ギネスに載っている世界一小さい犬とは？小型犬の種類と特徴も紹介

admin

3年前

「ギネス記録に載っている世界一小さい犬ってどんなものなの？」
「超小型犬にはどんな種類と特徴があるの？」
超小型犬の飼育に興味を持っている人の中には、このような疑問や興味を抱いている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ギネスに載っている世界一小さい犬を紹介するとともに、「超小型犬」と呼ばれるタイプの種類や特徴、飼育するメリットや注意点についても解説しています。

この記事を読むことで、超小型犬と呼ばれる犬種の特徴や、飼育していて良かったと思えること、さらには注意が必要な点も把握できます。その知識をもとに、自分に合った超小型犬を飼育することができるでしょう。

超小型犬の飼育を検討している人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

ギネスに載っている世界一小さい犬とは？

犬に関するギネス記録はいくつかありますが、本記事では、その中の1つ「世界一小さい犬」について見て行きましょう。

この記録には、鼻先から尻尾の先までを測定した「体長部門」と、足元から肩の高さまでを測定した「体高部門」の2つがあり、それぞれギネスに公認された犬がいます。

ここからは、ギネスに載っている世界一小さい犬をそれぞれの部門から紹介します。

チワワの「ヘブン・セント・ブランディ」

体長部門で世界一小さい犬としてギネスに載っているのが、チワワの「ヘブン・セント・ブランディ」です。

2003年の12月31日に生まれたメスのチワワで、2005年の測定結果で、体長およそ15.2㎝、体重が900gということでギネスに認定されました。

華奢な骨格のために肺が小さく、吠えられないなどの欠点はあるものの、その可愛らしい見た目で、多くの人をファンにしたと言われています。

出典：ヘブンセントブランディとは？｜子犬のへや
参照：https://www.koinuno-heya.com/famous/heavensentbrandy.html

チワワの「ミラクル・ミリー」

チワワの「ミラクル・ミリー」は、2013年2月に体高部門でギネス認定された世界一小さい犬です。

こちらはプエルトリコ在住のチワワで、測定された記録は体高が9.65cm、体重は450gという結果でした。

生まれた直後はスプーンに乗るほどの小ささだったという逸話もあり、その小ささから現地ではセレブのような存在として扱われています。

出典：「体高部門」｜チワワファンクラブ！チワワの魅力のすべてが分かる
参照：https://chihuahua-fanclub.com/2019/04/28/post-376/

超小型犬8種の特徴

前述の通り、世界一小さい犬としてギネス記録を持っている2匹はチワワです。そのため、チワワが超小型犬というのは、共通認識になっていると言えるでしょう。

しかしながら、世界にはチワワのほかにも超小型犬と呼ばれる種が複数あり、一時期はブームを巻き起こすほどの人気を誇っていました。

現在でも超小型犬は人気を集めているのですが、実際にどのような種類が超小型犬に分類されているのか、その特徴などについてよく知らないという人もいるでしょう。

ここからは、そんな超小型犬と呼ばれる犬種とその特徴を紹介します。

アーフェンピンシャー
ポメラニアン
ヨークシャー・テリア
チワワ
プラシュスキー・クリサジーク
パピヨン
ロシアントイテリア
ブリュッセル・グリフォン

1：アーフェンピンシャー

アーフェンピンシャーはドイツ原産の超小型犬で、元々はねずみ捕り用の犬として重宝されてきた歴史を持ちます。体高はおよそ22～30cm、体重が2.9～6kg程度です。黒い毛並みと猿に似た顔から、「モンキードッグ」と呼ばれることもあります。

