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ドジョウの種類と特徴を解説!飼育方法やおすすめの必要アイテムを詳しく紹介!

「ドジョウって自分で飼育できるのかな?」
「飼ってみたいけど、なにを用意すれば良いのかな」
ドジョウの飼育に興味はあっても、エサや飼育方法、お店で買えるのか分からず、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ドジョウの種類や生態といった基本情報から、飼育に必要なアイテムまで詳しく解説していきます。また、はじめてドジョウを飼う方向けに、入手先やエサの管理についても紹介します。

記事を読み終わるころには、ドジョウについての基礎知識が身につき、安心して飼育デビューできるようになるでしょう。

これからドジョウ飼育にチャレンジしたい方も、まずは種類や飼育に必要なアイテムを知りたいという方も、ぜひチェックしてみてください。

ドジョウとは?


ドジョウとは、コイ目ドジョウ科の淡水魚です。イメージがまったく違いますが、実はれっきとしたコイの仲間なのです。

日本全土から朝鮮や中国、東南アジアなどにも生息しており、日本人にとっては昔からなじみ深い生き物です。地域によっては昔から食用として、柳川鍋など様々な料理にも使われてきました。

身近に感じる生き物ですが、その種類や生態は様々で、ドジョウについて詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。まずはドジョウがどのような生き物なのか、詳しく紹介します。

ドジョウの生態

ドジョウは田んぼや小川、畑の脇の用水路などに住む淡水魚です。川の砂利の中や、田んぼの泥の中にもぐって生活していることもあります。

昔は、近くの田んぼや小川でよく見かけた生き物でしたが、生息地の減少により、最近では生息数が少なくなってきました。

種類にもよりますが、体長は10㎝~15㎝程度のものが多く、イトミミズや赤虫、藻類などを食べる雑食性です。日本固有の種類もいれば、華やかな見た目の東南アジア原産という種類もいて、実にバラエティ豊かな魚です。

ドジョウの特徴と性格

ドジョウは比較的おとなしい性格の種類が多いですが、一部の種類は水槽内を泳ぎまわるなど、活発に動くこともあります。野生では、田んぼの泥の中や川の砂利の中など、隠れやすい場所を好むため、水槽内でも底砂にもぐっている姿を見ることができるでしょう。

なお、東南アジアなど熱帯のドジョウについては、クラウンローチやクーリーローチというように「〇〇ローチ」という名前で呼ばれます。

ほかの魚の食べ残しや水槽内に発生した苔を食べてくれるため、アクアリウムの世界では、お掃除フィッシュとして定番です。

ドジョウの寿命

ドジョウの寿命は平均で8年~10年程度、長いもので15年程度になります。野生と飼育下で変わりますが、ドジョウは飼育できる魚の中では比較的寿命が長い種類です。

ドジョウを長生きさせるためには、適した飼育環境を整えることが重要です。水温やエサのやり方、病気に気をつければ、長生きできる可能性は大きくなるでしょう。ドジョウの生態を知り、正しい飼育方法を知ることが、長生きへの第一歩です。

ドジョウの種類


昔ながらの魚ということもあり、身近に感じるドジョウですが、その種類は世界で700種を超えると言われています。

見た目も生態も実に様々で、飼育する場合は種類によって適したエサのあげ方、水温、水質が異なります。さっそく、バラエティ豊かなドジョウの種類を見ていきましょう。

マドジョウ

マドジョウは日本を含め、中国や台湾、朝鮮半島など東アジアが原産のドジョウです。全国の田んぼや湿地に生息していることが多いため、とても出会いやすいドジョウだと言えます。

大きさや寿命は飼育環境によって大きく変わり、大きければ20㎝、寿命も長いときには10年という例もあるようです。雑食性でエサもよく食べるため、初心者でも飼いやすい種類です。
生息地国内全域、中国、朝鮮半島、台湾、ミャンマーなど
大きさ10㎝~15㎝程度
寿命3年~5年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹250円程度

ヒドジョウ

ヒドジョウは、色素変異したマドジョウから品種改良でできた種類です。体全体が薄い黄色や明るいオレンジ色をしているのが特徴です。

熱帯魚のような美しい見た目に加え、性格も温厚、水槽の底に沈んでしまったエサも食べてくれるため、人気の高い種類です。初心者でも飼いやすい点や、愛嬌のあるかわいい顔も人気の秘密です。
生息地マドジョウの改良品種
大きさ10㎝~15㎝程度
寿命3年~5年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹900円程度

