cms-import-animaroll-wp

どじょうの飼育方法や寿命は?餌や水槽のレイアウトについても紹介

「ペットを飼いたいけど何を飼うか迷っている」
「どじょうをペットにすることができるの?」
このように、ペットを飼いたいが何を飼うか決めかねているという人は多いでしょう。しかし、そのような人の中でもどじょうをペットとして飼うことができると知っている人は少ないのではないでしょうか。

本記事では、どじょうの生態や寿命などの特徴、飼育方法などを紹介しています。また、飼育に必要なものを商品のリンク付きで紹介しています。

この記事を読むことで、ペットとしてのどじょうの特徴をより深く理解することができるため、どじょうの飼育に興味が出てくる人もいるでしょう。また、飼い方や飼育に必要なアイテムも解説しているので、早速どじょうを飼育する準備ができるでしょう。

どじょうの飼育に興味のある人も、どじょうの飼育について今まで知らなかったという人も、ぜひこの記事をどじょうの飼育の参考にしてみてください。

どじょうの特徴とは?


どじょうをペットとしてイメージするという人は少ないでしょう。しかし、その性格や生態を知ると、どじょうが飼育しやすくペットとして魅力的な魚だということがわかるでしょう。

ここでは、どじょうの特徴について解説します。

どじょうの生態

どじょうはコイ目ドジョウ科に分類され、実はコイの仲間です。何でも食べる雑食の魚であり、口の周りのひげで餌を探知します。他の魚が残した餌や腐った水草、水底の苔なども食べてくれることから、水槽を掃除してくれる生き物として有名です。

どじょうの大きな強みは生命力が強いという点です。その生命力の強さは、呼吸の仕方に関連していると言われています。どじょうはエラ呼吸の他にも、腸管呼吸や皮膚呼吸しています。

腸管呼吸とは、水面に上がって口から空気を吸いお尻から二酸化炭素を吐き出す呼吸方法です。酸素濃度が低くなった時もこの方法で呼吸を補うことができます。また、皮膚呼吸もできるのでどじょうは水の外でもしばらく生きていられます。

どじょうの特徴と性格

種類や個体によって差はありますが、どじょうは比較的に温和な性格です。水底が好きで砂や泥に潜って生活しています。そのため、他の生物との縄張り争いや喧嘩が少なく混泳に向いている魚だと言えます。

どじょうの寿命

野生のどじょうの寿命は2年から3年程度です。飼育する場合のどじょうの寿命はもっと長く、10年程度と言われます。

野生と飼育の場合で寿命が違うのは、生息する環境の違いのためです。飼育ではどじょうにとって快適な環境を整えてあげることができるため、その分長生きできることが多くなります。飼育の場合でも水槽内の環境やストレス状態によって寿命が短くなることもあるようです。

どじょうの繁殖

どじょうはおおむね4月〜6月にかけて繁殖し、東京での産卵は夏季と言われます。オスがメスの体に巻き付くような形になり、水草や泥底に産卵します。卵は1ミリ程度であり、およそ2日で孵化します。

どじょうは大きくなるとどれくらいになる?

どじょうはおおむね全長5センチ〜10センチ程度だと言われますが、大きいものだと15センチ程度にもなるでしょう。1ミリ程度の卵から体長3ミリ程度のどじょうが孵化し、その後1年程度で10センチ程度まで大きくなります。メスの方が大きくなる傾向があります。

どじょうの種類


どじょうには多くの種類がありますが、種類によって飼育方法に大きな違いはありません。どじょうは比較的に大人しい性格の魚ですが、中には荒々しい性格のものもいます。

よく性格を知って、お気に入りの種類のどじょうを見付けてみてください。

マドジョウ

マドジョウは大きくなるとサイズは15センチ程度で、模様のない黒褐色の背中をしたどじょうです。多くの人がどじょうと言われてイメージするのは、マドジョウの姿であることが多いでしょう。田んぼや河川など日本全国どこにでも生息しています。

