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シマドジョウは繁殖できるの?飼育方法や注意点などもあわせて紹介

シマドジョウは、河原などでよく見かけることのある淡水魚です。小さくて見た目もかわいいので、ペットショップなどでも人気の観賞魚として売られています。価格も手頃なので、飼ってみたいという人も多いのではないでしょうか。

本記事では、シマドジョウの入手方法や飼育方法を、詳しく解説しています。また、シマドジョウが繁殖可能かどうかも合わせて紹介しています。

本記事を読むことでシマドジョウの生態や、飼育する際に気をつけるポイントが分かるため、安心して家族の一員に迎え入れてあげられるでしょう。

シマドジョウを飼育するのは初心者でもそれほど難しくありませんが、注意点を押さえて生活しやすい環境を作ってあげることが大事です。ぜひ参考にしてみてください。

シマドジョウの特徴とは?



シマドジョウは、コイ目ドジョウ科の淡水魚で、日本の固有種です。山口県の西部、四国南西部など一部地域を除いた、ほぼ全国の河川に生息しています。

ここでは、シマドジョウの特徴を詳しく解説します。

シマドジョウの性格

シマドジョウは基本的に、気性が非常に穏やかで温厚な性格です。暴れ回ったり、他の魚を襲ったりすることはありません。

また、シマドジョウは夜行性です。普段は水の底の方にいますが、暗くなると活発に泳ぎ回ったり、水面に上がってきたりすることもあります。

シマドジョウの大きさ

シマドジョウの体は細長く、成体で体長が8cm〜10cm、太さは1.5cm程になります。稀に15cm程になる大きな個体もいますが、ほとんどが10cm程度の大きさです。

シマドジョウの種類

シマドジョウは、同属内の亜種が非常に多いことで知られています。同じシマドジョウ属にスジシマドジョウ、イシドジョウ、ニシシマドジョウ、ヒガシシマドジョウなどがいますが、見た目がほとんど同じなので見分けるのは困難です。

シマドジョウの寿命

シマドジョウの寿命は、野生下の場合1〜2年程と非常に短命です。飼育下でも3〜4年程度、最長でも6年が寿命と言われています。

しかし、ペットショップなどで売られているものは飼育環境の変化で弱っているものも多く、自然で暮らしていた個体の方が長生きする場合もあるでしょう。

シマドジョウと他のドジョウとの違いとは?

同じシマドジョウ属の中での見分け方は難しいですが、他のドジョウとは黒い斑点状になった体の模様で判別することができます。また、胸びれの特徴的な形でも見分けることができます。

シマドジョウの入手方法と販売価格

シマドジョウを入手する方法は、野生のシマドジョウを捕まえる、ペットショップなどで購入するという2通りの方法があります。

近くに河原や用水路などがあれば、網などを使って比較的簡単に捕まえられるでしょう。周辺にそういった環境がない場合は、ホームセンターやペットショップに行ってみてください。

販売価格の相場は、1匹約500円前後です。

シマドジョウの飼育に必要なもの

シマドジョウは非常に人気がある観賞魚です。飼育するのもそれほど難しい魚ではありません。続いては、飼う際に必要なものを紹介します。下記のものを参考に、用意してみてください。
  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • 水草や砂

水槽

シマドジョウは活発に泳ぐので、3匹程であれば45cm水槽、5匹以上飼育する場合や、他の魚と混泳させる場合は60cm以上のものを用意するのが好ましいです。

また、大きな水槽に比べて小さい水槽は水が汚れやすいため、カルキ抜きする必要があります。水換えの頻度を考えて、やはり大きめの水槽を用意しておくのが良いのでしょう。

また、まれに驚いて飛び上がることがあるので、水槽のフタも合わせて購入しておきましょう。

ろ過フィルター

水質悪化や酸素不足にならないよう、ろ過フィルターを用意しましょう。

シマドジョウは比較的、水の汚れには強く、ごく少数の飼育であればフィルターがなくても大丈夫です。しかし、飼育数が多くなってくると酸素不足になりやすいため、ろ過フィルターはあらかじめ設置しておくようにしましょう。

小型水槽で少数飼育する場合は、水槽に入れるだけでOKな投げ込み式フィルターで十分です。投げ込み式フィルターは、初心者向きの家庭用水槽セットに組み込まれていることも多いので、チェックしてみてください。

