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甲斐犬の性格や特徴は?あまり知られていない甲斐犬について知ろう

更新日:2023年11月30日

柴犬や秋田犬よりメジャーではありませんが、日本犬の一種である甲斐犬をご存知でしょうか。甲斐犬は、狼のような凛とした見た目と、野性味あふれる性格が魅力です。この記事では、甲斐犬の特徴や性格、また飼い方を詳しくご紹介しています。

甲斐犬の性格や特徴は?あまり知られていない甲斐犬について知ろう

甲斐犬とは?

甲斐犬とは1929年(昭和4年)に発見された、山梨県原産の日本犬の一種です。通常、日本犬は「柴犬(しばいぬ)」や「北海道犬(ほっかいどうけん)」のように「○○犬(いぬ)」と命名されます。

しかし甲斐犬を「かいいぬ」と命名してしまうと「飼い犬」と混同してしまうことから、特別に「甲斐犬(かいけん)」と命名されました。

甲斐犬の特徴

甲斐犬は虎毛で、きれいな三角形をした立耳が特徴的な姿をしています。毛色は、黒虎毛・赤虎毛・中虎毛に分かれており、美しく勇猛な虎毛にちなんで別名「虎毛犬(とらげいぬ)」とも呼ばれます。

甲斐犬の体高は、オスが47から53cm、メスが42から48cmほどで、中型犬に分類されます。元々が南アルプスの険しい山岳地帯で猟犬として使われていたことから、中型犬のわりに力も強く俊敏です。

甲斐犬の寿命

甲斐犬の平均寿命は、12歳から16歳といわれています。柴犬の平均寿命が12歳から15歳、秋田犬が10歳から15歳なので、日本犬の中では長生きする犬種ではないでしょうか。

ちなみに甲斐犬の最長寿記録は、1938年(昭和13年)1月生まれのメスの甲斐犬クロ号で、28歳7ヶ月です。人間の寿命に換算すると、120歳をゆうに超えるかなりの高齢です。

甲斐犬の歴史

甲斐犬は1929年(昭和4年)に、甲府に赴任した安達太助によって発見され、1934年(昭和9年)に天然記念物に指定されました。

発見されてから90年と比較的歴史の新しい犬種です。

古くは1560年(永禄3年)に武田家家臣であった穴山信君が、自分の家臣が所有する猟犬3匹の保護を命じています。この3匹の猟犬が甲斐犬だった可能性が高いとされています。

甲斐犬の性格

日本でも飼育数があまり多くない甲斐犬と触れ合う機会はそれほどありませんが、甲斐犬とはどんな性格なのか気になりませんか。

日本犬は飼い主に忠実な性格の犬種が多いですが、甲斐犬も同じなのでしょうか。甲斐犬の性格を4つ挙げてみましたので詳しく見ていきましょう。

甲斐犬の性格1:気性が強い

甲斐犬は猟犬ですが、グループでの狩猟には向かないといわれるほど気性が荒い犬種です。その気性の荒い性格から、家庭での飼育には向かない犬種といわれてきました。

甲斐犬の愛好家からすれば、この荒々しい性格こそが甲斐犬の魅力なので、気性の荒さは決してマイナスポイントではありません。

甲斐犬の気性の強い性格は、個性として受け入れてあげましょう。

甲斐犬の性格2:状況に敏感

甲斐犬は、険しい山岳地帯で猟犬として育てられてきた犬種です。そのため、危険を察知する能力が高く、その場の状況をいち早く判断することに優れています。

状況に敏感な性格は、不審者などにもすぐに気づくことができるので、番犬としては最適な犬種といえます。

猟犬としての歴史が、状況に敏感な甲斐犬の性格を作ったといっても過言ではありません。
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初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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