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ミニチュアピンシャーは飼いにくい?特徴や飼い方について紹介

「ミニチュアピンシャーは飼いにくいって聞くけど本当?」
「ミニチュアピンシャーを飼ってみたいけど、飼いにくいなら飼わない方が良い?」
小さくて可愛らしいミニチュアピンシャーですが、「飼いにくい」と言われることがあります。ペットとしてお迎えしたいけれど、飼いにくいのならばお迎えするのが不安だという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、ミニチュアピンシャーの特徴をはじめ、飼いにくいと言われる理由、飼育方法などについて紹介していきます。

この記事を読むことで、ミニチュアピンシャーの飼育に関する知識を得ることができます。その知識をもとにミニチュアピンシャーの飼育を検討することで、より良い決断ができるようになるでしょう。

ミニチュアピンシャーの飼育を考えている人は、ぜひこの記事をチェックしてください。

ミニチュアピンシャーは飼いにくい?

ミニチュアピンシャーは飼いにくいという話を聞いたことがある人もいるでしょう。飼い始めたのはいいけれど、思っていたよりも飼いにくいと感じて後悔したという人も存在します。

そんな話を聞いていると、ミニチュアピンシャーを飼いたくても不安を感じてためらってしまうでしょう。特に初心者の人は、飼いにくいのであればきちんと飼育できないかもと不安になってしまいがちです。

そんな不安を感じている人は、ミニチュアピンシャーの飼育を始める前に、ミニチュアピンシャーについて知っておくことをおすすめします。特徴をくわしく知っておけば、どんなところを飼いにくいと感じやすいのか、自分と相性が良い犬種なのかが分かるようになるでしょう。

ここからは、ミニチュアピンシャーの特徴について紹介します。ぜひミニチュアピンシャーへの理解を深める際の参考にしてください。

ミニチュアピンシャーの性格

ミニチュアピンシャーには好奇心旺盛な子が多いです。周囲のいろんなものに興味を示し、活発に動き回ります。その好奇心の強さは、「脱走の芸術家」という別名をつけられるほどです。ドアの小さな隙間からでも脱走してしまうことに由来しています。

また、遊ぶことも大好きです。社交的ではない子も多いため知らない相手には懐きづらいですが、沢山の人や犬と関わらせて遊び相手を増やしてあげると良いでしょう。

一方で、神経質で警戒心の強い性格でもあります。些細な音や動きにも敏感に反応することが多いです。その性質が攻撃反応につながることもあり、場合によっては相手が大きな犬や人であっても吠えたり噛みついたりするようになります。

この攻撃性が、飼いにくいと言われる要因になってしまうのでしょう。攻撃性の高い子に育てないためにも、しつけは子犬のころからしておくことが大切です。ダメなことはダメとしっかり教えましょう。

ミニチュアピンシャーの特徴と魅力

ミニチュアという名からも分かる通り、ミニチュアピンシャーは小さな犬です。体長と体高がほとんど同じ長さのスクエア型な体格をしており、およそ25~30cmになります。体重はおよそ4~6㎏です。

見た目はドーベルマンに似ており、ドーベルマンをそのまま小さくしたような印象を与えます。毛は短くて光沢があり、体はかなり筋肉質で引き締まっておりスマートです。その反面、くりくりとしたつぶらな瞳は非常に可愛らしく、愛らしいものでしょう。

ミニチュアピンシャーといえば、「ハックニー歩様」という独特な歩き方をすることも特徴です。馬のように前足を高く上げて歩くため、歩く姿はとてもかっこよく見えます。一緒に散歩をするのも楽しく感じられるでしょう。

また、伏せの格好をするときも前足を折りたたむ姿が見られます。このようなミニチュアピンシャー独特の行動や姿勢は、彼らならではの魅力と言えるでしょう。

ミニチュアピンシャーの歴史

ミニチュアピンシャーは、ドイツ原産の犬種です。「ピンシャー」という言葉はドイツ語でテリアを指します。

見た目がドーベルマンに似ていることから、ミニチュアピンシャーはドーベルマンを小型化した犬種だと思われることがあります。しかし、実は全く別の犬種です。さらに言えば、ミニチュアピンシャーの方が先に存在していました。

ヘルピンシャーという害獣駆除を行う犬種と、ダックスやイタリアングレーハウンドという犬種を交配させ、小型化させることでミニチュアピンシャーは誕生しました。現在の姿になったのは19世紀頃だとされています。

以前、ミニチュアピンシャーには断尾や断耳をさせる傾向がありました。しかし、20世紀後半頃から、ヨーロッパを中心に動物愛護の精神に基づいて断尾や断耳はさせないようになってきています。

ミニチュアピンシャーの販売価格

販売価格は、迎え入れの方法や販売されている個体によって大きく異なります。およそ28万円以上は用意しておくと良いでしょう。

ミニチュアピンシャーを迎え入れる方法は、主に3種類あります。一般的なのはペットショップで購入する方法です。ペットショップは気軽に利用しやすく、自分で直接会ってお迎えするかどうかを決めることができます。

