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ラミレジィにはどんな種類がある?飼育方法や飼育下で繁殖する際のポイントを解説

「ラミレジィってどんな魚?」
「ラミレジィを飼育してみたいけど、難しい?」
「どれくらいの水槽設備が必要?」
熱帯魚の中でもひときわ美しく、宝石にまで例えられるラミレジィをご存知でしょうか。

アメリカン・シクリッドの1つである本種は、その体色の美しさから人気が高く、今日でもアクアショップなどで目にすることの多い品種です。そのため、飼ってみたいと思う方もいるでしょう。

今回は、ラミレジィの特徴や種類、飼育するためにはどういったものが必要なのかについて詳しく紹介しています。この記事をご覧いただければ、ラミレジィの特徴を理解し、より良い飼育環境を作っていけるでしょう。

ラミレジィの飼育をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

ラミレジィの特徴とは?

ラミレジィはアメリカン・シクリッドと呼ばれる中南米原産熱帯魚の1種で、小柄な体型と鮮やかな体色を特徴とします。

かつてはアピストグラマ属やパピリオクロミス属と考えられていましたが、現在ではミクロファーガス属として分類されており、古い本などではアピストグラマやパピリオクロミスとして紹介されていることもあります。

ここでは、ラミレジィの生態や性格について詳しくご説明します。

ラミレジィの生態・寿命

ラミレジィは、南米コロンビアを原産とする熱帯魚です。南米を縦断する川は、アマゾンの水系で通年温度が25℃以上と暖かく、緩やかな流れが特徴です。そのためラミレジィは、暖かい水温と緩やかな水流を好みます。

ラミレジィが生息する水域は、弱酸性の軟水に水質が保たれています。飼育下でも同様の環境を再現してあげると良いでしょう。

飼育下での寿命は2~5年と言われています。飼育環境によっては、病気などによって短命に終わってしまうこともあるので気を付けてあげましょう。

ラミレジィの特徴・性格

シクリッド系全体に言えることですが、ラミレジィは強い縄張り意識を持ち、多種を攻撃する傾向があると言われています。そのため、別種と同じ水槽で飼育する場合、水槽のサイズや混泳相手は慎重に選ぶ方が良いでしょう。

また、同種の雄同士は激しく争い合う傾向にありますから、同種の混泳はことさら気を配る必要があります。

狭い水槽や隠れる場所のないレイアウトでは、喧嘩によって怪我を負ったり命を落としたりする危険もあるため、環境に合わせた頭数を飼育するようにしましょう。

ラミレジィの値段

種類に富むラミレジィは、値段も幅広く設定されています。ポピュラーな種類であれば1匹あたりが300円程度ですが、入手難度の高い種類ほど高価になり、1匹あたり1000円を超える場合もあります。

また、同じ品種でも国内ブリードや国外ブリードによって値段の差が生まれますし、原種に関してはワイルド個体が流通することもありますから、予算に合わせた品種と産地を選ぶと良いでしょう。

ラミレジィの種類

ラミレジィは、国内のアクアショップでも広く取り扱われる、大変ポピュラーな熱帯魚と言えます。

人気が高いからこそ、国内外でブリーダーたちによってさまざまな品種が作出されており、体色や体型の異なるラミレジィが数多く存在します。

ここではそんなラミレジィの品種を、1つずつ紹介していきます。

ミクロゲオファーガス・ラミレジィ

ミクロゲオファーガスは、古くから盛んに飼育されてきたラミレジィの原種です。

オレンジ系の体色を基調に、ブルーの斑紋が鮮やかに光る姿が美しいラミレジィの1種です。また、飼育も比較的容易なこともあり、この種をもとにドイツやオランダなどを中心に改良系統が作出されていきました。

原種タイプであるため、ブリード個体とワイルド個体が存在します。2022年現在ですと、ワイルド個体は流通量が少なくレアですが、ブリードされた個体にはない気性の荒さや力強い泳ぎなど、野生を感じることができるでしょう。

ゴールデンラム・ラミレジィ

ゴールデンラム・ラミレジィは、全身がオレンジ色をしたラミレジィです。原種にあった黒いスポットがなくなり、オレンジが強調されています。色変異の中では一般に広く流通しているため、価格も比較的落ち着いています。

