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キャバションってどんな犬?性格や抜け毛の対策方法についても詳しく紹介

「キャバションはどのような見た目の犬なの?」
「キャバションが欲しいけれど、性格や飼いやすさを知っておきたい」
「飼うときにはどのような点に注意するべき?」
このように、犬を飼いたいと考えた際に、キャバションに興味を持つ方も多いでしょう。聞きなれない品種名で、どのような性質の犬なのか疑問に思うこともあるのではないでしょうか。

この記事では、キャバションの名前の由来や特徴、抜け毛への効果的な対策方法、一緒に暮らすときの注意点などをまとめました。

記事を読むことで、かわいらしいキャバションと上手に暮らすコツがわかり、犬もリラックスして飼い主に馴れてくれるでしょう。

キャバションとの暮らしを考えている方や、飼っているキャバションとより快適に楽しく生活したい方は、ぜひ参考にしてください。

キャバションってどんな犬?

キャバションとは、キャバリア(キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル)とビション(ビション・フリーゼ)のミックス犬、という意味です。ぬいぐるみのような見た目で、つぶらな瞳が可愛らしく、インスタやTwitterなどのSNSでも人気が高まっています。

性格はキャバリアの穏やかさや優しさ、ビションの陽気で素直な面を受け継ぎ、飼い主によく馴れてくれる犬種です。両親どちらもフレンドリーな性格のため、飼育環境によって初対面の人や他の犬とも仲よくできるでしょう。

成犬の大きさはキャバリアが体高30cm前後で体重5.5~8kg前後のやや大きめの小型犬、ビションが体高25~30cm前後で体重5kg前後の小型犬に分類されます。キャバションの子犬は両親犬と同サイズくらいまで成長するでしょう。

キャバションの毛について



美しい毛質が魅力のひとつでもあるキャバションですが、犬も飼い主も快適に暮らすには、抜け毛対策やお手入れが欠かせません。

ここからは、キャバションの被毛の特徴と知っておきたい毛の性質、お手入れのコツなどを解説していきます。

特徴

キャバションの被毛はふんわりとした柔らかな触り心地が大きな特徴です。成長するにつれ、どちらかの犬種の特徴が毛質にあらわれることもあり、毛色や手触りが変化するのも魅力といえるでしょう。

両親犬とも、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)のある二重構造のダブルコートという毛の生え方の犬種のため、抜け毛が多い傾向にあります。個体によっては巻き毛で毛の抜けにくいビションの方に毛質が似る可能性もあるでしょう。

換毛期は抜け毛が増える

キャバションは、ダブルコートの犬種の特徴である換毛期に抜け毛が増えるという性質を受け継いでいます。

換毛期は春から初夏の間と秋の2回あり、約1か月の間に夏毛と冬毛が生え変わります。冬毛は密度が高く保温性に優れ、夏毛は密度が低く風通しがよくなることで、犬は季節や環境に適した被毛を維持していくのです。

近年ではほぼ室内で過ごす犬も増えたため、換毛期の時期が大きくずれてしまったり、換毛が起きなかったりすることもあります。キャバションの換毛を促して適切な体温調節ができるようにするには、散歩や外遊びの機会を増やし、外気に当ててやることが重要です。

抜け毛の対策方法

犬の抜け毛を放置してしまうと、被毛の美しさが損なわれるだけでなく、犬の健康にも悪影響が出る可能性があります。

また、抜け毛にはフケや汚れも付着しているため、ダニなどが繁殖しハウスダストの原因にもなりかねません。キャバションも人間も快適に過ごせるよう、ここから解説する抜け毛対策を実行しましょう。
  • シャンプー
  • ブラッシング
  • 服を着せる
  • レ―キング

1:シャンプー

犬の清潔感を保ちながら、不要な抜け毛の除去もできるシャンプーを定期的に行いましょう。キャバションは毛が汚れると束になりやすいため、洗ってあげることでふわふわの毛質に戻してあげることもできます。