アルビノドジョウ

アルビノドジョウもまた、マドジョウのアルビノ個体から品種改良で生まれました。アルビノというだけあり、白っぽい体に赤い目が特徴的です。

品種改良のため自然にはいませんが、ほかのドジョウと同じく、エサは雑食性で飼育しやすい種類です。美しい見た目から、観賞用としての人気も高いようです。
生息地マドジョウのアルビノ個体
大きさ10㎝~15㎝程度
寿命2年~3年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹800円程度

シマドジョウ

シマドジョウは、その名の通り体のシマ模様が特徴的なドジョウです。点が並んだような模様のものもいれば、きれいなシマ模様になっていることもあります。

日本全国の水路や沼地に生息していて、体長は10㎝程度です。観賞用として人気の種類で、初心者が飼育しやすいということもあり、ホームセンターでもよく見かけます。
生息地日本全域(山口健西部、四国南西部をのぞく)
大きさ10㎝~15㎝程度
寿命2年~4年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹500円~800円程度

スジシマドジョウ

スジシマドジョウは日本の固有種であり、体の両側にあるシマ模様が特徴的です。以前はスジシマドジョウという1種類でしたが、今では大型種、中型種、小型種など、地域によっていくつかの種類に分類されるようになりました。

小川や田んぼ周辺の水路などに生息していますが、近年の生息地の減少により、スジシマドジョウの多くはレッドリストや絶滅危惧種に指定されています。また、各自治体によっても絶滅危惧種に指定されていることがあります。
生息地本州西部、四国、九州など
大きさ4㎝~10㎝程度
寿命2年~4年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹450円~900円程度

ヤマトシマドジョウ

ヤマトシマドジョウは河川の中流域に生息している種類で、現在は生息地や生息数の減少で絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅱ類)に指定されています。特徴は、薄褐色の体に水玉のような模様があることです。

シマドジョウ類は分類が難しく、ヤマトシマドジョウも以前はタイリクシマドジョウという種類と同じと考えられていましたが、研究により現在では別種とされています。
生息地九州、山口県の一部
大きさ8㎝~10㎝程度
値段1匹200円~500円程度

アユモドキ

アユモドキという名前ですが、日本固有の立派なドジョウの一種です。ドジョウの中では比較的大きな種類で、大きなものでは20㎝程度になります。体の色や模様がアユに似ているというところからアユモドキという名前になりました。

琵琶湖や岡山県の一部にのみ生息する珍しい種類ですが、生息地や産卵場所が減ったため、絶滅危惧種(絶滅危惧IA類)および国の天然記念物に指定されています。そのため、現在は取引が禁止されています。
生息地琵琶湖、岡山県の一部の河川
大きさ15㎝~20㎝程度
寿命4年~5年程度

アジメドジョウ

アジメドジョウは日本の固有種で、生息地の減少や乱獲で個体数が減り、現在は絶滅危惧種(絶滅危惧IB類)に指定されています。

細身の体に美しいシマ模様が特徴的で、ぱっと見はシマドジョウと似た見た目です。

上流の水のきれいな場所に住み、石に付着している藻類や水生昆虫を食べています。また、名前の由来は、木曽川や長良川、九頭竜川の地方名である「アジメ」からつけられました。
生息地東海~近畿、北陸の一部河川
大きさ8㎝~10㎝程度
寿命2年~4年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹450円~800円程度

イシドジョウ

イシドジョウは希少性の高い日本固有のドジョウで、生息地の減少から絶滅危惧種(絶滅危惧IB類)に指定されています。

自然界では、冷たくきれいな流れを好み、川の上流域に生息しています。そのため、高温や急な温度変化に弱く、飼育するときには温度管理が必須です。飼育難易度としては、やや難しいと言えるでしょう。
生息地島根県、広島県、山口県、福岡県
大きさ5㎝~7㎝程度
寿命3年~4年程度
飼育難易度やや難しい
値段1匹1,500円~3,000円程度

