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アベニーパファーが餌を食べない原因とは?予防策や対処法も紹介

「アベニーパファーはどんな生き物?」
「餌を食べないけれどどうすれば良い?」
「アベニーパファーが拒食になる前の予防法はある?」
このようにアベニーパファーの拒食が気になる人も多いのではないでしょうか。ふっくらとしたフォルムが可愛らしいアベニーパファーが痩せ細っていくのは、心が痛みます。

本記事ではアベニーパファーが餌を食べないときに考えられる原因を解説しています。原因を知ることで対処方法や予防方法が見つかりやすくなるでしょう。

合わせてアベニーパファーが拒食にならないための予防策も紹介しているため、迎え入れる準備をするときにも役立ちます。また餌を食べない個体がいるときの対処方法も、ポイントとしてまとめています。

アベニーパファーの拒食に悩んでいる人、これから飼育を考えている人はチェックしてみてください。

アベニーパファーが餌を食べない原因

繊細な性格をしているアベニーパファーは、様々な原因により餌を食べなくなる拒食状態に陥ります。拒食状態になると、健康的な体に戻すのに時間がかかってしまうため早めに原因を知り対策することが大切です。

餌を食べない状態が続くと愛らしいふっくらとしたフォルムをしているアベニーパファーが、どんどん痩せ細っていきます。命にかかわる状態になることもあるため、水温や水質の調整などストレスの原因になるものから気をつけていきましょう。

まずはアベニーパファーが餌を食べない原因に繋がる5つのポイントを紹介します。アベニーパファーの飼育を考えている人もぜひチェックしてみてください。

水温が低い

1つめに紹介する餌を食べない原因が「水温が低いこと」です。アベニーパファーにとって好きな餌を与えているにもかかわらず、食欲のない状態が続くようなら水温を見直してみましょう。

原産国がインドやスリランカであるアベニーパファーは、水温が低くなると餌を食べない状態に陥ります。水温が下がりやすい季節には、アベニーパファーにとって適温と言われている23~28℃を保てるように水温調節機能のあるヒーターなどの使用がおすすめです。

熱帯魚に分類されるアベニーパファーは事前に様々な設備を揃えておく必要があるため、事前に準備しておきましょう。

水質が不安定

2つめに考えられる餌を食べない原因が「水質が不安定なこと」です。水質の状態が安定していなかったり、新しい水に慣れていなかったりしている状態でも餌を食べなくなります。

熱帯魚であるアベニーパファーが住みやすいのはろ過バクテリアが繁殖している状態です。水質が不安定になったことにより餌を食べないのであれば、ろ過バクテリアをセットして定着させる必要があります。

それでも定着するまでに時間がかかるため、早めに実行することが大切です。食べ残した餌も水質の悪化に繋がるため早めに取り除きましょう。またアベニーパファーの飼育水は弱酸性が適しています。

ストレスに弱い

3つめに紹介する「ストレスに弱いこと」も餌を食べなくなる原因のひとつになります。前述しているように繊細な性格をしているアベニーパファーは、ストレスを抱えやすい生き物です。

特に飼育を始めたばかりの時期は、環境に慣れるまでストレスを感じやすくなります。そのストレスを少しでも軽くするために、それまで育ってきた環境とあまり変化をつけないことが大切です。

また長期間飼育していても隔離したり水槽のサイズを変えたりするタイミングでストレスを感じ、餌を食べない状態になることもあります。少しの変化でもストレスの原因となる繊細な性格をしていることがわかります。

隠れる場所がなくて落ち着かない

4つめに紹介する餌を食べない原因も、アベニーパファーの繊細さを象徴しています。

飼育しているアベニーパファーが餌を食べない状況が続くときには、マジックリーフやマツモ、流木など隠れる場所を作っているか確認してみましょう。とても目が良いアベニーパファーは周囲の動きにとても敏感です。

