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イタリアングレイハウンドってどんな犬?寿命や性格と飼い方を紹介

更新日:2024年01月03日

イタリアングレイハウンドは、数千年前の古代から存在していたとされる犬種で、洗練された雰囲気と優美な姿を持つことから、王族や貴族の寵愛を受けていました。日本でも安定したがあり、「イタグレ」の愛称で人々から親しまれています。

イタリアングレイハウンドってどんな犬?寿命や性格と飼い方を紹介

イタリアングレイハウンドとは?

イタリアン・グレイハウンド(英: Italian Greyhound)の原産国はイタリアで、「イタリアン・グレーハウンド」と表記されることもある、小型のグレイハウンド犬種です。

イタリア名は、ピッコロ・レヴリエロ・イタリアーノ(伊: Piccolo levriero italiano)で、英語圏では「IG」、日本では「イタグレ」と略称されています。

体のサイズは小さいですが、サイトハウンド犬種(視覚型猟犬)のひとつです。

発祥

イタリアングレイハウンドの祖先はグレイハウンドであるといわれていますが、出自に関しては明らかにされておらず、数千年前の古代エジプトの壁画によく似た犬が描かれていることなどから、その歴史は非常に古いものであると考えられています。

ラコニア(ギリシア)を経由し、紀元前5世紀初期にイタリアへと渡ってきたイタリアングレイハウンドは、王族や貴族から寵愛を受け、数多くの美術品のモチーフとなりました。

そんなイタリアングレイハウンドの洗練された優美な姿は、「イタリア・ルネッサンスの誇り」と喩えられていたほどです。

犬種

イタリアングレイハウンドは、国際畜犬連盟(FCI)による10グループのサイトハウンド(視覚型猟犬)の中でも、最小の犬種となります。

動くものを全力で追いかける狩猟犬らしさがあり、小動物でも捕まえるまで追い続けるという習性が強く残っています。

体のサイズは小さいものの祖先はチーターより足の速いグレイハウンドなだけに、イタリアングレイハウンドも「哺乳類最速のスプリンター」と名高く、優れた身体能力を持っています。

イタリアングレイハウンドの特徴

サイトハウンドの中では最小の犬種であるイタリアングレイハウンドは、丸みを帯びた目が愛らしく、美しく艶のある被毛に、尖ったマズルとスレンダーな外見が特徴です。

耳の形にも特徴があり、「フライング・イヤー」「プロペラ・イヤー」と呼ばれる小さな耳は、付け根が高く垂れており、軟骨は薄くなっています。

また「ダブルサスペンションギャロップ」というスタイルでは、前足と後足を揃え、背中の筋肉を上手く利用して、まるで飛んでいるかのように速く走ります。

体型

イタリアングレイハウンドの体高は32cmから38cm、体重は最高でも5kgまでで、標準以上の体重増加は細い足に負担をかけてしまうため望ましくないとされています。

スタイリッシュで、すらりとした無駄のない体型をしているイタリアングレイハウンドですが、ヨーロッパで生まれたタイプとアメリカで繁殖されたタイプにはやや違いがあります。

ヨーロッパタイプは背中のアーチが強く、足と背中が曲がっているように見えますが、アメリカタイプは背中のカーブがほとんどなく、足を伸ばして立っているように見えます。

寿命

イタリアングレイハウンドの平均寿命は12歳から15歳とされており、小型犬の中でも寿命が長い犬種とされています。

華奢なイメージとは裏腹にイタリアングレイハウンドは意外と丈夫な犬ですが、骨が細いので、ソファやベッドなどの高さがある所から飛び降りて骨折することも多く、また脱臼にも注意が必要です。

日々の食生活や生活環境に気をつけ、適度な運動や定期的な健康診断を行うことによって、平均寿命よりも長く生きることができるでしょう。

イタリアングレイハウンドの性格

イタリアングレイハウンドは基本的に温厚な性格で、愛情深く、他の動物や子供に対しても優しく接することができるので、子供のいる家庭でも安心して一緒に暮らせるといえるでしょう。

とても繊細で感受性が強く、人の気持ちに敏感に反応するので、叱り方に気をつけながらしつけをする必要があります。

やや内気で人見知りをする傾向があるためストレスを溜めやすいといえ、決して攻撃はしないものの逃走して身を守ることがあります。
次のページ:イタリアングレイハウンドの毛色は何種類ある?

初回公開日:2019年08月19日

記載されている内容は2019年08月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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