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かわいいだけじゃない!犬に肉球がある理由とは?|役割と特徴を紹介

更新日:2024年03月08日

あなたの愛犬の肉球は何色ですか?犬のプニプニした肉球はかわいいだけでなく、とても大事な役割があるのをご存知でしょうか。今回は、犬の肉球についての特徴や役割について詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にして愛犬とのコミュニケーションに役立ててください。

かわいいだけじゃない!犬に肉球がある理由とは?|役割と特徴を紹介

犬の肉球とは?

犬の肉球は、足裏部にある無毛の盛り上がった部分のことで、正式には蹠球(しょきゅう)といいます。

プニプニした触感とかわいらしい形から、「肉球大好き♪」という犬好きの方も多く、肉球をモチーフにしたイラストやグッズが数多く発売されています。

また、グッズ以外で今話題になっているのは『肉球相』という肉球の形で犬の性格判断ができるという本やアプリです。自分の愛犬の性格や傾向が占えると話題になっています。

犬の肉球の色

犬の肉球の色は、生まれたての子犬は「ピンク」で成犬になると「黒」というのが一般的ですが、遺伝的な要素が大きいといわれています。

犬の色がさまざまあるように肉球の色もさまざまで経年変化によって色が濃くなることもあります。

ただし、いつもと違って白い肉球になっている場合は乾燥してカサカサになっている可能性があり、肉球が赤い犬は、血豆や皮膚が切れる、炎症などを起こしている場合があります。

犬が肉球をいつもと違う舐めかたをする、犬が痒がる場合は、肉球の色に変化がないか注意してみてあげましょう。

犬の肉球の硬さ

犬の肉球の硬さは、年齢や生活環境によって変わります。

一般的に赤ちゃん子犬の肉球は柔らかく、成長するとだんだんと硬くなりますが、部屋で過ごすことが多い室内犬は成犬でも肉球が柔らかいことがあり、室外犬は肉球が硬くなるのが早い傾向があります。

また、人間の皮膚と同ように、犬も高齢になると肉球の皮膚が硬くなりカサカサしてひび割れなどが起こることがあります。

さらに、足の指の間が炎症を起こして肉球が硬くなる場合や魚の目ができて硬くなる場合があるので、犬の様子を見て問題がありそうなら獣医師に相談しましょう。

犬の肉球の役割とは?

犬の肉球は外見がかわいいだけでなく、実は犬にとって大切な役割があります。

肉球は、正六角形や正六角柱を隙間なく並べたハニカム構造になっていて、内側は脂肪と繊維組織などの弾力組織、外側には角質化した厚い皮が覆っています。

皮膚の表面は円錐状突起の集まりなのでブレーキが利きやすく、また滑りにくくなっています。

それでは犬の肉球にはどのような役割があるのか具体的に見ていきましょう。

犬の肉球の役割

  • 足への衝撃を緩和する
  • 獲物に近づく際に足音を消す
  • 地面センサー
  • 体温を調節する
  • クッション機能
  • やけどを防止する

足への衝撃を緩和する

肉球の役割1つ目は「足への衝撃を緩和する」ということです。

犬の指の数は5本ですが、人間でいえば親指にあたる指は退化し4本の指だけでつま先立ちをしている状態です。

そのため全体重が常に足先にかかっているのですが、それでも、思い切り走ったり飛び跳ねたりできるのは肉球のプニプニした弾力性によって足への衝撃が緩和されているからです。

また、人間でいえば足首にあたる部分にある手根球という肉球は、手根部にある骨を衝撃から守る役割をしています。ちなみに手根球は前足のみにあり後ろ足にはありません。

獲物に近づく際に足音を消す

犬の肉球の役割2つ目は「獲物に近づく際に足音を消す」ということです。

現在ではペットとして飼われている犬が多く、あまり必要がない役割といえますが、肉球は狩りをする際に獲物にこっそり近づけるよう足音を消す役割がありました。

昔、犬の祖先は雪の積もる環境で群れで暮らしていて、獲物を仕留める時は群れの仲間と協力して狩りをしていたからです。

また、犬の肉球は猫に比べてザラザラしていますが、獲物を追いかけても滑りにくいという特徴もあります。

地面センサー

犬の肉球の役割3つ目は「地面センサー」です。

肉球の役割のなかでも最も重要なのが地面センサーで、犬は肉球を通して地面のさまざまな情報を読み取っています。

肉球には神経や血管があり、人の指先と同じように触覚や圧覚、温度や痛覚を感じ取ることができます。そのため、もし肉球を失うことがあったら歩くこともできないでしょう。

肉球は、再生能力が低いためケガをすると治りにくいので、散歩の時は犬が歩きやすい土の道を選んだり尖ったものがある場合は避けたり、肉割れなどのケガをしないように気をつけてあげましょう。

体温を調節する

犬の肉球の役割4つ目は「体温調節」です。

私達人間は汗腺から汗を出すことによって体温調節をしますが、犬はパンティング(舌を出してハアハアと息をすること)をすることによって体温調節をします。

犬の汗腺は肉球と鼻の頭にしか存在しないので、パンティングでは間に合わせない場合、肉球から汗を出して体温調整をします。

ちなみに、肉球からの汗は滑り止めの役割をしますが、足の隙間から毛が伸びているとブレーキが効かず足腰に負担がかかってしまうので、フローリングの室内で犬を飼う場合は定期的にカットしてあげると安心です。

クッション機能

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初回公開日:2019年08月20日

記載されている内容は2019年08月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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