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ナイフフィッシュの特徴とは?種類や飼育方法もあわせて解説

「ナイフフィッシュってどんな魚?」
「ナイフフィッシュは飼育することができるの?」
「ナイフフィッシュを飼育するときの注意点は?」
観賞用の魚が好きな人の中には、独特な風貌をしている「ナイフフィッシュ」を飼いたいという人もいるでしょう。しかし、ナイフフィッシュにはさまざまな種類があります。

この記事では、ナイフフィッシュの特徴やその種類、飼育方法の注意点などを解説します。また、飼育に必要なものも紹介するので、ナイフフィッシュを飼いたいと思ってる人も実際に飼育環境を整えることができるでしょう。

この記事を参考にして、数あるナイフフィッシュの種類の中から自分好みのものを選び、楽しくナイフフィッシュを飼育してください。

ナイフフィッシュの特徴とは?



「ナイフフィッシュ」は「アロワナ目ナギナタナマズ科」に属する、体型がナイフのような形をした古代魚の一種です。和名は「ナギナタナマズ」で、背中の部分がせり出して尻びれと尾びれがくっついています。

ナイフフィッシュの生息地

ナイフフィッシュはアフリカや東南アジア地域の川、池などに生息しています。なお、それらの地域では貴重な食用源として生息しており、日本では観賞用として輸入され、飼育されています。

ナイフフィッシュの性格

ナイフフィッシュは基本的に夜行性で、昼間はほとんど活動しません。成熟した個体は縄張り意識が強く、性格は多少凶暴なものから温厚なものまで、個体によって異なるでしょう。

ナイフフィッシュの寿命

飼育環境によって異なりますが、ナイフフィッシュの寿命は概ね7年から15年ほどと言われています。魚の中では長寿であるため、飼育を検討している場合はその点も考慮する必要があるでしょう。

ナイフフィッシュの種類



ナイフフィッシュにはさまざまな種類があります。種類によって大きさが異なるため、成熟後の大きさを調べたうえで、自宅で飼育可能か検討し、水槽などの飼育環境を整えましょう。

ナイフフィッシュの種類を紹介します。

アフリカ・アジア地域【アロワナ目ナギナタナマズ科】

ここからは、アロワナ目ナギナタナマズ科に属するナイフフィッシュの種類を紹介します。

なお、アフリカやアジア地域ではなく、南米などに生息する「デンキウナギ目」に分類されるナイフフィッシュは別に後述します。

ロイヤルナイフフィッシュ

「ロイヤルナイフフィッシュ」は主にメコン川に生息する、体長60~80㎝前後のナイフフィッシュです。自然下では120㎝ほどの巨大種で、黒いスポット模様は個体によって異なります。

スポッテッドナイフフィッシュ

「スポッテッドナイフフィッシュ」も主にメコン川に生息し、体長60~80㎝前後です。形はロイヤルナイフフィッシュに似ており、比較的大きなスポットが一列に並びます。

ボルネオナイフフィッシュ

「ボルネオナイフフィッシュ」は主にボルネオ島やマレー半島に生息し、体長60~80㎝前後です。しかし中には1mを超す個体もあります。

アルビノナイフフィッシュ

「アルビノナイフフィッシュ」はロイヤルナイフフィッシュもしくはスポッテッドナイフフィッシュのアルビノ種です。スポットはなく体色は淡い色をしており、ナイフフィッシュの中でも貴重な種類です。

アフリカンナイフフィッシュ

「アフリカンナイフフィッシュ」は西アフリカ方面に生息し、体長20~30㎝前後になるナイフフィッシュです。

スポットはなく特に小柄な種類で、60cmの水槽でも飼育可能でしょう。

インディアンナイフフィッシュ

「インディアンナイフフィッシュ」はインドや東南アジアに生息し、体長は約60cm前後になるナイフフィッシュです。

体色はグレーに近くやや地味な種類で、個体によっては90㎝の水槽でも飼育できるでしょう。

アロワナナイフフィッシュ

「アロワナナイフフィッシュ」はアファーとコンゴエンシスの2種に分けられ、それぞれ体長が約60cm前後、約30cm前後になります。顔つきがアロワナに似ていることからその名がつけられました。

南米ナイフフィッシュ【デンキウナギ目】

南米に生息するナイフフィッシュは「デンキウナギ目」であり、アフリカやアジアに棲むアロワナ目のナイフフィッシュとは異なります。この種のナイフフィッシュは微弱な電流を発生し、アロワナ目と同様、夜行性です。

南米ナイフフィッシュの種類を紹介します。

トランペットナイフフィッシュ

「トランペットナイフフィッシュ」は体長60~100cm以上になり、南米ナイフフィッシュの中では大型魚です。遊泳能力が高い種類なので、観賞用として人気が高い種類です。

エレファントナイフフィッシュ

「エレファントナイフフィッシュ」は体長10~20cm前後の中型魚で、鼻先の長い顔つきがエレファントノーズフィッシュに似ています。国内では流通量が少なく手に入りにくい種類です。

