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シルバーアロワナとはどんな魚?飼育に必要なものと注意点も紹介

「シルバーアロワナを飼育するにはどのようなものが必要なの?」
「シルバーアロワナは飼育に向いているの?」
「シルバーアロワナの飼育に必要なものと選び方は?」
このようにシルバーアロワナを飼育する際に発生する悩みによって、躊躇している方はいらっしゃいませんか?

本記事ではシルバーアロワナの種類から飼育に必要なもの、飼育方法などをご紹介します。

この記事を読むことで、シルバーアロワナを飼育するイメージを考え、飼育する際は、どのようなことに注意をすることで、1日でも長く一緒に過ごすことができるのかが分かります。

シルバーアロワナの飼育を考えている方は、ぜひ本記事をチェックし、シルバーアロワナの育て方の参考にしてください。

シルバーアロワナとは

シルバーアロワナは、アロワナ目アロワナ科アロワナ亜科に属する淡水魚です。アロワナの仲間としてはとても大きい種類で1億年も昔から存在する古代魚です。

シルバーアロワナはゲームフィッシングの対象としても人気がありますが、現地では食用としても用いられます。

アロワナの中では入手しやすく価格も比較的安い為、日本では観賞用として人気が高くなっています。

シルバーアロワナの生態

シルバーアロワナは肉食性で口は上方に開き、水面にいる虫やエビ・小魚などを食します。そして、時には水面から飛び出して獲物を捕食します。

そのジャンプ力は数メートルに達し、上空の虫やカエル、鳥までも捕食します。

産卵期は12月から1月頃で、卵は雄が口内で保護する習性があり、卵は2週間程で孵化します。しかし、仔魚は口内に留まり、生後1か月程で泳ぎ出します。

また、シルバーアロワナはとても縄張り意識の強い熱帯魚です。

シルバーアロワナの分布

シルバーアロワナは熱帯性の淡水魚で南米に分布します。

アマゾン川流域を中心にブラジル、ペルー、ギニア等の河川等で見られ、沼地などにも生息します。河川では上流から下流域まで幅広く見られ、水温は24度から30度が適温と言われています。

雨が降らなくなる乾季には「ラーゴ」と呼ばれる河川の本流とは遮断され、池と化した場所で見られます。

シルバーアロワナの特徴

シルバーアロワナの体は約1億年前から姿をほぼ変えず、とても細長い体型で、背びれと尻びれは体長の半分程の長さがあります。雄と雌の見分け方はとても難しく、一般的には尻びれが雌より雄の方が長くなっています。

稚魚の時は暖かい浅瀬に生息し、成長が進むと運動量が減り水の流れがゆったりとした日陰に移動します。

水面の獲物を求めて水面付近を泳ぎます。

シルバーアロワナの寿命

寿命は長く、平均10年~15年程生きますが、中には30年程生きた個体も報告されています。

しかし、ストレスを感じると自分の尻尾を食べてしまったり、消化不良になってしまうと寿命が縮んでしまったりする恐れがあります。

シルバーアロワナの大きさ

アロワナの仲間としてはとても大きく、50cm~100cm程まで成長します。ほかのアロワナは60cm程度なので、いかにシルバーアロワナが大きいのかが分かります。

重さは3kg程になり体高は20cmを超えてくることもあります。

飼育下では水槽の大きさにも関係し、そこまで成長させる事は難しいとされています。

シルバーアロワナの3つの種類について

シルバーアロワナは基本的には名前の通り銀色の個体ですが、中には品種改良でアルビノになるタイプと偶然の産物で生まれるプラチナのタイプがあります。

アルビノについては流通当初、数十万円などで取引されていましたが、現在は養殖が可能となり、ノーマルのシルバーアロワナと同じ価格帯となっています。

プラチナについては未だ希少価値の高い魚となっています。

ノーマル

名前の通り銀色のうろこ覆われています。

成長する上で個体差はありますが、淡いピンク色の発色を見せてくれます。

プラチナ

プラチナ個体は人工的に作られるものではなく、遺伝するものでもないので出現率がかなり低い個体です。プラチナ個体は遺伝子の異常で出現する為、残念ながらプラチナ個体には奇形が出現する可能性もあるようです。

