトを種類(毛色)として公認する動きがあります。

パグのホワイトという種類のブリーダーは日本ではとても少ないというのが現状です。またホワイトという種類がまだ固定していないという事実があります。

パグの種類6:プリンドル

パグのブリンドルはフレンチブルドッグなどのブリンドルと同じような毛色をしています。ただパグのブリンドルは黒色が強い感じがします。

JKCではブリンドルを種類(毛色)として公認していません。日本ではブリンドルを飼育している方は現在ほとんどいないでしょう。

ブリンドルを手に入れるためにはアメリカから輸入することになります。ただブリンドルはアメリカでもとても希少な種類といえます。

パグの性格

とてもユニークな顔と表情が印象的なパグは、一度飼ったら次もまたパグと一緒に暮らしたくなるといわれるほど愛らしい性格をしています。

ここではパグの持つ愛らしい性格のうち愛情深い、優しい、遊ぶことが好きという3つのポイントについてくわしく解説します。

パグの性格1:愛情深い

パグはとても愛情深い性格です。飼い主に対して深い愛情を示す犬種なのでとても飼いやすいといえます。

天真爛漫で陽気な性格で飼い主を喜ばせることがとても好きな犬です。また感情が豊かな性格です。その大きな目で飼い主に気持ちをダイレクトに伝えてきます。

ただ愛情深い反面飼い主が甘やかすとどこまでもわがままで頑固な一面を見せます。可愛いからといって甘やかすことがないよう注意しましょう。

パグの性格2:優しい

パグはとても優しい性格をしています。子どもや老人にも優しく、攻撃的ではないので一緒に生活することができます。

また飼い主の気持ちをよく感じ取ることができます。そのため飼い主が悲しいときはそっと横に寄り添ってなぐさめてくれます。

ほかの犬にも優しい性格なので多頭飼いにも向いています。パグを1頭飼育するともう1頭欲しくなって多頭飼いをしている飼い主が多い理由でもあります。

パグの性格3:遊びが好き

パグはとにかく遊ぶことが大好きです。とくに飼い主が大好きなパグは、飼い主と一緒に遊ぶことをとても喜びます。

また2歳くらいになると精神的に大人になるほかの犬種は遊ぶことが少なくなりますが、パグはいくつになっても子犬のように遊びます。

ボールや引っ張り合いっこなどさまざまな遊びをします。ときには自分のおもちゃを持ってきて飼い主に遊んでと催促することもあります。

パグを飼うときは「パグは遊び好き」なのでできるだけ一緒に遊んであげましょう。どうしても遊ぶ時間がないときは、スキンシップしてあげると喜びます。

パグの飼育方法

パグはとても飼育しやすい犬種なので初心者でも飼いやすいといわれるほど飼育方法はむずかしくはありません。ただ短頭種なので注意しなければならないポイントがあります。

ここでは飼いやすいといわれるパグの飼育環境、餌、運動、お手入れ方法についてくわしく解説します。

パグの飼育方法1:飼育環境

パグは鼻の短い短頭種なので基本的に暑さ寒さに弱い犬種です。そのためパグは室内での飼育をします。

とくに梅雨から夏にかけては熱中症になりやすいので注意が必要です。日本の夏は気温だけではなく湿度が高いことが特徴です。

パグは気温が25℃くらいでも湿度が高いと熱中症になる可能性があります。パグを飼育するときは、エアコンのドライ機能を上手に使いましょう。

パグの飼育方法2:餌

パグはとても食べることが大好きな犬種なので肥満にならないように餌や餌の与え方に注意が必要です。パグは餌を与えるだけ食べてしまいます。

パグの餌はできるだけ油分の少ないものを用意します。また皮膚の弱い個体も多いので餌の原材料を確認し、できるだけ無添加の餌を与えることをします。

餌は一日に夕方1回か朝夕2回与えます。ドッグフードを与えるときはパッケージに記載されている給餌量を参考にしパグの体重変化を確認しながら調整します。

パグは食べることが好きなのでおやつの与えすぎにも注意が必要です。おやつは一日の総カロリーを超えないように与えることが大切です。

パグの飼育方法3:運動

パグはコンパニオンドッグなのであまり激しい運動は必要ありません。毎日朝夕2回、1回15分から20分程度の散歩で大丈夫です。

とくに注意が必要なのは梅雨や夏の暑い季節の散歩です。短頭種なので熱中症になりやすいため日中の暑い時間の散歩は避け、早朝や夜の涼しい時間に行くことをします。

またあまりにも気温が高いときは無理に散歩へ出かける必要はないでしょう。室内で飼い主がボール遊びなどをしてあげるといいでしょう。

アジリティなどには向いていない犬種です。ただ遊び感覚で飼い主と一緒にアジリティーを楽しむことが好きな個体もいます。

パグの飼育方法4:お手入れ方法

パグのお手入れでとくに気を付けることは顔のしわの間と皮膚を清潔に保つことです。とくに食事の後は顔が汚れやすいのでぬれタオルなどできれいに拭いてあげましょう。

シャンプーは月に1回くらいでいいでしょう。ただ夏場は皮膚が炎症を起こしやすくなるので2週間に1回程度シャンプーしましょう。シャンプーは薬用シャンプーがです。

頻繁なシャンプーは必要ありませんが被毛の汚れが気になるようならぬれタオルで優しくふいてあげるといいでしょう。

被毛はダブルコートでアンダーコートがあります。日頃は週1,2回のブラッシングで大丈夫ですが、換毛期には抜け毛がとても激しいのでブラッシングをこまめに行いましょう。

パグのお気に入りの種類を飼って楽しい毎日を送ろう

パグの種類は6種類ありますが現在、日本で飼育されているパグの種類がフォーン、ブラック、ホワイトの3種類だけです。

残念ながらアプリコット、シルバー、ブリンドルの3種類は海外から輸入するほか手に入れる方法はありません。ただ海外でもこの3種類はとても希少になっています。

パグは毛色によって性格が違う犬種ではなくどの種類のパグでもとても愛らしく可愛い性格をしています。パグと一緒に暮らすことで楽しい毎日を過ごすことができるでしょう。
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