ヤドカリとは
ヤドカリとは甲殻類の十脚目ヤドカリ科に属する生物で、ご存知の通り巻貝を背負って生活しているのが特徴的なカニやエビの仲間です。「貝殻=宿」を借りているということからヤドカリという名前がついています。ヤドカリの腹部は甲羅でおおわれていないため、貝殻がない状態だと腹部を守ることができません。
種類によって深海から陸地まで幅広い環境で生息しており、また甲羅を背負ってないものまでいます。実は高級食材であるタラバガニもヤドカリの仲間です。
天敵は多いものの、天寿を全うできれば20年以上生きることができるのも特徴の一つです。
種類によって深海から陸地まで幅広い環境で生息しており、また甲羅を背負ってないものまでいます。実は高級食材であるタラバガニもヤドカリの仲間です。
天敵は多いものの、天寿を全うできれば20年以上生きることができるのも特徴の一つです。
種類1:ホンヤドカリ
日本列島各地の磯場に生息するおなじみの小型ヤドカリです。体長は1センチ程度で、メスよりオスのほうが大きいです。右のはさみのほうが左より大きいのも特徴的です。ケアシホンヤドカリやヨミギホンヤドカリなど類似の種がいるものの、ペット的な観点でいえば同様の扱いをされています。
種類2:熱帯性海生ヤドカリ
熱帯の海に生息するヤドカリです。自然採取するのは日本では難しいため、飼う場合はペットショップで購入することになるでしょう。水槽をきれいにしてくれる掃除屋としての需要も高く、彩りもカラフルなものが多いです。
種類3:オオヤドカリ
小笠原諸島や南西諸島に生息する天然記念物のヤドカリです。ペットショップやホームセンターで安価で購入することができます。体長はやや大きめ大きいものではで8センチ程度まで成長します。
種類4:オカヤドカリ
陸地を生息しとしている点が特徴的なヤドカリです。水槽などの大掛かりな設備が不要という飼育のしやすさからがあります。脚が長く、生きるのに必要な水を貝殻の中にためておくことができます。
ヤドカリの飼い方について!
砂浜に生息しているヤドカリですが、自宅でも飼うことができます。飼い方は難しくありませんが、全く手をかけなくても良いということもありません。それでは、ヤドカリの飼い方についてご紹介します。
簡単に飼えるの?
ヤドカリの飼い方は簡単と言えば簡単ですが、もともとの生息地を考えると飼育ケースと水だけといった簡易的な飼い方ではヤドカリにとって良い環境となりません。ヤドカリにとって快適な環境を整えるのであればいろいろと用意するものが出てきますが、とりあえず問題ない程度の飼い方であれば準備するものもそれなりになります。
ヤドカリを飼うために必要なアイテム
アイテム1:飼育ケース
飼育ケースは、水槽でもプラケースでも良いです。1匹の飼い方であれば30cm以下の小さな飼育ケースでも問題ありませんが、数匹での飼い方をする場合は30cm以上がされます。ヤドカリと言っても種類によってサイズが異なりますが、ホンヤドカリ数匹に対しては30cm〜45cmの飼育ケースで事足ります。
60cm以上の飼育ケースでは、大型ヤドカリ類が入っても過ごしやすいでしょう。
60cm以上の飼育ケースでは、大型ヤドカリ類が入っても過ごしやすいでしょう。
アイテム2:砂
水中生態や爬虫類の砂にはいろんなタイプがありますが、ヤドカリの飼い方ではサンゴ砂を用います。オカヤドカリは脱皮を砂に潜って行うため、背負っている貝殻を含めたヤドカリの大きさの2倍〜3倍程度の砂を入れます。小型ヤドカリには細かい粒のサンゴ砂を、大型ヤドカリには粗め粒のサンゴ砂を用いると過ごしやすい飼い方になるとされます。
砂の洗い方
