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クリオネの怖い捕食シーン|怖い/悪魔/触手/回数

クリオネの捕食シーン

小さくて透明で、可愛らしい姿をしているクリオネはとてもがあります。中には、ペットとして飼っている人もいます。ペットとして飼うのであれば、当然エサをあげないといけません。

しかし、クリオネが捕食するシーンは、その見た目とは全くの逆で、捕食の際はとても恐ろしい姿に変身します。知らずにクリオネの捕食シーンを見ると、恐怖を覚えてしまいそうになります。そんなクリオネとは、どのような生き物なのでしょうか?また、クリオネの捕食とはどのようなものなのでしょうか?

クリオネとは?

クリオネの体長は1cmほどです。大きくても3cmほどです。クリオネを映像でしか見たことがない人が、初めてクリオネを見ると、その小ささにまた可愛らしいという感想を持つ人が多いです。

外見は体の左右に羽のようなものが付いていて、この羽をパタパタと動かすことで、水中を泳ぎます。水中ですが、まるで本当に羽でふわふわと飛んでいるかのような見た目もすごく可愛らしいです。

また、クリオネは体が透明で、なんとも神秘的な見た目をしています。その特徴から、流氷の天使と呼ばれたりもします。そんなクリオネの正体は貝です。貝の仲間ですが貝殻は持っていません。透明な見た目は外敵に見つかりにくいようにするためと考えられています。

生息地

クリオネの生息地は北極や南極といった、とても寒い海に住んでいます。なので、流氷の天使や、氷の妖精などと呼ばれたりします。また、日本でもオホーツク海の方ではクリオネを見ることができます。

雌雄同体

貝のほとんどは雌雄同体です。貝の仲間であるクリオネも雌雄胴体です。雌雄同体はオスとメスの生殖機能を1匹で両方持っています。貝の中でも巻貝という種類と、あとはカタツムリやウミウシなども雌雄同体です。

全ての雌雄同体に当てはまるわけではありませんが、雌雄同体の生き物は自家受精を行うことによって繁殖します。つまり、自分で卵子と精子を放出して受精させます。効率の良い繁殖方法に思えますが、自家受精で繁殖する生き物の子供は成長が悪いということがわかっています。

クリオネの繁殖

雌雄同体には自家受精を行って、繁殖する物もいますが、他の生き物と同じように2匹で繁殖する雌雄同体もいます。クリオネは2匹で繁殖を行います。

クリオネが繁殖するときは2匹がお腹をくっつけます。そして、どちらかがオスの役割をして、もう一方がメスの役割となり、繁殖行為をします。メスの役割をした方のクリオネの体の中には卵が作られることになります。

ちなみに、カタツムリやナメクジなども2匹で繁殖行為をします。クリオネと違う点は、お互いに精子を交換し合って、2匹とも妊娠します。クリオネや、カタツムリなどが自分だけで産卵できる自家受精ではなく、2匹で繁殖を行うのは遺伝子のパターンを多様化するためと言われています。

クリオネの産卵

クリオネは生殖行為から産卵まで、わずか数時間しかかかりません。メスの役割をしたクリオネはゼリー状の卵を体外に排出します。一度に産卵される卵は100個から1000個ほどです。クリオネの体長は1cmちょっとなので、その体からこれだけの卵の数が産卵されるとなると、多く感じます。

産卵された卵はわずか3日ほどで孵化します。生まれたばかりのクリオネの幼生はプランクトンを食べて成長します。生まれてから約1年ほどで大人になります。クリオネの寿命は2年から3年ほどです。

クリオネの捕食

幼生のときはプランクトンを食べて成長するクリオネですが、大人になれば食べ物も変わります。ですが、実はクリオネには、まだまだわからないことも多く、捕食についてもよくわかっていません。

クリオネは食事をしなくても平気

クリオネが普段は何を捕食しているのか?、これがわからないのは理由があります。それはクリオネがほとんど捕食をすることがないからです。クリオネは寿命は2、3年に対して、1年もの間、絶食することができます。なので、クリオネは大人になってから、たった数回しか捕食をしません。

肉食

クリオネは可愛らしい見た目をしているので、幼生のときと同様にプランクトンを食べたり、海藻などを食べたりしていると思われがちですが、実際はかなりの肉食系です。主に捕食しているのはミジンウキマイマイという巻貝です。クリオネも貝の仲間なので、同じ貝を捕食していることになります。