ドイツラム・ラミレジィ

ドイツで作出されたドイツ・ラミレジィは、原種に比べ体高があり、やや短い胴が特徴です。ラミレジィの特徴ともいえるスポット(斑点)がはっきりと表れる種類なので、原種と比べよりカラフルに感じられるでしょう。

ドイツ・ラミレジィ系統は輸入された個体も存在しますが、現在では日本国内で繁殖させた系統も流通しています。

ホライズンブルー・ラミレジィ

ホライズンブルー・ラミレジィは、コバルトブルー・ラムとレインボー・ラムの交配品種です。

両親共に色変種の1つで、ホライズンブルー・ラミレジィは両親の色をそのまま混ぜたような、ブルーとオレンジの体色をしています。

コバルトブルーラム・ラミレジィ

コバルトブルー・ラミレジィは、比較的新しい品種です。原種にあった黒いスポットが消失し、赤い目や青い体色がより強調されている種類です。

目の醒めるようなメタリックブルーが特徴で、国内外を問わず高い人気があります。

バルーン・ラミレジィ

バルーン・ラミレジィは原種を体型改良した品種です。

バルーンという名前の通り、風船のような見た目をしている種類のため、原種よりもどこか愛嬌がある印象を与えます。

もちろんラミレジィらしい体色も健在で、バルーンタイプでさまざまな色のバリエーションも作出されています。愛らしさと美しさを同時に楽しむことができるでしょう。

バルーンダイヤモンドブルー・ラミレジィ

こちらはコバルトブルー・ラミレジィを、バルーンタイプに改良した品種です。

コバルトブルー・ラミレジィの持つ鮮やかなブルーと、小柄なバルーン体型が絶妙にマッチした可愛らしい種類です。

バルーンプラチナブルーダイヤモンド・ラミレジィ

バルーンプラチナブルーダイヤモンド・ラミレジィは、プラチナブルーの体色が特徴的なバルーンタイプのラミレジィです。

上記で紹介したバルーンダイヤモンドブルー・ラミレジィに名前がよく似ていますが、こちらの体色はプラチナブルーかつ頭側が黄色いので、より優しい色合いをしています。

ロングフィンバルーン・ラミレジィ

ロングフィンバルーン・ラミレジィは、バルーンラミレジィのヒレを長く改良した品種です。

バルーンの丸っこい体型にロングフィンが融合し、優雅な体型をしています。体色は系統によってさまざまですが、全体的に入荷が少ないタイプと言われています。

ゴールデンジャーマン・ラミレジィ

こちらはジャーマン(ドイツ)・ラミレジィの変色個体です。

ゴールデン系統のもつオレンジ色の体色に加え、ドイツ系統の特徴とされる高さのある体を受け継いだ品種ですので、水槽の中でもひときわ存在感を示してくれることでしょう。

オーシャングリーンラミレジィ

オーシャングリーンラミレジィは、ブルーダイヤモンド・ラミレジィとゴールデン・ラミレジィを交配させた色変種です。

ブルーの体色を基調に、はっきりとしたオレンジ色の頭部がよく映える、美しいラミレジィです。

ロングフィンレインボー・ラミレジィ

ロングフィンレインボー・ラミレジィは、レインボー・ラミレジィのロングフィンタイプです。

体色はレインボー・ラミレジィそのものですが、体型改良がなされており、ヒレが通常種より長いことが特徴です。

レインボー・ラミレジィ

レインボー・ラミレジィは、日本で作出された品種です。

この品種は成長に伴って体色が変化していくため、年若い個体の発色は芳しくありません。加齢とともに、虹色のような鮮やかな発色になっていくと言われています。

オランダ・ラミレジィ

オランダ・ラミレジィは、オランダで作出された品種系統です。日本国内でもさかんにブリードされる系統のため、ドイツ・ラミレジィと同じく広く流通し、安価で手に入れることができる種類です。