人間が水槽に近づいてきたときに隠れる場所がないと、パニック状態になりストレスを感じるようになります。また繊細な性格の生き物ではありますが、単体よりは複数匹での飼育の方が環境に慣れやすい傾向にあります。

アベニーパファーが好きな餌じゃない

最後に紹介する餌を食べない原因の5つめが「好きな餌ではないこと」です。アベニーパファーは餌へのこだわりが強いことでも知られています。

生まれたときから食べてきたものだけを餌と思っているため、それ以外のものを与えられたときに食べ物だと認識していないこともあります。アベニーパファーを迎えるときには、今までどのような餌を食べてきたのかをリサーチしておきましょう。

水温、水質に問題がなくアベニーパファーが健康であっても餌を食べない状況であれば、好みの餌ではない可能性があります。好みではない餌はお腹が空いていても食べないこともあるため、根気よく観察するのが大切です。

アベニーパファーが拒食にならないための予防策

アベニーパファーが餌を食べない状態が続くことを拒食と言います。拒食になったアベニーパファーはどんどん痩せ細り、丸みを帯びた愛らしいフォルムは見る影がなくなります。

拒食となったアベニーパファーはどんどん餌に興味がなくなってしまいます。対策が遅れると弱ってしまい命を落としてしまうため注意が必要です。

ストレスを感じやすい生き物であるアベニーパファーは、餌を食べているか丁寧に観察していきましょう。早めに対策すればするほど、回復に向かう可能性が高くなります。次に紹介する拒食にならないための予防策を参考にしてみてください。

水槽の立ち上げをしっかりする

餌を食べない拒食状態になる前に、アベニーパファーを迎えるときには水槽の立ち上げをしっかりとしましょう。熱帯魚であるアベニーパファーは餌からだけではなく、エラ呼吸からも栄養を取り入れています。

水槽を立ち上げる段階で、栄養素が豊富な水質にしておきましょう。アベニーパファーを新しく迎え入れるときには、水槽を立ち上げてすぐだと水質が安定していない可能性があります。

はやる気持ちを抑えて、水質が安定してからアベニーパファーを迎え入れると安心です。繊細な生き物なので、計画的に迎え入れる準備をしていきましょう。

水合わせをする際はよく観察する

アベニーパファーを迎え入れるときには、水合わせという作業がとても大切となります。水合わせとは迎え入れるときに入っていた水と、水槽内の水の水温や水質を合わせることです。

水温が一致していることを確認したら、水質を合わせるように袋の中の水を捨てながら水槽内の水をアベニーパファーがいる袋に入れる作業を繰り返します。急に水質が変化すると、命を落とすこともあるためゆっくりと行っていきます。

水合わせをしているときに、呼吸が早くなったり暴れたりなどの変化がないか観察しましょう。またリトマス試験紙などを用いながら水合わせをすると、水質の変化が分かりやすいです。

アベニーパファーが餌を食べるようになるための対処法

前述しているようにアベニーパファーが餌を食べないと気づいたときには、早めに対処していくことが大切です。食べない日が続くようであれば、まずは餌の種類やあげ方から見直してみましょう。

また餌の好みだけではなく、病気により餌を食べない状況になっていることもあります。餌を食べる・食べないだけではなく個体が健康体であるかどおうかも確認事項として頭に入れておきましょう。

次に餌を食べないアベニーパファーの対処方法について紹介していきます。水質・水温などの環境とともにぜひ見直してみてください。

赤虫やクリルを与える

好みがはっきりしているアベニーパファーですが、比較的需要があり食いつきが良いのが赤虫やクリルです。冷凍のものと新鮮なものがありますが、新鮮なものの方が好まれる傾向にあります。

しかし虫が苦手な人や保存環境によって新鮮な赤虫はハードルが高いため、冷凍赤虫から初めてみるのも良いでしょう。冷凍赤虫を選ぶときには、できれば無添加のものを選ぶのがおすすめです。

