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チャンナ・プルクラの生態と飼育方法|適切な水槽の大きさやエサについても解説

人気の熱帯魚であるチャンナ・プルクラはどんな魚なのかご存じでしょうか。チャンナ・プルクラを購入したいと思っているけど、初めてなのでまずは飼うときの基本情報を知りたいと思っている方もいるでしょう。

ここではチャンナ・プルクラについてや飼育方法など、詳しく解説していきます。適切な水槽のサイズや水温、与えるエサの種類、繁殖についてや混泳飼育する場合などの必要条件や注意するべきポイントも、丁寧にご紹介します。

今回の内容を参考にすれば、チャンナ・プルクラを購入する際にも慌てずにすみ、安心して飼育を始められます。本記事を読んで、チャンナ・プルクラの魅力を知り、ぜひスムーズな飼育ができるようお役立てください。

チャンナ・プルクラとは


チャンナ・プルクラ(Channa pulchra)とは、ミャンマーに生息しているスネークヘッドの仲間です。

他にも通称で、ブルームーンレインボースネークヘッド、ネーブルファントムスネークヘッド、プラクラスネークヘッドなどとも呼ばれています。鮮やかなエメラルドグリーンの体色に、縞模様の胸ビレや体に点在する斑点模様が特徴的です。

ここでは、チャンナ・プルクラについて詳しく解説していきます。

チャンナ・プルクラの生態

チャンナ・プルクラは、スネークヘッドの中では大きくなっても30センチほどの体長で、そこまで成長しません。スネークヘッド全般に見られるように気性が激しい一面があり、縄張り意識も強い傾向があります。

エラ呼吸以外で、人間と同様に肺を使って空気呼吸もできる魚です。また人間に対しては攻撃的な面は見られにくく、人に馴れやすいという特徴があります。

チャンナ・プルクラの生息地

チャンナ・プルクラは、東南アジアのインドシナ半島西部に位置する熱帯地域・ミャンマーが生息地となっています。

実はチャンナ・プルクラが正式に学術記載されてから、そう年数は経過していません。まだ比較的歴史の浅い、新しいスネークヘッドなのです。

チャンナ・プルクラの寿命

飼育する環境にも左右されますが、チャンナ・プルクラの寿命はおおよそ10年と言われています。

飼い始めたときにどれくらいの年月が経過しているのかにもよるので、もし長い期間飼育したいと考えている場合は、より小さめの時期からの購入が望ましいです。とはいえ、小さいと体力がなく途中で弱まったりする可能性も高いので、注意しましょう。

チャンナ・プルクラの飼育方法


ここでは、チャンナ・プルクラの飼育方法について詳しく解説していきます。

適切な環境下で飼育条件を整えることで、チャンナ・プルクラがストレスなく快適に暮らせるようになります。体調や寿命、あの美しいエメラルドグリーンの体色にもいい影響を与えます。

正しい飼育情報を受け取って、いざ飼い始めるときに迷わないように役立ててください。

適切な水温

チャンナ・プルクラを飼育するときの水温設定は、23~27度辺りが好ましいです。これはチャンナ・プルクラが低めの水温(20度前後)には強く、高めの水温(30度超え)には弱い傾向があるためで、スネークヘッド全般に言える特徴です。

日本では夏場に水温が上昇してしまうので、環境によってはエアコンや水槽用クーラーを利用するなどして、適切な温度を保つように心がけましょう。

チャンナ・プルクラの最大サイズ

チャンナ・プルクラは、大きくなっても体長は30センチほどです。稚魚では7~8センチほどしかありませんが、適切な飼育をすれば1年も経たずに20センチまで大きくなります。

またスネークヘッドは、15〜120センチと、大きさもかなり幅がある魚が多いです。そう考えると、チャンナ・プルクラはそこまで大きく巨大化しない魚と言えるでしょう。

適切な水槽のサイズ

一般的に、魚の全長と水槽の縦幅が同じサイズであれば、飼育に適していると判断されます。

チャンナプルクラが30センチほどの大きさに成長すると考えて、単独で飼育するのならば60センチ規格の水槽で問題ないでしょう。もし単独ではなく混泳で飼うような場合は、90センチ規格以上の水槽にするのがおすすめです。

エサについて

チャンナ・プルクラは完全な肉食魚です。生き餌では、カエル・コオロギなどの昆虫類やザリガニ・エビなどの甲殻類、またクリルという人工飼料も嗜好性があります。

ただし、生き餌だけ与えていると、いざ人工飼料を与えたときに全く口にしなかったり食いつきが悪くなったりする場合も出てきます。管理のしやすさや栄養バランスを考えれば、メインは人工飼料を与えるのが良いでしょう。

混泳飼育は難しい

一般的に気性が激しいスネークヘッドは、同じ仲間であるチャンナ・プルクラにおいても、混泳で飼育するのは難しいものがあり、単独で飼育するのが好ましいです。

また、個体差もありますが、同種での混泳は特に争うことが多いでしょう。ここでは、どうして混泳に向いていないのかについて、解説していきます。

チャンナ・プルクラの性格

スネークネッド種の性格としてもよく知られていますが、チャンナ・プルクラは気性が激しく攻撃性があり、縄張り意識が高い魚です。自分のテリトリーに新しい他の魚が侵入すると、縄張り争いによって死んでしまう事例も多いです。

しかし、人間にはよく慣れます。見た目も美しく、かつ愛嬌のある顔立ちなため、スネークヘッドの種類の中でも魅力的な魚のひとつとして知られています。

チャンナ・プルクラの繁殖


繁殖するには、ペア取り(雄と雌の組み合わせ)をしなくてはなりません。繁殖する時期やタイミングに限定して、複数で飼育してペア取りを行いましょう。

ここからは、繁殖させるために知っておいたい情報を紹介していきます。

例外的に多頭飼育をする

チャンナ・プルクラの飼育は、通常では単独飼育が好ましいですが、繁殖のためにはペア取りをする必要があり、例外的に多頭飼育をします。

とはいえ、限られた期間でも、複数で混泳させる状況には変わりませんので、そのまま放置せずによく観察をするようにしましょう。縄張り争いばかりして、上手くペア取りがいかないようなら、早々に諦めるようにしましょう。

水槽のサイズを大きくする

繁殖の場合は、複数で混泳する環境下であるため、通常で飼育している水槽よりも大きなサイズの水槽に交換しましょう。可能なら、120センチ以上の大きめな水槽を用意していただくと安心です。

またチャンナ・プルクラはジャンプ力が激しい魚なので、水槽の上部に隙間なくフタをするなどして、飛び出し防止用に努めましょう。

チャンナ・プルクラの生態と飼育方法を理解しよう

ミャンマー原産のチャンナ・プルクラについて、詳しく解説しました。今回、チャンナ・プルクラの生態や飼育方法を初めて知った方も多いでしょう。

本記事からチャンナ・プルクラという魅力的な魚に興味を持った方がいれば、ぜひ飼育にチャレンジしてみてください。とても人間になつきやすい魚ですので、じっくりと信頼関係を築いて素敵なパートナーとなりましょう。
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