グリーンナイフフィッシュ(グラスナイフフィッシュ)

「グリーンナイフフィッシュ(グラスナイフフィッシュ)」は体長が最大20cmに満たない中型魚です。見た目は透明度の高く、下腹部を覆った腹ビレを波立たせるようにして泳ぎます。

リーフナイフフィッシュ

「リーフナイフフィッシュ」も体長が最大20cmに満たない魚です。特徴的な茶褐色の網目模様が葉っぱのようなことから、その名がつきました。

ナイフフィッシュの飼育に必要なもの

ナイフフィッシュは特別飼育が難しい魚ではありませんが、急速に成長するため成魚用の水槽は早めに用意するなどの注意が必要です。

ナイフフィッシュを飼育する際に必要なものを見ていきましょう。
  • 水槽
  • ろ過装置
  • ヒーター
  • シェルター
  • 水温計
  • 水質調整剤・カルキ抜き

水槽

飼育するナイフフィッシュの種類によって、用意すべき水槽サイズが異なります。多くのナイフフィッシュは、90~120㎝の水槽が必要となるでしょう。

また、水槽から飛び出すこともあるため蓋をしておく必要があります。

ろ過装置

ナイフフィッシュは餌の食べが良いため、水質の悪化が考えられます。しかし、水質の悪化や変化に強い種類ではないため、なるべくろ過性能の高いろ過装置を設置しましょう。

ヒーター

ナイフフィッシュを飼育するための至適温度は25℃~28℃です。夏季は特に不要ですが、冬季に飼育する場合は水温を保つためにヒーターを活用しましょう。

シェルター

夜行性であるナイフフィッシュは、ほとんど日中は動きません。また、臆病な性格のナイフフィッシュもいます。そのため、身を隠すためのシェルターを置くことで、居心地の良い環境になるでしょう。

水温計

前述したとおり、ナイフフィッシュを飼育する際は、水槽内の水温を適切に管理する必要があります。そのためには水温計も用意し、常に水温をチェックしながら飼育しましょう。

水質調整剤・カルキ抜き

塩素が含まれている水道水を使用して水槽内の水を交換する場合は、カルキ抜き(塩素の中和)のための水質調整剤を使用する必要があります。

水質調整剤には魚の表面を保護したり、pHを調整したり、水の白濁を除去したりする効果のあるものもあります。

ナイフフィッシュの飼育方法

野生のナイフフィッシュは主に小魚や甲殻類を食べる肉食の魚です。また、比較的暖かいもしくは暑い地方に生息しています。

そんなナイフフィッシュの飼育方法を見ていきましょう。

ナイフフィッシュの価格相場

種類や個体サイズによって異なりますが、ナイフフィッシュは1,000円~10,000円の間で売られています。熱帯魚売場やネット通販などで販売されており、ナイフフィッシュの中でも希少な種類は販売価格が高くなります。

餌は生き餌や人工飼料

飼育環境下のナイフフィッシュの餌はメダカやアカムシ、小エビなどの生餌です。または、肉食魚用の人工飼料でも良いでしょう。

餌を与えるのは1日に1~2回が目安で、魚の状態に応じて調整しましょう。

成長スピードが早いので量を調節する

ナイフフィッシュに与える餌はあげすぎないようにしましょう。ナイフフィッシュは成長スピードが早く、餌をあげた分だけ成長します。また、餌を与え過ぎると食べ残した場合に水質悪化が進みます。

水温と水質

ナイフフィッシュの水槽内の適した水温は25℃〜28℃です。また、水質は中性を保ち、極端に酸性に傾かないようにする必要があります。

さらに、食べ残した餌などで水質が悪化するのを防ぐために、ろ過装置を活用しましょう。

水換え時期

水を換える頻度は、水槽内の魚の数や餌の量、ろ過フィルターの性能によって異なりますが、1~2週間に1回で水槽内の3分の1程度を交換すると良いでしょう。

特に、ナイフフィッシュは餌をよく食べて水をよく汚す魚です。

餌を食べない場合の注意点

魚が餌を食べない場合、水温の変化や水質の悪化、周囲が明るいなどのストレス、病気などの原因が考えられます。また、腹部が膨らんでいてる場合は消化不良が考えられます。

ストレスが原因の場合はシェルターなどで隠れる場所を増やすと良いでしょう。

混泳には向かない

ナイフフィッシュは基本的に混泳には向きません。ナイフフィッシュより小さい魚は捕食され、同じサイズの魚は攻撃される可能性が高いでしょう。ただし、同サイズの同種であれば混泳できる場合があります。

ナイフフィッシュの独特で優美な姿を楽しもう

ナイフフィッシュは長寿であり大型魚でもあるため、飼育をする場合はそれらを踏まえたうえで購入する必要があります。しかし、それらの準備と覚悟を持って飼育すれば、独特な形をしたナイフフィッシュの優雅に泳ぐ姿を長い期間にわたって楽しめるでしょう。
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