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ポリプテルスデルヘッジの特徴と飼い方|飼育に必要なものも紹介

「ポリプテルスってどんな魚?」
「どんな餌を食べるの?」
「どうやって飼えばいいの?」
アクアリウムに興味のある方でこのような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。

この記事ではポリプテルスデルヘッジの基本的な生態や飼い方を詳しく説明しています。
また飼育に必要なおすすめアイテムも紹介しているので参考にしてみてください。

「底モノ」や「ニョロニョロ系」などと言われてるポリプテルスは綺麗な模様を持ちコレクション性が高いので人気のある観賞魚です。

ただグッピーやネオンテトラなどのような一般的な熱帯魚とは餌や飼い方の面で少し違うところがあります。この記事を読めばポリプテルスデルヘッジをどのように飼えばいいか知ることができるので、飼育を考えている方は是非目を通してみてください。

ポリプテルスデルヘッジの特徴


ポリプテルスデルヘッジはポリプテルス目ポリプテルス科に属する魚です。
ポリプテルスデルヘジイやデルヘッツィと呼ばれることもあります。

ポリプテルス科の魚は約4億年前にはすでに同じ形の魚が存在したといわれており、シーラカンスなどと近縁にある古代魚の一種です。

デルヘッジの他にもたくさんの種類がおりそれぞれ体色や模様、大きさなどが異なります。
そのことからさまざまな種類を集めて混泳させるコレクターの方が多いです。
ポリプテルスデルヘッジの特徴について詳しく説明していきます。

ポリプテルスデルヘッジの生態

ポリプテルスデルヘッジは夜行性の淡水魚です。
魚なのでもちろん水の中で暮らしますが、他の魚と違い肺を持っているので空気呼吸もできます。
そのため陸地でもしばらくは生きることができるのです。

体は頭部が平たく胴体は細長い特殊な体型をしており、胸ビレの付け根の筋肉が発達しているので四肢を持つ動物のように底面を歩くように移動することができます。

食性は肉食で自然では昆虫や甲殻類、魚、カエルなどを捕まえて食べます。
口に入るものであれば何でも食べるようです。

ポリプテルスデルヘッジの生息地

アフリカのコンゴ川に生息しているそうです。
川の中の流れが緩やかな場所を好み、昼間は物陰で休み夜になると餌を探しに動き出します。
現地にはこのような魚が川に普通にいると思うとびっくりしますよね。

ペットショップで販売されているのは野生で採取されたワイルド個体と人の手で繁殖されたブリード個体がどちらも出回っています。

ワイルド個体は体色は模様がブリード個体に比べて美しく体もより大きくなる楽しみがありますが、ブリード個体に比べて飼育の難易度は上がるため初心者の方はブリード個体から飼い始めるのをおすすめします。

ポリプテルスデルヘッジの大きさ

全長は約30~40㎝ほどに成長します。
数多くいるポリプテルスの種類の中では小型です。

ペットショップでは約10㎝ほどのベビーやある程度育ったサイズのものなどいろいろなサイズのポリプテルスデルヘッジが販売されています。

ポリプテルスデルヘッジは神経質な性格の個体が多く餌を食べてくれないことがあるようです。特に飼い慣れていない初心者の方だと30㎝以下で成長が止まってしまうことがあります。
大きく育てるにはコツがいるようです。

ポリプテルスデルヘッジの寿命

平均寿命は約10~15年です。
きちんとした環境でうまく飼育できれば15年も生きることがあります。

長く付き合っていくのでどんな個体を選ぶかたくさん悩んでくださいね。

どのくらい長生きできるかは飼育環境と餌によるようです。
ポリプテルスは丈夫な魚ですが、水換えをさぼっていると調子を崩したり病気にかかってしまいます。

またすでに成長しきった個体に餌をたくさん与え続けていくと、肥満になり短命で終わってしまう可能性があります。なるべく長生きできるよう飼育についてしっかり勉強しておきましょう。

ポリプテルスデルヘッジの豊富なバンドの種類

ポリプテルスデルヘッジはグレーの体に黒い模様が入った体色をしており、この模様のことをバンドと呼びます。ポリプテルスデルヘッジは個体によってこのバンドの入り方がそれぞれで、コレクション性があるためとても人気です。

体全体に均等にバンドが入っているものや、胴体はバンドが太く尾ビレの辺りは斑点のような模様が入っているもの、またほとんどバンドがないものなどその種類はさまざまです。

バンドの黒色がはっきりしていて、左右対称になっているものが価値ある個体として扱われています。
どんなバンドを持った個体が販売されているのか、是非店頭に足を運んで見てみてください。

ポリプテルスデルヘッジの飼育に必要なもの

ポリプテルスデルヘッジがどんな魚なのか分かったところで、飼育に必要なものを紹介していきます。小型のポリプテルスなのでそこまで大きな水槽は必要ありません。

どのアイテムも飼育する上で大事な役割を持つものばかりなので、全て揃えてセットしてから生体を迎えるのをおすすめします。
  • 水槽
  • フィルター
  • 照明
  • ヒーター
  • 床材

水槽

単独飼育であれば幅60㎝の水槽で飼育できます。
ただ複数で飼育する場合や他の魚との混泳を考えているのであれば90㎝水槽の方が安全に飼育できるので
どのようなプランで飼育するか考えてから購入してください。

