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ミックス犬「チワペキ」の特徴って?飼育に必要なものやお手入れ方法なども紹介

「チワペキはどんな犬なの?」
「どんな風に飼育すればいい?」
「気を付けることはある?」
はじめて犬を飼う時にわからないことがたくさんあり、飼いたいけれど飼育できるか悩んでしまうことがありますよね。

この記事ではペキニーズとチワワという個性の違う犬同士のミックスで誕生するチワペキについて、どんな性格なのか、体の特徴、お手入れ方法、飼育に必要な道具などをご紹介します。

記事を読むことでチワペキの飼育方法がわかり、気をつけるポイントを知ることで、飼育に必要なものがわかり、健康的にチワペキと楽しい生活ができるようになるでしょう。

チワペキを飼育したくなった時、お手入れの仕方を知りたい時、ぜひ参考にしてみて下さい。

そもそもチワペキとは?



チワワとペキニーズをミックスした犬種のことをチワペキと呼びます。他にも「ペキチー」や「ぺキチワ」「チワニーズ」などミックス犬には色々な呼び方があるのです。

チワワは世界最小と言われるほど小さい体に大きな目、額が丸く、鼻が短く、耳は立っています。それに対してペキニーズは全身ふかふかの毛に覆われていて、太くて短い脚、垂れた耳、鼻は短かいのが特徴でしょう。

どちらの特徴を強く受け継ぐかによって違った印象のチワペキになり、産まれてから成犬になるまでどんな風に成長するのかわからないところが魅力的と言われています。

チワペキの特徴



見た目も性格も個性的で違いのある犬種どうしのミックスなので、どちら寄りかによって性格や体格が変わってくるでしょう。

体型や性格、運動の仕方、しつけの時に注意することなど飼育の仕方について、ミックスだからこそ気を付けるべきポイントを説明します。

被毛

チワワはロングコートとスムースコートの2種類あり、毛質もストレートのさらさらタイプだったり、ウェーブのかかったタイプだったりさまざまです。

毛色はバリエーションにとんでいて単色、2色や3色のカラーが入ったタイプ、目の上にタン模様があるタンカラーなどがあります。また、ペキニーズはストレートで長毛のダブルコート、毛色も様々あります。

このことから、チワワとペキニーズのミックスは気質やカラー、多種多様なバリエーションのチワペキが誕生するでしょう。

食事量

小型犬は室内で飼えて運動量が多くないので、食事をたくさん与える必要はありません。飼育しているチワペキの体重によって、適切なご飯の量を与えましょう。

小型犬専用のドッグフードなども販売されていて、バランスと栄養が取れるようなフードがおすすめです。

成犬の体型

チワワの体高は15~23センチ、体重は3キロ以下で小型犬の中でも小さい犬種、一方ペキニーズの体高は25センチ前後、体重は5.4キロ以下とチワワより少し大きめです。

このことからも、どちらに似るかによって個体差はありますが、一般的には体高20~25センチ、体重は3~5キロと言われています。

運動量

チワワもペキニーズもそれほど運動量を必要としない小型犬なので、1日1~2回、時間は15~30分の短時間の散歩がおすすめです。

特に激しい運動はペキニーズの遺伝子を受け継ぎ、短足や鼻ぺちゃのチワペキには不向きなので避けるようにしましょう。これは股関節に負担がかかったり、呼吸器に悪影響がでたりすると言われています。

散歩は他の犬と触れ合い、社会性を身に着けられるので、体調や気温に気を付けながら散歩に連れて行ってあげましょう。

寿命

平均寿命は一般的な小型犬で12~15歳と言われていますが、チワペキは12歳前後が一般的で、他の小型犬と大差がありません。

少しでも長くチワペキと楽しい生活を送るためにも、食生活や体調の変化に気を付けることが長寿の秘訣と言えるでしょう。

迎え入れる方法

チワペキを家族に迎える方法は、ミックス犬を取り扱うペットショップがまだまだ少ないため、多くはブリーダーや里親から購入するか譲り受けることが多いでしょう。購入する場合は15万円以上の値段で販売されています。