ブリーダーから直接購入することも可能です。自らブリーダーの所在地に赴いて、直接見ることで自分と相性の良い子を見つけましょう。気になったことは質問すれば教えてもらえますし、飼育方法についてのアドバイスももらえます。

里親制度を利用して、保護施設から譲り受ける方法もあります。この方法では、費用がかかることもありますが、無料で里親になれる場合もあるでしょう。ただし、里親制度で譲り受ける子は心に傷を抱えている場合もあるため、慣れていない人だと飼育が難しい可能性があります。

ミニチュアピンシャーの毛色と特徴

ミニチュアピンシャーの毛色は、大きく単色のものと2色のものに分けることができます。細かく見ていくと、様々な毛色を見ることができるでしょう。

単色の毛色で見られるのは、レッド系のものが多いです。シカのような赤っぽい茶色をしたディア―レッド、少し赤みがかった茶色のレディッシュブラウン、焦げ茶色っぽいダークレッドブラウンという毛色があります。

2色の毛色では、ベースになる色と差し色があるタンという毛色が見られます。タンには2種類あり、ブラックタンは黒をベースに濃い茶色が差し色で、チョコレートタンは濃い茶色をベースに薄い茶色が差し色をしているのが特徴です。

その他にも、レアカラーと呼ばれるブルー系の毛色をしたミニチュアピンシャーもいます。珍しくて可愛らしい色をしていますが、体にトラブルを抱えている場合もあるため、飼う前にはしっかり検討するようにしましょう。

ミニチュアピンシャーの寿命は?

ミニチュアピンシャーの寿命はおよそ12~14歳です。小型犬の中では比較的長生きをする犬種といえるでしょう。

しかし、どれほど生きることができるかは個体によって異なります。病気やケガによって長くは生きられなくなってしまう場合もあるでしょう。普段からしっかり注意して飼育してあげることが大切です。

ミニチュアピンシャーはおよそ7歳でシニア期に入り、およそ10歳から老化が始まります。寝ていることが増えてきたり、毛に白髪が混じり始めたりしたらシニア犬になった証拠です。

シニア期に入ったら、それまでの生活を見直してみましょう。シニア用のドッグフードを与えたり、運動量を調整したりすると良いです。できるだけ元気に長生きできるように、過ごしやすい環境や生活に変えてあげることが大切になります。

初心者には飼いにくいと言われる理由

ミニチュアピンシャーが飼いにくいと言われる理由は、その性格にあります。好奇心旺盛で元気な子が多いミニチュアピンシャーは、しつけをするのが大変です。また、警戒心が強くしつけがうまくいかないと攻撃する子に育ってしまうため、飼いにくいと感じるのでしょう。

実は、ミニチュアピンシャーは頭の良い犬種です。そのことも飼いにくいと感じる要因になります。頭の良い犬は、信頼関係の築けていない相手の言うことは聞きません。初心者は慣れていないため信頼関係を築けないことが多く、飼いにくいと感じるようになってしまいます。

加えて、運動が沢山必要なことも飼いにくいと感じる原因です。小型犬ではありますが、他の小型犬よりもずっと多くの運動をさせてあげることが求められます。その結果、思っていたのと違って飼いにくい、散歩に沢山行くのが大変で飼いにくい、という意見が出てしまうのです。

ミニチュアピンシャーの飼い方

ミニチュアピンシャーを飼いにくいと感じる理由について説明しましたが、飼いにくいと感じるのは事前に情報を知らず、自分の理想のイメージのまま飼い始めてしつけがうまくいかなかった場合の人に多いでしょう。

飼いにくいと感じないためには、事前に飼育方法やしつけ方を知っておくことが大切です。より良い方法で飼育することができれば、ミニチュアピンシャーも元気で快適に生活することができますし、飼い主側も飼いにくいと感じることはなくなるでしょう。

ここでは、ミニチュアピンシャーの飼い方を紹介していきます。ぜひミニチュアピンシャーを飼育する際の参考にしてください。飼い始める前に知識を揃えて、事前に準備ができることは進めておきましょう。

ミニチュアピンシャーの飼育に必要なもの

犬を初めて飼うという人がいきなりお迎えしても、家にあるものだけで飼育をすることはできません。ミニチュアピンシャーを迎え入れる前に、飼育に必要なグッズは揃えておきましょう。

事前に揃えておきたいものは、ケージ、ベッド、トイレ、ドッグフード、食器、給水器、おもちゃなどです。飼い始めてからは、首輪やリード、シャンプー、ブラシ、爪切り、服などを必要に応じて購入するようにしましょう。

当然ですが、これらのものを購入するにはお金がかかりますし、加えて生活費もかかります。お金がかかることは事前に知っておき、余裕をもって飼育を開始するようにしてください。

最初に揃えておきたいグッズの合計金額の目安はおよそ3万円~4万円です。さらに、おもちゃなどのグッズは壊れたら買いなおすこと、フードやおやつは定期的に購入することにも留意しておきましょう。

ミニチュアピンシャーの食事で気をつけたいこと

ドッグフードは、総合栄養食を与えるのがおすすめです。商品のパッケージに総合栄養食と記載がありますから、よく確認してください。一般食は食いつきが良くなるようにつくられていますが、総合栄養食は栄養バランスを意識してつくられているため、より健康に良いです。

