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アラスカン・クリー・カイの特徴と性格|飼う際のポイントも紹介

アラスカン・クリー・カイという犬種名を、初めて見聞きした方も多いと思います。
「見た目がハスキーっぽいけど、どんな犬なの?」
「どうしたら手に入るんだろう?」
「飼ってみたいけど、飼いやすいのかな?」
あまり聞いたことない犬種名に、いろんな疑問が湧いてくるのではないでしょうか。

本記事では、アラスカン・クリー・カイの性格や見た目の特徴、誕生したきっかけなど犬種の知識から、実際に迎え入れたときの注意点やアドバイスまで網羅的に解説しています。

この記事を読めば、アラスカン・クリー・カイを責任持って自分が飼うことができるのか判断できます。また犬好きの知人に、犬種の紹介やアドバイスができるようになるでしょう。

アラスカン・クリー・カイを飼おうか迷っている方や新たな犬種の知識を増やしたい方は、ぜひ読んでみてください。

アラスカン・クリー・カイとは



アラスカン・クリー・カイは、アラスカン・マラミュートの小型化を目的として作られた犬種です。犬種名のクリー・カイは、イヌイット語で「小さな犬」という意味があり、別名「小さなハスキー」とも呼ばれています。大きさは柴犬程度で、小型犬に分類されます。

原産国はアメリカであまり国外へ出されず、日本での販売も最近行われるようになったばかりです。日本での頭数もまだ少なく、実際に見ることは難しいでしょう。

アラスカン・クリー・カイの歴史



アラスカン・クリー・カイは比較的新しい犬種で、1980年後半にアメリカのアラスカ州で誕生しました。

1970年頃から、まず初めにアラスカン・マラミュートとシベリアン・ハスキーを交配し、生まれた犬とスキッパーキやアメリカン・エスキモー・ドッグと交配をして形作られたのです。

初めの呼び名は、クリー・カイ・オブ・アラスカでしたが、ARBA(American Rare Breed Association)に認可されるときに、アラスカン・クリー・カイと改名されました。1990年後半にはUKC(United Kennel Club)からも認可されています。

アラスカン・クリー・カイの特徴



アラスカン・クリー・カイは、どんな特徴があるのでしょう。

見た目はシベリアン・ハスキーのようですが、性格も同じなのでしょうか。毛色や大きさなどアラスカン・クリー・カイの魅力に迫ります。

性格

大きさは3サイズあり全て小型犬に分類されますが、どのサイズも好奇心旺盛で活動的です。

ソリ犬の血を引き継いでいるため持久力があり、狭い場所では物足りないと感じるほどよく遊びます。スキッパーキの血も入っているので、身軽で動くものに俊敏に反応し小動物の狩りも得意です。

警戒心が強くてシャイな一面があります。家族など信頼関係が築けている相手に対しては忠実で甘えん坊ですが、初対面の人には吠えて身を守ろうとするでしょう。

外見の特徴

「小さなハスキー」と呼ばれるだけあって、外見はシベリアン・ハスキーそのものです。三角形の立ち耳と小さくなってもオオカミのような精悍な顔立ちをしています。

目もシベリアン・ハスキーの特徴を引き継ぎ、色は個体によってさまざまで、青い目の個体が人気のようです。左右の目の色が違うオッドアイの個体も生まれます。

毛色・毛質

毛色は3種類あり、ブラック&ホワイト、グレー&ホワイト、レッド&ホワイトです。アラスカン・マラミュートやシベリアン・ハスキーと同様に、白地に頭頂部から背中、わき腹にかけて各毛色が現れます。

毛質はオーバーコート(上毛)と呼ばれる硬くて太い毛と、アンダーコート(下毛)と呼ばれる細くて柔らかい毛からなるダブルコートです。

体重・体高

アラスカン・クリー・カイの大きさは3サイズあり、トイは体重が約4kgで体高は23~30cm、ミニチュアは体重が約7kgで体高は33〜38cm、スタンダードは体重が約10kgで体高は38cm以上とされています。

シベリアン・ハスキーと比べると体重が15〜28kgで体高は50〜60cmですので、一番小さいサイズのトイの体高と比べると半分ほどの違いがあります。どれほど小さいか想像がつくのではないでしょうか。

アラスカン・クリー・カイの寿命



アラスカン・クリー・カイの平均寿命は、約14年と言われています。犬種にもよりますが小型犬の寿命は12年〜15年ですので、ほぼ同じぐらいです。

元となったアラスカン・マラミュートの寿命は11年前後、シベリアン・ハスキーの寿命は13年前後と言われています。小型になったことで寿命は伸びて長く一緒にいられるようになりました。