ポリプテルスは水槽から飛び出すことがあります。フタをしていても小さな隙間やフタを押しのけて飛び出すので、朝起きたら水槽が空っぽということも少なくありません。

必ずフタを設置して隙間はテープなどで塞ぎましょう。また念のためフタの上には水を入れたペットボトルなどの重しをしておいてください。

フィルター

ポリプテルスデルヘッジは肉食でかつ食欲旺盛なのでかなり水を汚します。
そのため濾過フィルターはできるだけ能力の高いものを選んでください。


こちらの商品は外部フィルターといって濾過層の入った本体を水槽の外に置いて使用します。
濾材がたくさん入るので汚れをたくさんキャッチすることができ、水質を安定させることができるのがメリットです。

単独飼育であれば上部フィルターもおすすめです。こちらを使うメリットは設置や掃除などのメンテナンスが簡単なところです。

照明

ポリプテルスデルヘッジをよく観察できるようライトを設置しましょう。
特に光を当てることが成長や健康に影響することはありません。
ライトの色は白や赤、青などありますがどれでも大丈夫です。

ポリプテルスデルヘッジは夜行性なので、ライトを消すと活動的になるでしょう。
そのためライトの点灯や消灯によって生活リズムを作ってあげてください。
明るすぎるものや、ライトをずっと点けっぱなしにするのはやめましょう。

ヒーター

ポリプテルスデルヘッジの適温は25~30℃なので年間を通して適温を保つためにヒーターを設置しましょう。

ポリプテルスは水温が高ければ高いほど食欲や代謝が上がるので、食欲不振ぎみな個体や早く大きくさせたい場合にはやや高めの水温で飼育してみてください。
こちらでおすすめしているヒーターは温度をダイヤルで調節できるのでおすすめです。

床材

ポリプテルスデルヘッジは床材の色によって体色が変化します。
例えば暗い色の床材だと暗い色に、白っぽい床材だと明るい色になるのです。

ポリプテルスの飼育でよく使われているのはガーネットサンドという赤色の砂です。
赤い砂ですが体色は緑っぽくなりバンドがはっきり浮き出てより美しく見えます。


掃除が楽なので床材を敷かないベアタンクという方法で飼っている方も多いですが、見た目の問題や生体が落ち着かないように見えたら床材を敷くのをおすすめします。

ポリプテルスデルヘッジの飼育方法


ポリプテルスデルヘッジの飼育は難しくありません。
ただ普通の熱帯魚とは違って肉食のため、餌は少々工夫が必要です。

また他の魚と混泳させる場合にも気を付けないといけないことがあるので
飼育を始める前にポイントをおさえておきましょう。

適切な水温と水質

ヒーターの紹介のところで適温は25~30℃とお伝えしました。水温がこれより下回ると白点病などの病気にかかってしまう恐れがあります。
必ずヒーターを設置して、心配であれば少し高めに28℃くらいに設定しておきましょう。

また水質の維持は目で見ただけでは状況がわからないので少し難しいですが重要なポイントです。ポリプテルスデルヘッジが好むpHは6~7です。

pHは水換えや底砂掃除を怠ると徐々に下がっていき、だんだんと食欲が減ったり目が白く濁ってしまいます。定期的にpH試験紙などでpHを測るようにしましょう。

ポリプテルスデルヘッジの餌

ポリプテルスデルヘッジは肉食なので、肉食魚用の人工飼料をメインに与えましょう。
その他にも
・冷凍赤虫
・餌用メダカ、金魚
・エビ
・ミルワームなどのワーム類
などを与えることもあります。

特にまだ成長途中の幼い個体にはメダカや金魚などの生き餌を与えます。
肉食魚用の人工飼料は粒の大きさがいくつかあるので飼育している生体の大きさに合わせて選んでください。

餌は1日1~2回与えます。もし食べ残しがあれば水を汚すので取り除きましょう。
また餌を与えすぎないよう、ポリプテルスデルヘッジの様子やお腹の膨らみをよく観察しましょう。

ポリプテルスデルヘッジの混泳

ポリプテルスデルヘッジは同種や他の魚と混泳させることができます。
ポリプテルスの中では特に穏やかな性格をしているからです。

しかし肉食なのでポリプテルスデルヘッジの口に入ってしまうサイズの魚は食べてしまうことがあるので混泳はやめた方がいいでしょう。
似たような大きさの魚や同種との混泳がおすすめです。

またオスカーなどの気の強い種類や、ポリプテルスの体表を齧るようなプレコとの混泳はけがの恐れがあるので避けてください。

ポリプテルスデルヘッジの繁殖方法

ポリプテルスデルヘッジは水槽内で繁殖させることができます。
成長して成熟してくるとオスは尾びれの幅が広くメスは尾びれの付け根が膨らんでくるので、複数匹飼育している場合は水槽内にオスとメスがいるか観察してみてください。

生後2年ほど経てば繁殖が可能になり、自然とペアができます。
ポリプテルスデルヘッジは水質が大幅に変わる雨季に繁殖を行うので、水槽内の温度を少し下げpHも変えることで再現します。

また繁殖を狙う時には水槽内に水草を入れてください。
そこでメスが産卵し、2日ほどで幼魚が孵化します。
繁殖をする場合はその後のことも考えて計画的に行いましょう。

ポリプテルスデルヘッジの特徴と飼育方法を理解しよう

ポリプテルスデルヘッジは小型のポリプテルスなので、古代魚を飼育してみたいけど大きな設備は揃えられないという方にはぴったりの魚です。

また個体によってさまざまなバリエーションのバンドを持つので、気に入った個体探しをするのが楽しいですよね。飼育に慣れたら同じくらいのサイズのポリプテルスと混泳させて、ポリプテルス水槽を作るのもいいかもしれません。

とても飼いやすく魅力的な魚です。長く生きるので飼育する場合は最後まで大切にしてあげましょう。是非この記事を参考にポリプテルスデルヘッジの飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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