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外で飼える犬種7選|注意点や外飼いのメリット・デメリットは?

外で飼える犬種と外飼いする際の注意点について知ろう

犬を外で飼おうと思っても、外で飼える犬種には限りがあります。室内飼いに向いている犬種もいますし、生後間もない子犬なら室内で飼う必要があります。

最近では猫と同様に犬も室内飼いが増えており、室内飼い用に品種改良されている犬もいます。

外で飼える犬種だからと言っても、何の準備もなく犬を外で飼おうとしては危険です。外飼いをするためには注意点があります。

外で飼える犬種7選と、外飼いの注意点をご紹介します。

外で飼える犬種7選

外で飼える犬種は、日本犬とダブルコートの犬です。日本が原産国の日本犬は、日本の気候に合った犬種であるため、外で飼える犬種です。

ダブルコートの犬とは、毛が上毛と下毛の二重構造になっている犬種です。毛が生え替わることにより季節による暑さや寒さに対応できるため、外で飼える犬種です。

外で飼える犬種7選をご紹介します。それぞれ性格や特徴が異なるので、あなたに合った犬種を探してください。

外で飼える犬種1:秋田犬

「忠犬ハチ公」でおなじみの秋田犬は、忠誠心が厚く従順で、飼い主や家族に対し愛情深い性格です。優れた知性を持ち、警戒心も高いので、番犬としても活躍してくれます。

一方で攻撃性が高いため、しっかりしつけておかないと暴れたり噛みついたりして、周囲の人にケガを負わせる可能性があります。

秋田県原産であるため、寒さに強く暑さに弱い犬種です。外で飼える犬種ではありますが、真夏や暑い地域での飼育には注意が必要です。

外で飼える犬種2:柴犬

縄文時代から本州各地で猟犬や番犬として飼われていた柴犬は、日本の住環境になじんでいるため、外で飼える犬種、飼育しやすい犬種です。

主人に忠実で素朴な性格です。しっかりとしつけをしてよい関係を構築すれば主人には生涯忠誠心を持ちます。

一方で神経質で頑固な性質もあります。社交性に欠けるため、生後1~3か月の社会化期のしつけが重要です。さまざまな人やほかの犬、車の音などに触れさせて社会経験を積ませましょう。

外で飼える犬種3:甲斐犬

甲斐犬は、甲斐地方(山梨県)の山岳地方で猟犬として働いてきた犬です。気性が激しく警戒心が強いので外で飼える犬種として、番犬向きです。

しかし家族以外には攻撃性が高く他犬種との相性も悪いです。近隣の住民や飼い犬などとトラブルを起こさないように注意が必要です。

また甲斐犬は一代一主の関係で飼い主につかえる犬です。譲渡してもほかの飼い主になつかない可能性があるので、飼うときは一生涯面倒を見る覚悟が必要です。

外で飼える犬種4:ラブラドールレトリバー

ラブラドールレトリバーは盲導犬や警察犬、救助犬として活躍できる外で飼える犬種で、優しく従順な性格です。

人懐っこいので番犬には向きませんが人や他の動物とも仲良くできます。とても利口でしつけもしやすいので、飼いやすい犬種です。遊び好きで子犬のころはやんちゃです。

ダブルコートの犬で、水をよく弾く上毛と冷気を通さない厚い下毛からできているので、寒さにも強い犬種だと言えます。水かきがあり泳ぎが得意な犬種です。

外で飼える犬種5:コーギー

コーギーは牧羊犬として活躍してきた外で飼える犬種です。コーギーには「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」と「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」の2種類がいて、どちらも賢くて優しい性格をしています。

短毛ですがダブルコートの犬です。体は筋肉質で、活発に動きます。

牧羊犬として活躍していたため吠えやすいという一面があります。また、牛や羊の足を噛んで誘導してきたので、噛み癖が直らない可能性もあります。

外で飼える犬種6:ボーダーコリー

ボーダーコリーも牧羊犬として用いられてきた外で飼える犬種です。運動神経がよく、フリスビーやアジリティなどのドッグスポーツ競技にも向いています。一緒にドッグスポーツを楽しみたい方にです。

