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コーギーのしっぽはハートで可愛い?断尾についてや飼育について紹介

「コーギーを飼ってみたいけど、どんなことに注意すればいいの?」
「しっぽがハート型のコーギーがいるのはなぜ?」
「コーギーにも種類があるって聞いたけど、違いが知りたいなあ」
胴長短足で大きな耳と目が特徴で、いつも元気に走り回っているコーギーは人気の犬種です。

短いしっぽが印象的なコーギーですが、しっぽがハート型になっていたり、長いしっぽを持つ個体もいたりするのが気になっている方もいるのではないでしょうか。

この記事ではコーギーの特徴や性格、しっぽがない理由について解説しています。コーギーには種類があることや、飼育するときの注意点と費用についても紹介します。この記事を読むことでコーギーの性格や特性、しっぽがハート型の理由がわかり、その魅力をより感じられるようになるでしょう。

コーギーが好きな方、しっぽがハート型になっている理由を知りたい方、飼ってみたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

コーギーってどんな犬?

コーギーはイギリス原産の中型犬で、家畜の見張りや誘導を行う牧畜犬として活躍してきました。

丸い目と大きな耳、胴長短足でハート型のしっぽを持ち、エリザベス女王2世の愛犬としても知られています。性格は明るく陽気で、好奇心旺盛です。頭がよくいたずら好きのコーギーは、コンパニオンドッグとして人間の子ども達とも上手に遊べます。

短足で体高が低いため小柄に見えますが、意外に筋肉質です。アジリティーやフライングディスク競技などで活躍しているコーギーも多く見られます。

コーギーには2種類いる

愛らしい外見と明るい性格で人気のコーギーですが、実は2種類いることはあまり知られていません。

茶と白、または黒が混じった毛色でしっぽがないのが「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」です。ペンブロークよりも一回り大柄で毛色の種類が多く、しっぽを持つ犬種は「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」と呼ばれます。

どちらもイギリス原産ですが性格は異なり、カーディガンの方が落ち着いていると言われます。日本でよく見かけるのはペンブロークで、コーギーと言えばハート型のお尻を持つペンブロークを思い浮かべる人が多いのです。

コーギーのしっぽについて

プリプリとした丸いお尻がチャーミングで、「コギケツ」という言葉もあるほどコーギーのお尻は魅力的です。毛色のバランスから食パンに例えられたり、お尻の毛をハート型にカットしたりと、おしゃれなコーギーも増えています。

しっぽがない、またはハート型の短いしっぽを持つ犬というイメージが強いコーギーですが、なぜしっぽがないのか気になる人もいるのではないでしょうか。

コーギーにしっぽがない理由やそのメリットとデメリット、しっぽとハートにまつわる歴史について見ていきましょう。

コーギーのしっぽがハートの理由

コーギーは体毛が多く、特にお尻の毛は放っておくとすぐに伸びてしまいます。丸いお尻と毛の流れによって、お尻を後ろから見るとハート型に見えることがあるのです。

また、コーギーにはハート型の短いしっぽを持つ個体もあり、うれしい時にはしっぽがグリグリと動きます。これを目立たせるためにしっぽの周りの毛をハート型にカットするトリミングが始まりました。

ハートカットをしたコーギーはまるでお尻にハート型のパンがついているように見え、SNSでもかわいいと評判を呼んでいます。

コーギーにしっぽがない理由

コーギーは生まれた時にはしっぽを持っていますが、日本では切られることが多いです。

これには歴史的な背景があり「牧畜犬としての機能」「税制度」「伝染病の防止」の3つが断尾の主な理由です。

牧畜犬のコーギーは家畜に踏まれてケガをするのを防ぐために断尾されていました。また、昔のイギリスでは「犬のしっぽ税」があったこと、しっぽから病気が伝染するという誤った認識があったのです。

さらにドッグショーでは「断尾がコーギーのスタンダード体型」と定義され、見た目重視で断尾されているという側面もあります。

しっぽがないことによるメリットとデメリット

歴史的な背景で行われてきたコーギーの断尾ですが、しっぽがないことによる影響があるのかを見ていきましょう。

過去には断尾のメリットとして「家畜に踏まれにくい」「木々の間を駆け抜けやすい」ということが言われていました。しかし現代ではペットのコーギーには断尾のメリットはないというのが一般的です。

デメリットには「断尾の際に感染症などを起こすリスクがある」「感情表現がしづらくなる」「体のバランスがとりにくくなり、運動障害が出る可能性がある」などが挙げられています。