フードを与える量は、基本的にはパッケージに記載されている分量で大丈夫です。ただし、愛犬の様子に応じてフードも変えることは忘れないようにしましょう。

体重やその日の体調によって、フードを与える量には変化をつけます。また、子犬、成犬、シニア犬というように、成長に応じてフードも変えていってください。

手づくりのフードを与えたいという人もいるでしょう。その場合は、栄養バランスに気をつけてつくるようにしてください。バランスの維持が難しいときは、サプリメントなどで補うこともできます。

ミニチュアピンシャーのしつけの仕方

ミニチュアピンシャーのしつけは非常に大切です。しつけの失敗は、飼いにくいと感じることにもつながります。できるだけ早い時期から始めるようにしましょう。

しつけは、興奮しても落ち着けるようになること、自制心を育てることを目的に行うと良いでしょう。「おすわり」や「まて」などの指示を教え、遊んでいる最中で興奮していたとしても指示に従えるように練習します。できたらご褒美をあげて褒めてあげましょう。

また、来客があった際にも指示に従えるように練習します。インターホンが鳴っても吠えるなどの反応をさせないようにしてください。できたら褒めることを繰り返せば、次第に自制心が育って攻撃性の低い子に育つでしょう。

しつけをするうえでは信頼関係が欠かせません。信頼関係が築ければ、飼い主の言うことを聞く子になってくれます。飼いにくい犬種だと諦めることなく、しっかりしつけに取り組んで信頼関係を築きましょう。

ミニチュアピンシャーの病気と予防方法

飼いにくいとも言われるミニチュアピンシャーですが、実は体の面では比較的丈夫で飼いやすい犬種です。ただし、気をつけてあげなければ病気になってしまうこともあります。病気になる前に予防方法を知り、実践してあげるようにすると良いでしょう。

ミニチュアピンシャーは被毛が短いため、皮膚がデリケートです。そのため、皮膚炎を起こしてしまうことがあります。皮膚炎の予防は難しいため、発症してしまった場合に軽減させてあげることを意識しましょう。皮膚炎の原因は遠ざけ、シャンプーで清潔を保つようにすると良いです。

小型犬は、膝蓋骨脱臼という病気になりやすいです。この病気は膝の骨が脱臼し、ひどくなると歩けなくなってしまうこともあります。先天性の場合は防げませんが、外傷性の場合は防ぐことが可能です。床を滑らない素材にしたり、段差を避けたりすることが効果的でしょう。

ミニチュアピンシャーを飼うのに向いている人

ミニチュアピンシャーは飼いにくいと言われますが、飼育に向いている人が飼えば飼いにくいと感じることなく、一緒に仲良く暮らすことができるでしょう。犬の飼育に慣れていない初心者の人でも、相性が良ければ飼育することができます。

大切なのはしつけやトレーニングがしっかりできることです。しつけができなければ飼いにくい子に育ってしまう可能性が十分にあります。性格を理解したうえで信頼関係を築き、しっかりしつけられるという自信がもてる人に向いているでしょう。

また、しっかりと運動させてあげられることも大切なポイントです。運動量の多さもミニチュアピンシャーが飼いにくいとされる理由に挙げられます。しかし、長い時間散歩に出かけられたり一緒に運動するのが好きだったりする人には適している犬種です。

ミニチュアピンシャーを飼う時の注意点

ミニチュアピンシャーは室内で飼育するという人が多いでしょう。飼育をする際には、ミニチュアピンシャーが過ごしやすい環境を整えてあげることが大切です。お迎えをする前に、飼育予定の環境を見直してみると良いでしょう。

被毛が短いミニチュアピンシャーは、寒さに弱いです。特に冬の間は、寒さ対策を万全にしてあげるようにしましょう。生活している室内は暖かく保つことを心がけます。散歩に出かける際には服を着せてあげると良いでしょう。

保湿のケアも大切です。乾燥は皮膚に良くないですから、専用のスプレーやクリームを使用して潤いを保つようにしましょう。

飼育環境には危険なものを置かないようにします。電気コード類は噛みつかれると危険であるため、触れられないようにしましょう。

ミニチュアピンシャーの特徴を知った上で大切に飼おう

ミニチュアピンシャーは活発な性格なこともあってしつけが難しく、飼いにくいと言われることもあります。特に犬の飼育に慣れていない初心者の人は、飼いにくいと感じやすいでしょう。

しかし、ミニチュアピンシャーは元気でとても可愛らしく、魅力的な犬種です。相性の合わない人にとっては飼いにくいと感じるかもしれませんが、向いている人にとっては飼育することがとても楽しく、一緒にいることで毎日が楽しくなるでしょう。

飼育をするうえで大切なのは、ミニチュアピンシャーの特徴をよく知ることです。性格や性質を理解し、しつけに反映させればよりよい飼育ができるようになるでしょう。うまくいけば、飼いにくいと感じることもありません。

お迎えした瞬間から、ミニチュアピンシャーは家族の一員になります。大切に飼育して、一緒に楽しく過ごしていってください。
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