ヒナイシドジョウ

ヒナイシドジョウは愛媛県、高知県に生息するドジョウで、生息数の減少から絶滅危惧種(絶滅危惧IB類)に指定されています。

冷たく流れのある場所を好み、川の上流から中流にかけて住んでいることが多いようです。7㎝程度という比較的小さい体に、こげ茶のシマ模様が入っています。

環境省以外にも、各自治体でレッドデータブックに載っており、とくに高知県では希少野生動植物に指定されています。
生息地愛媛県、高知県
大きさ6㎝~8㎝程度

ホトケドジョウ

ホトケドジョウは、日本固有のドジョウですが、生息地や生息数の減少から絶滅危惧種(絶滅危惧IB類)に指定されています。

流れの穏やかな小川や用水路、湧き水の出る湿地などを好み、あまり川底にはもぐらず水草のあいだを泳ぎまわっています。丸くかわいらしい顔立ちから「ホトケドジョウ」という名前になったようです。

水温変化にも比較的強く、性格も穏やかなため、初心者でも飼いやすい種類と言えるでしょう。
生息地青森県、中国地方西部を除く本州、四国
大きさ6㎝~8㎝程度
寿命2年~4年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹400円~600円程度

エゾホトケドジョウ

エゾホトケドジョウは主に北海道に生息する日本固有種で、現在は絶滅危惧種(絶滅危惧IB類)に分類されています。

緩やかな流れの川底に住み、性格も比較的温和なため、水槽の中では小型の魚と一緒に泳ぐことができます。水質の変化にも強く、雑食性のため比較的飼いやすい種類のドジョウです。
生息地北海道、青森県
大きさ5㎝~7㎝程度
寿命2年~3年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹700円程度

ナガレホトケドジョウ

川の上流や渓流に住むドジョウで、生息地や個体数の減少から、現在は絶滅危惧種(絶滅危惧IB類)に指定されています。

見た目はエゾホトケドジョウと似ていますが、生息する地域が異なるほか、ヒレの模様などが異なるため見分けることができます。生態については、まだ分からない点も多くあるドジョウです。
生息地和歌山県~岡山県、近畿、四国
大きさ6㎝~7㎝程度
寿命2年~3年程度
飼育難易度やや難しい
値段1匹800円程度

フクドジョウ

フクドジョウは体長20㎝程度まで成長する、ドジョウの中では大型の部類に入る種類です。黄褐色の体に不規則な模様が入っているのが特徴です。

国内では北海道の固有種とされていましたが、現在は宮城県や福島県など、他県への広がりを見せています。また、生息場所が水のきれいな上流域ということもあり、飼育する場合には水温や水質管理が必要です。
生息地北海道、シベリア、北朝鮮
大きさ20㎝程度
寿命2~3年程度
飼育難易度やや難しい
値段1匹800円程度

カラドジョウ

カラドジョウは外来種のドジョウです。以前は国内には生息していませんでしたが、食用として輸入されたドジョウに混ざって国内に入り、日本に定着しました。現在は、外来生物法により生態系被害防止外来種に指定されています。

日本固有のマドジョウとよく似た種類ですが、体の色やひげの長さで区別ができます。
生息地本州、四国、中国、台湾、インドシナ半島、朝鮮半島など
大きさ15㎝程度
寿命1年~2年程度

クーリーローチ

クーリーローチは東南アジア原産のドジョウの仲間で、黄色と黒のシマ模様がとても美しい魚です。

夜行性で臆病な性格のため、昼間は砂の中や石のかげに隠れていることが多いです。しかし、雑食性で水質にもうるさくない種類のため、初心者でも飼育しやすい種類です。臆病な性格のため、飼育の場合は複数で飼うことがおすすめです。
生息地タイ、マレーシア、インドネシア
大きさ10㎝程度
寿命5年~10年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹300円程度

ギュンテリーローチ

インド南部に生息している小型のドジョウの一種です。ペットショップやアクアリウム専門店では、入荷がそれほど多くないレアな種類のようです。エサは、冷凍アカムシなどをよく食べ、気性は荒い面があります。
生息地インド
値段1匹500円~800円程度

ゾディアックローチ

インド原産のドジョウの一種で、矢印のような美しい模様が入っているのが特徴です。

日本固有のドジョウは水槽の底でじっとしていることが多いですが、ゾディアックローチは活発に動きまわる種類です。そのため、ほかの魚を追い返してしまうことがあり、小さな魚と一緒に泳がせるには注意が必要です。

水質にはうるさくないため、飼育自体は容易にできます。
生息地インド
大きさ8㎝~10㎝程度
飼育難易度やさしい
値段1匹900円~1,400円程度

ロージーローチ

ロージーローチはミャンマーに生息するドジョウの一種で、日本には2000年代なってにはじめて輸入された新しい種類です。

体長は約3㎝程度と小さく、ほかの魚と一緒に泳ぐこともできます。飼育を続けているとオスの体が赤く変化することがあり、このことからバラを意味する「ロージー」という名前がつけられました。
生息地ミャンマー サルウィン川
大きさ3㎝程度
飼育難易度やさしい
値段1匹500円~900円程度

