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サワガニの寿命は意外と長い?特徴や飼い方・注意点も併せて紹介

「サワガニはどんなところで多く見られるの?」
「飼育をしてみたいけど何を食べさせたらいいか分からない。」
「寿命はどれくらい?成体で冬を越せるの?」
サワガニは、日本固有種で完全淡水生の生物です。夏のキャンプなどで見かけた方もいるのではないでしょうか。

地域によっては食材として親しまれているサワガニですが、実は比較的簡単に飼育することができます。

今回は、そんなサワガニの生態やよく見かける場所、飼育方法などを詳しく解説していきます。この記事を読めば、飼う上で注意すべきポイントなどを知れるため、安心して迎えいれることができるでしょう。

サワガニを飼いたいと考えている方や、サワガニを一度見てみたいといった方はぜひこの記事を参考に、本種への知見を深めてみてください。

サワガニの寿命は意外と長い?



サワガニの寿命は意外と長いことはご存じでしょうか。

本種はサイズが小さく、どこか華奢なイメージを持たれがちです。しかし、その寿命は10年以上と言われています。

したがって、飼育の際は1個体をかなり長く楽しむことができるでしょう。

意外と知らないサワガニの特徴

サワガニは、日本全国に広く分布しており、日本人とはかなり身近な関係を築いてきた生物です。しかし、その生態や生息域について意外と知らないことは多いのではないでしょうか。

ここからは、サワガニの基本情報を紹介していきます。サワガニを見つけ、飼育するための基本を学んでいきましょう。

体のサイズ

サワガニのサイズは、甲殻で約20mmから約30mm、脚を含めれば約50mmから約70mmとなっています。

ベンケイガ二は約35mm、モクズガニは70mm以上まで成長するので、淡水性のカニの中ではかなり小型と言えるでしょう。

水中でのエラ呼吸

サワガニを川の中ではなく陸上で見かけた方もいるでしょう。しかし、サワガニはエラ呼吸で、空気中から酸素を取り込む臓器を持ち合わせていません。

サワガニは陸上で体内に水分を溜め、そこから酸素を取り出しています。一度酸素を取り出した水は空気にさらし、酸素を取り込ませることで再び呼吸に使えるようにしています。

カニが泡を吹くのもこのメカニズムに由来しているようです。

生息域

サワガニは、青森県からトカラ列島までの日本全国に分布しています。また、南西諸島にもサワガニの近縁種が多数見られ、日本各地でこの小さな淡水ガニを見ることができるでしょう。

生息環境は、名前の通り、きれいな水がある沢にしか生息していません。このことから、その場所がどのような環境かを調べる際の指標生物として、用いられる場合があります。

オスとメスの違い

サワガニは、雌雄で大きさの違いがありません。オスとメスを調べるには、サワガニを一度ひっくり返してください。

サワガニの腹を見ると、ふんどしと呼ばれる部分があります。ここが三角形だったらオス、丸かったらメスであると覚えておきましょう。

また、ハサミの大きさにも違いが現れます。左右で大きさが明らかに違っていたらオスです。こちらの見分け方の方が簡単でしょう。

平均寿命

サワガニの寿命はかなり長く、10年程度生きた例も報告されています。

しかし、野生下ではイノシシやヒキガエルなど天敵となる生物が多いため、寿命ではなく捕食されてしまうことが多いようです。

飼育下では、水質の問題や脱皮不全などが主な死因として挙げられています。

食用としても親しまれるサワガニ



サワガニは、ペットとしてだけでなく、食用としても昔から愛されてきました。特に多く生息している地方の山間部では、食文化として残っています。宮崎県などでは養殖もされているようです。

サワガニを食べる際、1点だけ注意しなければならない点があります。サワガニは様々な寄生虫の宿主であり、ヒトが感染した場合は命に危険が及ぶものも少なくありません。そのため生で食べるのはやめましょう。

この寄生虫は、十分に熱すれば死滅します。サワガニは素揚げや佃煮が有名なので、一度味わってみてはいかがでしょうか。

サワガニを手に入れる方法

ここまでは、サワガニの生態や寿命、ヒトとの関わりを紹介してきました。本種がどんな生活を送っているのかがわかっていただけたでしょう。

ここからは、実際にサワガニを採集する方法を紹介していきます。興味を持った方は、夏の小川で探してみてはいかがでしょうか。

水辺で捕まえる

サワガニを手に入れるためには、まずはきれいな水が流れる沢に行ってみましょう。環境が整っているなら、手のひら大の石をひっくり返すと見つかります。

石の下を探す以外に、サキイカなどで釣るという方法もあります。イメージとしてはザリガニ釣りと同じように、いそうな岩陰にサキイカを垂らしておくだけです。

捕まえる際、挟まれることを危惧する方もいるでしょう。その場合は、ハサミより下の足に沿って甲殻を持つようにしてください。

ペットショップやホームセンターで購入する

採集の他にも、ペットショップやホームセンターなどで購入するという手段もあります。ある程度ケージ慣れしている個体なので、初心者は育てやすいでしょう。

食品売り場に並んでいる個体を飼育する方法もありますが、欠損などがみられる場合もあるのでおすすめはできません。

サワガニの飼い方

サワガニを手に入れることができたら、いよいよ飼育開始です。

結論から言うと、飼育はあまり難しくありません。しかし、与えるエサや飼育ケージのレイアウトなど、気を付けるべき点は多数存在します。その簡単な条件をクリアして飼育すれば、10年以上の寿命を全うしてくれる可能性もあります。