温和な性格から、飼育が比較的簡単であるところが魅力です。他の魚と喧嘩することが少なく、混泳にも適しています。そのため、すでに他の魚を飼っている人などにもおすすめのどじょうです。

ヒドジョウ

ヒドジョウはマドジョウの突然変異個体です。よって、マドジョウと大きさや性格、飼いやすさなどはよく似ています。

明るい黄色の体が特徴で、水槽にいるだけで華やかな印象になるのが魅力です。

イシドジョウ

イシドジョウは体長7センチ程度で、どじょうの中でも小さいサイズなのが特徴です。高温に弱く、夏場は水槽用クーラーが必須となります。そのため、マドジョウなどと比べると飼育に注意が必要などじょうです。

よって、手間をかけて育ててあげたいタイプの人におすすめでしょう。

シマドジョウ

マドジョウなどと比べると、シマドジョウは体長10センチ程度で小さめのサイズです。北海道と九州には生息しておらず、本州と四国に生息していることが多いどじょうです。

頭から尻尾までが縞模様で、その周りが斑点模様になっているという見た目の特徴があります。性格は大人しく、混泳に適しているところがマドジョウと似ています。

アジメドジョウ

アジメドジョウは人里離れた清流に生息しており、田んぼや一般的な河川に生息するマドジョウなどと比べると珍しいドジョウだと言えます。個体によってさまざまな形の黒い斑紋が体にあるのが特徴です。

水質の変化に敏感で高温に弱く、飼育する場合は水槽用クーラーが必須になります。

フクドジョウ

フクドジョウは、北海道、東北地方に生息するドジョウです。どじょうの中では動きが活発で、体つきも太いのが特徴です。

皮膚呼吸と腸管呼吸はせずえら呼吸のみなので、飼育する際は酸素量に注意しなければいけません。

ホトケドジョウ

ホトケドジョウは日本固有のどじょうで、近畿地方から東北地方に生息しています。6センチ程度の小さな体で平たい顔をしているのが特徴です。

泳ぎが得意で、水槽では底に潜らず中層を泳いで生活する珍しいどじょうです。また、高温が苦手であるため、飼育には水槽用クーラーが必須となります。

荒々しい性格で肉食性もあるため、混泳する場合は相手を見極めなければなりません。どじょうの中では飼育の難易度が比較的高いと言えます。

スジシマドジョウ

スジシマドジョウは、シマドジョウとよく似た縞模様と斑点模様が特徴のどじょうです。

マドジョウやシマドジョウなどと同様、大人しい性格で飼育自体は比較的難しくありません。

アルビノドジョウ

マドジョウを品種改良したものがアルビノドジョウです。そのため、マドジョウと大きさや性格などは似ています。ピンクや白に見える体に赤い目が特徴的で、他のどじょうと比べて値段も高くなっています。

視力が弱いため、飼育の際は餌が行き渡っているか注意してみてあげることが必要です。

クラウンローチ

クラウンローチは熱帯魚ですが、どじょう科に分類されます。体長が30センチ程度になるものもいて、性格にも荒々しさがあります。

そのため、飼育の際には他の魚との混泳に注意が必要です。

クーリーローチ

クーリーローチもクラウンローチ同様、熱帯魚のどじょうの仲間です。夜行性なので日中は見かけることが少ないですが、その姿はオレンジ色のような細長い体に縞模様で非常に目を惹きます。

どじょうを飼育するために必要なもの


どじょうの飼育は、必要なものさえ揃えてしまえば魚の中でも比較的簡単だと言えます。

ここでは、どじょうの飼育に必要なものをリンク付きで紹介しています。どじょうの飼育に興味を持った方は、早速準備を始めてみてください。
  • 水槽
  • 水槽の蓋
  • ろ過フィルター
  • 底砂
  • ヒーター
  • 照明
  • 隠れ家

