コメットの寿命って？飼育するときの注意点や長生きのコツも紹介

「コメットを飼ってみたいけれど、どこで買えば良いかわからない」
「道具がありすぎて何を買えばよいか迷ってしまう」
たくさんの種類がいて初心者でも飼育しやすい金魚ですが、その中でもコメットは人懐っこい性格もあり、金魚を飼育する人の中でも人気を集めています。

そんなコメットの飼育を考えている人の中には、上記のような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、「コメットの寿命って？」という疑問にお応えするのと併せて、飼育するときの注意点や長生きのコツも紹介しています。

この記事を読むことで、安心して快適にコメットを飼育することができるようになりますので、コメットの飼育を検討している人はぜひ最後までご覧ください。

続きを見る

定番コメット入荷しました！

9月末まで市場にあまり出回ってなく入荷一時ストップしていましたが、やっと入ってきました！！これから安定して入荷できると思います✨ pic.twitter.com/PsBVtDtjfT

— イシハラ金魚部門 (@fishland_kingyo) September 27, 2022

コメットとはどのような魚なのか、具体的な性格や名前の由来・オスとメスの見分け方などを紹介します。ぜひ参考にしてください。

コメットの性格は一言では表せません。神経質になる場合もあれば、人にはよく慣れることもある性格です。反面、他の魚には多少キツめになることもあり、おっとりした性格の魚やサイズの小さな魚には、攻撃することもあります。

食欲も旺盛なので、小さい金魚と混泳させた際に、攻撃して食べてしまう恐れがある点には注意しましょう。

コメットは体色などによっていくつかの種類に分けられます。一番オーソドックスなコメットは、「更紗柄」のコメット。「桜コメット」とも言われます。一般的によく売られているので、みなさんも一度は目にしたことがあるはずです。

体色が黄色味を帯びていて目が黒いタイプを「レモンコメット」といい、体色が白から黄色に近く目の色が抜けて赤みがかっているタイプは「アルビノコメット」といいます。体色が似ていても、目の色で判断することができますよ。

その他にも、黒い体色の「ブラックコメット」や赤・白・黒の三色入った「キャリコ柄」などの種類もあります。

コメットは、肛門の形でオスとメスを見分けることができます。

具体的には、オスの肛門は細長く楕円になっていて、側面から見た際はほとんど目立ちません。一方メスの肛門はオスよりもずっと丸くなっていて、側面からの見た目もかなり出っ張ったような見た目になるんです。

別の見分け方として、「おいぼし」が出るかどうかがあります。おいぼしは発情期のオスに見られる白いブツブツで、エラブタや胸びれのあたりに出てきます。メスには出ないものなので、おいぼしでもオスとメスを見分けることができるでしょう。

似たような白いブツブツに「白点病」があります。おいぼしのブツブツは、出る場所が限られているのに対し、白点病のブツブツは不規則に出てきます。間違うことがないように注意しましょう。

コメットは、スパッと切れこんだ長い尾びれが特徴です。この尾びれは水中でたなびき、まるで彗星のように見えることから、「コメット（彗星）」と言う名前がつけられています。

コメットは成長スピードがかなり早い金魚で、飼育環境が良ければぐんぐん成長していきます。成体だと大体20～25センチほどになり、大きいもので30センチになる成体も確認されているんです。

また、適水温の20〜25℃前後をしっかり保ちながら餌やりの回数を増やすことで、コメットを巨大化させることができるでしょう。

コメットの寿命は15～20年くらいになります。とても丈夫な魚種なので、長期飼育を視野に入れて、飼育環境を準備するようにしましょう。

コメットが長生きする理由は、祖先のフナの形に近いからと言われています。コメットという種が誕生するまでには、あまり人の手による品種改良が行われていません。なので、本来のフナに近い形を保っていて、フナが持っている自然の力強さが長い気につながっているんですね。

コメットを飼育する際は、餌や飼育環境・病気についてなどのコメットに対する知識を把握しておく必要があります。そうすることで、飼育するハードルがぐっと下がりますので、ぜひ参考にしてください。

コメットは金魚の中でも比較的ポピュラーな種類で、まれにお祭りや縁日の金魚すくいで、和金の中に混じって泳いでいるのを見かけることもあります。

ただし、金魚すくいで手に入れたコメットは弱っていることもあるため、ケアしてあげることが大切です。

ほかに入手できる場所は、淡水魚専門の実店舗やAmazonや楽天市場などのインターネット通販です。実店舗でしか成体の購入ができないイメージが強い金魚ですが、ネット通販で購入できるのはとても意外ですね。

価格は、実店舗・ネット通販ともに500円～1,500円ほどと開きがあります。販売価格に開きがある理由は、コメットの中にも希少な種類もあるから。希少かつ人気が高いものであれば、価格は高くなります。

コメットの餌は、人工餌で問題ありません。さらに、発色を良くする効果がある餌を使うと、金魚独特の体色が色落ちしにくくなるのでおすすめです。

餌の形状は、フレーク状よりも粒タイプがおすすめで、1日に2回ほど与えましょう。フレーク状の餌でも食べてくれますが、食べ散らかして水槽が汚れ水質の悪化につながる恐れがあります。餌のタイプは慎重に選ぶ方がいいでしょう。