アラスカン・クリー・カイの飼い方



アラスカン・クリー・カイを飼う上で、注意することはなんでしょう。

ソリ犬が元になっているアラスカン・クリー・カイは、運動量が多く大変アクティブで、寒さに強いですが暑さには弱い犬種です。特に寒い地域の出身であるアラスカン・クリー・カイにとって、暑さ対策はおろそかにすると命にかかわりますので気をつけてください。

飼育環境

アラスカン・クリー・カイは暑さに弱いため、夏場は熱中症や体調を崩すことがないように室内の温度管理が重要です。

ただしエアコンなどで冬は温かく夏は涼しい快適な環境にし過ぎると、犬の換毛の機能が乱れることがあります。適度に冬の寒さや夏の暑さを愛犬に体感させて、適切な換毛期を迎えさせてあげましょう。

しつけ

アラスカン・クリー・カイは吠えやすい犬種ですので、無駄吠えをさせないようにしつけましょう。

アメリカでは吠えるからという理由で捨てられ、まだ新しい犬種にもかかわらずアラスカン・クリー・カイ専門のシェルターがあるほどです。

要求吠えに関しては、迎え入れた子犬のときから徹底した態度で対応してください。吠えたら要求に応えてくれると思わせないために、無視をすることがポイントです。

またアラスカン・クリー・カイに限らず、犬は興奮すると吠えやすくなります。普段から過剰に興奮させないように接しましょう。

お手入れ

ブラッシングは皮膚や体の異常に気づくきっかけになりますし、愛犬とのコミュニケーションを深めることもできますので、とても重要です。

普段は週に数回のブラッシングで構いませんが、換毛期では毎日行いましょう。しっかりとアンダーコートを取り除かないと、ダウンジャケットを着て真夏の外に出かけるようなもので熱中症のリスクが高まります。

爪のお手入れも大切です。爪が伸び過ぎるとカーペットなどに引っかかって爪が折れたり、巻き爪となり肉球に刺さったりする危険もあるため定期的に切ってあげましょう。

抜け毛の量

アラスカン・クリー・カイの被毛は、外部の刺激から皮膚を守るためのオーバーコート(上毛)と保温の役割を果たすアンダーコート(下毛)から成るダブルコートです。

ソリ犬の血を引き継いだアラスカン・クリー・カイは、過酷な寒さにも耐えられるようにアンダーコートの量が非常に多いため、換毛期の抜け毛の量も大量になります。

ご家庭で換毛期の抜け毛を全て取り除くことは大変な作業です。プロに任せれば大部分の抜け毛を取り除いてもらえるので、トリミングショップを利用するといいでしょう。

運動

かなり活発で遊ぶことが大好きな犬種ですので、十分な運動が必要です。毎日最低1日2回のお散歩はもちろんのこと、ドッグランなどにも頻繁に連れて行ってあげましょう。自転車でのお散歩も運動量を増やせるのでおすすめです。

アラスカン・クリー・カイは吠えやすい犬種のため、運動不足になるとストレスから無駄吠えや問題行動を起こす原因になるのでしっかりと運動させましょう。

また夏のお散歩の時間も重要です。熱中症に気をつけて、朝は早めの時間帯に、夜は日が落ちて少しでも気温が下がってから行くといいでしょう。

アラスカン・クリー・カイを飼うためには



とても希少な犬種ですのでペットショップで扱っていることはなく、ブリーダーから迎え入れるしかありません。ただ、アラスカン・クリー・カイを扱っているブリーダーの数が少ないのが現状で入手は困難でしょう。

少ない理由はアラスカン・クリー・カイという犬種を守るために、原産国のアメリカでは希望者に犬の飼育経験や飼育環境など厳しい条件をつけて、この犬種を理解し大切にする人にしか販売していないからです。

価格は80万前後です。人気の毛色や目の色、血統などによって価格は変わります。

家族の一員に迎え入れたいとお考えの方は、ブリーダーの出産情報をチェックして気長に待ちましょう。

アラスカン・クリー・カイの特徴と飼い方を理解しよう

シベリアン・ハスキーをコンパクトにしたのがアラスカン・クリー・カイです。見た目だけではなく活動量もシベリアン・ハスキー並みに高いため、運動不足にならないようにしましょう。運動が足りないと無駄吠えや問題行動の原因になります。

アラスカン・クリー・カイは口が軽く吠えやすいので、子犬のうちから要求吠えには徹底して対応してください。

厳しい寒さにも耐えられるアンダーコートを持っていますので、暑さには弱い犬種です。特に日本の湿度の高い夏は苦手ですから、熱中症にさせないように温度管理は重要になります。日本の夏を少しでも楽に過ごすために、換毛期のお手入れはしっかり行いましょう。

活発な犬種ですので、アクティブな方に向いています。アラスカン・クリー・カイと一緒に出かければ、より一層楽しい毎日を過ごせるでしょう。
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