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ヤマトヌマエビの飼育方法とは?注意するポイントと飼いやすさをご紹介

ヤマトヌマエビとは

やまとぬまえびとは、エビ目ヌマエビ科ヒメヌマエビ属という海老の種類になります。インド太平洋海岸に生息する淡水のエビです。

幼少期は海で生活し成長すると川に上がり生息している小型のかわえびの種類です。川エビの種類の中では大きくなる種類になります。

観賞魚水槽のコケ取りや残りエサを食べてくれるエビとしてペットショップで販売されており、古くから親しまれているエビです。

ヤマトヌマエビの特徴4つ

ヤマトヌマエビの下記の特徴を4つ紹介します。

半透明に黒い斑点の体、最大で約5cmの大きさ、寿命は約3年、脱皮をするの4つです。

ヤマトヌマエビは水槽の苔取りや、残りエサを食べてくれる、お掃除エビとして飼育される方が多いですが、模様が綺麗で、動きがかわいい存在感のあるエビです。

メインの綺麗な熱帯魚も見ていて癒されますが、水槽内でちょこちょこ動くヤマトヌマエビを観察してみるのも面白いですよ。

上記の4つの特徴の他にも、前2本の足にあるハサミで、エサを持ち食べる姿や、水上に出ると足で歩きだすなどヤマトヌマエビならではの特徴、面白さがあります。

ヤマトヌマエビの特徴1:半透明に黒い斑点の体

ヤマトヌマエビの体色は,体全体が半透明で頭から尾まで黒い斑点があります。背中の真ん中には黄色や白い線が尾まで入っています。

体の両サイドに入っている模様はオスとメスで異なり,オスは黒い模様が丸くメスは線の様な模様になり,尾が広がっている部分には、黒と青のまるいスポットが入っています。

個体によっては体色が透明では無く薄い青だったり薄い茶色の個体もいます、斑点が黒でなく茶色や赤い斑点だったりするヤマトヌマエビもいます。

個体によつて微妙に色や模様が違うのもヤマトヌマエビ飼育の楽しみの一つになります。

ヤマトヌマエビの特徴2:最大で約5㎝の大きさ

額角から尾までの大きさで体長はオスが2~3㎝、メスが3㎝~4㎝と同じ水槽の苔取りをするエビの仲間ミナミヌマエビに比べると1㎝から2㎝大きくなります。

メスの方が大きくなり、中には5㎝を超えるヤマトヌマエビもいます。

5㎝を超えてくると水槽の中でも存在感は出てきます。苔を食べる量も多くなるので、大きくなるのを想定して水槽に入れる数を決めた方が良いです。

髭は体長くらい長く、額角は下向きで、鋸状の棘が上縁に10~27個下縁に5~16個あります。

ヤマトヌマエビの特徴3:寿命は約3年

ヤマトヌマエビの寿命は平均で約3年です。

ヤマトヌマエビは水槽で飼育するエビの中では、大きくなる種類です。他の小型エビのミナミエビやビーシュリンプの寿命が約1年~2年に比べると長生きになります。

ヤマトヌマエビが寿命ではなく死んでしまう原因としては、ペットショップから買ってきて自宅水槽に急に入れると水質の急な変化でPHショックで死んでしまうケースや、掃除で水を替えた時の水質変化で死んでしまう事があります。

死んでしますと茹でたエビのように赤くなるので直ぐに分かります。

ヤマトヌマエビの特徴4:脱皮をする

ヤマトヌマエビは脱皮を繰り返し成長していきます。

脱皮をすると水槽内には、エビの形の透明な抜け殻があります。抜け殻はそのままにしておいても大丈夫ですが、見た目が気になるときは取り除きましょう。

脱皮をする際にうまく脱皮できず、失敗してしまうヤマトヌマエビもいます。脱皮不全のエビは脱皮ができなく死んでしまします。

生体が弱っていたり、水質悪化でストレスがかかってしますと脱皮不全になると言われています。

ヤマトヌマエビの飼育方法

ヤマトヌマエビは見た目もキレイで、水槽内をチョコチョコ動きまわる姿が可愛く、水槽のコケ掃除をするエビとしてがあります。

飼育の難易度は低く初心者の方にもです。熱帯魚との混泳もヤマトヌマエビから襲うことはほとんどなく、相性の良い魚がたくさんいます。

飼育ポイントを押さえれば長く飼育できるので、ここではヤマトヌマエビの飼育方法を紹介します。
ヤマトヌマエビの飼育方法
  • ヤマトヌマエビの飼育方法1:販売価格は約200円
  • ヤマトヌマエビの飼育方法2:流木や隠れ家が必要
  • ヤマトヌマエビの飼育方法3:餌は苔
  • ヤマトヌマエビの飼育方法4:熱帯魚と混水できる