飼い主には従順な性格ですが、きちんとしつけをしないと攻撃的で手のつけられない性格になるため注意が必要です。

寒さにはある程度強い反面、暑さには弱い犬種ですので外飼いのときは暑さ対策をしっかりと行ってください。

外で飼える犬種7:シベリアンハスキー

シベリアンハスキーはフレンドリーで社会性の強い外で飼える犬種です。攻撃性は低いので番犬には向きません。

シベリアンハスキーは80年代後半にブームになりその際無駄吠えが多い、脱走癖があるという悪いイメージがつきました。

しかしたっぷりとコミュニケーションを取り犬が「ここにいたい」と思う環境作りをすれば、そのようなトラブルは起きません。

北極圏の気候に耐えるためにダブルコートの被毛は厚く、抜け毛が多いです。

外で飼える犬種を外飼いする際の注意点6つ

外で飼える犬種を選んだからと言って、何の問題もなく外飼いできるわけではありません。

外飼いのためにきちんとした環境を整えないと、犬にとってはもちろん、飼い主や周りの人たちにとってもよくない状況になります。

犬を外飼いするには、犬小屋や係留用のリードが必要であることは想像できますが、それ以外にも準備すべきものや注意することがあります。

ここでは、外で飼える犬種を外飼いする際の注意点をご紹介します。

外で飼える犬種を外飼いする際の注意点1:必ずしっかりした柵やフェンスを設置する

犬を庭で自由に遊ばせるなら、必ずしっかりした柵やフェンスを設置してください。犬が通れる隙間が空いていると、犬が脱走してしまう可能性があります。

また、低い柵やフェンスだと犬が飛び越えてしまいます。高いフェンスを用意したから安心だと思っていても、よじ登って脱走する可能性があります。

犬が脱走してしまうと、近隣の住民に迷惑をかけたり、犬自身が交通事故などに巻き込まれたりする可能性があるので、十分注意しましょう。

外で飼える犬種を外飼いする際の注意点2:直射日光や風対策等をする

犬を外飼いするなら、直射日光や強風にさらされないよう対策をしましょう。

いくら外で飼える犬種とは言っても、過酷な環境に長時間いたら体調を崩してしまいます。最近は猛暑日も多く、人間より地面に近い場所にいる犬は人間以上に熱中症になる危険性があります。

直射日光は熱中症の原因にもなるので、すだれなどで日よけをしましょう。注意が必要なのは夏だけではありません。冬場の強風は体温を奪うので、風よけを設置しましょう。

外で飼える犬種を外飼いする際の注意点3:犬小屋の周囲に危険なものを置かない

犬小屋の周囲には、先の尖った園芸用品や、誤飲の可能性がある小さなおもちゃなど、危険なものを置かないようにしましょう。

犬は好奇心旺盛な動物です。見慣れないものに触ってしまったり、口にくわえて誤って飲み込んでしまったりする可能性があります。

犬を外飼いしていると飼い主の目が届きにくいので、危険なことをしていると気づかずに対処が遅れてしまう危険性があります。危険なものはあらかじめ置かないようにしましょう。

外で飼える犬種を外飼いする際の注意点4:通行人と簡単に接することができない環境をつくる

犬を外飼いをする場合は、通行人との距離を置ける場所に犬がいられる環境を整えましょう。

外で飼える犬種の中でも、警戒心の強い番犬向きの犬種は、通行人に吠える可能性があります。子どもなどが柵の隙間から手を出すと、飛びかかったり噛みついたりする恐れもあります。

反対に、通行人から危害を加えられたり、食べてはいけない餌を与えられたりする危険性もあります。

犬と通行人の双方の安全のために、適切な距離が必要です。

外で飼える犬種を外飼いする際の注意点5:家庭菜園から遠ざける

家庭菜園をしている場合は、フェンスで囲うなど犬が近づけないようにしてください。栽培中の作物を犬が荒らしてしまったり、肥料や薬品を誤飲したりする可能性があります。

犬が作物に被害を与えるだけではなく、作物が犬にとって脅威になることもあります。犬が食べないほうが良い野菜や植物もあります。体調を崩す原因になることがあります。

外で飼える犬種を外飼いする際の注意点6:池や水たまりに近づかせない

水遊びを好む犬は多く、夏に池や水たまりで遊ぶと暑さ対策になりそうですが、注意が必要です。夏の池や水たまりにはボウフラが繁殖し、蚊が発生することがあります。

蚊に刺されることは犬によって良いことではありません。ボウフラが発生する季節になる前に、水たまりになりそうなくぼみは埋める、使っていない池は埋めるなどの対策をとりましょう。

外で飼える犬種を飼うメリット・デメリット

犬を外飼いする場合、メリットとデメリットがあります。犬は活動的な動物なので、外で自由に動き回っている方が良いように見えますが、外飼いにはデメリットもあります。

外で飼える犬種だからと言っても、その土地の気候や環境、犬の性格などによっては室内飼いのほうがいい場合もあります。

最近は犬も室内飼いが主流です。外飼いをする場合は、メリットとデメリットをきちんと把握しましょう。

外飼いのメリット

犬を外飼いするメリットは、掃除の手間がかからないことです。

犬は毎日散歩が必要ですが、外で飼える犬種は活動的な犬が多く、1時間以上の散歩が必要な場合も少なくありません。

外にいる時間が長ければそれだけ汚れます。外で飼っていれば、汚れを家に持ち込まずに済みます。

また、犬が常に外にいるのであれば、犬の安全のために室内の片づけを神経質に行う必要もありません。

メリット1:室内が汚れない

外飼いをしていれば、犬を家に上げる必要がないので、犬の抜け毛や犬の足裏についた泥や砂で部屋が汚れる悩みがありません。

外で飼える犬種は気候に合わせて毛が生え替わるため抜け毛が多く、季節によってはいくら掃除機をかけてもキリがありません。しかし外飼いなら掃除機をかける必要がありません。

