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ドーベルマンの大きさはどれくらい?飼う際のポイントについても紹介

「名前はよく聞くけど、見た目はちょっと怖そう」
「あんまりよく知らないかな。どれくらいの大きさの犬なのかな」
ドーベルマンに対し、このような疑問はありませんか?
世間では、まだ広く知られていませんが、ドーベルマンはとても魅力的な犬種です。

ドーベルマンは、護衛犬や警察犬として活躍するために生まれた大型犬です。
知性、飼い主への忠誠心、身体能力はどれも非常に優れています。

光沢のある被毛に、クールでシャープな見た目は美しく、ドッグショーでも活躍します。
性格は、穏やかで愛情深いという意外な一面も持ち合わせています。

本記事では、ドーベルマンの特徴や、飼い方などについて紹介していきます。

記事を読むことで、ドーベルマンを飼う際に役立つ知識を得ることができるでしょう。

ドーベルマンについてもっと知りたい方、ドーベルマンを飼ってみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ドーベルマンはどんな犬なのか

ドーベルマンとは、どんな犬なのでしょうか。

一言で言うと、頭脳明晰で美しい短い被毛とスタイリッシュな体型が魅力の犬種です。

まず、その黒と茶色の美しい被毛に目がいくことでしょう。
光沢があり、品があるその佇まいは、まるで貴族のようです。

ぴんと立った耳に、シュッとしたそのスタイリッシュな体型に短い尻尾。
これこそ、ドーベルマンという感じがしませんか。

この耳と尻尾は、自然に出来たものではなく、人工的につくられたものだということに驚くことでしょう。

多くのドーベルマンは、子犬の頃に断耳と断尾をします。
断尾は、生後3日以内、断耳は生後2、3ヶ月に行います。
その特徴的な耳と尻尾ですが、こうして作られていたのです。

しかし、現在は動物愛護の観点により、ヨーロッパ、オーストラリアではドーベルマンに断耳と断尾することを禁じています。

出典:ドーベルマン、断耳・断尾は必要?目的は?手術費用は?|Pepy
参照:https://er-animal.jp/pepy/2022

ドーベルマンの歴史について

ドーベルマンの原産国は、ドイツです。
フリードリッヒ・ルイス・ドーベルマン氏から、その名を譲り受けました。
護衛犬にするために、ドーベルマンを生み出したのです。

原産国であるドイツでは、ドーベルマン・ピンシャーと呼ばれています。

詳しい記録は残っていませんが、以下の犬種を交配させていたようです。
・ジャーマンシェパード
・ジャーマンピンシャー
・ブラック&タンカラーのマサチューセッツテリア
・グレートハウンド
・ワイマラナー

ドーベルマンは賢く従順であり、また勇敢な性格の持ち主です。
そのため、護衛犬として役割を担い、世界中から高い評価を得ました。

戦時中には軍用犬として、軍と共に戦場へ連れていかれ、日本では1930年代に軍用犬として大量に輸入されました。

現在は、優秀な家庭犬、警察犬としても愛されています。

ドーベルマンの性格について

ドーベルマンの性格は、優しく忠誠心が高いことが特徴です。

飼い主と一緒に遊ぶことが何より大好きです。
家族を大切にするので子どもとも仲良くできるでしょう。

ただし、ドーベルマンは警護犬や警察犬としての本能を持ち、警戒心と防衛本能が強い犬種でもあります。

家族以外には、警戒して吠えてしまったり、唸ったりする可能性があります。

あってはならないことですが、噛みつき事故も想定しなくてはなりません。

大型犬ですので、子犬の時からしっかりとしつけをしておくことが非常に重要です。

しかし、初めて犬のしつけをする時には、どうしたらいいかわからないものでしょう。
ドッグトレーナーや、犬の幼稚園などプロの力も借りてみることも、一つの手です。

子犬の頃から、様々な音や経験などをさせて、怖がるきっかけを減らしてあげることが大切です。

ドーベルマンの価格について

ドーベルマンを迎えるには、ペットショップかブリーダーから購入しましょう。

価格相場は、およそ20万から60万です。
しかし、個体差により大きく価格は変動します。

なぜなら価格設定は、ペットショップやブリーダーが独自の基準を設けていることがほとんどです。

基準としてはこれらがあります。
・ドーベルマンらしい体型か
・血統
・人気の色
・顔つき
・親が賞を獲得しているか

ブリーダーから購入する場合は、犬の扱いに精通していて、困ったことがあっても相談できるブリーダーのもとから購入しましょう。

ドーベルマンの寿命について

個体差がありますが、およそ10歳から13歳です。

少しでも、長生きしてほしいですよね。

胃捻転、拡張型心筋症、ウォブラー症候群にかからないように、注意してあげましょう。

胃捻転は、早食い、または食後に運動することが原因で起こります。
予防もできるので、リスクをできるだけ減らしましょう。

ドーベルマンが、5〜6歳くらいになったら、定期検診を受けることをおすすめします。

しっかりと運動することでストレス発散にもなります。
ストレスを与えない環境を作ることが長生きにつながるのです。

ドーベルマンの種類は?