先に述べた通り、クリオネについてはよくわかっていないことも多いです。捕食に関しては、このミジンウキマイマイしか食べないのではないか?、と言われています。しかし、実際は大人になってもプランクトンを食べていることもあります。ですが、クリオネにとってプランクトンは大きな食事ではないので、しっかり栄養補給するためにはミジンウキマイマイを捕食する必要があります。

このクリオネが捕食しているミジンウキマイマイは手に入れることが困難な生き物です。なので、飼育されているクリオネはなかなかミジンウキマイマイを捕食する機会がないので、ずっと絶食状態の場合もあります。

クリオネの捕食シーン

クリオネは可愛らしく、神秘的な見た目をしているので、流氷の天使や氷の妖精と呼ばれてがあります。しかし、このクリオネの捕食シーンが天使や妖精などとはかけ離れたものであることを知っている人は少ないです。

怖い捕食シーン

先に述べた通り、クリオネはミジンウキマイマイという巻貝を捕食します。捕食するためには、まずミジンウキマイマイを捕まえないといけません。クリオネはミジンウキマイマイを捕まえるために、6本の触手を使います。逃げるミジンウキマイマイを追いかけ回して、6本の触手で、自分の体の半分以上はあろうかというミジンウキマイマイをガッチリとロックします。

ミジンウキマイマイを捕まえたクリオネはゆっくりと時間をかけて、栄養を吸収していきます。その獲物を追う姿は天使や妖精とはかけ離れています。

悪魔のような姿に変身

クリオネは6本もの触手でミジンウキマイマイを捕まえて捕食します。しかし、クリオネを見たことがある人からすると、どこに大きな獲物をガッチリと捕まえられるほど、しっかりした触手が6本もあるの?、と思ってしまうはずです。

その触手は頭から出てきます。普段のクリオネの頭部は、丸い頭に小さな角ような突起が2つあってとても可愛らしいです。しかし、この触手を出すときには原型がなくなり、絵に描いたようなグロテスクな触手が飛び出します。

その姿は天使や妖精とは真逆で、クリオネの捕食シーンを見た人は悪魔のようだった、と言うようになります。

共食い

さらに衝撃的なことに、クリオネはクリオネを捕食することもあります。つまり、共食いをします。通常の共食いは、よほど食べる物がなく、追い詰められた動物がすることです。水中生物の間では、意外とよくあることだそうです。しかし、クリオネを飼育している場合はエサも簡単には手に入らないので、同じ水槽内のクリオネ同士で共食いが起こらないように注意が必要です。

クリオネの捕食での触手の使い方

クリオネはミジンウキマイマイを捕食するために触手を使います。触手は6本もあり、ミジンウキマイマイをガッチリとロックすることができます。触手はクリオネの頭が開いて飛び出してきます。

触手でミジンウキマイマイを捕まえると、栄養を吸い取っていきます。方法は中身を身の中身を掻き出しながら、ヤスリのような歯舌で削るように獲物を食べます。

実は頭ではない

ここでは頭と書いて説明してますが、正確には丸くて角のような物がついた部分はクリオネの頭ではありません。内側が赤くなっていて、顔のように見える部分は、実はお腹です。そして、羽のように見える部分は翼足と言い、これは足です。口は頭に見える部分の上部についています。

クリオネの一日の捕食回数

先に述べたようにクリオネの捕食回数は非常に少ないです。場合によっては、1年ほど何も食べないときもあります。極端な個体は、一生のうちに1回も食事しなかったものもいます。また、一生のうちに1回でもミジンウキマイマイを捕食すれば十分とも言われています。しかし、実際のところはよくわかっていません。

クリオネの名前の由来

クリオネは学名ではクリオネ・リマキナと言います。クリオネの部分はギリシャ神話に登場する海の妖精、クレイオからきています。リマキナの部分は、ギリシャ語でナメクジに似た、という意味です。なので、この2つの意味をつなげると、ナメクジのような海の妖精ということになります。

バッカルコーン

先から述べている6本の触手のことをバッカルコーンと言います。頭が割れてバッカルコーンが飛び出すと、まるでイソギンチャクのような見た目になってしまいます。また、捕食中はバッカルコーンを出した状態なので、しばらくは可愛いクリオネの姿には戻りません。

