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金魚を混泳させる方法は?一緒に飼える生き物や相性のポイントを解説!

「金魚を飼っているけど、1匹だけで寂しそう」
「金魚の水槽、もっと賑やかにならないかな?」
「金魚すくいで貰った金魚と何か一緒に飼いたいな」
そんな風に思われている方も多いのではないでしょうか。

金魚と相性が良く、一緒に飼える生物は意外と存在します。この記事の目的は、金魚の基本的な情報と金魚と混泳できる生物について詳しく解説することです。

金魚の品種によってはある種の生物とは混泳が難しいものもありますし、その種の金魚でも混泳できる生物もいます。この記事では数種類の魚類と貝類、甲殻類を紹介します。

この記事を読んでいただければ、あなたの金魚と一緒に飼える生物が理解できるようになるでしょう。さらに華やかな水槽を作ることもできます。

新しい生物を混泳させて、あなたの金魚水槽をすてきなアクアリウムにしてみませんか?

金魚は他の生き物と混泳できる?

金魚と一緒に何か他の生物も飼ってみたいと考える方は多いでしょう。けれども、どんな生物が向いているのかわからないですよね。うっかり混泳させて金魚がいじめられることもあるでしょう。

金魚と一緒に飼って、食べたり食べられたりしないか?といった疑問や、金魚の水槽のコケなどを取ってくれる生物がいたらいいな、という願望もあるでしょう。また、ただ金魚が寂しそうだから何か入れたいというのもありますよね。

混泳に向いている金魚の品種、金魚と混泳できる生物について説明していきます。

金魚の相性はどうやって決まる?

本来、金魚は群れを作る生き物です。けれども、体格差・体型差、品種、性格などで金魚同士の相性が悪いというのもままあることで、これらの点を考えてみなければなりません。

品種の個体差

金魚には品種によって、和金体型のほっそりしたタイプと琉金体型の丸いタイプがいます。基本的に和金体型の金魚は泳ぐのが早く、琉金体型の金魚は遅いので混泳させると琉金体型の金魚は餌が取れなくなってしまいます。これらは別々の水槽で飼いましょう。

また、品種ごとに、好む水質が違ったり、水圧に弱いものがあったり、視力が弱いものがあったりするので、ひとつの水槽にはできれば同じ品種で飼うのが好ましいでしょう。

産地の水質

金魚の主な産地として、愛知県の弥富、奈良県の大和郡山、熊本県の長洲、東京都の江戸川、埼玉県の加須などが挙げられます。当然のことながら、各地の水質も水温も違います。

購入後は自宅のカルキ抜きした水道水に慣れてもらわなければなりません。産地から直接購入した際にもショップで購入した際にも、しばらくそのロットを既に飼っている金魚とは別の水槽で自宅の水を使いトリートメント期間を設けます。

この間に、新しく来た金魚たちに自宅の水質に慣れてもらうとともに、病気を持っていないかなどを観察しましょう。

性格

金魚の性格、というのもあります。活発な金魚と臆病な金魚を一緒にすると、餌の食べ方に大きい差ができてしまいます。ただ、これは飼ってみないとわからない部分であり、隠れ家のない水槽かバケツなどで顔合わせをしてみて様子をみましょう。

金魚と一緒に飼える生き物

金魚の環境が整ったら、他の生物との混泳を考えてみましょう。日本の淡水魚や熱帯魚、エビ、貝など、今回は16種類の生物を紹介します。

金魚に食べられることがなく、金魚に害を及ぼさず、金魚と同じ環境で飼育できる生物のみを挙げてみました。

金魚水槽が賑やかになるだけでなく、水槽のお掃除をしてくれるお役立ち生物もいますので、是非、導入を検討してみてください。

ドジョウ

金魚と混泳できる魚類として最もポピュラーなのは、ドジョウでしょう。小川や池などで自分で採取することもできます。金魚と違って、水槽の底が生育領域なので、金魚を互いに干渉することがありません。また、水槽の底に落ちた餌を食べてくれるのでお掃除係としても優秀です。