砂は、2週間〜1ヶ月に1回くらいのペースで洗います。放置し過ぎると雑菌が増えて臭くなる他、ザリガニにとっても良くない環境となります。夏場は特に雑菌が増えやすいので、2週間に1回のペースで洗うと良いです。冬場は室内温度や冬眠の関係もありますが、1ヵ月に1回の砂洗い頻度が良いでしょう。砂の洗い方は、米をとぐように洗います。
砂は洗い終えたら、乾燥させます。洗い終わった砂を布に包み、しっかりと水を絞ります。その後は天日干しをします。サンゴ砂にはドライとウェットがありますが、水辺が多い場合はドライでも問題ありません。また、オカヤドカリ以外は陸地不要でも良いのですが、脱皮のことを考えるとオカヤドカリの飼い方では陸地必須です。
砂は洗い終えたら、乾燥させます。洗い終わった砂を布に包み、しっかりと水を絞ります。その後は天日干しをします。サンゴ砂にはドライとウェットがありますが、水辺が多い場合はドライでも問題ありません。また、オカヤドカリ以外は陸地不要でも良いのですが、脱皮のことを考えるとオカヤドカリの飼い方では陸地必須です。
アイテム3:水
自宅の近くに海があればペットボトル等で海水を集めてくるだけでよいでしょう。ヤドカリを捕まえた場所の海水が手に入るのであればベターです。
近くに海がない場合は市販の人工海水を購入すると良いでしょう。
近くに海がない場合は市販の人工海水を購入すると良いでしょう。
水量
水量は、少ない方が早く水質悪化が進みます。逆に水量を多くすることで、水質の悪化速度は緩やかになります。このことから、アクアリウムでは水量が多い方が飼い方としては楽な部分が生まれるとされています。ヤドカリは数日に1回程度で水換えを行うと、水換えによるストレスを抱える可能性があります。水量を多くして、水換え回数を程度にすると良いでしょう。
水換えの頻度
一般的なヤドカリの飼い方では、2週間〜3週間くらいの周期で3分の1の水換えを行うことが勧められています。ですが、水換えの頻度および回数はそれぞれの飼育環境に左右されます。そのため、2週間〜3週間の水換え期間は目安として、個々の飼育環境と水質の状態を考慮して水換えを行うと良いでしょう。
アイテム4:陸地
ヤドカリの飼い方では、基本的には陸地が必要ないと言われています。水を浅く入れて、岩などで陸地を作るといった飼い方がよく知られている飼い方です。しかしながらオカヤドカリ類は、オカ(陸)と付いているように陸地が必要です。ホンヤドカリ類の多くは自ら陸地に上がることはあまりなく、陸地にいたとしてもそれは引き潮に取り残された状態とされます。
ホンヤドカリ類は陸地に取り残されても貝殻の中にある水で一時的な活動は可能ですが、自ら陸地に上がることはあまりないため、飼い方としては陸地を用意しなくても問題ないと考えられます。自ら陸地に上がるとしたら、それは水質悪化や酸欠の証拠です。エアーポンプで酸素供給を行い、水質安定保持もできているなら、自ら陸地には上がりません。
ホンヤドカリ類は陸地に取り残されても貝殻の中にある水で一時的な活動は可能ですが、自ら陸地に上がることはあまりないため、飼い方としては陸地を用意しなくても問題ないと考えられます。自ら陸地に上がるとしたら、それは水質悪化や酸欠の証拠です。エアーポンプで酸素供給を行い、水質安定保持もできているなら、自ら陸地には上がりません。
アイテム5:濾過器
ろ過装置があると水質悪化が緩やかになるため、飼い方としては楽になります。ろ過装置には物理ろ過と生物ろ過があります。
濾過器1:物理ろ過
物理ろ過では固形物(フンや食べ残し)をフィルターで濾します。固形物では特に食べ残しが水質悪化を招くため、物理ろ過があると水に関する飼い方への手間が軽減されます。
