初めてでもOK<ベタの飼い方>
ベタの飼い方はとても簡単
ベタは非常に美しい熱帯魚です。小型水槽での飼育向きですので、初期投資も少なくてすみ、何より場所をとらないことがメリットです。数ある熱帯魚の中で、飼育ハードルの低い魚の一種といえます。
ベタは他の熱帯魚にはない「ラビリンス器官」という構造を体内に持ち、空気中から直接酸素を補給できるのが特徴です。そのため酸欠に強く、熱帯魚を飼育するのに必要なエアレーション(エアポンプを使って水中に空気を送り込み、水の中に空気を溶かすこと)にさほど注力しなくてもいいことが、初心者にとっては気軽なポイントとなります。
ベタは他の熱帯魚にはない「ラビリンス器官」という構造を体内に持ち、空気中から直接酸素を補給できるのが特徴です。そのため酸欠に強く、熱帯魚を飼育するのに必要なエアレーション(エアポンプを使って水中に空気を送り込み、水の中に空気を溶かすこと)にさほど注力しなくてもいいことが、初心者にとっては気軽なポイントとなります。
ベタに餌と与え方
ベタの餌には「人工餌」と「天然餌」があります。また、餌のやり方にもちょっとしたコツがあります。
初心者は人工餌が
初心者が飼育する場合は、栄養バランスがよく価格も安い人工餌を選ぶといいでしょう。また、人工餌は水を汚しにくいというメリットもあります。人工・天然ともに餌はなるべく鮮度の高いものがいいので、早めに使いきれる少量タイプがです。
この種類の餌は開封後から半年以内には使いきるようにしましよう。万が一残ってしまった場合は捨ててください。開封後1年以上たったものは劣化している可能性が非常に高く、餌を食べた魚が体調を壊すことがあります。
この種類の餌は開封後から半年以内には使いきるようにしましよう。万が一残ってしまった場合は捨ててください。開封後1年以上たったものは劣化している可能性が非常に高く、餌を食べた魚が体調を壊すことがあります。
食い付きがいいのは天然餌
天然餌ならフリーズドライされた赤虫がです。肉食かつ雑食であるベタにとって赤虫は大好物です。人工餌よりも食い付きがよく、完全に乾燥されているため、生のものよりも長持ちするのがポイントです。
ベタに餌を与える方法
ベタは基本的に水面に浮いているものしか食べません。餌を与えるときは、粒状のものであれば一粒ずつ水面に落としてください。すぐに餌に気が付かなくても、少し時間が経てば匂いを感じて寄ってきます。
ベタの前にうまく餌を落とすことがコツです。一粒食べたら5秒ほど待ち、再度水面に一粒落とすことを繰り返してください。毎日与えるなら4粒、2日に1度なら8粒を目安にしましょう。
乾燥赤虫の場合は毎日与える場合は3匹、2日に1度なら3匹を目安にしてください。少ないように感じますが、魚は飢えに強い生き物なのでこれで十分です。また、餌の与えすぎは水を汚す原因にもなりますので注意しましょう。
ベタの前にうまく餌を落とすことがコツです。一粒食べたら5秒ほど待ち、再度水面に一粒落とすことを繰り返してください。毎日与えるなら4粒、2日に1度なら8粒を目安にしましょう。
乾燥赤虫の場合は毎日与える場合は3匹、2日に1度なら3匹を目安にしてください。少ないように感じますが、魚は飢えに強い生き物なのでこれで十分です。また、餌の与えすぎは水を汚す原因にもなりますので注意しましょう。
ベタ飼育に適した環境とは?
適性水温は25℃~28℃
ベタに適した水温は25℃~28℃と言われています。これを下回ることも上回ることも、ベタにとってはあまり好ましくありません。水温を維持することが飼育するうえで大切なポイントとなります。
小型水槽での飼育に向いているベタですが、小型水槽はメリットばかりではなく、そのぶん水量が少ないため、気温の影響をうけやすいというデメリットがあります。水温の維持に便利なのが水温計です。水槽に合わせて小型のものを選んでみてください。
小型水槽での飼育に向いているベタですが、小型水槽はメリットばかりではなく、そのぶん水量が少ないため、気温の影響をうけやすいというデメリットがあります。水温の維持に便利なのが水温計です。水槽に合わせて小型のものを選んでみてください。
ベタの飼育にヒーターは必要?