コメットは、20～25℃くらいの水温が適していて、活発に餌を食べ成長するようになります。逆に水温が低下すると活動が低下し、成長もしにくくなります。

冬場は特に水温が下がるので、ヒーターを使って水温を保ちましょう。水温が15℃を下回ると活動が鈍くなり、餌の消化が悪くなります。腹の中にガスが溜まってしまう個体も出てくるので、要注意です。

コメットを他の魚と混泳させる場合は、その性格や成長スピードなどを考慮する必要があります。

具体的には、大きめの水槽を用意して、広い飼育スペースが確保できるようにすること。混泳する魚の種類によっては、コメットから攻撃されたり食べられたりすることがあるので、泳ぎの遅い魚やサイズの極端に小さな魚との混泳は、できるだけ避けるようにしましょう。

コメットがかかりやすい病気は、「細菌感染」・「尾ぐされ病」・「白点病」・「水カビ病」などがあります。

他魚種とのケンカや水質・水温の変化によって、細菌に感染してしまい引き起こされるものが「細菌感染」で、それが尾びれに発症すると「尾ぐされ病」になります。

また、病害虫による「白点病」や「水カビ病」なども比較的起きやすい病気なので、飼育環境の管理と合わせて対策するための知識を身につけておきましょう。

コメットを飼育するために必要な道具は、大体次のようなものになります。

コメットの成体のサイズや成長のスピードを考え、少し大きめで余裕のある水槽を選びましょう。目安は60センチ以上です。もし複数飼育や混泳をするのであれば、さらに水槽を大きくする必要があります。90センチ・120センチとサイズを大きくしていきましょう。

ただし、部屋のスペース上大きな水槽が置けないのであれば、混泳を避け餌やりの回数を減らすなどして、成体が大きくなりすぎないように注意する必要があります。

ろ過フィルターは、水質の安定・維持のために必要な道具です。コメットは水質が悪化しやすい種類になるので、コメットを飼育するならろ過フィルターは必須になってきます。

おすすめは上部ろ過タイプです。上部ろ過タイプは、水槽のメンテナンスもしやすく、水中への酸素供給も安定しているので、コメットの飼育にはピッタリ。コメットが水槽から飛び出ないようにするためのフタ代わりにもなりますので、おすすめですよ。

コメットの適水温は20〜25℃前後になります。

水温が下がってくると、成長が遅くなったり成体の調子が悪くなったりしてしまう場合があります。特に水温が15℃を下回ると、活動が低下して餌の消化が悪くなり、腹にガスが溜まりやすくなるので、冬場のヒーター設置は検討の余地ありです。

ただし、住んでいる地域や部屋の環境によっては、ヒーターが必要ない場合もあるのでご注意ください。

照明は、使用することで水槽の中が見やすくなり、飼育しているコメットの状態を観察しやすくなります。それと併せて、照明には光を当てることでコメットの退色を遅らせる効果もあるんです。

特に紫外線を照射できる照明は、色の深みや白地の色をキレイに出してくれる効果があります。飼育する目的によっては照明にこだわるのもありですね。

コメットに元気に長生きしてもらうには、いくつか飼育のコツがあります。他の魚を飼育する場合にも応用できるコツなので、ぜひ覚えてくださいね。

コメットに極力ストレスがかからないよう、しっかりと水槽の環境を整えましょう。具体的には、できるだけ過密を避け水槽内で広めのスペースが確保できるように、大きめの水槽を用意しましょう。

また、水槽内を清潔に保つために、水槽内のメンテナンスをしっかりしましょう。特にコメットは大量のフンをします。水槽内のメンテナンスは、水質の悪化を防いでコメットの健康を維持するためにも重要です。

さらに、水温を適水温に保つためのヒーターを導入するなど、環境をしっかり整えましょう。

毎日コメットの状態を観察することも、長生きさせるためのコツです。

どんなに気をつけていても、生き物なので病気や怪我はつきものです。日々コメットの様子に気を配り観察することで、病気の症状や兆候に気づくことができます。毎日の観察が無理でも、週に複数回は観察するようにしましょう。

もし病気の症状や兆候を見つけたら、対処法を調べて取り入れるか購入したショップに相談してください。

金魚が日本に入ってきたのは、約500年前とも言われています。現在までに様々な品種改良がなされ、金魚の種類は数え切れないくらいになっています。コメットはそんな金魚の一種なんですね。

コメット以外で代表的な金魚には、朱文金や庄内金魚などの和金と、玉サバや土佐錦などの琉金、らんちゅうや出目金・ピンポンパールなどのその他の金魚に大きく分けられます。コメットはその中の和金に属する金魚なんです。

コメット以外の金魚の寿命は、大体5～15年くらいです。ピンポンパールやらんちゅうなどは大体5～6年と短く、和金は15年ほども生きます。同じ金魚の種類のコメットは15～20年くらいは生きるので、金魚の中では長生きする方ですね。

コメットは、初心者でも育てやすい種類のため、淡水魚飼育の入門的な立ち位置にあるので、コメットの飼育は小さいお子さんが飼育を通して生き物に触れる良い機会にもなります。

ですが、生き物を育てる以上、飼育に関する知識はしっかり身につけ、長く楽しく飼育していきたいですね。

そのために、この記事を参考に楽しくコメットを飼育してください。