ヤマトヌマエビの飼育方法1:販売価格は約200円

ヤマトヌマエビの販売価格は約200~300円です。ホームセンターのペットショップコーナーや観賞魚店、ネット通販でも購入できます。

ショップだと1匹で飼うよりも複数匹で購入した方が安くなる事もあります。水槽の苔取り要因として1、2匹より複数匹購入することが多いです。

ネットで購入すると、航空便を経由して届く場合もあり、夏場、冬場は温度変化で生体が弱って届くことがあります。販売元の口コミなどを確認して注文すると失敗しません。

ヤマトヌマエビの飼育方法2:流木や隠れ家が必要

水槽内に隠れ家があることで、混泳している魚からの攻撃を避けられます。

流木のメリット・デメリットを紹介します。メリットは自然の流木を水槽内に入れる事で、見た目がより自然の川に近づき雰囲気が良くなります。形も同じものが無いので、水槽に合った流木を選べます。

デメリットは流木はあく抜きをしないで水槽に入れてしますと水槽の水が茶色くなってしますので見た目的によくありません。あく抜きの時間や手間がかかります。

ホームセンターではエビシェルターが商品として売られていますので手間をかけずに水槽に設置できます。

ヤマトヌマエビの飼育方法3:餌は苔

餌は基本的には苔ですが何でも食べます。

ヤマトヌマエビを買う理由として多いのは、水槽内のコケ取り要因として飼われる事が多いです。苔のほかにも餌の食べ残しや、魚の死骸も食べます。

水槽を新しく立ち上げる時には、飼育セットコケ取り生体としてです。水槽に苔が生える限り餓死することはありません。

もしも水槽内の苔が無くなってしまったら、沈水性の川エビの餌などを与えます。

ヤマトヌマエビの飼育方法4:熱帯魚と混水できる

ヤマトヌマエビは混泳できる魚と、できない魚がいます。熱帯魚の餌に乾燥エビがあるので、同じ水槽にエビが好物の魚がいたら、食べられてしまします。

肉食傾向の強い魚・攻撃的な魚・フグの種類・ベタ・エンゼルフィッシュなど混泳できない魚は多いので、ショップの店員さんに確認してから購入することをおススメします。

混泳できる魚は、グッピーやネオンテトラなど気性が荒くない魚となら混泳は可能です。熱帯魚ではないのですが、大きくない金魚やメダカとも混泳可能です。

逆に弱った魚はエビのエサになってします事があります。

ヤマトヌマエビ飼育における注意点

エビの種類は、熱帯魚の中でも水質や水温の変化に弱いグループになります。

せっかく買ってきた生体が水槽に入れてすぐに体調を崩したり、一緒に飼っている魚に食べられたり、かわいそうな思いはしたくないです。

大事に飼育してより長い期間水槽内を元気に泳いでいてもらいたいです。

ここでは、ヤマトヌマエビを長期飼育するために、日ごろ飼育していくために注意しなければいけないポイントを紹介します。
ヤマトヌマエビ飼育における注意点
  • 大型の魚と混ぜてはいけない
  • 水質や水温変化に弱い
  • 初心者には難しい
  • 水換えの頻度は週に1回
  • 水合わせは慎重に

ヤマトヌマエビ飼育における注意点1:大型の魚と混ぜてはいけない

熱帯魚は雑食性で、口に入るものなら食べてしまいます。特に大型の肉食魚にとっては、餌になってしまうので混泳は避けた方が良いです。

大型魚とはアロアナやナマズ系の熱帯魚です。他にも大型でなくても攻撃性の強いエンゼルフィッシュやベタなどと一緒に飼育していると、脱皮中に攻撃されたり、つつかれて死んでしまいます。

混泳不可能な魚としては、アロアナ、ポリプテルス、ダトニオ、エイ、エンゼルフィッシュ・ディスカス・シクリッド、ベタが挙げられます。

ヤマトヌマエビ飼育における注意点2:水質や水温変化に弱い

ヤマトヌマエビは飼育水の水質変化や水温の変化には弱いところがあります。水槽の底でじっとしているエビは水質や水温の変化でショックを受けている可能性が高いです。

飼育の際に気を付ける事は、まず、水質変化です。水質の変化でダメージを受けやすいのが、購入してきたエビを水槽に放すときと水槽掃除で水の入替をしたときにが多いです。

ペットショップの飼育水と自宅の飼育水のPHが違う場合はPHショックをおこし弱って死んでしまいます。なので、水温合わせが終わったら、エビのいる水の中に水槽の水を少しずつ入れてあげるとPHの変化に対応できます。

