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2017年12月01日

犬の表情からわかる気持ち・飼い主により犬の表情が変化する理由

犬の気持ちを知りたいと思ったことはありませんか。あるいは犬のこのしぐさはいったい何だろうと思ったことはありませんか。犬の気持ちは表情からわかることができます。そして飼い主によって犬の表情が変化する理由や、犬の表情を豊かにする方法を紹介します。

犬の表情からわかる気持ち・飼い主により犬の表情が変化する理由

なぜ犬は表情で喜怒哀楽が表現できるのでしょう

犬はもともと群れで生活している動物です。群れでは争いを避けるために、犬は自分のさまざまな感情を相手に伝えていました。犬は表情で感情を相手に上手に表現することが発達した動物といえるでしょう。

表情筋

喜怒哀楽がわかるものは、代表的なのは顔の表情です。顔の目、鼻、口を動かす筋肉のことを表情筋といいます。まさに表情をつくる筋肉です。この筋肉が上手になめらかに動かないと、豊かな表情はできません。

人間が喜怒哀楽が顔でわかりやすいのは、表情筋がよく動くからです。犬はどうでしょう。犬は犬同士のコミュニケーションで表情を使っていたことから、この表情筋はほかの哺乳類に比べると発達しています。人間のように多くの動きはできないものの、十分に犬の気持ちを伝えられるほど表情筋が働いているといえるでしょう。

犬の表情からわかる犬の気持ち

愛犬がいつも同じような表情をするけれども、それはいったい何を言いたいのだろう、どんな気持ちなのだろうと思ったことはありませんか?

犬がほかの哺乳類よりも表情で感情を表現することが上手な動物であるならば、人間が犬の表情を読み取ることで犬の気持ちをより理解し、さらに仲良くなることができるでしょう。

声や音を発せず感情を表情で相手に伝えることを「Caiming Signal (カーミングシグナル)」といいます。

犬の表情からわかる犬の気持ちを紹介しましょう。

口の表情はなにを示す?

犬の表情がよくあらわれるのが口でしょう。口の表情でわかる犬の気持ちには気分のリラックス、楽しい、安心、怒り、緊張、威嚇などがあります。口の表情とひとくちにいっても、犬の気持ちが正反対の意味があるのはなぜでしょう。

口の表情には複数のパターンがあるからです。口だけでなく、顔や体の表情が組み合わさることで、よりその表情はわかりやすくなります。

犬の気持ちを理解するには、1つの部分のみで判断するのではなく、それに伴うほかの部分の表情を同時に見てあげることが大切でしょう。

犬の笑顔

口の表情で代表的な例をあげると、犬の笑顔です。犬が「嬉しいとき」や「くつろいでいる」場合は、目を細め、あるいは優しい目で、口の両サイド(口角)が上がった状態になります。これが犬の笑顔と一般的にいいます。その表情は人の笑顔に似ていますので、とてもわかりやすいでしょう。

さらに嬉しさが増すと、鼻にしわを寄せ、前歯が見えた状態になることがあります。怒った顔と同じようになりますが、この場合は唸り声がないのでとびきりの笑顔という表情でしょう。

心を落ち着かせる

犬が大きな口を開けてあくびをするときがあります。それは眠いときにするだけでなく、心をを落ち着かせるためにする場合があります。大きく呼吸して心を落ち着かせるのは人間も犬も同じなのでしょう。

嬉しいときの表情

犬が嬉しいときは口角が上がり目に優しさが見られますが、そのほかの部分の表情を見るとより犬が嬉しいことがわかります。

例えば飼い主が家に帰ってきたことが嬉しいと犬が思ったことにしましょう。その嬉しい気持ちの犬の表情は次のようになります。

目はまっすぐ、優しい眼差し、あるいはキラキラした眼差しで見つめ返します。

口、舌、鼻、声

口を緩ませ舌を少し出し、呼吸は弾み、鼻の穴はその弾む呼吸に伴い開いたり閉じたりします。また甘えた鳴き声が出ることもあります。

耳、尾、足、尿

耳が立っている犬の場合には、その耳が後方に寝た状態になり、尾は左右や回転するように激しく振り、足はぴょんぴょんしたり、地面を地団太踏んだり、走って行って戻ってみたり、前足を飼い主に向けてあげてみたりと体中での表情をみせることでしょう。