飼育前に、サワガニが好むケージの条件を確認しておきましょう。

水槽などサワガニが飼える容器を用意する

最初に、サワガニを飼育するための容器を用意しましょう。もちろん水槽で飼育することができますが、それ以外の容器でも大丈夫でしょう。

水槽以外では、昆虫用のケースやプランターなどでも代用可能です。飼育スペースと相談しながら、適切な大きさの容器を準備してあげてください。

水場と陸地の両方を作ってあげる

サワガニは水生生物ではありますが、陸に上がることもあります。そのためケージ内に陸地も作ってあげると、野生下の生息環境に寄せることが可能です。ストレスなくサワガニも生活できるでしょう。

陸地は、泥や砂利などで作るのがおすすめです。他にも、石などの設置物を水面に出してあげることで、簡単に陸地の足場を作ることができます。この際に、隠れられる場所を作ることも忘れないようにしましょう。

こまめに水替えをする

サワガニは水のきれいな場所に生息しています。飼育下でもこの条件は変わらないので、常に水をきれいに保つ必要があります。水替えをこまめに行い、ケージ内の水質悪化を防ぎましょう。

水替えの頻度としては、2週間に1度を目安にしてください。ただし、サワガニたちが泡を吹き始めたら危険信号です。その場合はすぐに水を替えて対処しましょう。

水道水でも飼育可能ですが、カルキ抜きを一度してあげるとより健康的に生活してくれます。カルキ抜き剤がない場合は、水道水を1日放置したもので良いでしょう。

適切な温度を保つ

サワガニは高温に弱い生物とされています。極端に暑い場合は死滅してしまうことも考えられるので、注意が必要です。具体的な水温としては、28度程度を意識して飼育してください。

夏場の屋内であれば空調による調節で十分です。しかし、屋外で飼育する場合は、直射日光が当たらない場所を選んでケージを設置しましょう。

いろいろなエサを適量あげる

雑食性であるサワガニは、昆虫やミミズ、藻類などを幅広く摂食しているようです。そのため、飼育下でもいろいろなエサをあげていくことが推奨されます。

寿命を延ばすためにもいろいろあげるのがよいですが、特に重要視するべきなのは昆虫類です。甲殻の生成に必要なタンパク質は、昆虫に多く含まれています。アカムシなどに加え、ご飯粒やキャベツの切れ端などを適度に与えていくとよいでしょう。

ただし、与え過ぎには注意しましょう。

サワガニを飼うときの注意点



サワガニの飼育は難しくありません。しかし、いくつか注意しなければならないポイントも存在します。他の生物に対して攻撃的な一面を持つので、うかつな飼育をすると不測の事態が起きかねません。

ここでは飼育頭数や脱走の危険などを解説していくので、飼育の際は確認してください。

一度にたくさん飼わないようにする

サワガニは、雑食性の生物であり接触の幅が広いことで知られています。裏を返せば共食いの危険もあるということです。そのため、1ケージ内の飼育頭数には注意しましょう。

おすすめなのは、1ケージに2匹程度です。それ以上飼育する場合は、常にエサを切らさないようにして共食いを防いでください。エサが増えると水質悪化のペースも早くなるので、高頻度の水替えが必要になります。

混泳しないようにする

動いている生物を襲う傾向が強いサワガニは、混泳には不向きです。

遊泳層が被らない場合は事故の確率が減ります。しかし、魚が寝静まる夜などに襲う可能性も否定できません。そのため混泳はさせない方が無難でしょう。

脱皮後の環境や脱走に気をつける

脱皮後のサワガニは柔らかく、他のサワガニからは格好の獲物として認識されます。複数飼育している場合は、共食いの危険が増加するタイミングです。脱皮直後の個体を確認したら、優しく他のケージに移してあげるなどして対処しましょう。

飼育ケージにエアーポンプなどを設置している場合は、脱走に注意してください。サワガニは登攀能力が高いため、多少の足掛かりでもすぐに上ってしまいます。蓋の設置やケージ内の隠れ家を増やすなど、防止策を取りましょう。

サワガニを冬眠させる方法と注意点



サワガニが秋まで生きていた場合、冬眠させるかどうかを判断してください。

冬眠させる場合は、ケージに土や石を多めに入れ、水が凍らない程度に管理しましょう。土を入れる場合には水質にも注意が必要です。

冬眠させるには多少の技術が必要なので、冬眠させないという手段も存在します。その場合はヒーターを使って夏場と同じ水温を保つことで、冬でも動き回るサワガニを楽しめるでしょう。

サワガニの寿命を理解して飼育しよう



ここまで、サワガニの生態や飼育方法などを解説してきました。飼育難易度は高くありませんが、それでもいくつかの注意点や長い寿命など、覚悟が必要な点も多くあります。

飼育する場合は環境を正しく整え、10年近い寿命をしっかりと理解した上で飼うことをおすすめします。丁寧に世話をすれば、長い間を一緒に過ごすパートナーになってくれるでしょう。

今回紹介したポイントを踏まえ、サワガニの飼育を楽しんでください。
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