ドジョウといえばあの黒っぽい地味な姿ですが、明るい色調を好まれるなら、ドジョウの色素変異個体であるヒドジョウがいます。黄色~黄金色をしたきれいな個体が販売されているので検討の余地ありです。

シマドジョウ

シマドジョウは日本に普通に生息する川魚で、縞模様に特徴があります。シマドジョウの飼育方法はドジョウと同様で水槽底で生活するので金魚との相性も良く、お掃除係としてもやはり優秀です。

ドジョウよりも華やかでありながら、ヒドジョウほど目立たないので、金魚水槽に入れる淡水魚としておすすめです。

オイカワ

オイカワは銀・青色の体色がきれいな魚で、金魚と一緒に飼うことができます。ただ、もともと流れの速い川に棲むため、遊泳力が強く、ある程度の水流を好むので、遊泳力が弱く水流を好まない琉金体型の金魚は混泳させない方が良いでしょう。

また、オイカワは狭い水槽では飼いにくい魚です。混泳には金魚水槽を60センチ水槽以上にする必要があります。

餌は金魚と同じもので大丈夫です。

フナ

日本産淡水魚の代表的なもののひとつ、フナも金魚と一緒に飼えます。そもそも、金魚はフナの改良種なので、環境もまったく同じで問題ありません。

一見、地味なフナですが、水槽にライトを設置すればきらきらしてなかなか美しい魚です。

カワムツ

カワムツは、オイカワに近い種類で野生での生育環境も似ているため、オイカワと同じように飼育できます。カワムツは頭から尾にかけて入る黒い線と背ビレの赤色が美しい魚です。

ただし、カワムツは気性が荒いため、5cm以下の金魚を攻撃したり、3cm以下の金魚だと食べてしまうこともあるので注意が必要と言えます。

タナゴ

タナゴとは日本固有の淡水魚で、関東より北の太平洋側に分布しています。流れのない穏やかな場所に生息しているので金魚との混泳は問題ありません。

タナゴは地味な魚ですが、虹色に輝くタイリクバラタナゴも同じように飼育できます。タイリクバラタナゴは熱帯魚店などで安く入手可能です。

タニシ

かつて田んぼや川岸などでよく見られたタニシも金魚と混泳できます。熱帯魚店などで売っているヒメタニシやジャンボタニシも同様です。タニシは主に水槽の内側に張り付いて生活し、黒っぽい貝類になります。

タニシは水槽の内側のコケを好んで食べてくれる他、水底の残った餌も食べます。さらに、濾過摂餌(ろかせつじ)と言って、水中の余分な栄養分を吸収してくれるので、水質の安定に有用です。

イシマキガイ

コケ取り名人イシマキガイ(石巻貝)も金魚と一緒に飼育できます。タニシよりはやや高価ですが、汽水域でしか繁殖しないため、金魚水槽で貝が大発生といった事態は起こり得ません。コケ取りの能力はタニシより上ですが、濾過摂餌はしません。

西太平洋地域の淡水域~汽水域に棲むこの貝は、黄色~黄褐色で、コケ取りの能力は非常に高く、熱帯魚オーナーの間でとても人気があります。

タニシも含め貝類は、死ぬと水質を強力に悪化させるので、死んでいるようなら即座に水槽から取り出すことが大事です。

ヤマトヌマエビ

淡水のエビとして金魚と混泳できるのはヤマトヌマエビだけです。ヤマトヌマエビは3~4cmで、薄い褐色で半透明の体を持っています。日本の河川の中上流域に棲むエビです。

大きい金魚だとこのエビを食べてしまうことがあるので、水草を入れた水槽に向いているでしょう。また似たエビ類にミナミヌマエビがいますが、すぐに金魚の餌になってしまいます。

水草を入れた水槽では、壁面以上に水草につくコケが問題となりますが、ヤマトヌマエビは水底の残り餌とともにこのコケを食べてくれるので、水槽の環境浄化に役立ちます。

アブラハヤ

華やかな外見ではありませんが、アブラハヤも金魚と混泳可能です。大きくても10cmとオイカワ、カワムツなどよりも小さいため、金魚に害を加える心配もありません。

川の中上流域に棲むアブラハヤは、雑食性で水槽の底に落ちた餌なども食べてくれます。若干の水流は必要なので琉金体型の金魚とは混泳しにくいでしょう。

プレコ

熱帯魚水槽でコケ取り担当として有名なプレコも、水温を25℃以上にキープできるなら種類によっては金魚と混泳できます。

おすすめは、大きくならないブッシープレコとタイガープレコで、ともに南米原産で黄色と褐色の模様があり、水槽に華やかさを加えてくれますね。プレコにはプレコ専用の餌を与えます。

