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ミナミハコフグの成魚の特徴|飼育に必要なものもあわせて紹介

「ミナミハコフグってどんな魚?」
「ミナミハコフグってどうやって飼うのかな?」
「ミナミハコフグの成魚は地味って本当?」
ミナミハコフグと聞いて、こんな風に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。ミナミハコフグは、水族館やダイバーの中でも人気の高い、黄色い体に黒い斑点模様が特徴的なハコフグです。

この記事では、そんなミナミハコフグの成魚について詳しくご紹介しています。また、ミナミハコフグを飼育する際に必要なものやポイントについてもご紹介します。

この記事を読めば、ミナミハコフグについて、幼魚から成魚のことを余すことなく知ることができます。

海水魚の飼育をしている方やミナミハコフグについて興味がある方はぜひチェックしてみてください。

ミナミハコフグとは?

ミナミハコフグはフグ目ハコフグ科に分類される海水魚です。太平洋からインド洋のサンゴ礁のある暖かい海域に生息しています。日本では伊豆半島や伊豆諸島、紀伊半島などに生息しており、シュノーケリングやダイビングの際に見かけることができます。

ミナミハコフグの幼魚は黄色い体に黒い斑点模様がついており、キュートな見た目をしています。

ミナミハコフグの成魚の特徴

ミナミハコフグは成長するにつれ、体の色はグレーがかった黄色の、地味な見た目に変化していきます。幼魚の時は体中にあった黒い斑点が、成魚になると頭や尾びれなど一部のみに残ります。

成魚になると、体長は45cmほどになります。他の種類のハコフグは20cmほどですので、ミナミハコフグはかなり大きめのサイズのハコフグといえるでしょう。

ミナミハコフグの仲間


黒い斑点が特徴のミナミハコフグですが、仲間はどんな魚がいるのでしょうか。ここからは、ミナミハコフグの仲間であるハコフグ科の魚についてご紹介します。

ハコフグ

フグ目ハコフグ科のハコフグをご紹介します。全長は20cm程度であり、本州以南に生息しています。ミナミハコフグの幼魚とハコフグの幼魚はよく似ていて見分けが難しいです。斑点が目より小さい方がハコフグです。成長するとオスは背中が青くなり、空色の斑点をもちます。

クロハコフグ

インド洋〜西部太平洋に分布するクロハコフグをご紹介します。クロハコフグは、メスとオスで見た目が異なります。成魚のオスは青色の体色で、体側には青色の斑点、背面には白色の斑点があります。成魚のメスの体色は黒色で、体側には白色の斑点があります。

コンゴウフグ

フグ目ハコフグ科コンゴウフグ属のコンゴウフグをご紹介します。幼魚はミナミハコフグと似た黄色の体色で、サイコロ状の形をしています。成魚になると頭部にツノのような棘をもつ、ユニークな見た目になります。

コンゴウフグはコンゴウフグ属の仲間のなかでも背中の隆起部分の棘が短く、見分けるポイントになります。

シマウミスズメ

シマウミスズメは、フグ目ハコフグ科コンゴウフグ属の魚です。体色が黄色かオレンジ色をしており、背中部分と側面に縞模様があるのが特徴です。ツノのような棘がありますが、コンゴウフグに比べて短めなのが特徴です。

ミナミハコフグの販売価格相場



ミナミハコフグの販売価格はおよそ1,000〜3,500円です。人気の海水魚のため、入手難易度は低いでしょう。暖かい時期になると販売量が増えるといわれています。

ミナミハコフグの飼育に必要なもの



ここからは、ミナミハコフグを成魚になるまで飼育する際に必要なものについてご説明します。ぜひチェックしてみてください。
  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • ライト
  • 底砂

水槽

ミナミハコフグを飼育する際にまず必要になるのは、水槽です。水槽は幅90cmのものをおすすめします。

90cmの水槽は水量が50L〜160Lにもなり、水槽自体の重さやフィルターにより250kgほどになってしまうため、自宅の床の耐荷量を確認しておきましょう。以下、おすすめの90cm水槽をご紹介します。

ろ過フィルター

次に、水槽に取り付けるろ過フィルターを用意しましょう。ろ過フィルターは水槽の水を綺麗にする役割があります。ろ過フィルターは水槽の大きさによって選ぶ必要があります。

90cm水槽にはろ過が強い上部フィルターがおすすめです。上部フィルターは酸素供給能力が強く、ゴミが溜まるスポンジ部分の清掃が簡単なのが特徴です。

ライト

海水魚の水槽には、青色が強いライトを当てると海のような表現ができます。中でもLEDライトは、消費電力が少なく蛍光灯よりも長持ちで明るいためおすすめです。他にも、ホワイト系やブルー系の色味を追加して、お好みの色味に調整する方法もあります。

ミナミハコフグの幼魚を飼い始めた頃は、ストレスのせいで餌を食べてくれないことがあります。その場合は、ショップで与えられていたのと同じ餌にしてあげましょう。

また、ミナミハコフグの体が小さいうちは冷凍餌を与え、徐々に人工餌に切り替えていく必要があります。

底砂

底砂はミナミハコフグが棲みやすい水質を維持するために必要になります。入れる量は水槽によって変わりますが、90cm水槽の場合は3kgほどの底砂必要となります。

また、バクテリアが付着しているサンゴ砂を使用することでバクテリアが棲み着き、ろ過のサイクルを早くすることができます。

ミナミハコフグの飼育方法



ここからは、ミナミハコフグの幼魚を飼育する際にポイントとなる点についてご紹介します。

かわいらしいミナミハコフグを大切に育てるためにも、ぜひチェックしてみてください。

水温について

海水魚を飼育する際は、1年中同じ水温になるよう保つ必要があります。ミナミハコフグに適している水温は、およそ22℃〜27℃です。

高い水温になってしまうと酸素消費量が増えて、酸欠になりやすくなってしまうため注意が必要です。水槽用ヒーターや冷却ファンを使って水温の調整を行いましょう。

混泳について

ミナミハコフグは成魚になると攻撃性が強くなり、混泳相手をつついてしまうことがあります。また、驚いたりストレスを感じたりするとパフトキシンという毒を出し、混泳相手を死なせてしまう危険性があるので、混泳には向きません。

幼魚であれば比較的大人しいですが、泳ぎが遅いため餌が食べられず痩せてしまう場合もあります。基本的には単独飼育をおすすめします。

ミナミハコフグが見られる水族館



ミナミハコフグを飼育するのは難しいけれど、会いに行ってみたいという方のために、ミナミハコフグが見られる水族館をご紹介します。

2022年10月時点では下記の水族館でミナミハコフグが展示されています。ぜひお近くの水族館を訪ねてみてください。

・アクアパーク品川(東京都)
・のとじま水族館(石川県)
・碧南水族館(愛知県)
・串本海中公園(和歌山県)
・大阪海遊館(大阪府)
・NIFREL(大阪府)
・城崎マリンワールド(兵庫県)
・海の中道水族館(福岡県)
・美ら海水族館(沖縄県)

ミナミハコフグのことについて知ろう



ミナミハコフグについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

黄色い体と斑点がついた幼魚の姿が特徴的なミナミハコフグですが、成魚になるとハコフグ科の中でもかなり大きいサイズになり、体色は地味になります。成魚になっても変わらずにかわいがってあげられるという方はぜひ、飼育にチャレンジしてみてください。

ミナミハコフグは比較的飼育しやすいといわれています。飼育方法に注意して大切に育ててあげれば、ミナミハコフグもあなたの愛情に応えて愛らしい姿を見せてくれるでしょう。
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