成長と共に雪のような白さを身に纏い、中国語では雪龍(チーロン)と呼ばれています。

ノーマル個体の幼魚が数千円で取引されているのに対し、希少価値のあるプラチナ個体の幼魚は数十万円で取引されている事もあります。

アルビノ

アルビノ個体は、突然変異から品種改良により生まれたシルバーアロワナです。

体の色素は薄く、見た目は白や黄色っぽく見えます。またアルビノ個体の為、目は赤くなっています。

アルビノ個体は幼魚のうちは体がとても敏感ですが、大きくなっても敏感になりやすい体になるという事もなく、特に成長が遅くなる事もないようです。

シルバーアロワナの飼育に必要なもの

アロワナには様々な種類がありますが、なかでも特に大きいのがシルバーアロワナです。

1m程の大きさになるシルバーアロワナを飼育するには場所や設備など環境を整える必要があります。環境を整える事さえ出来ればその大きな体をゆらゆらと優雅に泳ぐ姿は観賞用として素晴らしい熱帯魚です。

ここからはそんなシルバーアロワナを飼育するのに必要なものをご紹介します。
  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • ライト

水槽

水槽はシルバーアロワナの成長に合わせて徐々に大きくしていく必要があります。

体長が20cmぐらいまでの幼魚のうちは水槽サイズ60cmの物を選びましょう。
20cmを超えてきたら水槽のサイズを大きくしていきます。
そして、最終的には水槽サイズ150cm以上のものを用意する必要があります。

飼育下では野生のシルバーアロワナ程成長しないかもしれませんが、150cmの水槽でもシルバーアロワナにとっては決して広い水槽ではありませんので、出来る限り大きな水槽を用意してあげましょう。

また、飛び出しの危険もありますので水槽の蓋は必須となります。

ろ過フィルター

魚の生命維持装置として水質を保つためにろ過フィルターが必要となります。

ろ過フィルターは主に「オーバーフロー式」「上部式」「外部式」の3種類のシステムがあります。

その中でもシルバーアロワナを飼育する際にはオーバーフロー式がおすすめです。

オーバーフロー式はシルバーアロワナが自由に泳げるように配管位置を調整する事が出来ます。フロー管の作用で水槽内の水位を一定に保つことが出来ます。

また、ろ過槽とポンプが独立している為、ろ材の量を大量に設置する事が可能なので他のシステムに比べて値段が高くなる傾向があります。

ライト

シルバーアロワナの鑑賞の際にはライトが必須となります。

魚は「色揚げ」と呼ばれる、ライトの色によって色素細胞の活性化で体色が鮮やかに濃く見える現象があります。

赤く見せたいときは赤系のライト、金色に見せたいときはゴールド系のライトのように見せたい色とライトの色を合わせる事をお勧めします。

シルバーアロワナにはブルーライトがより綺麗に見えるようです。

また、シルバーアロワナを綺麗に鑑賞する為には、上部ライト以外にも水中ライトの設置が必須となります。

シルバーアロワナの飼育方法

シルバーアロワナは大人になると体は丈夫ですが、稚魚、幼魚の時は繊細で水質や水温の変化に注意が必要です。

また、稚魚、幼魚の時から大きな水槽で飼育すると餌を見つける事が出来なかったり、生餌に逃げられたりする可能性があるので、徐々に水槽を大きくするか、セパレーター等で区切る処置が必要です。

ここからはシルバーアロワナの飼育方法をご紹介します。

シルバーアロワナの入手場所

シルバーアロワナは実店舗のペットショップやネット通販で入手が可能です。

ペットショップから迎え入れるメリットはやはり、実際目にして色や泳ぎ、健康状態などを確認する事ができることでしょう。自分の目で確認した上で購入する為、満足度は高めです。また、餌の種類や飼育方法など直接教えてもらえますし、飼育中のアドバイスも受けやすくなります。