シャンプーの頻度は月1回程度で、35~38℃前後のぬるま湯が適温です。事前にブラッシングで毛玉や絡まりをほどいてあげると、スムーズにシャンプーできます。かならず犬用シャンプーを使用し、シャンプーが地肌に残らないよう念入りにすすいであげましょう。

2:ブラッシング

日常的に抜け毛が除去できる方法のひとつがブラッシングです。毎日ブラッシングしてあげれば、コミュニケーションも取れ、皮膚の病気などにも気付きやすくなります。

換毛期に使いやすいのはスリッカーブラシや、不要なアンダーコートを除去しやすいスクラッチャーブラシです。犬が触っても嫌がらない部分や、普段なでる頻度の高い部分からブラッシングを始め、頭や手足は最後に行いましょう。

3:服を着せる

部屋の中に抜け毛が落ちるのをできるだけ防ぎたい場合は、服を着せてあげる方法もおすすめです。寒い時期の防寒対策や、老犬の体温調節をサポートすることもできます。

ただし、犬にとって服を着るのは違和感があるため嫌がる個体もおり、ストレスもかかるため無理強いはできません。子犬のうちに服を着せてみたり、服を着たら褒めておやつを与えたりしながら、少しずつ慣らしていきましょう。

4:レーキング

被毛の中で不要になったアンダーコートを抜き取るのがレーキングです。バリカンのように体を保護しているオーバーコートまでカットしないため、犬への負担も少なく、効果的に抜け毛対策ができるメリットがあります。

サロンでのトリミングに追加して行ってもらうほか、自宅でも使えるレーキング専用の道具も出回っています。自宅で行う場合は週1回程度にとどめ、皮膚に負担を与えないように15~20分ですませましょう。

抜け毛掃除のコツ

抜け毛掃除をテンポよく済ませるには、手間を増やさない掃除のコツを押さえるのが重要です。埃と同じように抜け毛も上から下へ落ちるため、掃除は家具の上から床へといった順序で行うのが基本となります。

家具の上を掃除したら、部屋の真ん中から外側、もしくは部屋の奥から出口へ向かってフローリングモップや粘着クリーナーなどで毛を除去します。毛の舞い上がりを防ぐため、最後に掃除機を使って残った毛を吸い取りましょう。

皮膚疾患による抜け毛に注意が必要

換毛期でもないのに毛が大量に抜けたり、地肌が見えるくらい毛が抜けてしまったりという場合には、皮膚疾患の可能性も疑いましょう。

内分泌の異常による脱毛や、ノミやダニによるアレルギー反応、アトピーなどの皮膚疾患など、さまざまな原因で犬の脱毛症状は起こります。異常な脱毛が見られる場合は獣医師に相談し、適切に処置しましょう。

老化現象での脱毛の場合でも、地肌が見えるくらい毛が抜けてしまうケースは少ないといわれています。老化で代謝が落ちることで体の不調を起こし、脱毛症状につながるケースもあるため、高齢での脱毛の場合も獣医師に見てもらうのがおすすめです。

キャバションとの暮らし

海外ではポピュラーなミックス犬のキャバションですが、日本のペットショップでは希少で見かけることが少ないため、飼育方法に迷うこともあるでしょう。子犬のキャバションが新しい環境に慣れるには、きちんとルールや習慣を決めてあげることが重要です。

ここからは、キャバションと一緒に暮らすポイントを解説していきます。

キャバションを留守番させるには?

日中家に誰もいない場合は、キャバションをサークルに入れてトイレや水飲みノズルを設置し、留守番させましょう。留守番の間、ある程度行動範囲を制限することで、遊びすぎでの疲労やいたずらを防止できます。

留守番の間は飽きずに遊べるよう、普段とは違うおもちゃなどを一緒に入れてあげましょう。プラスチックなどの硬い素材を避け、耐久性が高く体への害のない天然ゴムなどの素材のものがおすすめです。

留守番ができる時間は3か月の子犬の場合は3時間前後、6か月で6時間以上可能といわれています。低月齢の子犬のうちは食事や排せつのお世話が頻繁に必要なため、長時間の留守は避けましょう。