コーギーの断尾の時期や方法

意味がないと言われるコーギーの断尾ですが、ドッグショーへの出場などを理由に多くの断尾が行われています。コーギーの断尾はいつ、どのような方法で行われているのでしょうか。

断尾には2種類の方法があり、いずれも生後2~5日頃に行われます。

一つはしっぽの根元をゴムバンドなどできつく締めて血流を止め、自然にしっぽが落ちるのを待つ方法、もう一つはメスなどを使って外科的にしっぽを切断する方法です。

前者はブリーダーなどで実施されることが多く、後者は動物病院で多く行われています。また、ゴムバンドで断尾したコーギーのしっぽはハート型に見えやすい傾向があります。

コーギーの断尾について海外での考え

コーギーの断尾やハートカットが一般的な日本とは対照的に、海外では断尾を廃止する国が増加傾向です。

原産国のイギリスではかつて存在した「しっぽのある犬への課税」は廃止されました。また、しっぽが伝染病の原因になるという考えも根拠がなく、現在は断尾を禁止しています。

これは、外見重視の断尾は動物に悪影響を与えるという考えが広まったためです。

その他のヨーロッパ諸国においても断尾の禁止や制限が一般的になりました。ドッグショーが盛んなアメリカでも、断尾禁止の検討が始まっています。

コーギーの飼育について

明るい性格と愛らしい姿で人気のコーギーは頭もよく、お尻のハートが幸せを呼ぶとも言われ、見ているだけで周りを笑顔にする魅力があります。

コーギーは飼いやすいのか、必要なものや散歩量、飼育費用など気になることはたくさんあるでしょう。

小柄に見えるコーギーですがルーツは牧畜犬のため体力があり、鳴き声も大きいなど意外な側面を持ちます。胴長短足の体型に配慮した環境も必要です。

ここからはコーギーを飼育するのに必要な準備とおおよその費用、飼育にあたっての注意点を紹介します。

1か月にかかるおおよその飼育費用

コーギーの飼育にかかる費用は、1か月あたり約10,000~15,000円程度だと言われています。

主食のフードとおやつで約10,000円前後、ペットシーツやシャンプーなどの消耗品が3,000円程度というのが一般的です。おもちゃ代や光熱費なども発生します。

月々の費用ではありませんが、健康管理にかかる費用も見込んでおきましょう。年間では動物病院の検診や予防接種の費用が必要です。ペット保険に加入する場合は月々の掛金も発生します。

ハートカットをしたい場合は、トリミング費用が発生することも頭に入れておきましょう。

準備するもの

コーギーの子犬を迎えるにあたって必要なものは「ケージ」「トイレトレー」「食器」「ハーネス」です。

ケージはコーギーにとって自分だけの縄張りになります。落ち着いて過ごせるように準備しましょう。また、トイレのしつけは迎えた直後から始めるのが望ましいと言われています。

フードや水を入れる食器は傷つきにくい素材のものがおすすめです。散歩はハーネスや首輪をつけて連れていきましょう。

飼育する際の注意点

コーギーは体力があり、十分な運動が必要です。運動不足になるとストレスがたまり、吠えたり噛んだりといった問題行動を起こすことがあります。

胴長短足のため腰に負担がかかりやすく、階段の上り下りは避けた方がよいでしょう。床にはカーペットなどを敷いて滑りにくくするのが有効です。抜け毛が多いので掃除やハートカットのトリミングなども頻繁に行う必要があります。

従順な性格のためしつけは比較的簡単ですが、甘やかして育てると自分がリーダーだと思い込み、制御不能になる場合があります。子犬のうちにしっかりと主従関係を築くことを心がけましょう。

コーギーについての知識を増やそう!

コーギーの特徴や性格と歴史、しっぽがない理由と海外での扱い、飼う際の費用や注意点について紹介しました。

牧畜犬として活躍したコーギーは活発で頭がよく、ハートのしっぽをふる姿は見る人を笑顔にする魅力があります。人間の都合による断尾は世界的に減少傾向で、今後は長いしっぽを持つコーギーを見る機会も増えていくことでしょう。

人なつっこくタフで、スポーツドッグとしても活躍できるコーギーはペットとしても人気です。「ハートを運ぶ犬」と言われるコーギーの特性を知り、家族の一員として迎えてみてはいかがでしょうか。
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