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ボーダーコリーの毛色の種類は?茶色やブラック&ホワイトなど

ボーダーコリーの特徴

愛らしいツートンカラーの毛色で知られるボーダーコリーは、運動神経の良さと賢さの両方を備えた、の中型犬です。

ボーダーコリーの体長は50~55cm、体重は14~20kg程度で、中型犬としてはやや大きめ犬種です。

スタミナや瞬発力の高さ、またその賢さから、現在ではドッグスポーツに向く犬種としても親しまれています。その分運動量を多く必要とする犬種としても知られており、アウトドア好きな人に向く犬種ともいえるでしょう。

牧羊犬としての能力を重視されてきた

ボーダーコリーは牧羊犬にとって重要な体力、判断能力・知力、冷静さの3つすべての能力を備えた犬種です。

かつての牧羊犬は、外敵から羊を守るために大きく強健な犬種が適任とされていました。

しかし牧羊施設の設備や環境が整えられた近代では、群れをコントロールする賢さや、広範な草地で羊を追い続ける持久力を備えていることの必要性が増し、ボーダーコリーの使役犬としての能力の高さへと注目があつまりました。

オールド・ヘンプとよばれたボーダーコリーは、牧羊犬として伝説的な能力を有していたとされ、19世紀当時、200頭もの子孫を残したとされています。

判断能力の高さ

犬で最高の知能を持つとされるボーダーコリーは、羊などにストレスを与えないよう、うまくまとめる賢さを備えています。

ボーダーコリーは羊の群れを効率的に囲い込みながら移動させるために必要な予測能力や判断能力、また学習能力などさまざまな能力に秀でています。

それにくわえ、牧羊犬としての能力が特に高いボーダーコリーの個体は、吠えたり噛み付いたりなどすることなく、眼力や威嚇するような姿勢のみで羊をまとめることができるともいわれています。

動くものに反応しやすい

犬は、動くものを捉える能力(動体視力)がとても高く、人間の4倍ともいわれています。

ボーダーコリーをはじめとする牧羊犬は、犬の中でも特に優れた動体視力を持っているのが特徴です。

動物の中には、静止したものより動くものを追うのに特化した目を持つ種類が多くいます。狩猟系の動物によく見られる特徴なのですが、ボーダーコリーの視機能も、色を見分けるより動きを見分ける能力に特化しています。

ボーダーコリー自身、犬の中でも特に動きが素早いため、優れた動体視力を有効に使えているものと思われます。

ボーダーコリーの毛色の種類

ボーダーコリーの毛色には、多くのバリエーションがあります。今回は、スタンダードな3種と、流通数は少ないものののある2種を紹介します。

ここで紹介する毛色の他にも、マールとよばれる大理石模様の毛色、地の色に差し色がまんべんなく混じった毛色を指すトリンドルなどありますが、どのような毛色もすべてボーダーコリーの被毛の色として認められています。

自分好みの毛色がどれなのか、参考にしてみてください。
ボーダーコリーの毛色の種類
  • ブラック&ホワイト
  • ブルー&ホワイト
  • ブラウン&ホワイト
  • レッド&ホワイト
  • トライカラー

ブラック&ホワイト

ボーダーコリーの代表的カラーが、ブラック&ホワイトです。

ブラック&ホワイトは、ロングコート(長毛)、スムースコート(短毛)ともにみられるボーダーコリーのスタンダードな毛色です。一般的にボーダーコリーというと、この色を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

色の入り方には差が大きく、白の多い個体からほとんど黒ばかりという毛色までさまざまです。

ブルー&ホワイト

灰色と白のツートンカラーの毛色をブルー&ホワイトといいます。

犬や猫の毛色で「ブルー」と使う場合は、たいてい灰色のことを指していわれることが多く、黄色みの少ない、青っぽさを感じる灰色となります。

ブルー&ホワイトは比較的が高い毛色ですが、流通はそれほど多くありません。

ブラウン&ホワイト

通常「チョコレート&ホワイト」ともよばれるカラーで、ブラック&ホワイトに次いでよくみられる毛色です。

また、海外ではこのカラーのことを「レッド&ホワイト」とよぶ場合があります。日本でいう「レッド(薄い茶色)&ホワイト」とは色味が違いますので少し注意する必要があります。