しつけ

チワペキは頑固で忠誠心が強かったり、臆病な性格だったりとチワワとペキニーズの良いところでもあり、しつけ次第では困ったことになりかねない性格です。

子犬の頃からリーダーが誰なのかしっかり理解させ、1日を通して繰り返し人と暮らすためのルールを教えてあげましょう。

また、散歩の時に臆病で攻撃的な性格をもっていることで、小さな子供や他の犬に嚙みついたり、吠えたりしないようにしっかり社会性も教えてあげましょう。

性格

チワペキは飼い主への忠誠心が強く、勇敢な性格です。

ペキニーズの性格であるマイペースで気分屋、頑固なところやチワワの性格である人懐っこいが警戒心も強く、好奇心旺盛な性格なところのどちらの性格も受け継いでいるのがチワペキです。

どちらかと言うとペキニーズの性格が強く出ることが多く、飼い主さんにべったり甘えるというよりは一人遊びも大好きなところがあるので、チワペキの気持ちを尊重して距離感を保って接することがポイントとなります。

また、警戒心が強いことで攻撃的なところがありますが、毎日の生活で根気よくしつけ社会性を身に着けることで穏やかに生活できるようになるでしょう。

チワペキの飼育に必要なもの

チワペキを飼育するにあたって、より楽しく健康的に過ごすために環境を整えてあげることは大切なことです。

ここからは、飼育に欠かせないアイテムをご紹介いたします。小型犬のチワペキに合ったものを選んであげるようにしましょう。
  • ケージ
  • トイレ
  • 食器
  • 首輪
  • リード
  • ドッグフード
  • ブラシ
  • シャンプー
  • 爪切り

飼育に必要なもの①ケージ

ケージを用意することで安心できる居場所を作ってあげられます。

ケージの中にベッドやトイレのスペースが確保できるように広めのものを選びましょう。また、成長してケージが狭くなると買い替えが必要になります。

飛び跳ねてケージから出られるようになってしまうと怪我をすることもあるので、屋根の付いたケージもおすすめです。飼育に必要なものを上に置けて、地震の時は上から落ちてくる物から守れます。

飼育に必要なもの②トイレ

チワペキは小型犬なので一般的なトイレトレーの大きさで大丈夫です。

室内でトイレさせる時はトイレシートを使用しますが、子犬のうちはシートをぐちゃぐちゃにしたり、食べてしまったりすることもあるので網状のメッシュが付属されたタイプがおすすめです。

男の子の場合は足を上げて排泄することが多いので、壁におしっこが付かないようにカバーが付いたトイレトレーを使うことで、掃除が楽になります。

飼育に必要なもの③食器

餌を入れる食器は食べている時に食器がずれず、食べやすいものがおすすめです。

特に子犬の時は食事をしっかり食べてもらうためにも餌の量にあった大きさ、浅い形状のものを選ぶことが重要です。陶器であれば重さがあるので食べる時に食器がずれにくく、煮沸消毒など衛生的で安心して使えます。

ステンレスの食器は耐久性にすぐれ、煮沸消毒などもできるので衛生的ですが、食べている時にずれることがあるので台にセットしてずれないようにしたり、ゴムが付いていたり滑らない工夫がしてあるものを選びましょう。

プラスチックは価格が安いですが、軽くてずれてしまうので食べにくく、傷がつきやすいことから溝にドッグフードが残ってしまうことがあり、衛生面が良いと言えないのでおすすめできません。

飼育に必要なもの④首輪

しつけや安全にお散歩ができるように首輪を準備しておきましょう。

子犬の時に首輪をつけて引っ張ると首への負担が大きく、気管に悪い影響が出る恐れがあるため散歩の時に使用することはおすすめしません。

しかし、ある程度大きくなって首輪が付けられるようになった時に嫌がらないようにするため、室内で首輪だけ付けて慣れさせてあげるのがおすすめです。

首輪のサイズは緩いと首からすぐ外れてしまいますし、きついと首に負担がかかりストレスになるので、指2本が首輪に入る程度のゆとりができるようなものを選びましょう。

飼育に必要なもの⑤リード

周囲の人に迷惑をかけないように、車や他の犬とトラブルにならないようにリードを付けてお散歩するようにしましょう。

リードを付けないで散歩することを条例で禁止しているところもあるので、ルールを守って安全に散歩ができるように正しく使用することが重要です。

飼育に必要なもの⑥ドッグフード

子犬をお家に迎えたばかりの時は、育ててくれていたところで食べていたドッグフードを与えることをおすすめします。

急に味が変わることでご飯を食べない子犬もいるので、できるだけ食べたことのある慣れたドッグフードを食べさせてあげましょう。

ドッグフードは子犬用からシニア犬用など色々な種類があるので、年齢に合ったものを選びます。また、小型犬は気管が狭く大型犬より歯の数が少ないことがあるので、粒が小さめで嚙み砕きやすいタイプのペットフードがおすすめです。