飼育に必要なもの①水槽

もちろん、どじょうの飼育にはまずは水槽が必要です。どじょうは体長10センチ程度かそれ以上大きくなる場合もあるので、長さが30センチ以上ある水槽を選びましょう。長さが60センチあれば、他の魚との混泳も十分にできます。

飼育に必要なもの②水槽の蓋

ドジョウは飛び跳ねることの多い魚なので、水槽には蓋が必要です。環境の変化によるストレスで水槽を出そうとしたり、驚いたり暴れたりした拍子に飛び出てしまったりなど、さまざまなことがその要因として考えられます。

蓋を選ぶ際は、どじょうの細い体が抜け出してしまわなうような隙間ができないものを選びましょう。水槽と蓋がセットになっているアイテムもあるので、そういったものもおすすめです。

飼育に必要なもの③ろ過フィルター

ろ過フィルターには、フンなどを取り除いて水を綺麗にしてくれたり酸素を供給したりする機能があります。水槽内の環境を整え、どじょうがストレスなく長生きできるようにしてあげるために必須のアイテムです。上部フィルターや底面フィルター、投入式フィルターなどさまざまな種類があります。

ここでは、上部フィルターや底面フィルターのメジャーな2つについて詳しく解説していきます。

上部フィルター

水槽の上部に設置するフィルターです。安価でろ過能力も高いので、安心して購入・使用できます。

上部フィルターの魅力は、蓋を開けてろ材を交換したり内部を掃除したりメンテナンスが簡単なところにあります。楽にお手入れしたいという人にお勧めです。

しかし、水槽の上部のスペースをフィルターが占領するため、見栄えが悪いという難点もあります。

底面フィルター

底面フィルターは水槽の底に敷き詰めて使用します。上部フィルター同様、安価でろ過能力も高いフィルターです。底にフィルターが隠れるため、見栄えが良いという魅力があります。

しかし、底に敷き詰めるためフィルター交換の際には水槽のリセットが必要になるなどメンテナンスに手間がかかるデメリットもあります。また、細かい底砂は仕組み上吸い込んでしまうため使用しづらく、大きめの底砂を選ぶなど注意が必要です。

飼育に必要なもの④底砂

どじょうは底の砂に潜って生活するため、水槽内にも底砂があると快適に落ち着いて生活できます。底砂にはさまざまな種類があります。角が取れていてどじょうの体が傷付かない、水質に影響しないなどどじょうが安全に暮らせる底砂を選びましょう。

どじょうへの安全性以外では、使用しているフィルターとの相性を見極めることも大切です。また、見た目もそれぞれ違うので、色や形にこだわりたい人もいるでしょう。

ここでは、どじょうが安心して暮らすためにおすすめの底砂を何種類か紹介していきます。

川砂

川砂は粒が細かく角が取れた、どじょうが安全に暮らせる底砂です。砂の色合いが自然の河川のものと近いので、観賞用にも適しています。

粒が細かいので、特に底面フィルターではフィルターが粒を吸い込んでしまう場合があり、注意が必要です。

田砂

田砂は、田んぼの砂利から粘土室の土が除去されたものです。砂の角が取れ、どじょうの体が傷付かないようになっています。

汚れたら洗って再利用できるという魅力のある底砂です。

玉砂利

玉砂利も丸く角が取れていて水質への影響も少ない、どじょうにとって安全に暮らすことのできる底砂だと言えます。重い砂なので特に小さいドジョウは潜りづらい場合があり、その点には注意が必要です。

ボトムサンド

ボトムサンドは、どじょうのように水槽の底で暮らす魚のため底砂です。角の丸みや水質への影響などどじょうの安全に配慮されているのはもちろん、軽い素材で潜りやすいという魅力もあります。

大磯砂

大磯砂はフィルターにつまりづら底砂であるため、底面フィルターを使用する際におすすめの底砂です。角が取れていない種類のものもありますが、細粒タイプであれば角も気にならず使えます。