チョコレート&ホワイトのボーダーコリーは、流通量もそれなりに多いのですが、かなりの高い毛色です。

レッド&ホワイト

薄い茶色と白のツートンカラーの毛色は、日本ではレッド&ホワイトといわれています。

レッド&ホワイトはイエロー&ホワイトとよばれることもあり、また特に海外ではタン&ホワイトとよばれる場合もある毛色です。

あまり多くみられる毛色ではありませんが、時折見かけることはあるカラーです。

毛色の呼称がさまざまですので、犬を迎えるにあたり希望の色がはっきり決まっている場合には、実際に会って色合いを確認することをします。

トライカラー

3色の毛色をもつボーダーコリーは、トライカラーとよばれます。

ボーダーコリーのトライカラーは比較的多く見られ、画像のブラック&ホワイト・タン(黒・白・タン)の3色がもっとも多い毛色の組み合わせです。

さまざまな色の組み合わせがあり、ブラックの部分がチョコレート、ブルー、ライラックの毛色の場合や、ブルーマール・タン、レッドマール・タンなど、大理石模様にタンのカラーが加わった毛色などもあり、バラエティー豊かです。

ボーターコリーの毛質

北欧出身のボーダーコリーの被毛は、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の二重構造(ダブルコート)になっています。また、一般的にボーダーコリーというとフサフサの被毛を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は短毛のタイプもいます。

ここでは一般的な長毛(ロングコート)タイプと短毛(スムースコート)タイプの特徴やそれぞれのタイプに合わせたお手入れのコツについてご紹介します。

ロングコート

ロングコート(長毛)のボーダーコリーは、もっともよく見かける一般的な種類です。

ダブルコートの犬種は換毛期になると抜け毛が多くなります。換毛期以外は基本的に1日1回のブラッシングで問題ありません。換毛期となる季節の変わり目には1日数回ブラッシングしてあげるとよいでしょう。

シャンプーは通年で定期的にしてあげましょう。

上の画像の右奥にいるのがロングコートのボーダーコリーで、毛色はブラック&ホワイト・タンのトライカラーです。

スムースコート

スムースコートとは、犬の被毛のうち短いタイプのことをさします。

ボーダーコリーのスムースコートは比較的少なめですが、それなりに流通はしています。画像左側にいるブラック&ホワイトのボーダーコリーの被毛がスムースコートとなります。

ボーダーコリーの優れた特徴のひとつである運動能力については、ロングコートよりスムースコートの個体のほうが高いともいわれています。

被毛が短いとはいえ、やはりダブルコートの犬種のためブラッシングは欠かせませんが、ロングコートほど神経質になる必要はないでしょう。

ボーダーコリーの柄のポイント

毛色のバラエティー豊かなボーダーコリーは、その柄の入り方もさまざまで個性豊かです。また、柄の形ごとに呼称がついているものもあり、見た目どおりの呼び方がとてもおもしろいです。

ここでは、顔の柄と首周りの色の入り方についてご紹介します。ぜひご自身の好みの柄があるか、その柄がなんと言われているのかをチェックしてみてください。

顔の柄

ボーダーコリーの顔の模様は、鼻周りが白く、そこから頭頂にかけてブレーズとよばれる白い筋が入っているのが一般的です。

その白い色・柄の入り方がさまざまで、特徴的なものに関しては呼称がついています。俗名に近いものもありますが、SNS中心によく使われている言葉として、いくつかをご紹介します。
呼びかた白い部分の入り方
ガングロ白のブレーズ部分がまったくない
パンダブレーズの上側が太くなり、目の周りがパンダのように見える
ハーフホワイトフェイス(片パンダ)片側半分が白く覆われている
ホワイトフェイス顔全体が白い
面ヅレブレーズが左右対称でなく片側にずれている

首回りの色

ボーダーコリーの首周りの白い色のことを「カラー」といい、左右対称に一周ぐるりと白く現れているのが理想とされています。

カラーは個体によって、全く無いパターンや途中で切れているパターン、また左右がアンバランスであるパターンなどさまざまあります。

理想的な入りかた以外の場合には、いわゆる「市場価値」が下がってしまいます。しかしそのカラーを飼い主さんが気に入ってペットとして迎えるのなら、まったく問題はないでしょう。

ボーダーコリーの好みの毛色を見つけよう

「この子!」と思えるような毛色のボーダーコリーには出会えましたでしょうか?

フサフサの被毛を風になびかせ、颯爽と走ってくるボーダーコリーと過ごす日々は、あなたの人生をより豊かなものにしてくれるに違いありません。

しかし、牧羊犬として生きてきた歴史からもわかるように、ボーダーコリーは無類の運動好きです。また犬と侮れないほどの知能をもち、ときには飼い主さんのコントロールを難しくさせることすらあります。

そんなボーダーコリーとの生活は、だれでも気軽に始められるとはいい難い面があります。ぜひ、しっかりと事前の知識を得た上で、ふわふわでキラキラ輝く、貴方好みの被毛を持つボーダーコリーを迎えてください。
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