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イタリアン・コルソ・ドッグの特徴と性格|飼う際のポイントも紹介

「あまり聞き馴染みのない犬を飼いたい」
「イタリアン・コルソ・ドッグって?」
「大型犬が飼いたい」
みなさんはイタリアン・コルソ・ドッグという犬種を知っていますか。名前のコルソはラテン語で「守護者」を意味する「cohors」からきており、その名の通り昔から番犬や警察犬として人間の傍で活躍してきた犬です。

この記事では、イタリアン・コルソ・ドッグについての特徴や性格など基本的な情報から、飼い方まで網羅して解説しています。

この記事を読むことで、イタリアン・コルソ・ドッグの一般的な性状や飼い方について理解でき、飼育の際に適切な環境を整えることができます。

ぜひ最後まで読んでイタリアン・コルソ・ドッグの魅力に触れてくださいね。

イタリアン・コルソ・ドッグとは

イタリアン・コルソ・ドッグは、古代ローマ帝国で軍用犬とされていたモロシアの流れを汲むイタリア出身の犬です。

「カネコルソ・イタリアーノ」や「イタリアンマスティフ」「ドゴ・ディ・プーリア」など、複数の別名があります。

イタリアン・コルソ・ドッグの先祖が軍用犬として用いられていたように、この犬種は頑丈で勇敢な性質を持ち、古くから人間の役に立ってきました。過去から現在に至るまで、番犬や猟犬、警察犬など人々の護衛として活躍しています。

イタリアン・コルソ・ドッグの特徴

イタリアン・コルソ・ドッグは日本ではなかなか見ることができない希少犬ですが、どのような特徴を持っているのでしょうか。

ここでは外見の特徴や被毛の色、体高などを合わせて紹介していきます。

外見の特徴

イタリアン・コルソ・ドッグは軍用犬として用いられた祖先の血を強く受け継ぎ、強面でがっしりとした体格が特徴です。

筋肉が発達していることがよくわかる堂々とした体躯と、太く長い脚で敏捷に走り回ります。イタリアン・コルソ・ドッグはマスティフの流れを汲む犬種ですが、皮膚のたるみは顔以外にはありません。

本来耳と尻尾は垂れていますが、断耳と断尾によって立っているように見受けられるでしょう。

毛色・毛質

イタリアン・コルソ・ドッグの被毛は、スムースコートでつややかな輝きを持っています。

毛色はブラックやリード・グレー、ダーク・フォーン、スタッグ・レッド、ブリンドルなど全部で8種類あります。

なかでもブラックが人気で、この犬種ではよく見かけるカラーです。

体重・体高

イタリアン・コルソ・ドッグは大型犬に分類され、体高はオスで64~68cmほど、メスは60~64cmほどで、体重はオスで45~50kgほど、メスで40~45kgほどになります。

オスよりもメスの方が小柄になります。

体高や体重には個体差があるので、上記の数値は理想値です。中には60kgを超す大柄な個体も存在するようです。

イタリアン・コルソ・ドッグの性格

番犬や猟犬として人々の役に立っていたイタリアン・コルソ・ドッグは、勇猛果敢で家族に対しとても愛情深い性格をしています。

厳めしい風貌とは裏腹に、陽気で社交的な犬のため、他の犬とも積極的に遊びまわったりする姿も見られます。

パートナーとしてとても優れている犬ですが、護衛犬や警察犬として使われるほど知能が高く、警戒心が強いため、リーダーシップを持ってしっかり訓練できない人には向いていません。

イタリアン・コルソ・ドッグの寿命

イタリアン・コルソ・ドッグの寿命は、平均で9~12歳ほどになります。

大型犬は小型犬より寿命が短く、その理由として体の大きさから成長スピードが早いためと言われています。体に占める臓器の割合が小型犬よりも小さいため、日常的に負担が大きいことも理由の1つです。

イタリアン・コルソ・ドッグの飼い方

イタリアン・コルソ・ドッグはその性格と身体的特徴から、上級者向けの犬と言われています。

ここではなぜ上級者向けと言われているのか、飼い方を含めて解説していきます。

犬の飼育経験が浅い方でも、きちんとイタリアン・コルソ・ドッグの特性を知り、ドッグトレーナーの協力の下しつけを行うなど、しっかりとした飼育管理をすれば飼育できる犬です。

飼育環境

イタリアン・コルソ・ドッグは非常に運動量が多い犬のため、飼育するにあたって定期的に運動できる屋外の広いスペースを用意できると、ストレスが少ない環境で過ごすことができます。