飼育に必要なもの⑤ヒーター

熱帯魚であるクラウンローチやクーリーローチには、水温を一定に保つために水槽用ヒーターが必要です。これがあることで、季節を問わずどじょうがストレス少なく快適に暮らすことができます。

購入の際は、水槽の規格に合うものを選ぶように注意しましょう。

飼育に必要なもの⑥照明

屋内で飼育する際には照明が必要になります。時間を設定すれば自動で照明を点灯・消灯してくれるようなアイテムを選べば、どじょうの生活リズムがより整いやすくなるでしょう。

飼育に必要なもの⑦隠れ家

どじょうが安心して暮らせるよう、隠れ家は必須です。他の魚と混泳の場合は隠れることができますし、どじょうのみの飼育の場合でも休憩場所になります。

隠れ家としては、石や流木のようなアイテムが販売されています。

水草は必要ない

どじょうの飼育には、水草を使用する必要はありません。水草の使用にはいくつかデメリットもあります。

例えば底に根を張るタイプの水草は、どじょうが潜った際に倒れてしまう可能性があります。また、人工の水草だと水質に影響を与えてしまうものもあり、注意が必要です。

どじょうの飼育方法


必要なものがわかったら、いよいよ飼育方法です。何点かポイントをしっかり押さえれば、どじょうの飼育は魚の中でも初心者向けと言われます。

以下では、どじょうの飼い方やそのポイントを紹介します。

どじょうを入手する

まずはどじょうを入手しなければなりません。さまざまな種類がいてお気に入りのどじょうを選ぶことができるのは、規模の大きなペットショップや淡水魚のコーナーに力を入れているショップです。

お目当ての種類のどじょうがいるのであれば、インターネットで検索などをして通販サイトで購入するのが確実な方法でしょう。

どじょうは田んぼや河川など日本全国どこにでも生息しているので、捕まえて飼育することも可能です。泥や砂の中を好むので、そのような場所を探して網ですくって捕まえます。

捕まえた後はなるべく早く帰ったり、携帯式のエアーポンプを使用したりしてどじょうが弱らないよう注意しましょう。

餌は沈むタイプがおすすめ

どじょうは雑食であり何でも食べるので、混泳の場合は他の魚の食べ残しも食べてくれます。ただし、餌不足を防ぐためにどじょう専用のエサも与える必要があります。

水槽の底で生活する魚なので、餌も沈むタイプのものを用意しましょう。食べ残さないよう、5分程度で食べられる量を1日に1〜2回与えます。与えすぎは病気につながりかねないので、注意が必要です。

水温は適温にしてあげる

どじょうが快適に生活するため、水温をどじょうにとって適したものにする必要があります。そのためどじょうを水槽に入れる前には水合わせをして、水槽内の飼育水と現在どじょうの入っている水との温度を同じくらいにしてあげる必要があります。

水合わせではまず、どじょうの入ったビニール袋を水槽に1度浮かべましょう。1時間程度経ったらどじょうをビニール袋ごとバケツに入れ、水を少量捨てます。今度は捨てた水の分、水槽内の飼育水をバケツに入れます。

このバケツの水を少量捨てその分飼育水を入れるという作業を、30分程度時間をおきながら3回程度繰り返します。これで水合わせは完了です。その際、寄生虫や病気が水槽内に入り込むことを避けるため、バケツの水を水槽内に入れないよう注意しましょう。

また、種類によっては低音や高温が苦手などじょうもいます。熱帯魚のどじょうは低温に弱く、冬の寒さに耐えられるよう水槽用ヒーターで水温を一定にしてあげる配慮が必要です。

反対に、イシドジョウやアジメドジョウなどの高温が苦手などじょうもいます。そのようなドジョウを飼育する際には、水槽用クーラーを使用して快適に生活できるようにしましょう。