クリオネを飼う

捕食の瞬間は恐ろしい姿になってしまいますが、クリオネが捕食をする瞬間はわずか回数だけです。捕食以外のときは普段通り、可愛い姿でいてくれます。その可愛らしい姿をいつでも見られるように、と家でクリオネを飼う人もいます。

海水を用意する

当然ながら、クリオネは海の生き物なので海水が必要です。海水はどこの海の物でも構いません。大切なことは海水を冷やすことです。クリオネは北極や南極、日本ではオホーツク海などのような寒い海に住んでいます。

なので、クリオネを飼うときは海水を4度以下まで冷やしましょう。また、ずっと同じ海水ではいけないので週に1回は水を変えるようにしましょう。

温度には細心の注意が必要

上記で述べた通り、クリオネは寒い海に住んでいるので、家で飼う際は海水を4度以下に冷やす必要があります。海水が10度以上になると、クリオネが死んでしまう恐れが出てきます。なので、家でクリオネを飼う際は、冷蔵庫で飼育するようにしましょう。

水の量

クリオネを飼うときの水の量は1匹につき500mlは必要です。このくらいの水の量がないと、クリオネがストレスを感じてしまします。また、水槽や容器は密閉できる物を選びましょう。雑菌の繁殖や侵入を防ぐためです。見た目にこだわらないのであれば、ペットボトルでも大丈夫です。

明るさ

クリオネは明るい場所で飼っても大丈夫です。しかし、できれば海と近い環境を作ってあげる方が良いので、できるだけ暗い場所で飼育してあげましょう。

エサ

先に述べた通り、クリオネの捕食についてはよくわかっていません。なので、エサも用意することはできません。ミジンウキマイマイを食べることはわかっていますが、簡単に手に入るものではありません。

しかし、プランクトンも食べると言われているので、海水で飼育しておけば水中にいるプランクトンを勝手に食べてくれます。水を替えないと、水槽内のプランクトンが減ってしまうので、週に1回くらいは海水を替えるようにしましょう。

水を替えていれば、クリオネは大人になってから1年くらいは捕食をしなくても生きていけます。

クリオネの購入場所

クリオネはペットショップの魚コーナーの辺りに稀にいることがあります。熱帯魚のように常時いるわけではないので、なかなか目にすることはありません。

また、市場や鮮魚コーナーで見たことがあるという人もいるはずです。これらの場所にもごく稀に置いてあることがあります。もちろん、食用ではなく、観賞用です。

食べれないこともない

クリオネは貝の仲間なので食べれないこともありません。ただし、クリオネを食べる場合は、もともと食用ではないので、何かあっても完全に自己責任となります。

クリオネは水中では形を保っていますが、水から揚げると形が保てなくてムニュムニュのゼリーのようになります。生のまま食べると苦みが強いそうです。火を通すと、もともと小さな体が、さらに小さくなってしまいます。

火を通すことで多少は食べやすくなるものの、やはり美味しくはないようです。可愛そうなうえに、美味しくないので、クリオネは観賞用にするようにしましょう。

クリオネの新種

クリオネのその生態については、よくわかっていないことも多いです。世界でまだ5種しか見つかっていません。その5種目は富山湾で発見されました。このクリオネは日本の固有種の可能性があると言われています。

クリオネを飼ってみよう

クリオネは見た目もかわいらしく、流氷の天使や氷の妖精と呼ばれています。その可愛らしい姿に癒されようと、クリオネを飼う人もいます。クリオネは体が透明なので、水槽にライトを当てると何とも神秘的で幻想的な姿になります。

ただし、クリオネのエサであるミジンウキマイマイはなかなか手に入るものではありません。しかし、クリオネは何も食べなくても1年は平気です。またプランクトンを食べるとも言われています。

もしも、ミジンウキマイマイが手に入るようなことがあれば、クリオネの貴重な捕食シーンを見ることができるかもしれません。ですが、クリオネの捕食シーンは恐ろしいです。1度、クリオネの捕食シーンを見てしまったら、可愛く思えなくなる可能性もあります。

しかし、貴重な捕食シーンが見れたと思って、最後までしっかり面倒を見てあげましょう。
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