5匹以上飼う場合や他の魚と混泳させる場合は、ろ過能力や水を循環させる能力が高い上部フィルターを用意するようにしましょう。

水草や砂

シマドジョウは通常、穴の中のような暗い場所を好む性質があります。隠れ家になるように水草や砂を入れてあげるようにしましょう。

砂は、潜る時に体が傷つかないよう目の細かい田砂などが好ましいです。水草は、隠れ家になることはもとより、水中内で酸素を作るので、シマドジョウが呼吸するために必要です。

水草や砂の他にも、石や陶器製の土管なども隠れ家として使うことができます。

シマドジョウを飼育する際の注意点

続いては、シマドジョウを入手する前の準備から、飼育する際の注意点を解説します。

購入前に水槽を立ち上げておく

シマドジョウを入手する前に、まず水槽を立ち上げておきましょう。

水槽に入れる水は川の水が望ましいですが、難しい場合は水道水でもOKです。ただし水道水を使う場合は、カルキ抜きをしておく必要があります。

水槽を準備したら、水を入れる前に水槽の底に砂を敷いて、ろ過フィルターを設置します。この後に水を入れ、隠れ家となる水草や石などを沈めたら、ろ過フィルターの電源を入れます。故障の原因になるので、電源は必ず水を入れてからONにしましょう。

ろ過フィルターを稼働させてから、1週間程そのままにします。

給餌頻度

餌を与える頻度は1日に1〜2回程度が目安です。餌を与えすぎると、食べ残しが原因で水質悪化につながってしまいます。様子を見ながら、少量ずつ食べきれそうな量を与えるようにしましょう。

適した水温

シマドジョウに適した水温は大体20℃〜30℃ですが、水温の変化には強いので厳密に調整する必要はないでしょう。

砂を厚めに敷く

野生下のシマドジョウは、頻繁に砂の中に潜ります。しっかり潜ることができるよう、水槽の底の砂は厚めに敷きましょう。大体5cm程が目安です。

こまめに水換えする

水換えは週1回を目安に行いましょう。ただし、水槽内の3分の1程度を入れ換えればOKです。全部をきれいな水に入れ換えてしまうと有益なバクテリアがいなくなってしまい、病気の原因になってしまいます。

ある程度の水質悪化には耐性がありますが、水替えはこまめにしましょう。

餌を食べない場合

シマドジョウは環境の変化に慣れるまで、餌を食べない場合があります。飼い始めてから2〜3日はあえて何も与えず、環境に慣れさせてあげましょう。水草などを入れておけば、餓死する危険はほとんどありません。

また、シマドジョウは水の底の方にいることが多いので、底まで沈む餌を与えるようにしましょう。

シマドジョウは繁殖できるの?

一般的に、シマドジョウを繁殖させるのは難しいと言われています。しかし、不可能というわけではないので、気になる方はチャレンジしてみましょう。

野生のシマドジョウは、5〜7月が産卵期です。外部から身を守るため、泥底で卵を産みます。飼育下では、普段飼っている水槽で繁殖させることは難しく、繁殖用に別の準備をする必要があります。

春先の産卵期に発泡スチロールを用意し、泥を10cm程敷きます。その中にシマドジョウのオスとメスを入れておくことで、自然繁殖させることができます。

シマドジョウは混泳できるの?

シマドジョウは温厚な性格なので、他の魚を襲ったり、餌を奪ったりするようなことはありません。シマドジョウを食べてしまうような肉食魚でなければ、混泳させることができます。

シマドジョウは藻などを食べ、水槽内の環境をきれいにしてくれるので、おとなしい金魚などの小型魚と混泳させるのがおすすめです。

シマドジョウについて知って適切に飼育しよう

いかがだったでしょうか。

シマドジョウはおとなしい魚で、他の魚と混泳させることもできます。水の汚れにも強いので、初心者でも手軽に飼育することができる人気の観賞魚です。

ただ、シマドジョウにとってより良い環境を作ってあげることが、長生きするポイントになります。またシマドジョウの繁殖は難しいといわれていますが、今回紹介した手順で繁殖させることが可能です。ぜひチャレンジしてみてください。
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