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初心者におすすめのブラックモーリーとは?特徴や飼育方法・混泳についても解説

「熱帯魚のブラックモーリーってどんな魚?」
「メダカとかグッピーとか、ほかの魚とも混泳できるの?」
「モーリーの繁殖にチャレンジしたいけど、繁殖条件は?」
ブラックモーリーは、漆黒の見た目と丈夫さから人気の高い熱帯魚です。飼育にチャレンジしてみたい、と思う方は多いのではないでしょうか。

本記事では、初心者でも飼育しやすいブラックモーリーについて、特徴や種類、飼育と繁殖方法、そしてほかの魚との混泳について解説しています。記事を読み終わるころには、ブラックモーリーについての知識を身につけ、飼育デビューできるようになるでしょう。

これからブラックモーリーを飼いたいと考えている方、今飼っている魚と混泳できるか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ブラックモーリーとは



ブラックモーリーとは、漆黒の体が特徴の熱帯魚の一種で、メキシコ原産のメダカから品種改良で生まれました。メダカの仲間というだけあり、丈夫で飼育しやすく初心者にもおすすめの種類です。

また、ほかにも多くの品種改良が存在し、カラーバリエーションも豊富なため、アクアリウムを一層楽しめる魚ともいえます。そんなブラックモーリーの特徴と生態について紹介します。

ブラックモーリーの特徴

ブラックモーリーの一番の特徴は、水草に映える真っ黒な体です。黒一色というと地味に感じるかもしれませんが、水草や華やかな色合いの熱帯魚が多い水槽のなかでは、漆黒の体は独特の雰囲気と存在感があります。

また、水槽内に増えたコケや、バクテリアの死骸が水面に浮くことで発生する「油膜」を食べてくれるため、水槽をきれいにしてくれる魚として人気があります。

ブラックモーリーの生態

ブラックモーリーは、もともとはメキシコ原産のメダカの仲間で、品種改良によって生み出されました。卵胎生という特徴をもち、卵ではなく胎内でふ化させた稚魚を産みます。

大きさは最大でも6㎝ほどで、寿命は2~3年前後です。雑食性で、なんでもよく食べてくれる非常に丈夫な魚でもあります。おだやかな性格のため、ほかの魚との混泳ができます。

ブラックモーリーは混泳できる?

おとなしく温和な性格のブラックモーリーは、ほかの熱帯魚と一緒に泳ぐ「混泳」ができます。

ただし、小さい魚やエビとの混泳では追いかけまわす場合があります。ブラックモーリーは水槽内のコケを食べますが、同様にコケを食べるエビ類と混泳させると、エサが同じになってしまうためです。

攻撃的な魚ではありませんが、混泳させる場合の相手は、同じくらいの大きさの魚が安心です。もし混泳がうまくいかなかった場合には、水草で隠れ家を増やす、水槽をわけるなどの対策が必要です。

ブラックモーリーの飼育方法



ブラックモーリーは丈夫で飼育しやすく初心者向きの魚ですが、健康でいるためには正しい飼育方法を知ることが重要です。

飼育に適した水温と水質、エサの与え方について紹介します。

適切な水温・水質

ブラックモーリーは初心者でも飼育しやすい熱帯魚ですが、水温と水質の調整は必要です。最適な水温は約23~27度、水質は中性~弱アルカリ性です。

水草が多い水槽では、ソイルと呼ばれる水槽用の土を使いますが、ソイルには水を弱酸性にする性質があります。ブラックモーリーの飼育では、ソイルよりも砂利の使用が安心です。

また、水温が極端に下がると元気がなくなってしまうため、冬場は水槽用のヒーターを使い、水温を維持することが重要です。

エサ

ブラックモーリーのエサには、市販されているメダカのエサや小型熱帯魚用のエサを与えます。大食漢でなんでもよく食べるため、与えすぎには注意します。

エサは1日1回、食べ残さない量を与えます。ブラックモーリーが複数いる場合は、すべての個体にエサが行きわたるようにバランスよく与えましょう。

2~3分ほどで食べきる量が理想ですが、食べ残してしまった場合は、残ったエサは取り除きます。放置すると水槽が汚れ、コケが増える原因にもなるので注意しましょう。

ブラックモーリーの繁殖のポイント

ブラックモーリーの繁殖を成功させるポイントは、雌雄の見分け方と水温です。

オスは尻びれに生殖器がついているため先端がとがっていて、メスよりも一回り小さい体が特徴です。水温が25度以下になると繁殖期に入るため、オスとメスをペアにして水温を調整しましょう。

