クラゲの寿命とは？育てやすい種類がいることや飼育方法なども紹介

「水族館で見ているクラゲは、癒されるから飼ってみたい！」
「クラゲの飼育は難しい？」
「飼育しやすいクラゲにはどんなものがあるの？」
でもクラゲの生態を知ることってなかなかないのではないでしょうか。

この記事では、クラゲの寿命はどれくらいなのか、育てやすいクラゲの種類がいることや、クラゲの飼育方法などについて紹介していきます。

この記事を読むことで、クラゲのことをよく知れて適切な飼育方法が分かり、クラゲの飼育を楽しんで行えるでしょう。

クラゲの飼育に興味がある方やクラゲを既に飼われている方は是非ご覧ください。

クラゲとは、プランクトンのことです。クラゲには脳、血液、心臓がなく水管といわれる栄養や酸素を循環させるパイプがあります。クラゲは刺激に対する反射で行動しています。クラゲの触手には毒があるので注意が必要です。

クラゲは、卵から生まれてプラヌラという状態から近くの海底の地面にくっついていきます。そしてポリプという状態になり、くびれがでてきてストロビラになり、くびれが１つずつ分離していき、最終的にメテフィラ（クラゲ）になっていきます。

クラゲの寿命は、1年～2年だと言われています。思っていたよりも寿命が短いですよね。クラゲの体の大半が水からできているので、体の寿命が尽きてしまうと体が溶けて消えていってしまいます。

クラゲは繊細なので寿命が来てしまう前に死んでしまうことがないように、飼育環境に気をつけていきましょう。

クラゲはとても繊細で寿命も短い生き物なので、飼育は難しいです。クラゲの飼育は難しい理由は、クラゲが生きる環境づくりや、エサやりの仕方が難しいです。クラゲの飼育のどこが難しいのかを、これから具体的に解説していきます。

クラゲの飼育は難しい理由1つ目は、クラゲの飼育をするときの環境作りが難しいです。クラゲは、とてもデリケートな生き物なので、少しの環境の変化にも敏感に反応してしまいます。

クラゲの飼育は難しい理由2つ目は、クラゲのエサやりが難しいです。エサを1回1回スポイトやシリンジでクラゲの傘の裏側の中心辺りにめがけてエサを吹きかけてあげるので、時間のない人は大変でしょう。

クラゲの傘の中心部についた口から海水とエサを取り入れると、胃水官系を通して消化を行って、また口から吐き出します。

「混泳」という複数の種類の魚を同じ水槽の中で泳がせてしまうと、魚がクラゲを食べてしまうので一緒の水槽に入れることができません。

寿命が短い繊細なクラゲの飼育は難しいといわれていますが、飼育しやすいようなクラゲの種類はあるのでしょうか。

これから、比較的飼育しやすい6種類のクラゲを紹介していきます。寿命が長いクラゲもご紹介していきます。

飼育しやすいクラゲ1つ目は、水族館などでよく見かける、ミズクラゲです。ミズクラゲには毒があるので扱うときには注意が必要です。ミズクラゲの体の中央には四つの柄があり、別名ヨツメクラゲと呼ばれていますが、それは胃と生殖腺になっています。

飼育しやすいクラゲの2つ目は、カラージェリーフィッシュです。カラージェリーフィッシュは様々な色をした個体がいます。

好きな柄のクラゲを選ぶ楽しみもありますね。カラージェリーフィッシュは浮いて泳ぐことができます。

全体的に白く見えるホワイトジェリーや、美しいブルーのブルージェリー、ワインレッド色のレッドジェリーの種類が主にあります。カラージェリーフィッシュは、遊泳力があるので水槽の中で泳いでいる姿も楽しめます。

飼育しやすいクラゲ3つ目は、マミズクラゲです。マミズクラゲは、湖や水の流れが穏やかな河川に生息しています。マミズクラゲは、泳ぐことが苦手なので、水槽の中で緩やかな水流を作ってあげることが必要です。

飼育しやすいクラゲ4つ目は、タコクラゲです。タコクラゲは口腕が8本あるのとタコのような形をしているのが名前の由来です。

タコクラゲは、丸みを帯びた体と、かわいい模様とカラフルな体色をしてます。タコクラゲは、遊泳力があるので水槽の中で泳いでいる姿も楽しめます。

サカサクラゲは逆さに泳ぐクラゲです。

サカサクラゲは、底砂に傘を向けて泳がずにじっとしていてとてもおとなしいです。なぜ、サカサクラゲは逆さになっているかというと、光合成をして体により光を取り入れるためです。

ウリクラゲは、最大20cmの大きさになるクラゲです。他のクラゲよりも、真四角でクラゲという印象がないのですが、キラキラと光っていてとてもきれいです。

時には、クラゲを食べてしまうことがあるので、他のクラゲと一緒に飼育することは難しいでしょう。

寿命が短いクラゲですが、不老不死のべ二クラゲがいるといわれています。ベニクラゲは地中海に生息していて、寿命で死にそうになるとポリプに戻り、またベニクラゲに成長していき、若返っていくという不思議な性質を持っています。

