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可愛いけど本当に大丈夫?ポメラニアンをサマーカットにする注意点

サマーカットはできる?ポメラニアンの毛の秘密

夏の暑さで夏バテするのは人間だけではなく犬も同じで、暑さに弱い犬もいるので、最近流行しているサマーカットにする飼い主もいます。

ポメラニアンはフサフサの被毛に覆われているので、「夏は暑いだろう」とサマーカットにしようとする飼い主は多いです。

ポメラニアンの被毛についてしっかりと理解したうえで、サマーカットが本当に必要かを検討しましょう。

1:アンダーコートとオーバーコート

ポメラニアンの魅力であるフワフワの被毛は、長いオーバーコートと、短い綿毛のようなアンダーコートのダブルコート(2重構造)になっています。

頭や耳のまわり、脚の毛は比較的短く密集していて、滑らかな触り心地で、ほかの部分には長く豊かな毛が生えており、尻尾には長い飾り毛があります。

飾り毛を揺らしながら歩く姿もポメラニアンの魅力です。

2:断熱材としての役割

被毛には、地肌に熱を直接伝えない断熱材としての効果があり、被毛が長いことでその中に空気の層ができて、地肌に外気の影響を受けにくくなっています。

直接日が当ったとしても、被毛の先が熱くなるだけで地肌は熱くなりにくく、そのため毛を短く刈り込んでしまうと、断熱材を失うことで暑さ対策どころか、逆効果になります。

3:外の刺激から守る

犬の皮膚は人間と比べて薄く、外的刺激にとても弱く、そのため被毛で全身を覆うことで身体を守っています。

サマーカットでポメラニアンの毛を短くすることは、夏の直射日光で紫外線の影響を受けることになります。

部屋でエアコンをつけていると、冷房で身体を冷やし過ぎて体調を崩すことがあるので注意が必要です。

4:再生に時間がかかる

ダブルコートの特徴は換毛期があり、当然ポメラニアンもあり、季節の変わり目に冬毛、夏毛と生え変わります。

しかしサマーカットをすると直射日光や紫外線、冷房で体が冷え過ぎたりで、ホルモンバランスが崩れて毛質が変わってしまうことがあります。

ポメラニアン本来のフサフサした被毛からほど遠い状態になることがあり、もとに戻るのは長くかかります。

ポメラニアンをサマーカットしても平気?

熱い夏、少しでも涼しく過ごしてもらおうとサマーカットをする飼い主も多いでしょう。

しかし犬の被毛を短くしすぎてしまうと、屋外では熱すぎて、家のなかでは冷え過ぎによる体調不良によるお腹を壊すこともあります。

サマーカットのメリットとデメリットがありますが、ポメラニアンにサマーカットする問題を紹介します。
サマーカットをしない理由
  1. 毛が、短くすると体温調節ができなくなる
  2. 換毛期以外に毛を短くすると毛質が変わってしまう
  3. 毛質が変わってしまうと毛がそろうのに時間がかかる
  4. 犬の皮膚は薄いので皮膚が傷つきやすくなる

1:体温調節ができなくなる

毛を短くすることで外気に触れやすくなるので、長いよりは涼しくなると考える人は多いですが、それは違います。

人間は全身から汗をかき、外気に触れて蒸発し、そのとき気化熱で体温を下げますが、犬は汗腺は肉球にしかないので、身体から汗は分泌されません。

毛が短いことは断熱材を失ったと同じで、この状態は外気の影響を受けやすく、夏の日照りは熱くなり、エアコンでは身体が冷えすぎるので注意しないといけません。

2:毛質が変わってしまう

サマーカットで毛を短く刈り込んでしまうことでポメラニアンの特徴である美しい被毛がボサボサになることもあります。

また毛を短くしたことによるホルモンバランスの崩れから毛質が変わってしまって、本来のフサフサ感がなくなり、毛がなかなか伸びず、見た目が貧相に見えます。

3:毛がそろうのに時間がかかる

長いオーバーコートと短くて綿毛のようなアンダーコートのダブルコートと呼ばれる分類の被毛を持つポメラニアンは、季節に合わせて生え変わります。

サマーカットをすると場合によっては、毛質が変わったり、体調を崩すこともあります。

季節の変わり目にならないと本来の姿を取り戻すには長くかかりますし、伸びたとしても毛質が変わってしまうことがありますので、サマーカットにするのは慎重にしましょう。

4:皮膚が傷つきやすくなる

ポメラニアンの皮膚は人間と比べて薄く、外的刺激にとても弱いので、被毛で全身を覆うことで身体を守っています。

それだけではなく、肌が見えるほど短くカットすると紫外線の影響を受けることになりますし、虫刺されや草木による肌へのダメージなど、肌トラブルの原因になります。

サマーカットで短くすることは、地肌を守るという保護機能を失うことになります。

ポメラニアンにカットスタイル3選

フサフサのやわらかい毛が愛らしいポメラニアンは、街でもオシャレでカワイイカットをしている姿が目立ちます。

ポメラニアンは一定の毛の長さまでしか伸びないので、基本的にトリミングをする必要がない犬種で、トリミングする場合は月に1回くらいでカットするのが好ましいです。

ダブルコートの犬種なので抜け毛が多く、毛玉になりやすいので、連日のブラッシングが必要です。

1:柴犬カット

耳や顔が丸く見えるカットで、ポメラニアンの可愛さが強調され、尻尾の毛をふんわりさせるように短めにします。

柴犬カットはポメラニアンのカットの中ではポピュラーなスタイルで、外見を柴犬の子犬のような雰囲気に仕上がるスタイルです。愛らしいポメラニアンの顔立ちを引き立ててくれます。

2:たぬきカット

柴犬カットと似ていますが、首まわりの毛を多めに残して、丸っこいシルエットを作るスタイルです。

ポメラニアンの特徴であるモコモコ感をたのしむカットなので、顔まわりは切りすぎないようにしましょう。

全体的にやわらかい雰囲気になります。ポメラニアンにはきつね顔とたぬき顔の2種類いますが、たぬき顔は特にこのカットの仕方がおススメです。

3:ライオンカット

首まわりや尻尾の毛を長めに残すことでライオンのようになるライオンカットは、ポメラニアン特有の毛量を活かしたカットスタイルです。

身体の毛をバリカンで短く刈り上げる場合は、その後に毛が生えづらくなり、毛が生え揃わなくなってしまう可能性があります。

ライオンカットをする場合は、必ずトリマーと相談してからトリミングしてもらうようにしましょう。

ポメラニアンにサマーカットはできない

毛を短くするサマーカットによって、一般的に考えられている暑さ対策はあまり期待できないのです。

毛を短くすることで「お手入れがカンタンになる」「可愛くなる」こういったメリットがありますが、ポメラニアンに及ぼす影響を考慮するとサマーカットはおススメすることはできません。

毛を指定せずにカットするサマーカットは、犬にとってリスクを伴うことを理解しましょう。
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