プレコとしてはメジャーなセルフィンプレコは30cmと大きくなり、気性も荒く金魚に害を与えることがままあるため、金魚水槽には入れません。

プラティ

お尻にミッキーの模様があって赤い姿がかわいらしいミッキーマウスプラティを含めプラティも水温を高くすれば金魚と混泳できます。

卵胎生のプラティは勝手に増えてしまうという難点がありますが、金魚と一緒に飼うのであれば、稚魚は金魚に食べられてしまうこととなるでしょう。また、成体であっても4cm程度と小さいため大きい金魚とは混泳させません。

餌は金魚の餌でもかまいません。

クーリーローチ

クーリーローチと次に挙げるクラウンローチのローチとはドジョウ類の総称です。クーリーローチは東南アジア原産の熱帯魚で、温度管理さえすれば金魚と混泳できます。

クーリーローチは優れた水底の掃除屋で、オレンジと黒の縦じま模様が特徴的です。夜行性で昼間は砂に潜る性質があるので、クーリーローチを水槽に入れる場合は底砂を導入します。

金魚の餌など浮上性の餌は食べないので、コリドラスの餌などを与えましょう。

クラウンローチ

東南アジア産のクラウンローチもドジョウの仲間ですが、ドジョウ類に一般的な細長い形はしていません。華やかな色合いだけはクーリーローチと似ています。25℃以上の水温を維持できるのなら金魚と混泳可能です。クラウンローチは飼育下では10cmくらいで成長が止まります。

餌はクーリーローチと同様にコリドラスの餌が適当でしょう。

ただし、クラウンローチは雑食性とはいえ、生餌を好む傾向が強く自分より小さい魚や、相手が大人しい魚でれば自分より大きくても食べようとします。飼っている金魚が十分に大きくない場合は混泳させないようにしましょう。

コリドラス

コリドラスは南米に棲む小型のナマズ類の総称です。ある種のコリドラスは加温しなくても飼育できるため、金魚との混泳に適しています。加温が必要な種類では加温しましょう。

最もポピュラーなコリドラスであるコリドラス・パレアタスは加温せずに飼育できます。もうひとつのポピュラーな種コリドラス・アエネウスは加温が必要です。

コリドラスは温和な性質で、水底に棲むので金魚とはとても相性がいいと言ってよいでしょう。底のお掃除係もしてくれますが、コリドラス用の餌も与えます。

グラミー

ひげのような細長い胸ビレが特徴のグラミーも、温度管理をすれば金魚と混泳可能です。グラミーは東南アジアに広く分布する汽水域~淡水域に棲む魚で、大きさ数cmのものから80cmを超えるものまでいますが、金魚と混泳可能なのは小型のグラミーです。

グラミーは様々なカラフルな種が知られていて、水流の少ない場所を好みます。金魚と混泳させる場合は、水草で隠れ家を作ってあげましょう。餌はフレーク状のものであれば金魚の餌で十分です。

パールグラミー、ネオンドワーフグラミー、レッドグラミーなどが体長10cm前後で飼育もしやすいとされています。グラミーは体高があって食べられにくいので、大きい金魚とも混泳可能です。

金魚と一緒に飼える生き物や相性について知ろう

金魚と混泳できる生き物を紹介させていただきました。

金魚と他の生物を同じ水槽で飼うには、金魚が食べない、金魚が食べられないという点が絶対条件です。その上で、水草や底砂を入れてあげたり、熱帯魚並みに加温したりと混泳相手の環境を整備しましょう。

ここで紹介したような生物を金魚の水槽に参加させたくはありませんか?混泳できる生物を知れば、すてきなアクアリウムができあがります。
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