cms-import-animaroll-wp

穏やかで愛情深いグレートピレニーズの大きさは?その特徴や飼い方

グレートピレニーズとは?

グレートピレニーズは「ピレネー犬」という呼び名でも知られている真っ白で大きな犬です。NHKで放送されたアニメ「名犬ジョリィ」にも「ジョリィ」役で登場しています。

真っ白でふわふわな毛に優しい顔立ちのグレートピレニーズ。いったいどのような特徴や性格をしているのでしょうか。

優雅で優しい見た目によらず、意外な歴史を持っているグレートピレニーズの特徴をご紹介します。

グレートピレニーズの歴史

グレートピレニーズの原産国はフランスかスペインと言われています。大きな体と警戒心の強さで、家畜を狙う狼や熊を追い払い、戦う山岳の牧羊犬や番犬として働いてきました。

17世紀にはフランス宮廷で、ルイ14世やマリー・アントワネットの護衛犬として働くようになります。優雅で忠誠心が強いグレートピレニーズは、フランス王室の公式犬となりました。

犬好きとして知られるイギリスのビクトリア女王もピレニーズを所有しているほど、王族や貴族に愛されていました。

現在では、家庭犬に向くように過剰な警戒心を取り除かれています。

グレートピレニーズの性格

牧羊犬や護衛犬として働いてきたという歴史のあるグレートピレニーズ。勇敢で警戒心が強く飼い主に対する忠誠心がとてもあつい犬種です。

体もとても大きいので、あまり乱暴だと飼いづらいという印象を受けてしまいます。ですが、現在のグレートピレニーズは品種改良を重ね、温厚で優しい性格へと変わっています。

そんなグレートピレニーズの特徴的な性格をご紹介します。
グレートピレニーズの性格
  1. 勇敢
  2. 穏やか
  3. 愛情深い
  4. 警戒心が強い

グレートピレニーズの性格1:勇敢

雪深いピレネー山脈で、牧羊犬や番犬として羊を襲う熊や狼と戦い、追い払ってきたグレートピレニーズは、とても勇敢で物怖じをしない性格をしています。

牧羊犬としての役目を終え、穏やかな性格が定着しつつありますが、飼い主に忠実で勇猛でたくましく、物事に動じずに堂々としているので、現在でも優秀な番犬として活躍してくれます。

穏やかな表情に隠された勇猛果敢な性格は、王を守る護衛犬そのままの雄々しく頼もしいと感じさせてくれます。

グレートピレニーズの性格2:穏やか

先祖が番犬として働いていたこともあり、知らない人などには警戒の反応も示す事があるグレートピレニーズですが、基本的には穏やかで優しい性格の持ち主です。

アニメ「名犬ジョリィ」などにも登場しているグレートピレニーズは、勇敢でたくましく、主人公の少年と友情をはぐくめるほど、優しくて温厚な性格です。

大きな体に埋もれてしまいそうなほどの豊かで真っ白な被毛。優雅でありながら、穏やかで優しいグレートピレニーズはしつけをしっかりすれば素敵なパートナーになってくれます。

グレートピレニーズの性格3:愛情深い

グレートピレニーズは、元々はとても穏やかな性格の犬です。飼い主に忠実で、信頼できる家族にも従順に接することができます。子供とも仲良く遊ぶことができる賢さもあります。

責任感が強く、挑発されない限り決して自分から襲うこともないため、しつけをきちんとおこなうことで、より良い関係を築くことができます。

そのためにも、子犬の時から飼い主とその家族を認識させ、しっかりとした主従関係や信頼関係を築けるように訓練をする必要があります。

警戒心が強い

グレートピレニーズは温厚で優しく、信頼できる家族に対してはとても従順な反面、知らない人や他の犬に対して警戒心を抱くことがあります。

信頼できない相手に対して吠えかかったり、威圧的な態度を示したり、相手よりも優位に立とうとする傾向が見られます。

また、テリトリーを守るために、来客にたいして大きな声で吠えたりうなったりするので、子犬の頃からしつけを徹底する必要があります。

普段から家族以外の人と触れ合う機会を多く持たせるようにして、警戒心や攻撃性をおさえて社会性を育てましょう。

グレートピレニーズの大きさとは?

グレートピレニーズは大型犬に分類されますが、その大型犬の中でも特に体が大きい犬種です。両足を揃えて立った時、オスは地面から背中までの高さが70㎝近くもあります。

体重もオスだと60kg近くの重さになり、ゴールデンレトリバーの2倍近くになり、同じ大型犬のゴールデンレトリバーが小さく見えてしまうほどです。
体高オス:70~80cm メス:60~75cm
体重オス:50~60kg メス:40~50kg

オスの大きさ

大型犬の中でも特に大きなグレートピレニーズですが、オスはメスよりも一回りほど大きく、ガッチリとした体型をしています。厚い被毛のせいでさらに大きく見えます。

グレートピレニーズのオスの平均的な体高は70cm~80cmで、成人女性の膝くらいの高さがあります。後ろ足で立ち上がると胸に届くほどの高さになり、かなり大きく感じます。