体型はシャープかつ控えめな発色が特徴で、全体的にエレガントな風貌をしています。

ドイツ・ラミレジィとオランダ・ラミレジィは同じヨーロッパ系統で、どちらも日本で普及している種類ですが、こうした違いがあるので人によって好みが別れるでしょう。

ブリリアント・ラミレジィ

ブリリアント・ラミレジィは、紫がかった体色が特徴のラミレジィです。

ブリリアント・ラミレジィは近年登場したタイプのため、まだまだ一般に普及しているとは言えませんが、大変美しい品種です。

ジャパン・ラミレジィ

ジャパン・ラミレジィは、コバルトブルー・ラミレジィとドイツ・ラミレジィを交配した品種です。

ドイツ・ラミレジィのもつ高い体高とハッキリとしたスポットの上に、コバルトブルー・ラミレジィに特徴の強い青みが乗って、より目を惹く仕上がりをしています。

日本人の好むはっきりとした青が美しい種類ですが、流通は少なく高価です。

ラミレジィの飼育に必要なもの

ラミレジィは、一般的な水槽設備があれば飼育が可能です。魚の性質や初期費用、目指したいレイアウトなどに合わせて設備を考えましょう。

ここでは、ラミレジィを飼育するために必要なものをご紹介していきます。

ろ過フィルター

ラミレジィはそこまで水質にうるさくなく、シクリッド系の中でも飼育難度の低い種類であると言われています。

混泳飼育であれば、上部フィルターでの強力なろ過も選択肢に入ります。単頭飼育の場合は、水流の緩やかな外部フィルターや外掛けフィルター、繁殖を目指す場合は、稚魚が吸い込まれないスポンジフィルターや底面フィルターがおすすめです。

目指す飼育環境のイメージに合わせて、フィルターを選んでみてください。

水槽

ラミレジィは、30センチ水槽でペア飼育が可能です。じっくり、ゆっくりとラミレジィだけを飼育したい方は、こちらがおすすめです。

3匹以上の複数飼育の場合は、水槽サイズが小さすぎると縄張り争いを起こしてしまうので、なるべく大きなサイズの水槽が良いでしょう。

水槽のサイズによっては、多種との混泳も不可能ではありません。60センチ水槽でしたら5匹から6匹程度を目安に、隠れ家などを用意すると上手くいくケースもあります。

水槽の蓋

ラミレジィに限らず、熱帯魚は突然水面からジャンプして、水槽の外に飛び出してしまうことがあります。そうしたとき、水槽に蓋を付けていれば魚たちが水から飛び出して死んでしまう事故を、ある程度防ぐことができます。

水槽のタイプによっては蓋受けがついていない商品もありますので、そういった場合は蓋受けパーツも合わせて購入すると良いでしょう。

底砂

ラミレジィは、そこまで水質にうるさい種類ではありません。そのためソイルや大磯など、底砂の選択肢に幅があります。

ソイルの場合、野生下での生育環境に近い弱酸性の水質を保てる上、隠れ家となる水草類を植えることができますので、混泳を考えている場合にもおすすめできます。

大磯砂は、ソイルと違い半永久的に使いまわすことができるので、お財布に優しいというメリットがあります。

隠れ家になるもの

ラミレジィは縄張り意識が強く、複数匹を飼育すると喧嘩することも珍しくありません。複数匹での飼育や混泳をお考えの場合は、ぜひ隠れ家になるものも用意してあげてください。

水槽のレイアウトにもよりますが、背の高い水草や穴のあいた流木、土管といったアイテムがおすすめです。

ラミレジィの飼育方法

続いてはラミレジィを実際に飼育する上での注意点についてご説明します。

ラミレジィの美しい体型、体色を維持するには正しい方法で飼育してあげることが大切です。

ラミレジィに限らず多くの熱帯魚に通用する注意点もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

水槽に入れる前に水合わせする

水合わせとは、購入したばかりの熱帯魚たちを水槽に迎え入れる際に行う作業のことを指します。

家庭と購入店舗の水槽は異なる環境にあり、魚たちはその変化に敏感です。水合わせは異なる水質に魚の体を適応させる作業で、これを怠ると魚たちの衰弱にもつながってしまうので、しっかりと行いましょう。