比較的温かい地方での室内飼育なら特にヒーターは必要ではありませんが、ベタにとっての過ごしやすさを考えるなら備えておいたほうがいいです。特に寒い地域での飼育や寒い時期に数日間外出する場合などはヒーターを設置することをします。
低水温でベタを飼育すると弱ったり病気にかかってしまう確率が高くなりますので、ベタにとって過ごしやすい水温をヒーターによって調節しましょう。ベタ飼育に使われるヒーターはおもに2種類あります。
低水温でベタを飼育すると弱ったり病気にかかってしまう確率が高くなりますので、ベタにとって過ごしやすい水温をヒーターによって調節しましょう。ベタ飼育に使われるヒーターはおもに2種類あります。
水中ヒーター
熱帯魚の飼育をするときに一般的に用いられるタイプで、水中に設置して使用します。サーモスタット(一定温度を保つための自動温度調節装置)と組み合わせたり、温度固定のものがあります。水量に合わせてさまざまなものが発売されていますので、飼育機材をそろえるときにショップで相談するといいでしょう。
パネルヒーター
ベタの飼育でよく使われるタイプで、水槽の下に敷いて使用します。水槽が小さくて水中ヒーターが設置できない場合はこのタイプがです。小さなものから幅広のものまでサイズが多彩なので、複数の水槽を並べて管理するときも便利です。
水質は弱酸性が基本
ベタを飼育する上で好ましいペーハー値(水溶液の性質をあらわす単位)は6.0~7.0といわれ、水質としては弱酸性を示す値です。「ショーベタ(品評会用に見た目重視に改良されたベタ)」はデリケートですので、この値をキープするように心掛けましょう。
ペットショップなどで広く一般的に売られているものは「トラディショナルベタ」といい、野性のベタを改良した品種となります。こちらは非常に丈夫な品種のため、ペーハー8.0くらいまでは大丈夫です。
水道水はだいたいペーハー7.3くらいなので、トラディショナルベタであればそのまま使っても大丈夫ですが、飼育するのがショーベタの場合はペーハー値を下げる必要があります。飼育水のペーハー値を下げてくれるアイテムがショップに売っていますので、これを利用してください。
ペットショップなどで広く一般的に売られているものは「トラディショナルベタ」といい、野性のベタを改良した品種となります。こちらは非常に丈夫な品種のため、ペーハー8.0くらいまでは大丈夫です。
水道水はだいたいペーハー7.3くらいなので、トラディショナルベタであればそのまま使っても大丈夫ですが、飼育するのがショーベタの場合はペーハー値を下げる必要があります。飼育水のペーハー値を下げてくれるアイテムがショップに売っていますので、これを利用してください。
ベタの飼い方に関する疑問
水槽のサイズは?
基本的に単体で飼育する魚ですので、大きな水槽は必要ありません。2~3リットル容量のサイズであれば飼いやすいでしょう。しかし、水質・水温の安定を考えると7リットル前後の容量が好ましく、大きさにすると30cm水槽となりますが、単体飼いのベタに大きすぎる水槽は寂しい雰囲気となってしまいます。
金魚鉢でも飼える?
ベタは金魚鉢で飼うことも可能です。水槽のときと同じように、ある程度の水量があるほうが初心者には飼いやすいので、大きめのものがです。金魚鉢といってもスタンダードな丸いものから円柱状のものまで多彩な形状がありますので、お部屋の設置スペースや雰囲気に合わせたものを選ぶことができます。
ガラス製のため、ものによってはヒーターを使用できないことがありますので、ショップで相談しながら購入するといいでしょう。
ガラス製のため、ものによってはヒーターを使用できないことがありますので、ショップで相談しながら購入するといいでしょう。
ベタを飼うときに水草を入れてもいい?