定期的な水かえで水質を保つ

定期的に水槽内のメンテナンスで環境を整えることで、どじょうは快適に過ごすことができます。夏場は2週間に1回程度、冬は2ヶ月に1回程度の頻度で飼育水を交換しましょう。その際、水を全てかえると水質の変化でどじょうが危険に陥ってしまう場合があるため、飼育水全量の3分の1を交換します。

また、どじょうはフンの多い魚です。フンや餌の食べかすは一緒に大きめのスポイトでこまめに吸ってあげましょう。水槽の壁面などの汚れが気になる場合は、その都度ブラシで擦って落とします。

レイアウトにこだわる

レイアウトは、自然の中でどじょうが生活している環境に似たものにしてあげましょう。体を傷付けず潜りやすい軽めの底砂や、自由に動ける広さの水槽が必要です。

他の魚と混泳させる場合は、安心して休憩できる隠れ家などもあるとどじょうがストレス少なく生活できるでしょう。

病気について

どじょうは比較的体が丈夫な魚ですが、水質の悪化や餌の与えすぎ、水温が適切でないなどの理由で病気になってしまうこともあります。

白い点で王割れる白点病や、体が充血したり目が飛び出したりするエロモナス感染症、体に白いものがまとわりつく白カビ病などが主などじょうの病気です。このような病気になった時は、適切な環境を整えてあげたり薬で対応したりします。

日頃から様子や動きをよく観察して、迅速に対応することが大事です。

出典:どじょうの病気の種類は?|熱帯魚、淡水魚、海水魚の図鑑
参照:https://tropical-fish.biz/archives/5812

どじょうはビオトープでも飼育できるのか?

ビオトープとは、屋外で魚を飼育する方法のことを指します。家の中のスペースを取られなくて済むことや、照明が必要ないなどの理由から人気の飼育方法です。

どじょうはビオトープに適している魚だと言えます。低温にも高温に強いマドジョウやシマドジョウ、ホトケドジョウなどは特にビオトープにおすすめです。

どじょうは混泳しても平気?


どじょうは穏和な性格で他の魚を襲うことのないような種類が多く、混泳に適した魚だと言えます。どじょうが他の魚の残した餌を食べてくれるというメリットもあり、実際に混泳させている人も多いようです。

ホトケドジョウという種類は肉食性があるため、混泳するには相手を選ぶ必要があります。

どじょうと一緒に飼育できる魚や生物

どじょうと同じ淡水魚や熱帯魚は、どじょうと一緒に飼育できます。どじょうが水槽の底で生活する魚なので、混泳相手は水槽の中部や上部を泳ぐ魚だと喧嘩になりづらいです。

ただし、ホトケドジョウは肉食傾向があり水槽の中部を泳ぐ魚であることから、混泳させる場合は注意が必要です。

ここでは、具体的にどのような魚と混泳できるのかを解説します。混泳には注意点もいくつかあるため、それらを押さえてどじょうの安全を守りながら混泳させてあげましょう。

メダカ

元々河川に生息する魚であるメダカは、どじょうと一緒に飼育することが可能です。どじょうと同じく基本的に水質悪化に強い雑食の魚なので、どじょうと同じ環境で飼育しやすい混泳相手だと言えます。

どじょうは水槽の底、メダカは水槽中部・上部で暮らすため生活する層が被りません。さらにどちらも性格が温和なので、喧嘩になりづらい混泳相手です。

熱帯魚

熱帯魚もどじょうと一緒に飼育できます。ただし熱帯魚は低温に弱い魚なので、熱帯魚が快適に過ごせる水温に整える必要があります。その場合、高温にも強いドジョウやシマドジョウであれば、熱帯魚に合わせた水温でも生活できます。

水槽中部・上部を泳ぐ熱帯魚とどじょうとを混泳させると、喧嘩になりづらくお互いが快適に生活できます。

淡水魚

どじょうは淡水魚なので、同じ淡水魚であれば一緒に飼育することができます。特に金魚は比較的丈夫な魚で、どじょうと同じ水質や水温で生活できるので、どじょうの混泳相手として適しています。