嬉しさのあまりほんの少しですが「尿を漏らす」犬もいます。

プレイフェイス

遊びの中で嬉しかったり楽しかったりするときに、口が丸く開いていることがあります。この顔のことをプレイフェイスといいます。

悲しいときの表情

犬が悲しいときの表情は、いつも飼い主と一緒にいたいのに留守番をしなくてはならないような場合に見ることがあるでしょう。

せつなく鼻で「ク~ン、ク~ン」や「ピーピー」と鳴いたり、口元は口角が上がるどころか、への字にはならないまでも垂れ、ぺたっと床やハウスの中に体を伏せ、上目づかいに視線をおくりそらさず、尾は力なくけっして上がることがなく、みるからに悲しいさびしい表情をします。

この表情の場合には体調がすぐれないこともありますから、気をつけてあげるとよいでしょう。

散歩している時の犬の表情

犬が散歩をしているときの表情には「楽しい、嬉しい、満足」という感情と、ほかの苦手な犬とすれ違って「恐怖、怒りや威嚇」の感情が表情に現れることがあるでしょう。散歩のときの犬の感情は次のような表情になるでしょう。

楽しい、嬉しい、満足

散歩中の楽しいや嬉しい、満足している顔の表情は、先に説明した犬の笑顔やプレイフェイスといった口元を中心に表現されます。耳は前方に傾かせ、前からくる音はなんだろうと好奇心をもって聴いています。

顔の表情以外には尾が上がり、ゆっさゆっさと緩やかに左右に振ります。足どりは軽やかでリズミカルになります。

時折犬に声をかけると見つめ返す目も穏やかで嬉しい表情をすることでしょう。

恐怖、怒り、威嚇

散歩中に苦手な犬に会った場合にも、犬はその苦手な犬に対して表情で自分の感情を表現します。そのようなときは犬同士が危険な状態にならないよう、飼い主が早くに気づいて対応することで避けることができます。

恐怖を感じている場合は、尾は垂れさがります。尾を後ろ足の間にはさみ込んでいる場合には「もう降参してるから何もしないで」という表情です。

怒っている場合には耳を後ろに倒し、鼻にしわを寄せ、唇が上がり前歯がみえている表情や唸り声を出したりして威嚇します。それにともない体を硬くし、背中の毛が逆立ってくる場合は咬むなどの攻撃をする危険性があります。

恐怖が増すと怒りに変化します。「やめてって言ってるのに。それだったらやられる前にこっちから攻撃してやる。」という感情です。両方の犬が怒りや威嚇の表情にならなくても、どちらかに恐怖の表情が見られる場合には、十分トラブルになる可能性がありますので速やかにその場を離れるようにしましょう。

この体が硬くなってしまうのは、犬に対してだけではなく、嫌なところに連れていかれる場合にも表現されます。早めに人間が察し、危険を回避するようにしましょう。

友好のしるしはまばたき

危うい状況にあっても、まばたきすることでその場をうまく治める表情がまばたきです。ケンカしそうな場合どちらかの犬がまばたきをすると、相手に対して「敵意はなくケンカをする気持ちではない」ことを伝えています。絶対的服従ではないけれど「まあ、あなたに従いましょう」程度の服従の意思もあります。

犬から犬だけでなく、犬対人間でも成り立つ表現なので、犬からこの表情が見られた場合には友好のしるしとして受け止めてあげましょう。犬と仲良くなりたいときには人間から使うのもよいでしょう。

犬が怒られた時の表情

犬が思わぬいたずらをして、犬を叱ったり怒ったりしたことはありませんか。そのような場合に見られる犬の気持ちは次のような表情になります。

犬だって暗くなる?

怒られてしまったときに犬が見せる表情は、体を伏せて声を出さず前足にあごを乗せた状態で、名前を呼んでも視線を怒っている人に向けません。この表情は反省しているのではなく、今の状況は犬の自分にとってよい状況ではないと理解し、今後の展開をうかがっているといえます。

この表情をすることで人間は許してくれると犬が学習すると、怒られたときにはこうしておけば人間は怒るのをやめてくれると、ことを納めようとする場合もあるでしょう。

口をぺちゃぺちゃとうごかしている表情は「いうことをききますから、もう怒らないで欲しい」という懇願表現です。おのずと表情は暗い面持ちになります。

犬は耳でも感情をあらわす

垂れ耳の犬ではあまりわかりにくいですが、立ち耳の犬では耳がよく動くことがわかります。犬の耳の表情も犬の感情を教えてくれています。

好奇心

好奇心があるときは、耳を前方に向けて傾かせている表情となります。この表情に首を傾ける表情をした場合には、好奇心から一生懸命話す相手の言葉を聴くことに集中しています。

同じく耳を前方に向けて傾かせている表情とともにくんくんと鼻で嗅ごうとしている場合は、「なんだろう。でもなんだか知りたいな」という不安ながらも興味があるときです。

困惑、迷い

困ってしまったり、このさきどうしようと迷っているときは、耳を開いたまま後方に引いた表情になります。相手に対して好きも嫌いもない心理状態で、強気な耳の表情にもなれないし、服従の耳の表情もできない中間の表情です。