ラミレジィの場合、購入した際の袋のまま1時間ほど家庭の水槽に浮かべて温度を合わせてから、点滴法キットなどを使ってゆっくりと水を混ぜあわせていくと良いでしょう。

水温を22~28℃に設定する

ラミレジィは熱帯魚のため、水温が低くならないよう気を配りましょう。最低温度が22℃程度でしたら飼育可能ですが、理想的な生育温度は26℃から28℃付近と言われています。

水温は温度計でチェックし、ヒーターを使って調整することができます。なるべく温度計を確認する習慣をつけて、水温の変化に気付けるようにすると良いでしょう。

エサは冷凍アカムシを与える

ラミレジィのように色鮮やかな熱帯魚は、飼育環境や与えるエサによって体色が良くなったり、悪くなったりします。

冷凍アカムシはコストの高い飼料ではありますが、保存性と嗜好性が高く、与えると魚たちの体色が鮮やかになるという利点があります。

繁殖を考えている方は特に、冷凍アカムシの給餌がおすすめです。なお、名前の通り冷凍保管が必要になるので、家庭の冷凍庫を使う場合は家族の理解が必要になるでしょう。

水流を弱めにして換水量も少なくする

ラミレジィは緩やかな水流を好む種類の熱帯魚なので、弱い水流で飼育してあげましょう。強すぎる水流はラミレジィの体力を奪ってしまい、ストレスにつながりかねません。

また、一度に大量の水を換えるのではなく、水槽の1割から2割程度での換水に抑えてあげることにより、水質の変化を最小限におさえることができるでしょう。

pHを低めにする

ラミレジィの生息地は弱酸性の水質ですので、飼育下でもpHを低めにしてあげることが好ましいです。

pHは専用の試験紙や試験薬が販売されており、アクアショップでも購入ができます。水質変化に気付くことで病気を予防したり、換水のタイミングを見たりできますので、ぜひ利用してみてください。

pHを低くするには、底砂をソイルにする、pH加工剤を利用するといった方法があります。また、上記でご紹介した換水量を少なくすることも、緩やかではありますがpHの低下に役立ちます。

稚魚にはブラインシュリンプを与える

成魚よりずっと小さな稚魚は、通常の餌を食べることができません。生まれてから3日ほどはヨークサックと呼ばれる栄養袋を体内に有しているので、何も食べずとも生きられますが、ヨークサックが消費されてからは稚魚用の餌を与えてあげましょう。

ブラインシュリンプは手軽に入手でき、用意も簡単なのでおすすめです。生きたブラインシュリンプは食いつきもよく、ラミレジィの稚魚の生存率を上げることにもつながります。そのため、繁殖をお考えの場合は、あらかじめこちらも用意しておくと良いでしょう。

隠れ家を用意する

ラミレジィが水槽の中で落ち着いて生活するためには、隠れ家を用意することも有効な手段です。

一口に隠れ家と言っても、水草や流木といった自然物から、土管などの人工物までさまざまな種類があります。こちらは水槽をどのようなレイアウトにしたいかによって、好みで選ぶと良いでしょう。

水草の場合、水槽に届く光量やpHなどによって生育可能な種類が変わってくるので、ラミレジィの生育環境とマッチするものを選ぶようにしましょう。

ラミレジィは混泳可能?

結論から言えば、ラミレジィの混泳は不可能ではありません。

ただし、ラミレジィは縄張り意識が強く、同種はもちろん他の種類の魚に対しても攻撃行動を起こすことがあります。混泳させるには十分に広さのある水槽と、他の魚たちが隠れることのできるレイアウトが好ましいでしょう。

あまりにも執拗に追い回してしまう場合は、相性の問題も考えられるため、無理に混泳させないようにしてあげましょう。

ラミレジィを繁殖させる際のポイント

ラミレジィは、ペアで飼育すれば水槽内でも繁殖させることができます。

繁殖に向けてオスとメスのペアを同じ水槽で飼育する場合、より適切な環境を整えてあげることが大切です。

ここでは、ラミレジィを繁殖させる際のポイントをご紹介します。

水温は27~30℃に設定する

前述したように、ただ飼育するだけであれば、最低水温は22℃程度でも問題はないでしょう。しかし、繁殖を目指すのであれば、27℃から30℃に設定すると良いでしょう。

ラミレジィの卵は29℃で生育し、約40時間が経過すれば孵化します。低すぎる水温では卵は孵化しませんし、そもそも親のラミレジィたちが繁殖行動をしない可能性がありますので、ヒーター等で温度調節をしてあげてください。