ネット通販のメリットは実際、目にする事は出来ませんが、全国のペットショップやブリーダーから探せるので、品ぞろえは豊富になります。価格は比較的安く手に入り易いですが、ショップにより送料が異なりますので注意しましょう。

シルバーアロワナの餌

体が大きく水温の高い水を好むシルバーアロワナは栄養分が豊富な餌を必要とします。そのため、栄養バランスが取れたカーニバルなどの人工餌を中心にあげるようにしましょう。

しかし、同じものばかりでは飽きてしまいますので金魚やカエル、コオロギなどの生餌も数種類用意しておくのがいいでしょう、

入手先がどのような餌を与えていたか事前に確認する事が必要です。生餌を与えている場合は徐々に人工餌の頻度を上げていくこともおすすめです。

シルバーアロワナに適切な水温と水質

シルバーアロワナを飼育する上で水温、水質は重要な要素となります。

水温は24度~30度が適温とされています。

大きく成長させたいときは幼魚のうちは28度前後の高めで飼育し、60cm程度の大きさになると25度前後と少し低めで飼育する事をおすすめします。

適した水質は弱酸性でphの範囲は5.0~8.0程度となります。

水換えの頻度

水換えの頻度の目安はphの値です。

水素イオン指数のphが5.0を下回るとシルバーアロワナに悪影響を及ぼし始めるので、それまでには水換えをする必要があります。

一気に水換えをしてしまうと水質が急変する為シルバーアロワナに大きな負担を与えてしまいます。phが急激に変化する恐れもあり、「phショック」の症状を起こし死に至る場合もあります。

水換えの頻度と量は週1回程度に飼育水の1/3~1/4程度の水換えをしましょう。

シルバーアロワナを飼育する際の注意点

シルバーアロワナはとても大きな熱帯魚だけに飼育が難しいと思われるかもしれません。

しかし、丈夫な熱帯魚の為、飼育のコツさえつかめば特別難しいものではありません。

ここからは飼育する際の注意点をご紹介します。

成長速度が早い

シルバーアロワナの成長速度はかなり早めです。

半年で40cm程になり、1年で70cm程になります。飼育下では3年程で1m前後になります。

餌の量や水温などで成長速度は変わりますが、数年の間で必要な水槽の大きさが変わりますので、飼育当初から先を見越した水槽などの設備環境を整えておく必要があります。

アロワナの中でも大きなサイズに成長する

アロワナにはシルバーアロワナの他にブラックアロワナやアジアアロワナなど数種類のアロワナが存在します。

飼育下においてブラックアロワナは70cm程、アジアアロワナは60cm程の大きさまで成長する中、シルバーアロワナは1m前後の大きさまで成長します。

その為、飼育の際には他のアロワナに比べてスペースが必要になりますが、その分観賞用として迫力があり魅力のある熱帯魚です。

縄張り意識が強い

シルバーアロワナは縄張り意識がとても強い熱帯魚です。

アロワナはとても気性が荒く、同じ大きさの魚や同種の魚を混泳させると攻撃してしまい、決着がつくまで争ってしまうこともあります。

混泳させる際は特に注意が必要です。

シルバーアロワナの混泳

既述のとおり、縄張り意識の強いシルバーアロワナですが対応次第で混泳も可能です。

アロワナ同士で混泳させる場合は、飼育の密度を過密にする事で縄張りが曖昧になり、混泳が可能となりますが、2~3匹で混泳させると争ってしまいます。

また、シルバーアロワナは自分より小さい魚を捕食する習性があるので危険です。シルバーアロワナと他種を混泳させる場合は、水槽の底を泳ぐプレコなどを混泳させましょう。

シルバーアロワナの飼育方法を理解しよう

シルバーアロワナは寿命が長く、丈夫な熱帯魚です。

鑑賞用として見た目も美しく、アロワナの最大種ということもあり、見応えのある熱帯魚です。

今回ご紹介したシルバーアロワナの特徴、飼育方法を参考にして頂き、熱帯魚が豊かになるように飼育してあげてください。
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