うまく繁殖期にはいると、オスがメスを追いかけまわす姿が見られます。交尾のあと1ヶ月ほどたつとメスのお腹が大きくなり、20匹前後から多いときで50~100匹ほどの稚魚を出産します。

ブラックモーリーの種類



もともとメキシコ原産のメダカから品種改良で生まれたブラックモーリーには、ほかにも多くの種類やカラーバリエーションがあります。種類が違っても飼育方法や混泳条件は変わらないため、初心者でも安心して飼育できます。

アクアリウムの楽しみを広げてくれる、バリエーション豊かなブラックモーリーの種類を紹介します。

ブラックバルーンモーリー

ブラックバルーンモーリーは、改良品種としてつくられた種類で、風船のような丸い体が特徴です。見た目のかわいらしさからショップでの人気も高い種類です。

ブラックモーリーと同じように温和な性格のため、ほかの魚との混泳もできます。ペアで購入して一緒に飼育すれば、繁殖も容易にできる種類です。

ブラックセルフィンモーリー

モーリーの一種であるセルフィンモーリーのなかで、色がブラックのものがブラックセルフィンモーリーと呼ばれています。ほかにもシルバーやゴールデンなどのカラーバリエーションがあります。

飼育は、ブラックモーリーと同じ水温・水質・エサで問題ありません。ほかの魚との混泳もできるため、バラエティ豊かな水槽が楽しめます。

ゴールデンブラックモーリー

ゴールデンブラックモーリーは、近年になってつくられた改良品種のひとつです。鮮やかで美しい黄色の体に黒い模様が入っているのが特徴です。模様は個体によって差が出ますが、それもまた飼育する楽しみの一つです。

ブラックモーリーと同じ環境で飼育できるため、水質と水温に気をつければ初心者でも飼育できます。

ブラックライヤーテールモーリー

ブラックモーリーを品種改良し、ライヤーテールとして作られた種類がブラックモーリーライヤーテールです。ライヤーテールとは、尾びれの上下が長く伸びた種類で、その形がライヤーと呼ばれる弦楽器に似ていることから名づけられました。

カラーバリエーションが豊富で、ブラックのほかにシルバーや白い個体がいます。色合いによって飼育方法が変わることはないため、ブラックモーリーと同じ環境で飼育や混泳が可能です。

ダルメシアンモーリー

メキシコ産モーリーの品種改良として生まれた種類で、白~プラチナの体に黒い模様が入る見た目からダルメシアンモーリーと呼ばれています。

ブラックモーリーと同じように、丈夫で飼育しやすい種類です。同じような大きさの魚とであれば混泳もできます。美しい模様が特徴的な種類なので、華やかな水槽を楽しめるでしょう。

モッピー

モッピーとは、モーリーとグッピーが交配して生まれた魚の呼び方です。2種類を同じ水槽で混泳させていると、まれに雑種の稚魚が生まれることがあります。生まれた稚魚は成長しても繁殖能力が低いため、第二世代の繁殖は難しいとされています。

グッピー以外でも、バルーンモーリーやセルフィンモーリーなど、種類の異なるモーリーの間でも交雑種が生まれるケースがあります。モーリーは簡単に繁殖する魚のため、増やしたくない場合の混泳には注意が必要です。

ブラックモーリーの特徴を理解して混泳させてみよう

ブラックモーリーは基本的な条件をしっかり理解すれば、初心者でも飼育と混泳を楽しめる魚です。水草を背景に泳ぐ漆黒の美しい姿が、アクアリウムの醍醐味を一層感じさせてくれることでしょう。

ブラックモーリーを飼育してみたい方や、これから混泳させてみたい方は、ぜひ本記事を参考にチャレンジしてみてください。
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