ラミレジィにストレスを与えない

ラミレジィは産卵後、卵に水流を送り込んだり、孵化した稚魚の世話をしたりする子育て熱心な熱帯魚です。しかし、ストレスのかかる環境下ですと、せっかく産んだ卵や子供を自ら食べてしまうこともあります。

子食いをさせないためにも、ラミレジィの繁殖水槽はなるべく魚たちにストレスがかからない環境を目指してあげましょう。

具体的には、外敵になりうる別種との混泳を避ける、突然の水質変化を避ける、強い水流を作らないといった工夫が必要となるでしょう。特に、普段はラミレジィに攻撃することのない種が卵を食べてしまうこともありますので、混泳水槽での繁殖は注意が必要です。

流木・石などを入れる

ラミレジィは、オープンスポウナーと呼ばれる砂利や石などの上に直接卵を産み付ける種類の熱帯魚です。水槽の中で繁殖させるのであれば、ラミレジィが産卵場所として選べるような場所をいくつか用意しておくと良いでしょう。

石や流木などのしっかりした材質のものを入れておいてあげれば、そのどこかに産卵をしてくれるかもしれません。こうした自然物はレイアウトとしても最適ですから、ぜひ入れてみてください。

ラミレジィがかかりやすい病気とは?

水槽飼育で避けて通れないのが病気の問題です。

水槽のような限定された空間では、1匹が病気になると瞬く間に他の魚たちに感染してしまう、というケースも珍しくありません。

魚種ごとにかかりやすい病気もあります。今回はラミレジィ飼育において、気を付けておきたい病気についてご紹介します。

エロモナス病

エロモナス病は、エロモナス・ハイドロフィラという細菌に感染することで引き起こされる魚の病気です。この病原菌は、特に淡水においての適応力が高く、多くの淡水魚類に感染のリスクがあります。

基本的な水質管理が行き届いていて、適切な数での飼育であれば滅多にかかることはありませんが、感染を放置すると死に至るため、日々のチェックを欠かさないようにしましょう。

白点病

白点病にかかった魚は、体の表面に白い粒が大量に付着しているように見えますが、この白い粒の正体は魚の体に寄生するハクテンチュウという繊毛虫です。

ハクテンチュウに寄生された魚は掻痒感から体を掻きたがり、石などに体をこすりつけるようになります。ハクテンチュウは感染初期では目視が難しく、魚が体をかゆがるようでしたら感染の可能性がありますから、数日は注意深く観察をしましょう。

白点病の治療には、メチレンブルーやマラカイトグリーンなどの薬で効果が望めますが、高水温に弱いという一面もあります。そのため水温を28℃にキープすることでも治療効果が期待できるでしょう。

シクリッド病

シクリッド病とは、主にディスカスなどのシクリッドで広くみられる皮膚疾患を指します。

原因は、極端に水質の違う環境に移動することと言われていますので、シクリッド系であるラミレジィもしっかりと水合わせを行って、シクリッド病の予防につとめましょう。

カラムナリス症

カラムナリス症とは、フレキシバクター・カラムナリスによって引き起こされる細菌感染症です。水温15度以上の環境でさまざまな魚種に発生するため、ラミレジィにも感染のリスクがあります。

治療には塩水浴が有効なため、時々水槽の水に塩水を使用してあげると良いでしょう。

ラミレジィの種類や飼育方法を知っておこう!

敷居が高いと思われがちなシクリッドですが、ラミレジィは初心者でも飼いやすい熱帯魚です。ラミレジィの面白さは奥が深く、知れば知るほど魅力的な魚であることがお分かりいただけることでしょう。

アクアショップなどでも目にする機会の多い種類ですから、入手もそれほど難しくありません。

ラミレジィを飼育しようと思った際は、ぜひ適切な環境を作ってあげて、美しいラミレジィたちの飼育ライフをたのしみましょう。
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