どれが良いのかわからない時は、必要な栄養がバランスよく配合されていて安心して与えられるので、「総合栄養食」と書かれているペットフード公正取引協議会に認められているドッグフードを選ぶようにしましょう。

飼育に必要なもの⑦ブラシ

ブラッシングは毛の長さにかかわらずコミュニケーションをとったり、血行を良くする効果があったり、犬の体調管理に欠かせません。チワペキにはスリッカーブラシで毛玉や毛の汚れ、抜け毛などを取り除き、コームで整えてあげることがおすすめです。

飼育に必要なもの⑧シャンプー

皮膚や被毛を清潔に保つためにも、定期的にシャンプーすることで肌のトラブルを防げます。

犬の皮膚は人間の皮膚よりも薄く刺激を受けやすいので、人間のシャンプーではなく犬用のシャンプーを使うようにしましょう。また、肌にトラブルがある時や毛の艶を出したい時など犬の体質や効果によってシャンプーを選ぶことをおすすめします。

飼育に必要なもの⑨爪切り

室内犬のチワペキは散歩に行くだけでは、爪が削れる機会が少なく伸びやすくなります。そのため、定期的に爪を切ってあげる必要があります。

爪切りの種類には色々あり、飼い主の手に馴染みやすく切れ味が適度にあり操作しやすいもの、小型犬にも使いやすい小さいタイプの爪切りがおすすめです。

切れ味も適度なもので初心者でも安心して使えるのは「ハサミタイプ」「ニッパータイプ」があり、慣れてきたら軽い力でも切れ味が良い「ギロチンタイプ」を使うことで、爪切りの時間を短縮できて犬のストレスを緩和できるでしょう。

チワペキを飼育する際の注意点




犬種や年齢、体質によってかかりやすい病気があります。チワワ寄りかペキニーズ寄りかによっても気を付ける病気が違うので、どちらの特徴を強く受け継いでいるかよく見て、かかりやすい病気を調べておくことは大切なことです。

生活習慣や環境を整えてあげることで防げることが多いので、チワペキがかかりやすい病気を知り、予防を心がけるようにしましょう。

骨折や脱臼に気を付ける

小型犬の骨折は抱っこの仕方が悪く高いところから落ちてしまったり、高い家具に飛び乗って滑りやすい床だと着地に失敗したりすることで骨折することがあります。

脱臼はチワワもペキニーズも「膝蓋骨脱臼」にかかりやすく、膝の関節に異常がでる病気で先天性の場合もありますが、床が滑ることで膝に負担がかかり変に力が入ることで起こることもあります。

骨折や脱臼はフローリングなどの滑る床には、滑りにくくなるようカーペットやマットを敷いてあげたり、登れるような高い場所を作らないように物を置いて登れなくしたり、対策することで予防できるでしょう。

肥満は膝に負担をかけことになり怪我をしやすくなるので、太りすぎないように気をつけるのも大切です。いつもと違う歩き方をしていたり、3本だけでぴょこぴょこ歩いていたり、変な動きをしている時は病気の可能性があるので病院で診てもらいましょう。

かかりやすい病気①流涙症

チワワもペキニーズも目が大きく前に出ている犬種で、どちらに似てもチワペキは流涙症になる可能性があります。目の周りの毛を短くカットしてあげたり、涙が毛に付いた時は暖かいタオルで拭いてあげたり、犬用の目専用の洗浄液を使って清潔に保ってあげましょう。

犬の涙自体は透明ですが、毛について拭かずに放置することで空気と触れて酸化したり細菌が増えたりすることで、赤や茶色がかった鉄褐色に変化してしまいます。

流涙症の原因には病気が潜んでいることもあり、先天的な病気では「眼瞼内反症」と言う、産まれつき瞼が目に入ってしまっていて、まつ毛が目に入ってしまうことで起きることがあります。

この他にも「アレルギー」や「角膜炎」など目に異物がはいることで起こる病気もあるので、涙が止まらない、目が充血しているなど異常を感じたら病院で診てもらいましょう。

かかりやすい病気②皮膚病

チワペキは被毛がダブルコートで長くて密度の濃いタイプなので、毛が絡まったり汚れが付いたままになったり、汚れが溜まると皮膚病になることがあります。

皮膚病になると湿疹ができたり、赤くなったり、炎症を起こし痛みや痒みを引き起こすことがあり、毛が抜けてしまうこともあるのです。アレルギーや寄生虫、菌の増殖、ストレスなど色々な原因が考えられます。