体重の平均は50kg~60kgほどで、どっしりとして落ち着いた安定感があります。成人女性と同じくらいの体重なので、抱きついても動じません。

メスの大きさ

グレートピレニーズのメスは、オスよりも一回り小柄ではありますが、それでも少し小柄な成人女性くらいの大きさと重さがあります。

グレートピレニーズのメスの平均的な体高は60cm~75cmで、小さな子供は見上げなければならない程の高さです。

体重の平均は40kg~50kgで、成人女性でも油断をしていると簡単に押し倒されてしまいます。

秋田県やゴールデンレトリバーよりも大きいので、怪我や関節の炎症などで歩けなくなると、大人1人では移動させるのが難しくなってしまう犬種です。

グレートピレニーズの身体的特徴

超大型犬のグレートピレニーズですが、その身体的な特徴もさまざまです。一般的には体高より体長がやや長く、骨太でがっちりとしています。

雪山で暮らしていたため、ダブルコートのふわふわの被毛に覆われています。そのため、実際の体格よりもさらに一回りほど大きく見えます。

ドッグランにいても目立つグレートピレニーズの身体的な特徴をご紹介します。
グレートピレニーズの身体的特徴
  1. 被毛
  2. 毛色
  3. 骨格
  4. 狼爪

グレートピレニーズの身体的特徴1:被毛

グレートピレニーズは、極寒のピレネー山脈でも活動ができるように、もふもふの厚い被毛を持っています。

分厚く密集した柔らかいアンダーコートと、やや硬く長めのコートの2層に分かれていて、換毛期になるとアンダーコートが季節に合わせて生え変わります。

グレートピレニーズはダブルコートであり体も大きく、換毛期でなくても下毛は相当抜けます。

抜け毛は大型犬の中でもクラスと言われるほど大量なので、換毛期に限らず、毎日のブラッシングは欠かせません。

グレートピレニーズの身体的特徴2:毛色

グレートピレニーズの最大の特徴は、真っ白でもふもふとした長い毛です。真っ白または白をベースとしたダブルコートに、さまざまなマーキングが入る個体もあります。

代表的な色は、白を基調にして頭や耳、尾の付け根などにマーキングが入ります。マーキングの色はグレー、ウルフカラー、薄いイエロー、オレンジなどで、濃淡はさまざまです。

この白色につぶらな真っ黒な目と鼻、少し垂れた唇がシロクマを連想させ、特に子犬時代は、やわらかな毛とコロコロとした体つきがさらに熊のイメージを強くします。

グレートピレニーズの身体的特徴3:骨格

グレートピレニーズは険しくゴツゴツとした雪山を駆け回っていたこともあり、がっしりとした骨太の大きな体をしています。

体長は体高よりやや長く、優雅かつ迫力のあるバランスの取れた姿をしています。

骨量豊かでがっしりとした、とても堂々としたボディに愛敬のあるV字型の大きな頭部に、中くらいの大きさの耳がたれています。

顎は強く、上顎と下顎がわずかに接触してはさみのような咬み合わせになっているシザース・バイトで、足先は太くしっかりとしています。

グレートピレニーズの身体的特徴4:狼爪

グレートピレニーズの大きな特徴の1つとして、狼爪(ろうそう)があります。狼爪は、一般的に他の犬では前足についていますが、グレートピレニーズは後ろ足についています。

極寒のピレネー山脈は、冬は大地が凍りつき滑りやすく危険な土地です。夏場でもゴツゴツとした岩肌がむき出しになっており、平坦な地形はありません。

このようなおうとつの多い土地で牧羊犬として仕事をしてきたグレートピレニーズは、不安定な岩場を登るために狼爪を必要としてきました。

現代では、一般的な家庭で飼う場合には、狼爪を除去する場合があります。

グレートピレニーズの飼育方法

グレートピレニーズは、飼育をするには、まずそれなりに広いスペースを確保し、年間の費用などもしっかりと頭に入れておきましょう。

大型犬なので餌の量も多く、よだれも出ます。また、寒冷地に適した被毛は換毛期には大量の抜け毛となり、お手入れも手間がかかります。夏の暑さに弱いのでエアコンも必須です。

また、力が強く警戒心が強いので、それらをコントロールし、社会性を身につけさせるためにも、しっかりとしたしつけがとても重要です。

人間に合わせて行動できるよう、トレーナーやしつけ教室を利用するのがです。
飼育方法におけるポイント
  • 広いスペース
  • 餌代などの経済面
  • 夏場の暑さ対策(エアコンなど)
  • 毎日のブラッシング
  • きちんとしたしつけや訓練

グレートピレニーズを飼って素晴らしいパートナーにしよう

大型犬であることや、牧羊犬としての警戒心や頑固な一面など、犬を飼う初心者にとっては少しハードルが高いグレートピレニーズ。

しかし、飼育環境を整え、しつけや訓練をしっかりする事で飼い主との信頼関係を築けば、素晴らしいパートナーになってくれます。

まっしろでふわふわの毛にガッシリとした体格は美しく、温和で優しい性格はしつけを通してよりよい方向で発揮され、家族として愛情あふれる時間を過ごせるようになるでしょう。
大きさ大きさ大きさ大きさ大きさ大きさ大きさ大きさ大きさ大きさ大きさ大きさ大きさ大きさ大きさ
モバイルバージョンを終了