服従

服従の気持ちの表情は、耳が頭の両サイドで閉じたように寝た状態になります。ケンカなどの争いを嫌い、または怖がっているときです。

この耳の表情とともに犬歯が見えるほどに口をむき出した表情は、服従はしているがいつでも攻撃する気持ちがあることを表現しています。

あいさつ、甘える

ほかの犬に遊ぼうと誘ってみたり、あいさつをする場合の表情は、耳を後方に伏せ、柔らかい雰囲気で口を開いた状態になります。

犬に対してだけでなく、大好きな人に対してもこの表情をします。この場合はあいさつでもあり、甘えるときの表情です。

飼い主によって犬の表情が豊かに変化するのはなぜ?

犬は表情筋が発達しているため、感情を示す表情を上手に作ることができることがわかりましたが、すぐにあらゆる表情を出せるのではなく、犬の群れの中で、あるいは人間との群れ(家族)とともに生活することで表情はより豊かになります。

表情がないのは?

全ての犬の表情が豊かであるとは限りません。犬のおかれた環境により表情が豊かな犬、そうでない犬がいます。それは家庭犬であっても飼い主によって違いがある場合があります。また犬が表情を示しても人間にわかってもらえない犬もいます。

表情のない犬について、なぜ表情がないのかを紹介しましょう。

虐待など

飼い主にあまり遊んでもらえていない犬の場合は、人間とのコミュニケーションがとれていないため犬の感情を表情に出せないことがあります。

もっとも顕著な例は虐待です。部屋に閉じ込められたまま、犬のごはんや水だけを与えられていて、遊んでもらえなかったりすると表情がない犬になってしまうことがあります。

また飼い主となんらかの事情で別れてしまい、犬が放浪生活になってしまったりする場合にも、コミュニケーションする相手を失うことにより表情がなくなってしまうことがあります。

つらい経験をして表情がない犬でも、環境が変わり愛情をもって接してくれる人間に出会ってコミュニケ―ションがとれるようになれば、時間はかかりますが豊かな表情が出せる犬になれます。

表情がわかりにくい犬

表情がない犬と思われがちな犬の中には、実は表情を示しているのにわかってもらえない場合があります。

犬は表情筋が発達していますし、その筋肉はよく動きますが、犬種によっては顔の肉付きが少ないほっそりした顔だちの犬の場合、表情がわかりにくいことがあります。

このような犬種の場合には、飼い主がその犬の小さな表情をよくみて慣れることで、感情を理解してあげることができるようになるでしょう。

高齢化や病気

犬が高齢になって遊ぶことより休んでいる方が多くなると、表情が乏しくなることがあります。表情を豊かに、また健康を維持するためには、遊びに誘ってあげるなど刺激のある生活が必要です。

視力の衰えや甲状腺機能低下症などの病気が原因で、表情がなくなる場合があります。視力が衰えると飼い主のことも見えなくなるため、上手に視線をあわせることもできなくなります。またいきいきとした活発さを欠かせてしまう甲状腺機能低下症は、犬の表情も乏しくさせてしまいます。

高齢や病気によって犬の表情がなくならないように、日ごろから動物病院で健康診断をしてもらい、病気の早期発見や早期治療をうけることを心がけましょう。

表情があるのは?

表情が豊かな犬は、家族である人間とのコミュニケーションがよくできているといえるでしょう。

犬は飼い主である人間の表情をよく見ています。飼い主がいつも笑顔で犬に接していると、その笑顔を見ている犬の表情は明るくなります。犬の表情のひとつである「笑顔」は、飼い主の笑顔を真似しているといえるでしょう。

飼い主の笑顔は犬に幸福をもたらし、飼い主がつらい時にはともにつらさを分かち合い、時には飼い主を笑顔にさせる知恵を犬はもっています。

飼い主の愛情いっぱいの明るい笑顔が犬の表情を豊かにする秘訣です。

犬の表情がいつも明るく豊かでいられるように

犬の表情からわかる犬の気持ちや、飼い主によって犬の表情が変化する理由を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

犬は人間との生活も群れの生活と思い、一緒に暮らす生活の中であらゆる方法で感情を表現しています。犬はとても感情表現が上手な動物です。犬の表情を理解することで、よりよいコミュニケ―ションができるようになるでしょう。

この表情豊かな犬がいつも明るくにこやかな笑顔で暮らせるように、人間ができることは愛情ある笑顔でいつも一緒にいるよ、と犬を見つめてあげることです。
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