また、散歩の後に足裏についた泥や砂で床を汚したり、排泄の失敗で部屋が汚れたりする心配もありません。

メリット2:室内での誤飲や悪戯の心配がない

外飼いの場合、外をきれいに片付けておけば誤飲や悪戯の心配がありません。

家の中には、ティッシュや新聞紙など、犬が悪戯したくなるものがたくさんあります。ソファなどの家具をかじってしまうこともあります。また、床に落ちた輪ゴムやボタンなどを誤飲してしまう危険性もあります。

室内では人間が生活している以上、なかなか動かせないものもありますが、屋外なら犬が悪戯しそうなものは簡単に取り除けます。

メリット3:散歩後の汚れをあまり気にせずに済む

外飼いの犬は、散歩から帰ってもそのまま庭につないでおけば良いので、極端に汚れていなければ散歩後の汚れを気にしないで済みます。

室内飼いの場合は、散歩で外に出るたびに犬の汚れた足裏を拭く必要があります。地面についている足裏だけではなく、胴体も汚れます。

ロングコートの犬種なら、体に草の実がついてしまうこともあり、それを取らなくては部屋が汚れてしまいます。

外飼いのデメリット

外飼いのデメリットは、犬自身や周囲の人に悪い影響が及ぶ可能性があることです。犬がほかの人に危害を加える可能性もあれば、犬自身が心ない人に危害を加えられる可能性があります。

外飼いは室内飼いに比べて不特定多数の人と接する機会が多く、天候の変化も直に受けます。飼い主がいつもすぐそばで見ているわけではないので、対応が遅れてしまう可能性もあります。

デメリット1:脱走する危険がある

外飼いの犬は係留用リードが切れたりつなぎ方が不十分だったりすると、脱走してしまう危険性があります。その他にも、柵の隙間から逃げ出したり柵を飛び越えて脱走する場合もあります。

脱走した先で近隣の住民や飼い犬とトラブルになる可能性もありますし、犬自身が道路に飛び出して交通事故に遭うことも考えられます。

外飼いの場合は飼い主の目が届きにくいので、気を付けているつもりでもいつの間にか脱走してしまう危険性があります。

デメリット2:体が汚れやすくなる

外飼いの犬は室内犬より外にいる時間が長いので、土や砂、黄砂などで体が汚れやすくなります。花粉の季節には花粉も体に付着します。

毎日のブラッシングだけではなく、室内飼いの犬よりも高い頻度でシャンプーが必要になります。シャンプーを嫌がる犬もいます。

シャンプーが飼い主と犬の双方の負担になるなら、汚れにくい室内飼いヘの切り替えも検討しましょう。

デメリット3:通行人に吠える場合がある

外で飼える犬種は警戒心の強い番犬向きの犬も多いため、通行人や来客、宅配業者に吠える場合があります。

犬が好きな人ばかりではありませんし、大きな声で吠えれば相手に恐怖を与える可能性もあります。

人が通るたびに吠えていては、騒音で近所迷惑にもなります。うるさく吠えるからと言って、犬に危害が加えられる危険性もあります。

外飼いをするなら、吠え癖がつかないようにしっかりとしつけをしましょう。

デメリット4:天候の影響を受けやすい

外飼いされている犬は、突然の天候の変化に対応できません。

台風や大雪など、事前に危険性が予測できればあらかじめ犬を家に入れておくこともできますが、飼い主の外出中に突然雨が降ってきた場合などは、避難もできずにびしょ濡れになってしまいます。

近年はゲリラ豪雨のように短時間で大雨が降ることが増えています。びしょ濡れの状態で長時間そのままでいると、犬でも体調が悪くなってしまいます。

外で飼える犬種でも外飼いする際には適切な準備をしよう!

外で飼える犬種でも、外飼いにはリスクが伴います。寒さには強くても暑さは苦手な外で飼える犬種も多いですし、近年は日本全国どこでも夏には高温になることが増えています。

外で飼える犬種は犬だけでなく、周囲の人々も快適に過ごせるように適切な準備をしましょう。何かあれば室内飼いに切り替えられるように準備をしておくことも必要です。

もっとも大切なのは、犬も飼い主も快適に暮らせることです。最適な飼い方を考えましょう。
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