そんなアーフェンピンシャーは、好奇心旺盛で活発な性格をしており、遊びやいたずらが大好きです。

頑固な一面があるものの、利口でほかの犬とも仲良くできるという側面もあり、比較的飼育しやすい犬種でしょう。

2：ポメラニアン

フワフワとした体毛とコロコロした体形が人気のポメラニアンは、ドイツ原産の超小型犬です。体高は20cm前後、体重も2～3kg程度となっています。

スピッツ一族という、そり犬の血筋のため、運動欲求が高く、活発で遊び好きな性格をしています。

飼い主に対する忠誠心も高いので初心者向けではありますが、警戒心や注意力が高いことから吠えやすい傾向があるので、躾が肝心と言えるでしょう。

3：ヨークシャー・テリア

イギリス原産の超小型犬であるヨークシャー・テリアは、元々ねずみ捕り用として重宝されていましたが、現在は愛玩犬の代表的な存在として、世界中から人気を集めています。

絹糸のようなきれいな被毛と丸々とした瞳が特徴で、体高は22.5～23.5cm、体重2.5～3.5kg程度の個体が多いです。

「テリア気質」と呼ばれる頑固さや、攻撃性が出ることはあまりなく、用心深く聡明で活発な性格をしています。

また、トリミングが必須とされているため、様々なヘアスタイルが楽しめるところも魅力の1つでしょう。

4：チワワ

世界一小さい犬ランキングで世界最小とされているチワワは、メキシコ原産の超小型犬です。体高は15～25cm、体重は1.8～2.7kg程度で、世界一小さい犬種と言われています。

小さな体に大きな目、アップルヘッドと呼ばれるリンゴ形の頭が大きな特徴で、体毛の長さによってスムースチワワ（スムースコート）・ロングチワワ（ロングコート）に分けられます。

性格は活発で勇敢、負けん気が強い部分がある反面、甘えん坊で自己主張が強い一面もあり、小型犬らしく神経質で臆病なところもあるので、しっかりとした躾が必要です。

5：プラシュスキー・クリサジーク

プラシュスキー・クリザジーク(プリサリー・クリザヴィク)は、チェコ原産のねずみ捕り用の犬として飼育されていた超小型犬です。タン・マーキングの入った黒・ブラウン・青の短毛で、すっきりとしたシルエットが人気を集めています。

そんなプラシュスキー・クリザジークは家族に対して非常に友好的で、穏やかで愛情深い性格と旺盛な好奇心を持っているところが特徴です。

体高は20～23cm、体重は2～2.6kg程度と、チワワ以上に小柄な犬種となっています。

6：パピヨン

フランス語で「蝶」を意味する名前を持つパピヨンは、その名前の通り、蝶が羽を開いたような大きい耳が特徴の超小型犬です。

中世ヨーロッパで貴族に愛されていた歴史があり、現在も世界中で人気の高い犬種として知られています。

フランスとベルギーを原産とするパピヨンの体高は20～28cm、体重も3.6～4.5kg程度と、超小型犬の中では比較的大きめです。

性格は明るく活発、好奇心旺盛で大胆、運動を好む傾向があります。飼い主に対する愛情も深く賢いので、初心者でも飼育しやすいでしょう。

7：ロシアントイテリア

ロシアントイテリアは、チワワやパピヨンに似た容姿が特徴の超小型犬です。

ロシアのモスクワ原産の犬種で、イギリス原産のトイマンチェスターテリアの改良によって生まれました。

体高は20～26cm、体重は1.3～2.7kg程度ではありますが、体の小ささに反して大きな声が出せることから、番犬としても活躍できます。

テリア気質があまり見られない利口で優秀な性格のため、初心者でも飼いやすいですが、日本国内では希少な犬種です。

8：ブリュッセル・グリフォン

ベルギー原産の超小型犬のブリュッセル・グリフォンは、体高18～20cm、体重3～5kg程度です。

赤みがかった毛色と、鼻が低くヨークシャー・テリアやパグに近い顔立ちが特徴で、活発で遊び好きな性格をしています。

ブリーディングが難しいという特徴もありますが、頭がよく躾も問題なく覚えるため、飼いやすい犬種として人気を集めています。

飼育しているのが超小型犬で良かったと思える4つのこと

超小型犬は見た目が可愛らしいだけではなく、小さい犬種だからこそのメリットがいくつかあります。

ここからは、「飼育しているのが超小型犬で良かった」と思えることを見て行きましょう。

以下に4つピックアップして紹介するため、小型犬の飼育に興味のある人は、ぜひ参考にしてください。

1：お手入れの手間がかからない

犬の飼育で手間がかかるのは、ブラッシングや抜け毛の処理でしょう。特に長毛種やダブルコートは抜け毛が多く、定期的にブラッシングしないと毛が絡まるなどのトラブルが起きやすくなります。