ベニクラゲは、捕食されない限り生き続けます。

クラゲの販売場所は、熱帯魚や海水魚専門店で販売されています。確実にクラゲが買いたい時は、ネット通販もできるのでそちらを利用していきましょう。

クラゲの飼育設備に必要なものには、どんなものがあるのでしょうか。クラゲの飼育におすすめの商品をこれからご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

クラゲの飼育に必ず水槽が必要です。

小さめの水槽であれば、場所をとらないのでよいでしょう。大きめな水槽が良い方は色々商品を見て検討してみましょう。

クラゲの飼育に必要な水流ポンプはネットでも購入が可能です。水流ポンプは、水流の流れを作るために必要です。水流ポンプの音が小さいので深夜になってしまっても音がうるさくないので安心です。

クラゲの飼育には人工海水を用意しましょう。人工海水とは、海水の組成を真似して人工的に調製された液体のことです。

水槽の海水温を一定に保つためにクーラーやヒーターが必要です。また外気温が30℃を超える場合には、冷却ファンやクーラーが必要になります。この商品は、小型なクーラーやファンなので水槽に入れやすいです。

寿命が短いクラゲにエサをあげるときには、スポイトやシリンジも必要です。エサは、動物プランクトンや小魚、ブラインシュリンプなどがあります。ブラインシュリンプは乾燥した卵の状態で買うことができます。ブラインシュリンプは、自宅で孵化させてからクラゲに十分な量を与えていきます。

寿命が短いクラゲの飼育にはライトが必要です。小さいライトであれば水槽の中に入れやすいです。光の量が不足してしまうとクラゲが弱ってしまうので注意しましょう。

クラゲを飼育する際の注意点は、何があるのでしょうか。寿命が短い繊細なクラゲなので大事に育てていきたいですよね。それには、水槽の水質と、水流と水温の維持を常に気にかけていくことが大切です。

これから、クラゲを飼育する際の注意点を解説していきます。

クラゲを飼育するうえでの注意点は、水槽を立ち上げておくことです。水槽を立ち上げておくには、1週間前から水槽を立ち上げて水をなじませておくことが大事です。

フィルターを設置してフィルターの吸い込み口をセパレータで区切って、海水を作ります。次に、海水を水槽に入れてろ過フィルターを作動させます。最後に、蛍光灯やヒーターを作動させて、バクテリア（細菌）を発生させ、水質安定のためにパイロットフィッシュ（グッピーやメダカなど）を入れて飼育をしてから1か月ほどで完成します。

クラゲを飼育する際の注意点は、水槽は常に綺麗にしておくことです。寿命が短いクラゲは、水質の変化に敏感になるので注意が必要です。クラゲにエサやりを終えたあとには、水槽の中が汚くなっているので、しっかりと水槽の掃除をしておきましょう。

クラゲを飼育する際の注意点は、水替えは1週間に1度行うことです。

水替えの仕方は、10Lの水槽を人工海水のもとを360g測りバケツに投入して、そこに10Ｌの水道水を注ぎ、手でしっかりとかき混ぜて一晩おいておきます。　

クリーナースポイトで水槽の底にたまった汚れを吸い出します。まず、水色のゴムの部分を強く握っておき、握ったまま水槽に差し込み、先端を汚れの塊に近づけます。

次に、握った指をゆっくり緩めて汚れを吸い取ります。ビーカーで10L弱の飼育水をすくい出します。

最後に、前日に用意していた新しい人工海水を水槽にゆっくりと注ぎます。

クラゲを飼育する際の注意点は、水流に気を付けることです。水流が悪いとクラゲが水槽内を漂うことができずに弱ってしまう原因になります。水流ポンプの配置に気を付けて、水槽全体に水流が行き渡るように、水槽の中の配置を工夫していくことが大切になります。

クラゲを飼育する際の注意点は、クラゲのエサの与え方です。クラゲのエサの与え方は、エサをスポイトで与えていきます。エサをスポイトで与えるとたくさんの食べ残しが出てしまい、水槽に溜まってきてしまうので、常に水槽をきれいに保っていくことが必要になります。

クラゲの飼育が難しいと思った方は、人工クラゲを飼育してみましょう。

人工クラゲの環境作りは水の入れ替えをするだけで良いのでとても簡単にできます。寿命でクラゲが死んでしまうこともないので、とても長く楽しむことができます。

人工クラゲは本物みたいな動きをするので、水槽の色が何色も変わっていくものなど色々な種類があるので探してみましょう。

眠る前に、クラゲがゆらゆら揺れているのを見ると、とても癒されるでしょう。

クラゲは知れば知るほど面白い生物ですよね。この記事では、クラゲの生態や寿命についてご紹介してきました。

クラゲは、デリケートで寿命が短く、水温や光に気を配っていくために飼うことにはコツが必要で難しいですが、家に帰ってきたときに、水槽でクラゲが漂っているのをみると、とても癒されるでしょう。

クラゲのことを知って適切に飼育していきましょう。