ヴィクトリーローチ

ヴィクトリーローチは、インドやネパールに生息している、シマウマのような模様が特徴的なドジョウの一種です。

ほかのドジョウと同じように、水槽の底を泳ぎ、人工エサでもよく食べるため、比較的飼いやすい種類と言われています。
生息地インド、ネパール、ブータン
大きさ7㎝~8㎝程度
飼育難易度やさしい
値段1匹1,000円程度

ゴンゴダローチ

ゴンゴダローチはドジョウの一種ですが、ハゼのような見た目をしたユニークな品種です。

普段は砂の中にもぐって目だけ出しています。水質の悪化や高い水温に弱いため、飼育難易度としてはやや難しくなります。
生息地インド
大きさ13㎝程度
飼育難易度やや難しい
値段1匹1,500円~2,000円程度

バルブッカサッカーローチ

バルブッカサッカーローチは、ボルネオなどに生息する小さなドジョウの一種です。

ふだんは藻類や無脊椎動物などを食べて生活しています。黒褐色の体に美しい黄色いラインが特徴で、水槽の面をつたうようなユニークな泳ぎ方をします。
生息地マレー半島、ボルネオ、タイ
大きさ4cm程度
飼育難易度やや難しい
値段1匹1,000円~2,000円程度

クラウンローチ

クラウンローチは東南アジアに生息するドジョウの一種で、黒と黄色の美しいシマ模様が印象的です。野生では30㎝程度の大きさになることもありますが、飼育下では10㎝~15㎝程度が多いようです。

臆病な一面があるため、単独では物陰に隠れてしまうことが多いですが、数匹で飼えば水槽内を泳ぎまわり、観賞魚として楽しませてくれます。
生息地インドネシア、ボルネオ島、スマトラ島
大きさ10㎝~30㎝程度
寿命15年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹900円~2,000円程度

ホースフェイスローチ

ホースフェイスローチは、馬のような面長な顔をしているということで名づけられたユニークなドジョウの一種です。

性格はおとなしく、水槽の底を泳ぐ種類のため、ほかの魚と一緒に泳ぐことができます。臆病な面もあるため、1匹よりは複数での飼育がおすすめです。また、砂に潜って生活するため、厚めに砂を敷くと良いでしょう。
生息地タイ、ミャンマー、マレーシア
大きさ15㎝~30㎝程度
寿命5年~8年程度
飼育難易度ふつう
値段1匹1,200円程度

スカンクボーシャ

スカンクボーシャは東南アジアに住むドジョウの一種で、白い体の背筋に黒いラインが1本入っていることが特徴です。見た目がスカンクに似ていることから、スカンクボーシャと呼ばれるようになりました。

水質にはうるさくないため飼育は簡単ですが、気性が荒い面もあるため、ほかの魚と一緒に泳がせる場合には注意が必要です。
生息地タイ、マレーシア
大きさ10㎝程度
寿命6年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹850円程度

ドワーフボーシャ

ドワーフボーシャはタイ原産の小型の品種で、格子状の美しい模様が特徴です。

淡水魚を水槽で飼育していると、ときどき小さな巻貝が発生することがありますが、ドワーフボーシャは巻貝を食べてくれる点で重宝されています。

飼育は比較的簡単ですが、気性が荒い面があるため、ほかの魚と泳がせる場合には注意が必要です。また、飛び出し防止のために水槽には必ずフタをつけましょう。
生息地タイ チャオプラヤ川、メコン川
大きさ4cm程度
寿命8年~12年程度
飼育難易度やさしい
値段1匹1,800円程度

ドジョウの飼育に必要なアイテムと選び方

せっかくドジョウを飼うのなら、適切な方法で飼育することが大切です。ここからは、ドジョウの飼育に必要なアイテムを詳しく解説していきます。

まず、飼育に必要なアイテムは下記の通りです。必要なものをしっかりとチェックし、ドジョウが安心して住める環境を整えましょう。
  • 水槽
  • 水槽のフタ
  • ろ過フィルター
  • 底砂
  • ヒーター
  • ライト
  • 水質調整剤
  • エサ