水温変化も気を付けなければいけません、ヤマトヌマエビの飼育温度として適温は20℃~28℃です。

特に夏場の熱い時期は、水温がいっきに上昇し、水槽内に赤くなったエビの死骸を見つける事があります。夏場は冷却ファン、冬場はヒーターを使い水温の調整をしてあげると良いです。

ヤマトヌマエビ飼育における注意点3:初心者には難しい

ヤマトヌマエビの飼育はポイントさえおさえておけば初心者でも挑戦できる難易度の生き物です。

水槽へ入れるときの水合わせや温度合わせをしっかり行い、一度水槽の環境に慣れてしまえば長く飼育が可能です。ヤマトヌマエビは環境の変化に弱いので、下記の事に気を付けましょう。

水温を一に保つ、定期的な水槽の水換えで水質を保つ、一回で水槽の半分以上の急激な水替えをしない、水槽へ入れるときの水合わせはチューブを使い点滴で時間をかける

水槽にヤマトヌマエビを入れるときはバケツに入れエアーレイションをします。エアーなしだと酸欠になる可能性があります。

ポイントをおさえ飼育していけば、長期飼育が可能です。

ヤマトヌマエビ飼育における注意点4:水換えの頻度は週に1回

水換えをする理由は、飼育水槽内の硝酸塩を取り除くためです。

硝酸塩とは魚のフンや残りエサなどを微生物が分解してくれて、アンモニア→亜硝酸→硝酸塩になります。

アンモニア・亜硝酸もたまりすぎるとヤマトヌマエビが弱っていきますが、アンモニア・亜硝酸は水槽内の微生物が分解してくれます。

しかし硝酸塩は分解されないので、水換えをして取り除きます。水は水槽の3分1を抜いて、新しい水を足します。長く飼育するのには、水替えで飼育環境を保ってあげる事が大切です。

新しい水を入れるときは、カルキ抜きをし、温度合わせをし、いっきに入れずに水質変化に気を配りながら少しずつ入れます。

ヤマトヌマエビ飼育における注意点5:水合わせは慎重に

水質変化でショックを受けずに水合わせをする方法を紹介します。

ペットショップからヤマトヌマエビを購入して帰ってきたら袋を自宅の水槽に浮かべ、袋の水と自宅水槽の水温合わせをします。時間は30分~1時間です。

水温合わせが終わったらバケツに袋の水とヤマトヌマエビを移動させます。水はバケツの半分くらいにしておきます。

エアチューブとコックを使ってサイフォンの原理を利用して点滴方式で1滴ずつバケツに水槽の水を入れます。

バケツの水が半分からバケツいっぱいになるまで点滴をします。ペットショップの水と自宅の水槽の水が半々になるようにします。水合わせが完了したら、網ですくい水槽に入れます。

ヤマトヌマエビ飼育にグッズ5選

ヤマトヌマエビ飼育に便利な器具が色々あります。

水質変化や水温変化などに敏感なヤマトヌマエビですが、上手に市販の器具を使い、安定した飼育環境を維持できるようにしましよう。

ここでは、ヤマトヌマエビ飼育にグッズを5つ紹介します。

ヤマトヌマエビ飼育にグッズ1:テトラ (Tetra) アクアリウムセット AG-52GF

初心者の方は、飼育を始めようと思ったときに、なにを揃えたら良いのか迷うと思います。

ペットショップに行くと、熱帯魚のコーナーには数々の商品があります。その中から1つ1つ選んで揃えるのは難しいです。

商品の様なセット品があると買い忘れがなくスムーズに飼育環境を作ることが出来ます。

幅52cm、水量約36Lと大きな水槽です。飼育において水量が多いと水質が安定してトラブルが少なくなります。

水量が少ないと温度の変化が激しいのでヤマトヌマエビにはストレスになります。水質の変化も水量が少ないとエサの食べ残しや魚のフンですぐに汚れてしまいアンモニアや亜硝酸がたまりやすくなります。