また餌のサイズが大きすぎて口に入らないことが原因で、食べない状態になることもあります。食べないときには小さいサイズのものを与えてみるのも良いでしょう。

貝類をあげてみる

アベニーパファーの代表的な餌である赤虫やクリルを与えても食べないときには、貝類を与えてみましょう。実は「スネールイーター」と呼ばれているほど、アベニーパファーは貝類が好きです。

しかし水槽を立ち上げたばかりのときは、貝類が水槽内にいません。淡水しじみを開いて良く洗い、水槽内に入れておくとアベニーパファーが食いついてくれることがあります。

淡水しじみであれば、スーパーでも手に入るため購入しやすいのも嬉しいポイントです。水槽内を浄化してくれる効果もあるため、アベニーパファーが食べなくてもメリットを感じられます。

ブラインシュリンプを沸かして与える

アベニーパファーが餌を食べないときには、ブラインシュリンプを沸かして与えてみましょう。ブラインシュリンプとは海外の塩水湖に生息している小さい甲殻類のことを指します。

ブラインシュリンプとして販売されているのは「卵」「冷凍」「乾燥させた卵の黄身」の3種類です。沸かすというのは、お湯で沸かすことではなくブラインシュリンプの卵を孵化させることを言います。

乾燥させた卵は休眠状態のため、塩水につけると孵化します。餌を食べない個体にはその孵化(沸かした)ブラインシュリンプを与えてみてください。ブラインシュリンプに慣れたあとに、他の餌を食べるようになる場合があります。

口の中を確認する

水温・水質を管理したり餌を工夫したりしても改善がみられない場合には、病気の可能性があります。餌を食べない状況が続く場合には、アベニーパファーの個体を観察してみましょう。

個体を観察して白い綿のようなものが見えたり、口をパクパク動かしたりすることがない場合には水カビ病のサインです。この水カビ病により餌を食べたくても食べられない状態になっていることがあります。

病気を発見したら早めに治療することが大切です。また餌を奪い合ったときの傷が原因で、カビが発生することもあるため日頃から観察する必要があります。

複数飼っている場合は隔離してみる

アベニーパファーだけで複数匹飼育していても、それぞれの個体で差が出てきます。餌を食べるスピードが遅い個体は、食べたくても食べられない場合があります。

また他の個体からの威嚇により拒食になってしまうこともあるため、注意が必要です。その場合には拒食になっている個体を隔離してしまうと、余計にストレスを感じてしまいます。

まずは威嚇する個体を隔離して数日間、様子を見てみましょう。それでも改善が見られない場合には拒食になっている個体を隔離して様子を見ていきます。

アベニーパファーを飼う際の注意点

アベニーパファーを飼育するときに気をつけなければならないのが「飛び出し」です。上下に移動しながら泳ぐため、ときには勢い余って水面から飛び出てしまうことがあります。

この飛び出しを防ぐために、水位と蓋の距離を開けることと、蓋をすることは大切なポイントです。水面から飛び出してしまったことにより、命を落とすこともあるため気をつけましょう。

また拒食となったアベニーパファーを目の当たりにすると、気持ちが焦ってしまいます。早めに対処することは大切ですが、アベニーパファーのペースに合わせる必要があります。すぐに結果を求めすぎずに、根気よく向き合っていきましょう。

アベニーパファーが餌を食べない原因や対処法を知ろう

アベニーパファーは水温や水質、環境の変化によるストレスが原因で餌を食べなくなる拒食状態に陥ることがあります。餌を食べない個体がいれば、早めに対処することが大切です。

餌を食べない個体を見つけたら、本記事で紹介している考えられる原因や対処法をぜひチェックしてみてください。早めに対処することで、回復し元気になる可能性も高くなります。

アベニーパファーの飼育を考えている人も、本記事の内容を読んで必要なアイテムや餌などを確認してみてください。
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