住んでいる場所の都合で難しいというのであれば、毎日しっかり散歩に連れて行ってあげましょう。屋内で飼う場合は、大型犬用の大きなケージやサークルが必要になります。パワフルな犬のため、壊されないよう頑丈なケージを選ぶようにしてください。

家族に対し愛情深い犬ですが、知能が高く頑固な性格でもあるので、リーダーシップを奪われると飼い主に従わなくなります。じっくり犬と向き合う時間がない方には向いていない犬種です。

しつけ

イタリアン・コルソ・ドッグは知能が高いため独立心が旺盛で、しっかり訓練しないと無駄吠えや飼い主の言うことを無視するなどの問題行動を起こしがちです。

大柄で力も強いため、散歩中に興奮して駆け出して飼い主が転ぶ、周りの犬に飛び掛かるなど周りが怪我をする事態になりかねません。そうならないために、しっかりしたしつけが必要になります。

上記のことから、飼育経験が浅い初心者の方には向いていない犬種であると言われています。しかし、犬のしつけ教室やドッグトレーナーに頼んだりするなど、積極的に教えを請い、自分も犬も勉強しながら成長すれば飼育は可能ですので諦めないでください。

お手入れ

イタリアン・コルソ・ドッグは被毛が短いので、シャンプーは月に1回で十分です。

頻繁にシャンプーをすると必要な皮脂まで洗い流してしまうため、汚れが少し気になる程度なら濡れたタオルで拭いてあげましょう。

シャンプーだけでなく、目やにや歯磨き、耳掃除など他の部位も定期的にケアしてあげましょう。

抜け毛の量

イタリアン・コルソ・ドッグはスムースコートで、抜け毛の少ない犬種になります。

毛が短いため、皮膚が傷つきにくいラバーブラシや獣毛ブラシで週に1度、丁寧にブラッシングをしましょう。イタリアン・コルソ・ドッグの艶のある魅力的な被毛がより輝きます。

運動

イタリアン・コルソ・ドッグの筋骨隆々な見た目でわかる通り、かなり運動量を要する犬種です。そのため、60分以上の散歩を2回しましょう。

たまにドッグランなどに連れていって、思いっきり走らせてあげることもストレス解消になります。知能が高い犬なので、飼い主と一緒に頭を使った遊びをすることで知識欲も満たされるでしょう。

食事

食事は子犬時は1日3回、成犬時には1日2回与えましょう。

運動量が多く、体の大きいイタリアン・コルソ・ドッグには、高たんぱくな食品やドッグフードをメインに、バランスの良い食事を心がけてください。

また、大型犬は胃捻転が起きやすいため、食事を与える際に工夫が必要です。ドライフードをふやかして水分を多めにしたり、食器台を使って食べる時に高さを付けたりすることで予防になります。食後激しい運動をさせるのは、胃捻転を誘発するのでやめましょう。

イタリアン・コルソ・ドッグを飼うためには

イタリアン・コルソ・ドッグは日本ではなかなか手に入りづらく、ペットショップでもほとんど見かけないでしょう。

もしイタリアン・コルソ・ドッグを飼いたいと思ったのなら、ブリーダーを探して譲ってもらうのが良いでしょう。

希少犬種のため、値段は日本国内なら約25万~30万円、もし海外のブリーダーから輸入するのであれば約45万~50万円ほどかかるようです。

イタリアン・コルソ・ドッグの特徴と飼い方を理解しよう

この記事ではイタリアン・コルソ・ドッグの特徴と性格、飼うときに注意するポイントを中心に解説してきました。

イタリアン・コルソ・ドッグは、古くから番犬や猟犬、警察犬や護衛犬など勇敢で忠実なパートナーとして人間とともに暮らしてきた犬種です。魅力は知能と運動力の高さだけでなく、鍛えられた筋肉やつややかな被毛も人々に愛されています。

とても魅力的なイタリアン・コルソ・ドッグですが、運動量の多さや力の強さ、独立心の強さからなかなか初心者の方には飼育が難しい犬種となっています。飼育するには、時間とお金がある程度かかるという覚悟が必要になるでしょう。

希少犬ですのでなかなか姿を見ることができませんが、日本にも各地にブリーダーが存在します。

勇猛果敢で忠誠心が厚い、人間の「守護者」として活躍してきたイタリアン・コルソ・ドッグを飼いたいと思った方は、ぜひこの記事を参考に検討してみてくださいね。
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