いつもより体を多くかいていたり、床に体をこすりつけるようなしぐさをしたりする時は、病院で診てもらうようにしましょう。日頃から、スキンシップを取りながら皮膚を見て異常がないか確認することをおすすめします。

チワペキのお手入れ方法

定期的にお手入れをすることでスキンシップをとり、いつもと様子が違うなど病気の早期発見ができるでしょう。

お店や病院でも爪切りや耳掃除をしてもらえますが、お家でもお手入れをできるようにしておくことで病気など預けられない時などに備えられます。

爪切り

人と同じく犬の爪も一生伸び続けるので、定期的にカットしてあげる必要があります。

犬の爪には血管や神経があり、カットする時に傷つけないように少しずつ3回程度に分けてカットしてあげましょう。出血した時に備えて止血剤を準備しておくことをおすすめします。

子犬の時から爪をカットする練習をすることで爪切りに慣れさせ、爪切りが嫌いにならないようにしましょう。慣れないうちはペットサロンなどでカットしてもらうと適切な長さを知れるので、カットするのが恐い時や不安な時はお願いすることもおすすめです。

爪を伸ばしたままにしておくとカーペットに引っかかったり、肉球に食い込んだり、怪我の原因になるので定期的に伸びすぎていないかチェックしてあげましょう。

耳掃除

定期的に汚れていないかチェックして耳が汚れてきたらコットンや布にイヤークリーナーなどを使ってふき取ってあげましょう。

お家でのお手入れは表面を拭いてあげる程度で、奥まで汚れが溜まっている時は病院で掃除してもらうようにしましょう。

シャンプー

月に1回程度を目安にシャンプーしてあげて、毛が汚れた時は部分的にでもいいので洗ってあげるようにしましょう。

ダブルコートで毛量もあり密度の濃い犬種なので、最初にブラッシングして余計な抜け毛や絡んだ毛をほぐしておいてから、シャンプーしてあげます。

また、シャンプーを洗い流す時は流し残しがないように注意が必要です。痒みの原因になることや皮膚病を引き起こしてしまうこともあるので気を付けましょう。

こまめなブラッシング

チワペキはダブルコートで上毛と下毛の2層構造になっています。上毛はオーバーコートと呼ばれ皮膚を守るように剛毛になっていて、下毛のアンダーコートと呼ばれ体温と湿度を調整するように柔らかい毛になっています。

長毛で毛量も多く密度の濃い毛質なので毎日のブラッシングが欠かせません。また、春と秋に換毛期があり毛が抜け変わる時期には1日2回のブラッシングをしてあげることで部屋に毛が散らかりにくく、毛が絡まるトラブルを防げるでしょう。

毎日のブラッシングで皮膚に異常がないかチェックでき、スキンシップやリラックス効果も期待できるのでおすすめです。

歯磨き

虫歯にはなりにくいですが、与えているフードによって歯垢が歯に付いてしまうので週に2~3回は歯磨きをしてあげましょう。

歯垢をそのままにしておくと3日程度で歯石に変化して歯磨きでは取り除けなくなり、歯周病の原因となり口臭や歯が抜けてしまうこともあるのです。ひどい場合は全身麻酔で取り除く必要があります。

歯磨きは歯と歯茎の間を犬用歯ブラシで優しく磨き、2~3分程度の短時間で終わらせてあげましょう。終わったらご褒美に歯のケアができるおやつをあげることで、歯磨きが楽しい時間だと思い嫌がらなくなるのでおすすめです。

子犬の時から歯磨きの習慣を身に付けておくことで病気の予防をしましょう。歯磨きを嫌がる時はシートタイプの歯磨きグッズや歯のケアができるおもちゃ、お菓子やフードを選ぶことで病気のリスクを下げられます。

チワペキの特徴を知って飼育に役立てよう

チワワとペキニーズをミックスすることでチワペキの良いところも気を付けるところも受け継いでいるので、特徴をしっかり理解することは健康に気を付け、病気にならないように予防することに役立つでしょう。

少しでも長く楽しい時間をチワペキと過ごすためにも、飼育に必要なものを揃え、自宅でできるお手入れや対策、性格や特徴を理解することをおすすめします。
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