しかしながら固形物から溶け出たものが水中に残るため、実質的な効果はあまりないとの意見もあります。
しかしながら固形物から溶け出たものが水中に残るため、実質的な効果はあまりないとの意見もあります。
濾過器2:生物ろ過
生物ろ過は、固形物から溶け出たものも含めた目に見えにくいものを濾すタイプです。サンゴ砂などに存在するバクテリア生体活動を用いて、有機物(タンパク質など)をアンモニア・亜硝酸塩・硝酸塩の順番で変換していきます。海の中で行われているような、ろ過機能が発揮されるということです。
しかしながら、硝酸塩も蓄積すればヤドカリにとってはダメージになります。生物ろ過に頼りすぎると硝酸塩が蓄積されてヤドカリに不調が起きます。ヤドカリは不調が起きても分かりにくいため、生物ろ過を使用しても定期的な水換えは欠かせません。
また、生物ろ過は立ち上げに時間を要します。バクテリアを用いるろ過装置ですが、設置の段階ではバクテリアがいないのでろ過装置としての機能もありません。そのため、設置すぐにヤドカリを入れると水質悪化がすぐに起きます。立ち上げから最低でも1ヶ月くらいはかかると見て、亜硝酸塩などを感知するアイテムを用いながら様子を見ましょう
しかしながら、硝酸塩も蓄積すればヤドカリにとってはダメージになります。生物ろ過に頼りすぎると硝酸塩が蓄積されてヤドカリに不調が起きます。ヤドカリは不調が起きても分かりにくいため、生物ろ過を使用しても定期的な水換えは欠かせません。
また、生物ろ過は立ち上げに時間を要します。バクテリアを用いるろ過装置ですが、設置の段階ではバクテリアがいないのでろ過装置としての機能もありません。そのため、設置すぐにヤドカリを入れると水質悪化がすぐに起きます。立ち上げから最低でも1ヶ月くらいはかかると見て、亜硝酸塩などを感知するアイテムを用いながら様子を見ましょう
アイテム6:隠れ家
ヤドカリは比較的臆病な生物であるため、体を隠すようなものを用意してあげる必要があります。市販のヤドカリシェルターを購入することもできますが、海辺で大きめの石を拾ってくるなどでも代用可能です。
脱皮時のストレスを和らげる効果もありますので必ず用意しましょう。
脱皮時のストレスを和らげる効果もありますので必ず用意しましょう。
アイテム7:ヒーター
飼育ケースに合ったサイズのヒーターを用います。ヒーターは飼育ケース全体の温度を維持するというよりは水温安定のために用いるため、高温にならないように気を付けましょう。多くのヒーターは一定温度が保たれるようになっていますが、万が一のことがある上に製品によって保つ温度が異なるため、水温計も用意しておくと安心です。
ヒーターを要する期間は、秋の始め〜春の終わり頃までです。秋と春の頃は25度前後、冬は20度くらいが良いとされます。照明も用いている場合は照明の熱もあるので、考慮しながら温度管理を行ってください。飼育ケース内の温度としては18度以上を目安に、25度前後が維持できると飼い方として適切な温度管理となります。
ヒーターを要する期間は、秋の始め〜春の終わり頃までです。秋と春の頃は25度前後、冬は20度くらいが良いとされます。照明も用いている場合は照明の熱もあるので、考慮しながら温度管理を行ってください。飼育ケース内の温度としては18度以上を目安に、25度前後が維持できると飼い方として適切な温度管理となります。
アイテム8:照明
アクアリウムの観賞用であれば、18wの水槽用蛍光灯1本で足りるとされます。昼と夜の時間に合わせて照明の点灯・消灯を行います。多くの飼い主さんは夜前頃に点灯して、就寝前くらいに消灯することが多いとされます。タイマー付きの照明であれば、夜前頃からタイマーを設定して就寝時くらいに消灯するようにもできます。