キャバションへのご飯のあげ方

子犬を購入できるのは、動物愛護法に定められた日数を経過してから、里親・ブリーダーからの引き渡しやペットショップでの販売が始まる、生後2か月頃からです。生後2か月頃のキャバションのご飯の回数は1日3~4回、6~8か月の間には1日2回になるように調整していきます。

子犬は消化器官が未発達のため、最初のうちはフードをお湯で柔らかくし、犬用ミルクなども足してあげましょう。4か月を過ぎる頃から食事回数を3回にして、フードを少しずつ硬めにし、5か月頃にはそのままの硬さで与えるようにしてください。

出典:動物の愛護及び管理に関する法律が改正されました|環境庁
参照:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2508a/full.pdf

飼育にあたって気をつけたいこと

キャバションと一緒に暮らす際に、用心すべきなのが誤飲や誤食です。犬用おもちゃやトイレシート、防音用のジョイントマットなどをかじって飲み込んでしまったり、ゴミ箱からビニールやペットボトルのキャップなどを食べてしまったりといったケースがあります。

人間が落としたヘアゴムやアクセサリーなどは誤飲したことに気付きにくいため、普段から床に物を置かない習慣をつけ、片付けておきましょう。ゴミ箱はひっくり返されない程度の重量感のある素材で、フタの付いたものに替えるなどの配慮が必要です。

また、犬用おもちゃは壊れにくい素材のものを選び、サークルから出て遊ばせている間は目を離さないようにしてください。

おやつをあげ始めるタイミング

基本的に犬はご飯から十分な栄養を摂取するため、おやつの習慣は必要ありません。しかし、しつけやコミュニケーションの場では、おやつが役に立つ場面も出てきます。栄養の偏りやカロリーの取り過ぎを防ぐため、おやつは生後6か月頃から与えましょう。

子犬のしつけは飼い始めから開始するのが望ましいため、ご褒美を与えたいときはフードを一粒与えるようにします。子犬が小さいうちは少量のご飯を少しずつ消化するため、1回分のフードをしつけ用のおやつ代わりにするのもおすすめです。

階段には気をつけてあげよう

犬は四足歩行のため、階段を上ると後ろ足に体重がかかりすぎ、また、下りる際には前傾姿勢になりすぎて落下してしまう危険があります。落下による事故や関節のケガを防ぐため、階段を上り下りして移動させる場合は、飼い主が抱っこしてあげましょう。

階段を長期的に上り下りしている犬の中には、腰への負担からヘルニアになってしまうケースもあります。部屋の中で自由に行動させる際には、目を離した隙に階段へ行かないようゲートを設置するのがおすすめです。

キャバションの1日を見てみよう

一緒に暮らすキャバションの1日は、人間の生活に合わせたスケジュールになります。生後4か月過ぎて予防接種が済めば、散歩や外遊びの時間も必要です。お世話の時間も考慮して、無理なく一緒に暮らせる環境で迎え入れてあげましょう。

室内で飼う子犬の理想的な1日のイメージを例としてあげると、以下のようになります。

・朝…飼い主の目覚めとともに行動を開始、ペットシートを取り換え、散歩に出かける
・朝ご飯
・午前中…食後睡眠をとり、起床したら飼い主と遊んだりお手入れをしたりする
・お昼ご飯
・午後…お昼寝(子犬のうちは1日20時間程眠る)、起きている間は飼い主と遊ぶ
・夕方…2回目の散歩に出かける
・夜ご飯
・就寝…飼い主の就寝時間に合わせたり、部屋が暗くなったりしたら眠る

かわいらしいキャバションを家族に迎え入れよう

ここまで、キャバションの特徴や抜け毛対策、一緒に暮らすコツなどを解説してきました。

キャバションは見た目の可愛らしさだけでなく、両親犬の穏やかさや明るさを受け継いだ飼いやすい性格といえます。しかし、迎え入れたキャバションに心地よく生活してもらうには、抜け毛対策を取り、飼うためのコツを押さえて生活するのが大切です。

家族の一員として末永く一緒に生活するため、ぜひ記事を参考に飼育環境を整えてあげてください。
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