しかし、どじょうが小さい場合は金魚が餌だと思ってどじょうを食べてしまうことも考えられます。金魚と混泳させる場合は、どじょうのサイズに注意しましょう。底砂を厚めにしたり隠れ家を多めに用意してあげたりすることで、どじょうがより安心して暮らすことができます。

エビや貝

エビや貝もどじょうと一緒に飼育することが可能です。貝類とどじょうが襲い合うことはほとんどありません。タニシや石巻貝、ラムズホーンなどの貝類は水槽内の苔を掃除してくれるため、実際にどじょうと混泳させているという人も多いです。

しかし、貝類が苔を食べることでどじょうが餌不足になってしまうことも考えられます。そのためどじょうが餌をしっかり食べているのか注視する必要があります。また、貝が繁殖して水槽内が貝だらけになることもあるため、繁殖しづらい石巻貝が混泳におすすめです。

エビとの混泳では、肉食傾向のあるホトケドジョウが脱皮直後など無防備なエビを食べてしまう危険性があります。反対に、大きなエビだとドジョウ側が食べられてしまうことが考えられるでしょう。よって、エビと一緒に飼育する際は、お互いに大きさの近いものが適しています。

混泳の際の注意点①水質の悪化

水質が悪化すると、どじょうも一緒に飼育している魚も病気にかかってしまうことがあるので注意が必要です。

どじょうはフンの多い魚なので、こまめにフンを取り除いて水質悪化を防ぎましょう。また、金魚もフンが多いので金魚との混泳の際は特に水質が悪化しないよう気を付けましょう。

混泳の際の注意点②餌を食べているか

どじょうは水槽の底で生活するため、中部・上部を泳ぐ魚に餌を全部食べられてしまう場合があります。そのため、どじょうが餌不足にならないよう餌が行き届いているか確認してあげましょう。

底に沈むタイプの餌を使用することで、どじょうまで餌が行き渡りやすくなります。

飼育に慣れたらどじょうの繁殖に挑戦


自然の中のどじょうも水槽内で飼育されるどじょうも、春から初夏にかけて繁殖します。しかし、水槽内でのどじょうの繁殖は非常に難しいとされます。

繁殖が成功する可能性があるのはホトケドジョウです。複数のオスが1匹のメスを追尾して繁殖行動を行うので、水槽内にオス2匹とメス1匹を入れておくと良いでしょう。

どじょうの繁殖は、室内より屋外での飼育のほうが成功しやすいと言わます。よって、どじょうが快適に過ごせる環境を整え、ビオトープで飼育するのがおすすめです。

どじょうの卵

どじょうは、水草に巻き付けたり底にばら撒くようにしたりして数千個から数万個の卵を産みます。卵は1ミリ程度と非常に小さく親が食べてしまうことがあるので、卵を産んだらすぐに隔離します。早朝に産卵することが多いので、卵があるか確認しましょう。

どじょうの稚魚

卵はおよそ2日後に孵化し、3ミリ程度の稚魚となります。稚魚は親どじょうより水質の変化に弱いため、飼育水の交換は3週間に1回程度にしましょう。その際、飼育水全部をかえてしまうと水質が大きく変化してしまう危険性があるので、全量の3分の1を交換します。

また、小さな稚魚を吸い込んでしまうことがないように底面フィルターを使用するなど、フィルターの種類にも配慮しましょう。

どじょうの飼育方法を把握して環境を整えてあげよう

どじょうは飼育方法さえ把握していれば、魚の飼育初心者の方でも比較的飼育しやすい魚です。混泳にも適しているので、すでに魚を飼育している人などにもおすすめです。

本記事を参考にどじょうが快適に生活できる環境を整え、どじょうの飼育を楽しんでみてください。
モバイルバージョンを終了