ヤドカリの餌
基本的に、ヤドカリは雑食な種類が多いです。魚類や海藻類の死骸も食べるので、浜辺の生態系に良い影響を与える掃除屋としても知られています。人の飼育下ではヤドカリ専用のエサを与えても良いのですが、魚肉・イカ・タコ・エビ・貝類・海藻類なども与えると良いでしょう。ソーセージやご飯粒も食べますが、自然界の食べ物の方が好ましいです。
ヤドカリの餌1:魚介類
魚肉に関しては、脂質が少ない方が水質悪化速度が促進されません。人が食べる部分の残骸をあげると経済的で、購入後は細かく切ってから冷凍保存すると餌の確保になります。ヤドカリが好むのは白魚ですが、グルメなので毎日同じものだと飽きてしまい、そのうち食べなくなります。冷凍保存しておく魚介類は、いろいろあると良いでしょう。
ヤドカリの餌2:海藻類
海藻類は、ワカメやアオサなど少し柔らかさのあるタイプであれば食べます。海が近ければ流れ着いた海藻を取ってあげても良いのですが、食用として販売されている塩付きの海藻類も塩抜きすれば与えることができます。ヤドカリが好む海藻類は、海にある石に付いている苔と言われています。
ヤドカリの餌3:人工餌
ヤドカリの餌として、最も便利なものは人工餌(ヤドカリ専用のエサ)です。ザリガニやカニのエサでも問題なく、この3種類全てに対応していると記載された人工餌もあります。魚介類や海藻類が用意できる場合は、人工餌は栄養補助として与えます。個体によっては食べないこともあるため、いろんな餌を与えてみてください。
ヤドカリの生態
ヤドカリの生態1:脱皮
脱皮は、身が隠れる場所で行います。石などを組んだ隙間を作ってあげると、そこに隠れて脱皮します。オカヤドカリはサンゴ砂の中で脱皮をするため、オカヤドカリの飼い方ではサンゴ砂の陸地が必要です。オカヤドカリの殻の先まで埋まるくらいの深さの陸地を、作っておきましょう。数匹の飼い方をしている場合は、他の個体に邪魔されないように離しておきましょう。
脱皮したものは食べて、カルシウム補給の栄養源とします。そのため、脱皮したものを見つけても取り除かず、そのままにしておくといつの間にか無くなっています。脱皮後も3週間くらいは体の状態が安定するまで潜っていることもあるため、脱皮のために潜っている様子であればすぐに出てこなくても3週間は見守ってみましょう。
脱皮したものは食べて、カルシウム補給の栄養源とします。そのため、脱皮したものを見つけても取り除かず、そのままにしておくといつの間にか無くなっています。脱皮後も3週間くらいは体の状態が安定するまで潜っていることもあるため、脱皮のために潜っている様子であればすぐに出てこなくても3週間は見守ってみましょう。
ヤドカリの生態2:貝殻の引っ越し
ヤドカリは自分の成長に応じて、合う貝殻を探します。数匹での飼い方では貝殻の取り合いが起きるため、いくつもの貝殻を入れておくと良いでしょう。貝殻のサイズは大き過ぎてもダメなので、いろんなサイズを入れておくと合ったものを選びます。
たまに体よりも大きな貝殻を背負ってブカブカな姿をしている個体もいますが、飼い方としては最適なサイズ提供をした方が良いでしょう。
たまに体よりも大きな貝殻を背負ってブカブカな姿をしている個体もいますが、飼い方としては最適なサイズ提供をした方が良いでしょう。
ヤドカリの生態3:冬眠
ヤドカリは寒くなってくると、冬眠を行います。冬眠中の飼い方で気を付けたいことは、温度と湿度の管理です。冬眠中の飼い方では物音などの刺激を与えないように注意しながら、温度と湿度を適切に保ちます。
ヤドカリの生態4:ヤドカリ以外の生き物と飼える?