ドーベルマンには大きく2種類のタイプがいます。

それは、ヨーロピアンタイプとアメリカンタイプです。
2種類は何が違うのでしょうか。

ここでは、ドーベルマンの被毛についてご紹介します。
被毛のカラーは、ブラックにブラウンが定番ですが、異なる被毛を持つ子もいます。

一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)では、ドーベルマンの毛色のうち2種類を公認しています。
・ブラック・タン(定番)
・チョコ・タン(茶色)

公認はされていませんが、ごくたまに珍しい毛色を持つ子もいます。
・ブルー・タン(ジャパン・ケネルクラブ非公式)
・イザベラ・タン(ジャパン・ケネルクラブ非公式)
・アルビノ(ジャパン・ケネルクラブ非公式)

アルビノは、ホワイトドーベルマンともいい、真っ白な被毛で美しいのですが、特別なケアが必要です。
長時間、太陽の下にいると発ガンリスクがあります。
色素が欠乏しており、先天的に健康を損ねるリスクがあるためです。

健康な赤ちゃんを誕生させる意味でも、アルビノ同士の交配は推奨されていません。

アメリカンタイプ

ドーベルマンのアメリカンタイプとは、家庭で飼うことを目的として作られたドーベルマンのことです。

ヨーロピアンを改良して、より飼いやすさに焦点を当てて作られました。

特徴としては、首が細く引き締まったシャープな美しい体型をしています。
大きさは、ヨーロピアンタイプに比べると、やや小さめの体型です。

ドッグショーなどのコンテストでも活躍します。

今、日本で見かけるドーベルマンのほとんどは、このアメリカンタイプです。

アメリカンタイプの大きさは、体長約60〜70cm、体重約30〜40kgです。

ヨーロピアンタイプ

ヨーロピアンタイプは、護衛犬になることを目的として作られたドーベルマンです。

そのため、逞しい骨格、筋肉質な体型をしています。
大きさは、アメリカンタイプに比べ、一回り大きいです。

現在、警察犬として活躍するドーベルマンは、このヨーロピアンタイプです。

ヨーロピアンタイプのドーベルマンは、子犬の頃にアメリカンタイプより短めに断尾される傾向があります。

任務にあたるとき、大きな耳や長い尻尾は急所になり得るからです。
そのため、警察犬としては不向きと判断されるのです。

ドーベルマンの大きさはどれくらい?

ドーベルマンとは、一体どのくらいの大きさなのでしょうか。

ドーベルマンは、大型犬に分類されます。
オスとメスそれぞれの理想体型は、オスの理想体高がおよそ68cm~72cm、理想体重がおよそ35kg~45kgです。メスの理想体高はおよそ63cm~68cm、理想体重がおよそ28kg~35kgです。