外掛式フィルターがセット品で入っています。ワンタッチで交換できるフィルターなので、お手入れも簡単にできます。

ヤマトヌマエビ飼育にグッズ2:ヌマエビの主食 40g

ヤマトヌマエビは水槽の苔取りとして購入される方が多く、苔があれば生きていられるというイメージもあります。

同じものだけを食べていたり、苔がなくなると栄養不足になることがあるので、ヌマエビのエサで栄養バランスを保ちましょう。

魚用のエサだと浮いているので沈むまで食べられなく魚に食べられるとエビまで行きわたらないので、沈下性のエサだとエサが沈む前に魚に食べられず、水槽の底にいるエビにもとどきます。

ヤマトヌマエビ飼育にグッズ3:テトラ (Tetra) テトラ (Tetra) オートワンタッチフィルター AT-30

機械が苦手な方でもコンセントを入れるだけで、使えるので簡単にろ過機を設置できます。

水槽のどの面にも設置できるので、狭いスペースでも、小型の水槽でも、用途に応じて使用することが可能です。

小型水槽でも飼育できるヤマトヌマエビにはろ過機です。小型水槽での飼育に適した外掛式フィルターです。

特徴はフィルターがワンタッチで交換可能でお手入れが簡単です。水流調整節もついているので飼育する魚に合わせて調整できます。

モーターが水中にあるので音が静かで気にならないのも魅力的です。適合水槽サイズは20cm~35cmで、AT-30の他にもAT-20、AT-50、AT-60、AT-75w、AT-miniと水槽サイズに合わせて選べます。

ヤマトヌマエビ飼育にグッズ4:冷却ファン

室内で飼育していても夏場の水槽内の水温は30℃を超える事があります。

水槽用のクーラーもペットショップなどには売っていますが、価格が数万円と高価です。なので、価格のおさえられた冷却ファンで暑い夏も乗り越えましょう。

熱帯魚なので暑さには強いというイメージを持っている方もいますが、28℃を超える水質ではヤマトヌマエビは弱ってしまいます。

夏場の高温には冷却ファンが必需品です。

中でもテトラの冷却ファンはサーモスタットが内蔵されているので飼育水温を24℃~25℃になると自動的に電源OFFにしてくれます。

ヤマトヌマエビは水温の変化に弱いので、夏場の高水温を防ぐのに使用します。

ヤマトヌマエビ飼育にグッズ5:水質試験紙

水質を調べる水質試験紙は色々な商品がありますが、水質1つに対して1つの試験紙が多い中、下記の商品は、一つで6つの水質をチェックできます。

1つ1つチェックしていると手間がかかるので、この試験紙だと1回で済みます。

試験紙を水槽水にひたすだけで、リトマス試験紙のように色が変化し、6つの水質(PH.炭酸塩硬度.総硬度.亜硝酸.硝酸塩.塩素)を1度にチェックできる試験紙です。

見た目には透明できれいな水でも、魚のフンや、エサの食べ残しで日々、水質変化をしているのでチェックが簡単な試験紙が役に立ちます。

ヤマトヌマエビは水質の変化に弱いので、こまめにチェックをして、長く飼育できるように
水質を保ちましょう

ヤマトヌマエビ飼育にグッズ5:エビシェルター

ヤマトヌマエビは夜行性のため、暗い場所が好きです。なのでシャルターの様な暗い場所はエビが落ち着ける場所です。

エビが、シャルタ-の中に入っている姿もかわいいので、水槽を見る楽しみも増えます。

小型魚やエビのシェルターになるレイアウト用品です。

シェルターを入れる理由としては、ヤマトヌマエビが脱皮をしたときは、体全体が柔らかく他のエビや魚に攻撃されてしまう事があります。その時の避難用としてシェルターを水槽に設置しておくと隠れ家になります。

エビは夜行性なので暗いところが好きなので、シェルターはエビにとって落ち着ける場所です。デザインがリアルな流木を再現しているので、水槽に入れても自然な雰囲気を演出してくれます。

水槽の掃除はヤマトヌマエビにおまかせ

水槽内を掃除する魚はたくさんいますが、水槽の掃除はヤマトヌマエビが一番働き者です。

苔だらけの水槽にヤマトヌマエビを入れると数日後きれいに苔が無くなっているくらい、大活躍のヤマトヌマエビ、価格もお手頃で飼育しやすい魅力的なエビです。

ショップでは2㎝から3㎝で売られていますが飼い込むと5㎝近くに成長します。
水槽内でも存在感が出てきます。

ぜひ、水槽のわき役から主役になる5㎝を超えるヤマトヌマエビに育ててください。
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