鮮やかなベタと清涼感のある水草のある水槽はとても美しく見えます。水草も魚と同じで適正温度とペーハー値がありますが、水草とベタの育成条件はほぼ同じですので同じ水槽に入れても基本的に問題はありません。ただしアヌアビス・ナナなど硬い葉を持つ水草は、ベタが触れたときに美しいヒレを傷つけてしまう恐れがありますので注意が必要です。
水草についての知識があまりない人は、ベタを買ったショップで相談するか専門店でスタッフの人と一緒に選ぶのがです。
水草についての知識があまりない人は、ベタを買ったショップで相談するか専門店でスタッフの人と一緒に選ぶのがです。
ベタとほかの熱帯魚を一緒の水槽入れてもいい?
ベタは気性が荒い魚であるため、単体で飼うことをします。ベタは和名では「闘魚(とうぎょ)」と言い、気性がとても荒く、いったん鉢合わせると、同種のオス同士であれば喧嘩がはじまりどちらかが死に至ってしまうことがあります。
他の種類の熱帯魚に対してはさほど興味を示さないという説もありますが、それも個体によりますので絶対とは言い切れません。同種はもちろん、他種であっても同一水槽内での飼育は避けてください。
どうしても一緒に飼いたい場合は、攻撃された魚が隠れられるように、流木や水草などを多く設置する必要があります。それでも攻撃を続ける場合には、隔離して飼育するしかありません。
他の種類の熱帯魚に対してはさほど興味を示さないという説もありますが、それも個体によりますので絶対とは言い切れません。同種はもちろん、他種であっても同一水槽内での飼育は避けてください。
どうしても一緒に飼いたい場合は、攻撃された魚が隠れられるように、流木や水草などを多く設置する必要があります。それでも攻撃を続ける場合には、隔離して飼育するしかありません。
冬場のベタの飼い方は?
ある程度の環境には耐えうるベタですが、寒さには弱いです。水温が20℃以下になるような場合はヒーターを設置して水温管理に気をつけましょう。また、小瓶や小さな金魚鉢で飼育している場合、水温が下がりやすいため冬場は水温管理ができる水槽に移しかえるなどの工夫が必要です。
ビンでのベタの飼い方
ベタは「コップでも飼える」と言われます。小さなグラスでゆらゆら泳ぐ姿はとても愛らしいものがあります。非常にコンパクトなので置く場所にも困りません。ペットショップでは小ビンに入れて売られていることも多いです。
ビンで飼う場合の注意すべき点は、入れる水の量で、ビンの口の近くまで水を入れてしまうと、ベタが外に飛び出して弱ったり、最悪の場合は死んでしまうことがあります。
また、ベタをビンで飼うことには、デメリットもあります。水量が少なすぎるため水温の管理が難しいほかに、水がすぐに汚れてしまいます。すぐに水が汚れるということは、頻繁に水替えをしなくてはいけないということです。飼育に慣れていない初心者にとっては面倒な作業になりますので、初心者の方は大きめの水槽で飼育することをします。
ビンで飼う場合の注意すべき点は、入れる水の量で、ビンの口の近くまで水を入れてしまうと、ベタが外に飛び出して弱ったり、最悪の場合は死んでしまうことがあります。
また、ベタをビンで飼うことには、デメリットもあります。水量が少なすぎるため水温の管理が難しいほかに、水がすぐに汚れてしまいます。すぐに水が汚れるということは、頻繁に水替えをしなくてはいけないということです。飼育に慣れていない初心者にとっては面倒な作業になりますので、初心者の方は大きめの水槽で飼育することをします。
ベタの飼い方で初心者が気をつけるべきこと
①基本は単体飼育
気性が大変荒く、同種のオス同士を同じ水槽に入れると喧嘩を始めてしまいますので、同一水槽での多頭飼いは避けてください。複数飼いたい場合はその頭数分の水槽を用意しましょう。
②餌のやりすぎに注意
飢えに強い魚ですので、餌やりは2日に1回でも十分です。餌のやりすぎは水質悪化の原因にもなりますので、やめましょう。
③水温管理はこまめに
水温が高すぎるのも問題ですが、通常飼育していて陥りやすいのが低水温です。特に冬場は水温が下がりやすいため、20℃以下にならないように適切な水温管理をしてください。