水槽

ドジョウにぴったりな水槽を選ぶためには、大きさや数に合わせることが重要です。

10㎝~15㎝程度のドジョウを数匹飼うだけなら、幅30㎝程度の小型の水槽で大丈夫です。もし、大型のドジョウやほかの魚とドジョウを一緒に泳がせたいのなら、幅60㎝程度の大きな水槽がおすすめです。

ただし、小さい水槽は水が汚れやすいというデメリットもあるため、設置場所にゆとりがあるのなら、最初から大きな水槽を選ぶのも1つのやり方です。

水槽のフタ

ドジョウは飛び跳ねることがあるため、水槽には必ずフタをつけましょう。フタがあれば、水槽から外へ飛び出してしまう心配もなくなるため安心です。

フタと水槽のセットもありますし、フタだけでも販売されています。もし、フタと水槽を別々に用意する場合には、水槽の幅、奥行きに合わせたサイズを選びましょう。

ろ過フィルター

ドジョウの飼育に必須なアイテムとして、ろ過フィルターがあります。ろ過フィルターは水槽内に設置することで、汚れた水をフィルターを通してきれいにしてくれます。

大きく分けて、水槽の上部に設置するタイプ、底面に設置するタイプ、水中に投入するタイプの3種類があります。初心者でも扱いやすいのは、水中に投入するタイプか上部に設置するタイプです。

水中に投入するタイプは価格もリーズナブルなものが多く、初心者でも安心して使えます。高いろ過能力を求めるなら、上部に設置するタイプが良いでしょう。また、大きな水槽で飼う場合には、水槽の大きさに対応したろ過フィルターを用意しましょう。

底砂

ドジョウの飼育では、水槽の底に砂や砂利を敷き詰めます。野生でも、泥や砂の中にもぐって生活するドジョウですから、水槽でも可能な限り同じような環境を用意してあげると良いでしょう。

選ぶポイントとしては、粒の大きい砂や砂利は避けましょう。ドジョウの体を傷つけてしまう恐れがあります。ドジョウに使える代表的な砂は「田砂」「川砂」「ボトムサンド」といったものがあり、3種類とも加工の際に角をとっているため、ドジョウを傷つける心配がありません。

ヒーター

ドジョウの種類によっては、水温を一定に保つためにヒーターが必要です。

日本に住むドジョウは、5℃~30℃程度まで幅広い水温に適応できますが、快適に過ごせる水温は20℃~25℃程度です。また、クラウンローチやクーリーローチなど、熱帯系のドジョウを飼育する場合には、必ずヒーターを用意しましょう。

ヒーターもまた、水槽の大きさに合わせて選ぶことが重要です。

ライト

水槽にはライトもとりつけましょう。ライトをつけることで、水槽内をすみずみまで観察できるようになり、ドジョウの健康管理や水質のチェックに役立ちます。

さらに、昼夜のメリハリもつくので、ドジョウの生活リズムも整います。また、一緒に水草を入れる場合には、水草の育成にもライトが必要になります。

ライトも様々な種類がありますが、初心者でも扱いやすいのは、水槽のフチにとりつけるタイプです。タイマーつきもありますから、オンオフも自動で切り替わります。

水質調整剤

ドジョウを飼育するときは、水質調整剤を使い、ドジョウが住める水を作りましょう。ドジョウに限らず、魚の飼育に水道水は使えません。水道水にふくまれている塩素が、魚のダメージになってしまうからです。ドジョウが快適に暮らせるように、必ず水質も調整しましょう。

種類は様々ですが、1本で基本的な水質調整をすべて行ってくれるタイプがありますから、最初はそういったものを選ぶと安心です。

エサ

ドジョウは雑食性で、野生では水生昆虫や苔など、なんでもよく食べます。飼育下では、食べやすいように沈むタイプのエサが良いでしょう。また、口が小さいため、大きすぎないエサが安心です。

どのエサを買おうか悩むときは、ドジョウ専用のエサが販売されているので使ってみましょう。人工飼料は栄養バランスに優れているので、ドジョウの体調面でも安心できます。

ドジョウの飼育方法

ドジョウの飼育に必要なアイテムが分かったところで、次は飼育方法を紹介します。淡水魚の中でも、ドジョウは初心者でも飼いやすい種類ですが、正しい知識は必要です。ドジョウを健康で長生きさせるためにも、飼育方法の知識を身につけていきましょう。