ドーベルマンの体重推移について

大型犬であるドーベルマンですが、はじめから大きいわけではありません。

生まれたばかりの頃の赤ちゃんは、大型犬ではありますが、小型犬の赤ちゃんとさほど大きな差はないでしょう。

ドーベルマンの場合は、生後1歳半ごろまでは成長が続いていきます。

ゆっくりと時間をかけて、あの大きい成犬の大きさになっていくのです。

小さい赤ちゃんドーベルマンがいかにして、大きく成長していくのか気になりますね。

では、成長期のドーベルマンはどのようにあの大きさまで大きくなっていくのか、体重推移を見ていきましょう。

生まれたて

生まれたばかりのドーベルマンの赤ちゃんはどれくらいの大きさなのでしょうか。

体重は、およそ400gから500gが目安です。

生まれたばかりの頃は、まだ小さく可愛らしいですね。
片手で抱っこができるほどの軽さです。

この頃ならば、本来の大きい垂れ耳と長い尻尾を見ることができます。

ドーベルマンの成長は、波があります。
一定に体重が増加するわけではないのです。

爆発的に体重が増加する時期、体重の増え方が緩やかな時期があります。

そして、成犬になるころには、生まれたての体重のおよそ70倍まで体重が増えているでしょう。

生後2~5カ月ごろ

ドーベルマンの子犬の成長は早いものです。あっという間に大きくなっていきます。

生後2ヶ月から生後5ヶ月ごろまでは、一番成長が早い時期になります。

ヨーロピアンとアメリカンの2種類がどう成長していくのかご覧ください。

ヨーロピアンの場合
・2ヶ月14kg
・3ヶ月18kg
・4ヶ月27kg 
・5ヶ月27kg

アメリカンの場合
・2ヶ月9kg
・3ヶ月13kg
・4ヶ月18kg
・5ヶ月22kg

この頃はフードをよく食べて、骨格が一気に発達します。

体重は、生まれたすぐの赤ちゃんに比べると、なんとおよそ10倍から20倍まで増加します。

生後5ヶ月には、成犬の体重の約半分まで大きく成長するのです。

生後6カ月以降

生後半年を過ぎると、少しずつ成犬らしいたくましい体つきへと変化していくのです。

オスはメスよりも一回り大きくがっちりとした体型になります。

アメリカンタイプは約27kg、ヨーロピアンタイプは約31kgまで体重が増加します。

ドーベルマンは、半年までが成長が著しいです。

その後は、ゆっくりと時間をかけて成長していきます。

この頃から、肥満への注意を払ってあげましょう。

スキンシップをするときや、普段からよくチェックして必要なら食事や運動量を調節してあげてください。

ドーベルマンを飼う際のポイント

ドーベルマンを飼うなら、まず性格を知ることがポイントです。

元々護衛犬だったドーベルマンは、知らない人や犬に対して強い警戒心を持ちます。

突発的に、吠える、唸る、噛み付くなどの攻撃体勢に入りやすい犬種です。
番犬としては優秀ですが、万が一の事故が起こり得ることを想定しなくてはいけません。

そこで、しつけが重要になってきます。
子犬のうちから、しっかりと飼い主がリーダーとなり、しつけていきましょう。

またドーベルマンは、とにかく体力があります。飼い主もドーベルマンが求める運動量を提供できるようにしなくてはいけません。

飼い主自身も、運動を楽しめる方が向いているでしょう。
  • 主従関係をはっきりさせる
  • 十分に運動させる
  • 健康チェックなどもかねたスキンシップをとる
  • 食事の量や回数に注意する

主従関係をはっきりさせる

ドーベルマンを飼うのなら、主従関係はしっかりと構築する必要があります。
それは、事故を防ぐためです。

飼い主には、非常になつきますが、 警察犬ならではの強い警戒心を持っています。

主従関係がしっかりしていると、警戒心からくる他人や他の犬に対して噛むなどの不慮の事故を防ぐことに繋がります。

必ずはじめに「待て」を、教えましょう。
どんな時でも飼い主とドーベルマンがアイコンタクトをとれるようにしつけをしてください。

アクシデントが起きても、すぐに冷静さを取り戻し、飼い主に意識を向けられるようにしましょう。

普段からドーベルマンに向き合い、絆を作っていくことが重要です。

十分に運動させる

ドーベルマンは、大型犬であり、運動量が多い犬種です。
狭いケージの中だけでは、ストレスを溜めてしまいます。

思い切り走って遊べると、ドーベルマンも楽しんでくれるでしょう。
庭や、ドッグランを利用しても良いでしょう。

雨の日にもできることがあります。
ロープを利用した綱引き遊びや、ボール遊び、また嗅覚や頭を使うノーズワーク(おやつの宝探し)もおすすめです。

室内遊びも充実させると良いでしょう。

運動が足りないと、問題行動を起こす可能性があります。
ドーベルマンが満足するくらい運動することが大切です。

健康チェックなども兼ねたスキンシップをとる

ドーベルマンと日頃からスキンシップをたくさんとる必要があります。
それはコミュニケーションだけでなく、健康チェックの意味合いがあるからです。

ドーベルマンがスキンシップを好きになってくれると、飼い主にこのようなメリットがあります。
・お手入れがしやすい
・体の異常を見つけやすい
・獣医さんが診察しやすい
・トリミングも安心
・歯磨きをさせやすい
・絆が深まる

子犬のうちから、少しずつ慣らしておきましょう。
おやつを上手に取り入れて、口周辺を触っても嫌がらないようになれるといいですね。
歯磨きやブラッシングなどの日常のケアをしやすくなります。

また、急に嫌がる場所ができたら、すぐに診察しましょう。

食事の量や回数に注意する

食事の量や回数は以下を参考にすると良いでしょう。
・生後6ヶ月まで:朝、昼、夕、夜の1日4回フードを食べさせる
・1歳半から2歳ごろまで:朝、夕の1日2回
・成犬:1日2回(空腹で長時間過ごすと胃に負担がかかるため)
・老犬:1日数回に分ける(ふやかして消化を良くすることがおすすめ)

市販のドッグフードの必要量はドーベルマンには当てはまらないこともあります。

ドーベルマンは運動量が多く代謝が良いため、フードの量を増やすなど、その子に合った量を探っていきましょう。

また十分なタンパク質が摂れる茹で卵やささみなどのおやつを与えると良いでしょう。

老犬や食欲不振のときには、フードをお湯に浸してみましょう。
柔らかくなり、消化吸収が良くなります。
さらに、香りが強くなることで食いつきが良くなります。

ドーベルマンを飼ってみよう

いかがでしたか。ドーベルマンが魅力的な犬種であること、また飼い方についてお伝えしてきました。

ドーベルマンは無駄のないシャープな体に、凛々しく気品があります。
運動も大好きなので、一緒に遊ぶことを大変喜んでくれるでしょう。
また、優しく、高い知性と忠誠心を持ち合わせています。

ドーベルマンが警察犬、軍用犬、護衛犬として重宝されてきた理由がお分かりになると思います。

ドーベルマンは、きっとあなたにとって良いパートナーとなるでしょう。
あなたも、この魅力的なドーベルマンを飼ってみませんか。
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