④病気について
「魚体の見た目が変」「動きが急に鈍くなった」「餌を食べなくなった」など、急に変化が現れた場合は病気の可能性があります。初心者の場合は自分で判断するのが難しいため、おかしいと思ったらショップで相談してみましょう。ベタのおもな病気を紹介しておきます。
<白点病>
体に白い点ができる病気です。繊毛虫という小さな虫が寄生すると発症します。エラに付着した場合、呼吸困難になることもあります。
<腹水病>
お腹が膨れ上がる病気です。まるでビー玉が入っているかのようにパンパンになります。
<穴あき病>
うろこの一部が膨らみ充血して、最終的にはがれてしまう病気です。はがれたところから感染症を起こす可能性があります。
<松かさ病>
うろこが松ぼっくりのかさのように開いてしまう病気。病気の中でも厄介な種類で、一度かかると完治は難しいとされます。
<エピスチリス病>
通称ツリガネ虫病と呼ばれ、うろこやひれに白点ができます。広がると水カビのようになり、次第に充血します。うろこがはがれた部分が腫瘍になり、二次感染を起こして死んでしまうケースもあります。
<尾ぐされ病>
まずは尾びれが赤く充血し、病気が進むとしだいに先端部から白く変色していき、やがて全身に広がり死に至ります。初期段階での対処が完治のカギですので、放置は厳禁です。
<白点病>
体に白い点ができる病気です。繊毛虫という小さな虫が寄生すると発症します。エラに付着した場合、呼吸困難になることもあります。
<腹水病>
お腹が膨れ上がる病気です。まるでビー玉が入っているかのようにパンパンになります。
<穴あき病>
うろこの一部が膨らみ充血して、最終的にはがれてしまう病気です。はがれたところから感染症を起こす可能性があります。
<松かさ病>
うろこが松ぼっくりのかさのように開いてしまう病気。病気の中でも厄介な種類で、一度かかると完治は難しいとされます。
<エピスチリス病>
通称ツリガネ虫病と呼ばれ、うろこやひれに白点ができます。広がると水カビのようになり、次第に充血します。うろこがはがれた部分が腫瘍になり、二次感染を起こして死んでしまうケースもあります。
<尾ぐされ病>
まずは尾びれが赤く充血し、病気が進むとしだいに先端部から白く変色していき、やがて全身に広がり死に至ります。初期段階での対処が完治のカギですので、放置は厳禁です。
ベタの飼い方に関する書籍
ベタを飼おう!―コップでも飼えるベタの楽しみ方
数少ないベタ専用の飼育本です。タイトルにある「コップでも飼える」というフレーズどおりの気軽な内容で、ベタの世界をのぞいてみたい人には一冊です。
ベタの飼育の仕方としてはわかりやすいです。写真もよいです。是非見てください。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R32WDGRS50SDW9/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=4416707320
ベタ Betta: 164品種の紹介と飼育解説 (アクアライフの本)
豊富で美しい写真が飼育意欲をそそる一冊です。飼育法のほか、繁殖や病気についても書かれており、初心者なら手元においておきたい本です。
ベタ飼育の参考になる本です。 綺麗なベタの写真が良いです。 なかなか参考になりました。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RRFJ1XRQ3XHZ9/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=4904837371
さあ、ベタを飼ってみよう
気性が荒く「闘魚」と呼ばれる一方で、ベタは人懐っこい性格をしています。飼い主が水槽に近づくとみずから寄ってきたりするなど、可愛らしい一面も見せてくれます。美しいヒレをゆらゆらさせて餌をおねだりする姿はとにかくキュートです。基本的なポイントさえ押さえておけば、数年は楽しませてくれる魚です。宝石のような小さな命を、あなたのお家にお迎えしてみましょう。