ドジョウのエサと与え方

ドジョウのエサには大きく分けて、人工のエサ、動物性のエサ、植物性のエサがあります。手軽に栄養バランスよく与えられるのは、人工のエサです。ドジョウに必要な栄養素が入っており、初心者でも安心して与えることができます。

冷凍のアカムシやイトミミズなど、動物性のエサも市販されています。動物性のエサだけでは栄養が偏ってしまうため、おやつ感覚で与えると良いでしょう。また、野菜フレークなど植物性の種類もありますから、実際にエサを与えて食べ具合を見てみるのもおすすめです。

エサやりの目安は1日1~2回、5分程度で食べ終わる量を与えましょう。

水槽内のレイアウト

水槽のレイアウトで大切なことは、ドジョウが好む環境に近づけるということです。

まず、ドジョウは砂や泥にもぐって生活する魚ですから、水槽の底に砂を敷きつめましょう。粒の大きな砂利はドジョウを傷つけてしまう恐れがあるため、細かな砂利が安心です。また、石や流木をセットすると、ドジョウの隠れ家にもなります。

水草は好みで入れましょう。水草のグリーンが入ると、水槽の中が一気に華やかになるため、レベルの高い景観を作れます。

どんな病気があるのか

元気に長生きさせるために、ドジョウに多い病気を見ていきましょう。

ドジョウにはいくつかの病気があります。細菌の感染など原因は様々ですが、体にポツポツと斑点が出る、カビのような白いものがつく、といった見た目に分かる症状が出ます。

ほかにも食欲が落ちる、動きがにぶくなるという特徴もあるため、普段からの観察が重要です。万が一、病気になってしまった場合には、ホームセンターやペットショップに魚用の薬が販売されています。早めの治療を心がけましょう。

ドジョウを入手するには


ドジョウを飼ってみたいけれど、どこで手に入るのか分からないという方も多いのではないでしょうか。ここからは、ドジョウを入手できる場所とポイントについて紹介します。

まず、ドジョウを入手できる場所は下記の通りです。1つずつ紹介します。
  • 飼育専門店で購入
  • 自分で捕まえる
  • お祭りなどのイベント

飼育専門店で購入

確実にドジョウを入手できるのは、飼育専門店やペットショップでしょう。そのほか、大型のホームセンターでも、熱帯魚や淡水魚のコーナーが設置されていることがあります。

飼育専門店やペットショップでは、飼育方法についてプロに相談できるので安心です。また、ほとんどのペットショップで水槽やライトなど、飼育に必要なアイテムもすべてそろえることができます。

自分で捕まえる

ドジョウは小川、用水路、沼などで見つけられる生き物のため、自分で捕まえるという方法があります。川遊びなどに行った際、お子さんがドジョウを捕まえてきたという方もいるのではないでしょうか。

もし、川や田んぼで捕まえたドジョウを飼育するなら、水質・水温をしっかり合わせる必要があります。今までドジョウが住んでいた川と水槽の水では、水質も水温も変わるため、飼育前には水槽の水に慣らす必要があることを覚えておきましょう。

お祭りなどのイベント

もう1つの入手方法として、お祭りやイベントの屋台で開催される、「ドジョウすくい」や「つかみ取り」があります。場所によっては、自治体の体験イベントで「つかみ取り体験」を開催している市町村もあります。

もちろん、お祭りや体験イベントで釣ったドジョウも、上記で紹介した方法で飼育できます。ドジョウはある程度の環境の変化には対応できるため、お子さんと一緒に育てるのも楽しいでしょう。

そのほか、スーパーで入手するという方法もあります。

ドジョウを購入する・選ぶときの見分け方


ドジョウを購入する際には、体がしっかりしてツヤがある、元気に泳ぎまわっている、そして体に傷がないものを選びましょう。ペットショップでドジョウを見ると、どの個体を選べば良いか迷ってしまいますが、上記のポイントに気をつければ大丈夫です。

もし、自分で選ぶことが心配な場合は、店員さんに相談するのもおすすめです。

ドジョウの種類や飼い方について知ろう


ドジョウを元気に長生きさせるためには、ドジョウの種類や飼育方法について知ることが大切です。もともと田んぼや用水路に住むドジョウは、環境の変化にもある程度対応できます。初心者にも飼育しやすい種類も多いですから、必要なポイントをおさえて、ドジョウ飼育デビューしましょう。

今回紹介したドジョウの種類や飼育のポイントは、ドジョウを育てていく上でとても大切です。正しい知識をつけて、奥深いドジョウ飼育の世界をぜひ楽しんでください。
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