飼育ケースが広めであれば、小魚数匹またはエビとなら飼うことができます。しかしながら魚類と飼うと生物上の問題が起きる可能性があるため、一緒に飼うなら飼育ケース内の苔取りをしてくれる貝類がです。
淡水でもヤドカリは飼えるのか
淡水は真水のことで、陸上生物が生きるために必要な低塩分の水です。では、ヤドカリの飼い方にとって淡水とはどのくらい必要性があるものなのでしょうか。
淡水(真水)
ヤドカリの飼い方としては、海水ではなく淡水でも問題ありません。しかしながら、海水の方が好むとされています。また、脱皮の際は海水が脱皮を促進してくれます。要するに、海水があると脱皮しやすいのです。ヤドカリは脱皮に失敗すると死んでしまうため、できれば海水が良いとされます。
オカヤドカリは陸上に上がるため、陸上に淡水を入れたペットボトルの蓋を置いて、水中部分を海水にしておくと良いです。海水を現地調達できない場合は塩を混ぜて作りますが、濃度に気を付ける必要があります。水の量に適した塩の量を加えて、海水を作りましょう。海水作りは飼い方に必須なわけではないので、淡水の飼い方でも問題はありません。
オカヤドカリは陸上に上がるため、陸上に淡水を入れたペットボトルの蓋を置いて、水中部分を海水にしておくと良いです。海水を現地調達できない場合は塩を混ぜて作りますが、濃度に気を付ける必要があります。水の量に適した塩の量を加えて、海水を作りましょう。海水作りは飼い方に必須なわけではないので、淡水の飼い方でも問題はありません。
海で見つけたヤドカリの飼い方
海でヤドカリを見つけて飼うとなった時は、海水水槽(マリンアクアリウム)が必要になります。飼い方としては高価なシステムを使うに越したことはありませんが、床面フィルターとエアーリフトだけで比較的安価に揃えられるシステムだけでも飼い方的に間違いはありません。
海水の調達は現地調達が基本ですが、持ち帰る時は飲料水用ポリタンクを活用すると便利です。調達後にすぐ使用しても良いのですが、できれば海水内のゴミを下に沈殿させた後に使います。沈殿は2日〜3日の間、揺らさずに置いておくと自然と起きます。保管は沈殿後、上澄みを組み上げてウールなどで濾すことでできます。保管期間は冬場2ヶ月以上、夏場1ヶ月くらいです。
人工海水というものが市販でもあるため、現地調達できないが最適な塩分濃度の水が欲しい場合は活用しましょう。海水は淡水と混ぜても問題ないため、そのような機会がある時は躊躇いなく混ぜて良いです。
海水の調達は現地調達が基本ですが、持ち帰る時は飲料水用ポリタンクを活用すると便利です。調達後にすぐ使用しても良いのですが、できれば海水内のゴミを下に沈殿させた後に使います。沈殿は2日〜3日の間、揺らさずに置いておくと自然と起きます。保管は沈殿後、上澄みを組み上げてウールなどで濾すことでできます。保管期間は冬場2ヶ月以上、夏場1ヶ月くらいです。
人工海水というものが市販でもあるため、現地調達できないが最適な塩分濃度の水が欲しい場合は活用しましょう。海水は淡水と混ぜても問題ないため、そのような機会がある時は躊躇いなく混ぜて良いです。
ヤドカリの飼い方で初心者が気を付けたいこと
ヤドカリの飼い方で初心者が気を付けたいことは、ヤドカリの種類によって陸地の有無事情が違うこと・脱皮に関すること・水のことなどです。
初心者の注意点1:陸地の有無
基本的に陸地は不要です。しかし、オカヤドカリ類の飼い方に限っては必ず必要です。自分が飼いたいと思うヤドカリの種類をしっかりと確認し、購入時にペットショップの店員に注意点を聞くなど心がけましょう。
初心者の注意点2:脱皮
脱皮は失敗すると死んでしまうため、飼い方としても神経質になりたいところです。オカヤドカリは脱皮の際に砂に潜ります。長いと3週間くらい出てこないので、3週間は様子見です。基本的には水中の隠れた場所で脱皮をするため、隠れられる場所を設けてあげましょう。あと、貝殻の用意も忘れずにしておきます。
初心者の注意点3:水
水に関しては飼い方上、淡水でも海水でも構いません。できればどちらもあることが望ましいのですが、基本水中暮らしの種類ではどちらも用意したところであまり意味がありません。海水の方が脱皮を上手くさせますが、淡水もあると好ましいため、混合させると良いでしょう。基本的にはどちらでも良いので、飼い方的に楽な方を用いれば良いとされます。
つぶらな瞳の癒し!ヤドカリを正しく飼育しよう
飼い方上気を付けるべきことはありましたが、すごく手をかけなくても飼える生物です。よくよく見てみるとつぶらな瞳でこちらを見ており、なんだか癒される姿をしています。大きくなるとハサミの強さも目立ってきますが、その愛嬌は健在です。ヤドカリを家で飼ってみて、観察してみると面白いでしょう。