一方、超小型犬には体毛が長い犬種もいますが、比較的短毛な犬種が多いです。そのため抜け毛が少なく、ブラッシングなどのお手入れも、大型犬のような手間はかかりません。

また、トリミングも短時間で終わるため、全体的なコストは低く抑えられるでしょう。

2：食費がかからない

ほかのサイズの犬種と比較すると、超小型犬は餌を食べる量が少ないです。

また、大型犬用のドッグフードよりも小型犬・超小型犬用のドッグフードは安価で販売されているため、食費がかからないという点もメリットと言えるでしょう。

食費以外にも、ペット用シートなど消耗品のコストも安く済ませられるので、金銭面でのメリットは大きいと言えます。

3：外出に連れて行きやすい

ある程度のサイズの犬種と遠出しようとすると、移動手段が限られてきます。それに対し、超小型犬は車以外の手段でも遠出しやすく、外に連れて行きやすいところがメリットです。

また、ペット同伴可能としているホテルでは、「小型犬のみ可能」としているところも多く見られます。「旅行先に一緒に連れて行ける」という楽しみや安心感は、超小型犬ならではの魅力と言えるでしょう。

4：限られたスペースでも飼育できる

犬を飼育する際にネックとなるのは、飼育スペースでしょう。ある程度のサイズの犬種を飼育する場合、庭つきの一軒家またはマンションでも、それなりの広さが必要になります。

超小型犬の場合、サイズも小さく、運動量もそこまで必要ではない犬種もいるため、室内や庭がない一軒家でも飼育することが可能です。

飼育スペースを気にせず、一緒に生活できる楽しみを満喫できるでしょう。

超小型犬の飼育で注意しなければならない2つのこと

前述の通り、超小型犬は室内でも飼育しやすい犬種ではありますが、その性格や特徴から、飼育する際に注意しなければならないポイントがあります。

特に、無駄吠えや扱い方に関しては、気をつけておかないと思わぬトラブルに発展する可能性もあるでしょう。

ここからは、超小型犬の飼育で注意すべきポイントを2つ紹介します。

1：無駄吠えをする

小型犬や超小型犬は、神経質になりやすく、わがままに育ちやすい傾向があるため、無駄吠えをしてしまう犬種がいます。

子犬の頃からしっかり躾けておけば改善できますが、可愛さのあまり甘やかしてしまうと、成犬になっても無駄吠えをしてしまうことになりかねません。

無駄吠えが多いと近所トラブルに発展してしまう可能性もあるので、小型犬には無駄吠えがつきものである点を理解しつつ、きちんと躾けていくことが大切です。

2：扱い方に細心の注意が必要になる

ほかにも注意しておかなければならないのが、飼育環境などを含めた犬の扱い方です。

超小型犬は、体が小さい分、ほかのサイズの犬種では問題がないことでも大きな負担につながります。

体への負担を軽減するために、高所への上り下りのためのペット用階段をつけたり、フローリングなどの滑りやすい床には滑り止めマットをつけたりなどの対策をしましょう。

ただし、あまり運動させ過ぎると足腰に負担をかけてしまうため、適度な散歩や運動に留めておく必要があります。

体が小さいからこそ、些細なことが負担となりやすいので、扱い方に細心の注意を払って飼育してください。

超小型犬の特徴や注意点を理解して飼育しよう

本記事では、ギネスに載っている世界一小さい犬について紹介してきました。いずれの超小型犬も、愛らしい容姿をしているほか、活発で人懐っこいところが人気を集めています。

しかし、飼育する際には、超小型犬の特徴や飼育する際の注意点を把握しておかなければ、体に大きな負担をかけてしまいます。

本記事を参考に、超小型犬の特徴や犬種ごとの性格・注意点を理解した上で、自分に合った犬種を飼育してみましょう。